Via Vino No. 33 "Spain"<スペイン>

<日時・場所>
2010年8月21日(土)12:00〜15:00 六本木「サンタ・リタ」 
参加者:12名
<今日のワイン>
発泡性(カバ)「ボッチョリー・ブルット・ナトゥレ」
酒精強化(シェリー)「バロン・アモンティリャード」
白・辛口「ボデガス・アベリーノ・ベガス・モンテスピナ・ベルデホ 2009年」
白・辛口「ボデガス・クレシエンテ・ルナ・クレシエンテ 2008年」
赤・辛口「オラトヴァン・ラグネ・ホベン 2007年」
赤・辛口「アルドニア・ドス・ミル・シンコ 2005年」
赤・辛口「セニョリオ・デ・ルビオス・ソウソン 2007年」
<今日のランチ>
前菜の盛り合わせ
スープ
イベリコ豚のステーキ
パエリア
コーヒー

   


1.はじめに〜「古くて新しい、伝統的でかつ個性的なワイン産地」

● 葡萄の栽培面積世界一を誇る第3のワイン生産国。
● フェニキア、古代ローマからの歴史を受け継ぐ伝統ある銘醸地。
● イギリスやフランスの影響を受け、現在も近代化が進む新しい生産地。

 優れた伝統と格式に支えられたフランスと、豊かな気候に恵まれたイタリアのワインに次いで取り上げられるべきスペインワイン。葡萄の栽培面積は世界第1位、ワインの生産量は世界第3位と、確固たる地位を不動のものとしていますが、輸入市場は安価で果実味溢れるチリやオーストラリアなどの新世界ワインにやや押され気味で、世間での注目度はまだ実力に見合ったものとは言い難いようです。スペイン人の労働時間はEU内で第1位と言われる一方で、失業率も17%と一番高く、社会的にも経済的にも厳しい状況となっています。
 スペインでのワイン生産は、紀元前1100年のフェニキア人上陸にまでさかのぼることができますが、古代ローマ帝国の崩壊後、イベリア半島はイスラム圏に取り込まれ、完全に国土を回復できたのは15世紀になってからのこと。その後はハブスブルク家やブルボン家の支配のもと、そのワイン生産はイギリスやフランスの影響を絶えず受けることになります。酒精強化ワインのシェリーは、イギリスへの輸出を前提に造られたものですし、リオハのワイン造りは、フィロキセラ禍を逃れてボルドーからやって来た生産者によって始められました。
 近代的な高品質ワインの生産が本格化したのは、フランコ将軍の死去により独裁政権が終わりを告げ、王政復古によりファン・カルロス1世が即位して、立憲君主制へと移行した1970年代後半になってからのこと。その意味では、スペインワインの再始動は、カリフォルニアやニュージーランドなどの新世界ワインが世界の注目を浴び始めた時期と丁度重なっています。格付けも見直され、新しい生産者も次々と登場しているスペインワインが、厳しい市場の中でどこまで評価を勝ち取ることができるのか、目が離せません。

2.スペインワインの生産地

【カバ】  
 良質なスパークリングワインのD.O.で、産地は北東部カタルーニャを中心に、認定された産地が点在しています。製法はシャンパーニュ同様瓶内2次発酵が義務づけられており、最低でも9ヶ月の熟成期間が規定されています。マカベオ、チャレッロ、パレリャーダといったスペイン独自の白品種が中心となりますが、シャルドネの使用も認められており、黒葡萄であるピノ・ノワールも、近年ロゼのカバにのみ使用を認められました。
【シェリー】
 世界三大酒精強化ワインの1つで、スペイン南部アンダルシア地方で造られます。現地では「ヘレス」と呼ばれます。樽に入れて熟成させる時、産膜酵母(フロール)をつけて熟成させることで、独特の風味が付きます。石灰質を多く含むアルバリサ土壌で育つパロミノ種から辛口(フィノ)が、ペドロ・ヒメネスやモスカテル(マスカット)から甘口が造られます。辛口フィノを熟成させたものは「アモンティリャード」と呼ばれています。
【ルエダ】
 内陸のやや北西部に位置するドゥエロ河沿岸にあり、リアス・バイシャスと並ぶ二大白ワインの産地として知られています。海抜600〜780mにある中央台地城のなだらかな起伏の土地に葡萄畑があり、ドゥエロ河が運んだ沖積世土壌や石灰粘土質土壌で、典型的な大陸性気候のもと、辛口白ワインを造るベルデホが栽培されています。
【リアス・バイシャス】
 太平洋岸のガリシア州にあり、スペインを代表する白ワイン産地として知られています。年間降雨量は比較的多く、日本同様棚栽培で葡萄が育てられています。花崗岩土壌で水はけが良く、近代的な醸造設備でフレッシュ&フルーティなタイプのワインが造られています。「リアス」は海岸線、「バイシャス」は下部を意味します。約3,000haの栽培面積のうち約90%以上を白葡萄品種アルバリーニョが占めています。
【プリオラート】
 カタルーニャ地方の、やや内陸の高い岩山に囲まれている産地で、険しい岩の斜面のスレート土壌に、畑がテラス状に切り拓かれています。昼夜の寒暖差が大きく、葡萄の根は地中深くまで水を求めて伸び、極めて凝縮した風味の赤ワインが造られます。1980年代後半以後、「四人組」と呼ばれる醸造家達が高品質・少量生産へと切り替えた結果、2002年には州レベルでD.O.C.認定を受けています。
【リオハ】
 スペイン北部、エブロ河流域の海抜300〜700mに位置する、最初にD.O.C.に認められたスペイン第一のワイン産地です。最上流に位置し、熟成タイプの最上級ワイン産地であるリオハ・アルタ、北岸に位置し若飲みから熟成タイプまで幅広く産するリオハ・アラベサ、下流に位置しカジュアルタイプのワイン産地であるリオハ・バハの3つの地区があります。テンプラニーリョを主体に造られる熟成タイプの赤ワイン産地として有名です。

3.発泡性ワイン/酒精強化ワイン

    

「ボッチョリー・ブルット・ナトゥレ」(タイプ:辛口スパークリングワイン 品種:チャレッロ34%・マカベオ33%・パレリャーダ33%  産地:カタルーニャ/サン・サドゥルニ・デ・ノヤ)    
 1912年に設立されたワイナリーで、「ボッチョリー」とはエジプトの皇帝が立てた学校の名に由来しています。畑はリュット・レゾネ(減農薬農法)を取り入れており、ボトルのネックに書かれている「アルテサ」は「手作り」を意味します。シトラスを中心とした柑橘系の爽やかな香り、ブルット・ナトゥレ独自のキレのある酸味と自然な果実味が印象的な、スペインでも注目されている自然派カバの1本です。ちなみにこのボトルのコルク栓は、本年の世界ソムリエコンクールで日本代表の森氏を悩ませた、留め金で上から固定されたタイプのもの。ソムリエナイフの先をテコのように使って開けるのだとか。思わぬ所で珍しい物を見せて頂くことができました。

    ←ソムリエ泣かせの留め金!

「バロン・アモンティリャード」(タイプ:中辛口の酒精強化ワイン  品種:パロミノ100%    産地:アンダルシア/サンルーカル・デ・バラメーダ)    
 10世代前から受け継がれた伝統のもと、技術革新の中心的役割を果たしてきた誇り高きメーカー「ボデガス・バロン」は、現在も家族経営で自分たちの楽しめる、納得のいくシェリー造りに励んでいます。10年間熟成のアモンティリャードは、琥珀色の輝きとアーモンドやヘーゼルナッツを思わせる香りがあり、長いアフターテイストが印象的です。

 さて、合わせた料理は、前菜盛り合わせ。スペインオムレツにマンボウのカルパッチョという変わり種。冷たいスープのガスパッチョも、夏場の暑い時期だったこともあって非常に美味しかったです。

4.白ワイン

    

「ボデガス・アベリーノ・ベガス・モンテスピナ・ベルデホ2009年」(タイプ:辛口の白ワイン  品種:ベルデホ100%  産地:ルエダ)   
 葡萄は平均樹齢35年の樹から収穫され、厳しい選定を経て20日間ゆっくりと発酵され、香り豊かでボリュームに富んだワインが造られています。透明感のある緑がかった黄色をしており、干し草やフェンネルなどの香草や、パイナップルやマンゴーなどのトロピカルフルーツの香りがあり、スッキリとした口当たりの、いかにもヨーロッパらしい正統派の白ワインに仕上がっていました。

「ボデガス・クレシエンテ・ルナ・クレシエンテ 2008年」(タイプ:辛口の白ワイン  品種:アルバリーニョ100%  産地:リアス・バイシャス)   
 ボデガス・クレシエンテは、約60haを所有する家族経営のボデガです。ミーニョ河のほとりの砂岩土壌で酸味の綺麗な上品な白ワインを造っています。輝きのある緑がかった黄色で、洋梨やグレープフルーツの爽やかな香りと、バナナや白い花などの甘く華やかな香りを合わせ持ちます。フレッシュな酸味が印象的なバランスの取れた辛口白ワインでした。

5.赤ワイン

      

 「オラトヴァン・ラグネ・ホベン」(タイプ:辛口の赤ワイン  品種:カリニェナ80%・ガルナッチャ20%  産地:プリオラート)   
  プリオラートの代表的な葡萄2品種から造られたワインは、プリオラート特有の香味があり、熟したチェリージャムのようなフルーツの風味と、ほのかなスパイスやミネラルがストレートに感じられます。カリニェナ(カリニャン)から造られたワインとしてはかなり旨味を感じさせるワインでした。

 「アルドニア・ドス・ミル・シンコ」(タイプ:辛口の赤ワイン  品種:テンプラニーリョ85%・グラシアーノ10%・マスエロ5%  産地:リオハ)   
 ドスは数字の2、ミルは数字の1000、シンコは数字の5、を意味します。文字通り2005年のリオハのワインです。ボデガス・アルドニアは、1994年設立の新しい造り手。グラシアーノやマスエロなどの地場品種のブレンドにこだわりを持っています。アメリカンオークで18ヶ月の熟成を行っています。やや濃い紫がかったルビー色で、華やかで上品な香りは、煮詰めた赤い果実のジャムを連想させ、オレンジピールやスパイス、バニラなどのやや複雑な香りも感じられます。果実味と綺麗な酸とのバランスが絶妙で、味わい深いタンニンが口中に広がり、長い余韻を楽しむことができる、ポテンシャルの高いモダンリオハです。メインディッシュである、イベリコ豚のステーキとは、まさに完璧な相性でした。

 「セニョリオ・デ・ルビオス・ソウソン 2007年」(タイプ:辛口の赤ワイン  品種:ソーソン  産地:リアス・バイシャス)   
 ガリシア原産の、殆ど知られていない黒ブドウ品種「ソウソン」を使用した赤ワインを、パエリアに合わせて追加注文しました。フレッシュさのある赤い果実中心の香りに、ほのかなスパイスやハーブなどのニュアンスが加わった、軽やかさが感じられる赤ワイン。品種事典ではあまりほめられてはいない葡萄らしいのですが、線の細い酸を伴ったチャーミングな果実味と、きめの細かい渋味を持つ、貴重で気軽さのあるワインで、確かに海の近くということもあって、赤にも関わらずパエリアにはぴったりの味わいでした。

6.スペインワインの葡萄品種

「パロミノ」Palomino
 アンダルシア原産のシェリー用貴品種。かつては、マンサニージャのサンルーカル・デ・バラメーダ周辺だけで栽培されていました。暖かく乾燥した土壌に最も適しており、逆に湿度のある場所ではベト病に冒されやすいと言われます。酸が少ないため通常のスティルワインより酒精強化ワインに向いているとされ、スペイン以外では、南アフリカで蒸留酒などの原料とされている程度です。
「ベルデホ」Verdejo
 独特の赤緑の花を持つ個性的な品種で、この品種から造られるワインは芳醇な香りが強く、月桂樹を思わせるハーブの香りを持ちながら、非常にコクがありエキス分の高い白ワインとなり、熟成させるとナッツの風味を持つようになります。
「アルバリーニョ」Albarino
 スペインのガリシア地域で育つ、ヴィオニエのような独特の桃の香りを持つ上質な葡萄品種で、ポルトガル北部のヴィーニョ・ヴェルデ地域では、アルヴァリーニョAlvarinhoと呼ばれています。果皮が厚いため湿度の高い気候にも耐性があり、酸・アルコール・香り共に豊かなワインを造ります。
「カリニェナ」Carinena
 スペインのアラゴン地方原産とされており、現在では南ヨーロッパで広く栽培されている黒葡萄で、フランスではカリニャンCarignan、イタリアではカリニャーノCarignanoと呼ばれています。魅力的なフレーバーという点では劣るものの、酸・タンニン・色調・苦味において高いレベルにあり、200hl/ha以上という高い生産性で20世紀半ばのワイン生産を支えていました。発芽も成熟も遅いので、栽培地は地中海沿岸に限られています。
「ガルナッチャ」Garnacha
 スペイン原産の黒葡萄で、フランスやその他の国ではグルナッシュGrenacheとして知られています。スペイン北部と東部の広い地域で栽培され、リオハではテンプラニーリョとブレンドすることで、ワインにボリュームを与えています。カタルーニャのプリオラートでは、ガルナッチャの古木から造られる凝縮したワインが、メルローやカベルネなどとブレンドされることで現代風に仕上げられています。
「テンプラニーリョ」Tempranillo
 スペインの多くの良質赤ワインを造る葡萄の大黒柱としての役割を果たす黒葡萄です。厚い果皮を持ち、深い色調の長命なワインを造ります。テンプラーノtempranoとはスペイン語で「早熟」を意味し、ガルナッチャより少なくとも2週間ほど早く成熟することからそう名付けられました。スペイン各地で様々な呼び名がありますが、この品種の最適地はマドリッド北方の冷涼なリベラ・デル・ドゥエロとされています。
「グラシアーノ」Graciano
 リオハで広く栽培されていた、濃厚な色と芳香を持つ品種。収量が低いため人気が低下したものの、今でもリオハ、ナバーラで推奨品種とされています。若い時はかなりタンニンが強く感じられますが、濃厚な熟成タイプのワインとなります。

7.スペインワインの歴史

B.C.1100年頃 フェニキア人、へレスに上陸、葡萄の樹を持ち込む
B.C.197年 ローマ人、カタルーニャとナバーラでワイン生産開始
711年 ムーア人のスペイン侵入、ワイン生産停滞
11世紀初頭 レオン王国がムーア人をドゥエロ河まで後退させる。ワイン生産復活
1137年 カタルーニャ・アラゴン連合王国成立
1218年 カタルーニャ議会成立
1338年 百年戦争始まる。イングランド人、へレスに注目
1462年 バルセロナ反乱
1479年 カスティーリャ・アラゴン同君連合成立。カタルーニャはスペインの一部となる
1485年 ヘンリー7世、航海条例によるイングランドへの貿易管理
1492年 グラナダ陥落、スペイン統一、コロンブスのアメリカ発見
1516年 ハプスブルク家のカルロス1世即位
1572年 スペイン人、メキシコにて原産種の葡萄栽培開始
1588年 スペインの無敵艦隊、イギリスに敗北する。ドレイク、2900樽のワインを奪って凱旋する
1700年 ブルボン家のフェリペ5世即位
1701年 スペイン継承戦争、カタルーニャはハプスブルク家を支持
1714年 バルセロナ陥落、カタルーニャの敗北
1770年 スペインの僧侶セラ神父、カリフォルニアに葡萄園開く
1872年 カバの生産開始
1880年頃 フランスからリオハへボルドーの醸造技術が持ち込まれる
1882年 ガウディのサグラダ・ファミリア建設着工
1888年 バルセロナ万国博覧会
1891年 マドリッド協定にて、シャブリ、ポートの原産地名保護
1901年 英国エドワード7世、宮殿のシェリーをオークションへ
1920年 スペインにてワイン生産地の指定制度発足
1932年 スペインにてリオハなど18の原産地呼称発表
1935年 フランスにて原産地統制呼称(AOC)発足
1939年 フランコ、バルセロナ・マドリード占領、第二次大戦勃発
1970年 「葡萄畑、ワイン及びアルコールに関する法令」施行。INDO(国立原産地呼称庁)設立
1975年 フランコ死去、ファン・カルロス1世即位
1977年 シェリーの認定
1986年 カバの認定

 地中海に面したカタルーニャは、アラゴン王国と連合国家を作り、15世紀にはナポリ、アテネにまで広がる一大地中海帝国にまで発展しました。その後、オスマン・トルコに地中海の覇権を奪われ弱体化し、実質的にカスティーリャの支配下に置かれてしまいますが、トレドやマドリードの事大主義的騎士道世界とは異なる、沿岸諸国との交易によって培われたマルチ・ナショナル的な感性がかなり早い時期から育まれたと言えるでしょう。
 地中海において大きな市場を築き上げたカタルーニャは、ワインについても長い歴史を持っていますが、近代のワイン産業の発展は、19世紀半ばからバルセロナで勃興した産業革命によるものです。この時期、ペネデスの事業家はフランス政府と技術援助契約を結んでスパークリングワインであるカバの製造に乗り出し、名門ミゲル・トーレスも事業基盤を固めました。また近年では、モンセラ山脈の延長線上にあるプリオラートの、花崗岩質の急斜面から、濃厚でミネラル豊富な赤ワインが作られます。
 シェリーはスペイン固有の酒ですが、その発展は主としてイギリスの影響を受けてきました。英仏百年戦争により、フランスワインの入手が困難となったイングランドは、へレスに注目します。イングランドの薔薇戦争が一段落すると、ヘンリー7世は、航海条例によって輸入品の運搬をイングランド籍船に限定します。それによってボルドーはクラレット、へレスはシェリーというように、全て英国風のワインの名称が定着するようになったのです。そもそも、シェリーの酒精強化は輸出の際に保存性を高めるのが目的でしたし、ソレラシステムという独特の樽の使い方も、スペイン継承戦争で需要が冷え込んだ時、大量の樽が倉庫に残されたために生まれたものとされています。
 一方、リオハワインはさまざまな点でフランスワインの影響を受けています。オーク樽作りの技術は中世にフランスから移住してきた修道士達がもたらしたものです。19世紀にフィロキセラ禍がフランスを席捲すると、商人達は栽培家と樽を携えて、開通したばかりの鉄道に乗ってリオハへやって来ました。従来、リオハはアメリカンオークの樽での長期熟成による、トウニー・ポートのような風味を特徴としていましたが、近年はフレンチオーク樽を使用した、現代的嗜好の、テロワールや品種の違いを表現したものも見られるようになりました。

<今回の1冊>
   
鈴木孝寿「スペインワインの愉しみ」新評論
 まるごと一冊スペインワインという、ありがたい一冊です。フランスワインやイタリアワインには、それなりに結構文献が揃っているのですが、分かりやすいようで意外にわかりにくいスペインワインに関しては、まだまだ本が少ない気がします。リオハやシェリーはもちろん、バスクやマジョルカ島に至るまで、非常に幅広い範囲で、しかも分かりやすく解説されています。


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