「3月の独り言」


3月31日

 空想小説ワークショップのメンバーを中心に池袋駅の公園で花見
 森下一仁先生や川又千秋先生を囲んでのなごやかな宴会。私もフランスの白ワインとチリの赤ワインを持参して、皆さんの持ち込んだ手作りの料理に舌鼓。フランスみやげのチョコレートもおかげさまであっという間になくなりました。
 二次会は池袋駅近くの「いろりや」で。さすがに昼から飲んでいるとこの段階では結構みんなしんどくなっていたなあ。


3月30日

 大学のOBで十数人程度集まって得意分野について自由に語ろうという「三鷹休日講座」の日。今回は私が「ビールの歴史」について講演。
 フランスから帰ってレポートをまとめる間もなく、こっちの方の準備もしなくちゃならない……というわけで40枚近いOHPを作ったのでした。こちらも詳細はそのうち当ホームページにて掲載予定。

 私の他にはN氏が「古典落語の歴史」について講演。
 落語はもともとは戦国時代の御伽衆や寺僧達が伝えた笑話や、「今昔物語」「聊斎志異」等に残された怪談噺に起源があるという。歴史的には意外に新しく、せいぜい200年程度らしい。江戸時代の大道芸人、大阪の米沢彦八、江戸の鹿野武左衛門、京都の露の五郎兵衛等が先駆者だが、江戸落語の祖は料理屋の二階で笑い話を話す会を開いたという大工の棟梁、立川焉馬(えんば)。これがいわゆる「寄席」のはじまり。
 その後それをプロとしてこなすようになったのが、江戸の三笑亭可楽、大阪の桂文治の二人。殆ど全ての流派は元を辿ればこの二人に行き着くという。
 1791年、大阪から来た岡本万作が、江戸で本格的な興行を行い、決まった場所で毎日行う落語の興行スタイルが誕生する。
 幕末に登場した三遊亭圓朝(えんちょう)により、文芸としての落語が誕生する。人情噺・怪談噺の開祖にして完成者。

 そういえば、去年の夏に妖怪の浮世絵とか見に行った時に、興味を惹かれて「三遊亭圓朝」の本を買ったんだけど、本棚の横に積んだままにしていたなあ。

 三遊亭圓朝の後は、ステテコ踊りとかラッパ吹きとかをやったという珍芸四天王(?)とかが出てきて、落語流派っていうのはよく分からなくなってしまったらしい。色々と勉強になりました。歴史的には新しいということと、元ネタは七割が大阪で、それが江戸・東京へと流れて簡略化されたのだという話が面 白かったです。「饅頭こわい」も、江戸では五分におさまるオチが、大阪の元のバージョンでは「何が怖いか」を延々沢山のキャラクターたちが話し続けて一時間もたせるのだとか。


3月16-24日

 「グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュ」、ヴォーヌ・ロマネやシャンベルタンといったブルゴーニュワインの試飲会に参加するためにフランスへ。アルザス・ブルゴーニュ・シャンパーニュを回るWINESCHOLA主催の人呼んで「ABCツアー」
 ツアーとはいうものの、「グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュ」は二年に一度世界中のジャーナリストやバイヤーを対象に開かれる試飲会なので、気分は海外出張。40ページ近いレポートを書いてしまいました。いまだにまとめきれない。文章自体は完成しているので、そのうちまとめて掲載予定。

 おかげで一ヶ月近くページを更新しなかったけど、死んでた訳ではないぞ


3月10日

 この日はワインスカラ主催のプレステージ・ランチの日。詳細はこちら
 昼から贅沢なランチでした。それにしてもこのところ月に二回近くワインスカラ関係の飲み会に出ているなあ。出費がかさむわ。
 そのまま家に帰って酔っぱらって寝てしまいました。うーん、こんなんでいいのかな。


3月3日

 前日さんざん飲んだにも関わらず、この日も早起き(といっても午前10時くらい)して、新宿へ「ロード・オブ・ザ・リング」を観に行く。さすがに休日でも朝早いと上映一時間前に辿り着いても余裕で座れました。感想はこちら。次の昼からの会は相当行列ができていましたね。
 そば屋さんで一服し、電話で飲み会の打ち合わせをした後今度は「ジェヴォーダンの獣」を観に行く。飲み会のみと聞いていたS氏と劇場で遭遇。感想はこちら。一日に二回も、それも2時間以上の映画を観るのは久しぶりっス。でもどちらも「良くできていた」ので、寝たり退屈したりしないで済みました。
 7時に店で待ちあわせ、総勢6名で新宿のフレンチ「カナール」へ。「カナール」というからには鴨を食べなくてはなるまいと、鴨のテリーヌと鴨のローストのコースを堪能。薦められるがままにワインを四本頼んだら、まけてもらったはずなのに3500円のコースが1万円近くなってしまいちょっとヒンシュクだったです。
 その後二次会として教会風の居酒屋レストラン「クリストン・カフェ」へ。なかなか広くてにぎやかでした。も少しホラーっぽい雰囲気を想像していたのですが、かなり盛況でしたね。
 結局終電を乗り過ごし、タクシーで帰宅。

3月2日

 この日はWINSCHOLAのワインの会。毎回テーマを決めようということになり、前回は「シャルドネの会でしたが、この日は「ローヌ・ワインの会」。本来は私の自宅で、と言っていたのですが、仕事の都合で土曜も出勤になってしまったので急遽お店を予約してもらったのでした。
 さてローヌといえばエルミタージュやコート・ロティなどシラーを主体とした濃い赤ワインで知られますが、それだと同じようなものになってしまうなあと思い、ぎりぎりまで悩んだ(というか、買い物に行けなかっただけですが……)末、以前にもらって飲んだことのあるシャプティエの「シヤトーヌフ・デュ・パプ」の白を買って持っていくことにしました。ちょっと珍しいと思って。
 場所は根津駅すぐ近くの「マヌビシュ」というフレンチのお店。10人近く集まり(なぜかこの会合は、若い女性から年配の男性まで幅広いメンバーなのに非常に出席率が良い……)、赤の定番の他にも、シャプティエのコンドリューや「Les Coufis」(甘口)といった白もあって、意外とローヌだけでもバリエーションが楽しめるものだなと思いました。一人一本のはずが二本持ってくる人もいるので10人で13本……皆さんよくお飲みになる。というか、ワインというのは不思議なもので、家で一人でボトルを空けるのはなかなかしんどいですが、何人も集まると人数分の本数を空けてもそんなにしんどくないのですな。これはまあ、ビールや焼酎でも同じかも知れませんけど。
 ちなみに 下の写真でVサインをしているのは同じ年に試験を受けて三問しか間違えなかったというお医者さんをしているS氏。

 ホームページ開きませんかと言い出したものの、1月末の会のまとめもしていないうちにすぐ次の会合が始まってしまうので、なかなか大変なのだな……。いつになることやら。

 


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