電ミス「書き出し限定」競作コンペ

登録作家アンケート回答一覧(到着順)


(幹事注記:掲載した回答内容は、文章の折り返しや改行空行などを共通にして読みやすくするための編集をしてありますが、文章そのものには一切、加筆訂正はありません。文章の転載ミスや表記訂正は幹事までご連絡ください。ただし、投票内容の変更はできません。なお、作家名は敬称を省略させていただきました。 幹事:已岬佳泰)


■葦野真 2002年12月29日

 こんにちは、已岬さん。電ミスの運営ごくろうさまです。
 さて、アンケートを返信いたします。できるだけ大賞を散らせてゆこうと思ったのですが、偏ってしまいました(^^;) それでは良いお年を……。


★電ミス大賞推薦作品:

 『人喰い館』の殺人事件

 推薦理由:書き出しが一番奇抜であり、それをトリックと上手く絡めていたから。


★トリック賞推薦作品:

 消えたマジシャン、残されたシルクハット

 推薦理由:メインの人間消失トリックは大胆すぎたが、その他の細かい伏線は本格ミステリとして楽しめるものだったから。


★キャラクター賞@推薦人物と登場作品名:

 鈴木老人(福田家の疑惑)

 推薦理由:かつて中国人女スパイとの祖国を背負った諜報戦という過去がインパクトあり。


★キャラクター賞A推薦人物と登場作品名:

 仙次警部(あの部屋の秘密)

 推薦理由:読者への挑戦状の台詞回しが素敵(笑)


★キャラクター賞B推薦人物と登場作品名:

 所長(『人喰い館』の殺人)

 推薦理由:おそらく今回の競作中、もっとも謎な人物だから。


★今後の電ミス活動について:

 コメント:

 現在の活動が軌道に乗るまで、新しいことにあまり手を伸ばさない方がいいと思います。今後、メンバーが増えてきたら「年間本格ミステリベストランキング」なんてやるのも良いかも。そうなったら、「このミス」とかで一席取れたら良いなぁ……。


★作家名公開の諾否:公開してもおっけーです。


■已岬佳泰 2002年12月29日


★電ミス大賞推薦作品:

 「人喰い館」の殺人事件

 推薦理由:全体のストーリーとして読ませる文章力と構成があり、また、最後のヒネリが効果的で読後感を良くしている。登場人物がやや多くて、それぞれのキャラはいまひとつだが、主人公だけはちゃんと光っていた。唯一の不満はトリックの矮小さ。もうちょっと長い作品ならばまた違った展開があったかもしれない。


★トリック賞推薦作品:

 Green-eyed Monster

 推薦理由:容疑者3人がまるで伝言ゲームのような証言をするという謎には魅力があった。犯人特定の詰めにもうちょっとロジックがあれば、大賞に推薦できたかもしれない。でも、この謎は後々まで印象に残ったので、トリック賞に推薦します。


★キャラクター賞@推薦人物と登場作品名:

 鈴木老人(福田家の疑惑)

 推薦理由:「入れ歯のかみ合わせが悪い」というこじつけの訪問理由で、福田家を訪問して以来、疑惑解明まで、その存在感に引っ張られました。


★キャラクター賞A推薦人物と登場作品名:

 私(優しい雨)

 推薦理由:傷ついた気持ちを持て余しているという心象風景が、心に残ったので。


★今後の電ミス活動についてのコメント:


★作家名公開の諾否: OK


■鍵屋 2002年12月31日

 どうも、「電ミス」の鍵屋です。いつもご苦労様です。
 さて、件のアンケートの回答をお送りします。どうぞ、よろしくお願いします。


★電ミス大賞推薦作品:

 該当作品なし

 推薦理由:たとえアマチュア作家の集まりの中から選ぶ物だとしても、「大賞」の栄冠はやはり心から納得出来る物であって欲しい。その視点で見るに、今回は「大賞」に相応しい作品はなかった。残念ながら。全体的に高いレベルにあったとは言い難い中、抜群に優れた作品も見当たらなかったからである。
 今回投稿されたのは全部で8作品。内、20kbの文量制限の中で過不足なく作品として成立し、かつ見るべき所のあった物は、「消えたマジシャン、残されたシルクハット」、「福田家の疑惑」、「優しい雨」の3作品である。まず、この3作品が他より抜きん出ている、と鍵屋は見る。
 しかし、「消えたマジシャン〜」は力押しのトリックに無理が見え、「福田家の疑惑」は、他の2作品に比べると文章力の点で見劣りがする。「優しい雨」は、文章・物語ともに優れた作品ではあるものの、所々に垣間見える作者の自己満足に興を削がれた。街角、大声で自作の詩を朗読する者を見るのに似た思いである。
 残念ながら、3作品ともにどこかしら物足りなさを覚え、心からの満足を得る事が出来なかった。ならば、どれも大賞に相応しい作品、とは言えまい。よって、鍵屋は今回、「該当作品なし」とさせて頂く。


★トリック賞推薦作品:

 「福田家の疑惑」

 推薦理由:本来、謎と論理とトリックとはそれぞれ別物のようにも思うのだが、それらを全て代表させて「トリック」と呼ぶのであれば、この賞に相応しい作品は「Green-eyed Monster」、「福田家の疑惑」、「薔薇のパズル」の3作品であった。
 疑惑の連環で読者を引き込んだ「Green-eyed〜」は、その後も論理性の高い論理で本ミスらしさを誇示し続けた。その魂は評価したい。が、その一方で文章の拙さが目立ち、読み続けるのに苦痛を感じさせた、という欠点を抱えている。理解しづらいトリックは、それだけで減点対象となるのである。
 「薔薇のパズル」は、薔薇尽くしの見た目に美しいトリックを読者に見せつけた点を高く評価したい。ビジュアル面では他を圧倒する出来映えであった。が、読者を「あッ」と言わせる力に欠けており、授賞には至らない、と思う。
 「福田家の疑惑」はその点、見事に読者を驚愕させてくれる作品であった。謎の提示、無理のない論理、読者の意識の外から答えを引き出し、かつ単純明快なトリック。その上、個性豊かな登場人物を揃え、読後には爽やかさを演出し、所々で笑いを取るユーモアまでも完備している。あえて言いたい。短編ミステリの見本のような作品である、と。文章力の点で、他により優れた作品があったため、「大賞」にこそ推せなかったものの、「トリック賞」には十分な力を持っている、と鍵屋は思う。


★キャラクター賞1推薦人物と登場作品名:

 西野夫人 「薔薇のパズル」より

 推薦理由:ミステリにおいて、最も重要視されるべきは探偵役の人物である。が、それと同時に、同様に重要視するべきは犯人役の人物である。「泥棒は盗みを創造する芸術家であり、探偵はその批評家に過ぎない」と言ったのはかのブラウン神父であるが、その言に従うならば、西野夫人こそは「薔薇尽くし」という見た目にも美しい犯罪を創造した、一人の芸術家であった。


★キャラクター賞2推薦人物と登場作品名:

 鈴木老人 「福田家の疑惑」より

 推薦理由:くだくだと解説した処で、「そんな今更」といった事しか言えはしない。「中国人女スパイとの、諜報戦の中で芽生えた恋」であり、「飛行機の前に立って広げた両手」であり、それらを経てきた老人なのである。
 それだけで十分ではなかろうか。


★今後の電ミス活動について:

 コメント:

 その昔、「黒門町の伝七親分」という岡っ引きが活躍する時代小説があった。『伝七捕物帳』である。この作品、実は当時の「捕物作家クラブ」という団体が共有していた作品で、つまりは部員ならば誰でも書いて良い、という連作なのであった。実際に作品を書いた作家を挙げてみると、高木彬光、横溝正史、山手樹一郎に、角田喜久雄、城昌幸、野村胡堂など、非常に豪華な顔ぶれである。乱歩も一枚かんでいたらしい。
 こういった、部員が皆でよってたかって成長させていけるシリーズというのがあると、倶楽部の宣伝にもなるし、部員同志のやりとりのネタにもなりそうな気がする。
 効果の程はさておいても、魅力的な企画ではなかろうか。


★作家名公開の諾否:諾


■富山敬 2003年1月6日

 明けましておめでとうございます、富山です。
 アンケートに答えます。


★電ミス大賞推薦作品:

 福田家の疑惑

 推薦理由:これは相当悩みました。私はリアリティというものには、それほど拘りません(トリックは別ですよ)。荒唐無稽の設定だろうと、受け入れます。まあ、馬鹿ミスの範囲までは駄目ですが。が、しかし理由もないのに福田家の証言の食い違っていた事――これに対して大きな減点を持っていたのですが、苦心の末これに決定しました。結核の患者がどう行った扱いをされるのかは私はよく知りませんが、この証言の食い違いは大きかったです。打ち合わせとかは無かったのか、と。
 次点では、「優しい雨」です。もし描写力の賞があれば間違いなくこれを、その賞にしていました。しかし惜しむらくは、この作品は、冒頭の謎――○○がなかった――を物語に巧く絡めていなかったので。なぜなかったか、なぜ消えたのか、その理由が事件の謎とは無関係でした。


★トリック賞推薦作品:

 薔薇のパズル

 推薦理由:あのトリックは、使い方を間違わなければなかなかのもの。あのトリックをメインの謎にはせずに、サブの謎にすれば、良いと思う。どうやったか、より、なぜやったか、と言うように持っていくのを私が好むだけですが。


★キャラクター賞@ 推薦人物と登場作品名:

 あの部屋の秘密・・仙次警部

 推薦理由:こう言ったキャラクタが私は大好きです。私って男なのに、女キャラよりも男キャラの方が好きになるんですよね。


★キャラクター賞A 推薦人物と登場作品名:

 あの部屋の秘密・・先生

 推薦理由:科白が一言もないのに、ただの被害者なのにその存在感は圧倒でした。逆に科白があると、ここまでの存在感は保ちえなかった様にも思います。


★キャラクター賞B 推薦人物と登場作品名:

 薔薇のパズル・・花音

 推薦理由:私が好きな声優と同名だからでは決してないですが、探偵っぽい探偵ですからね。よくキャラがたってました。萌え、を狙っていたかどうかは解りませんが。


★今後の電ミス活動について:

 コメント:

 同人誌の製作やオフ会なんて言うのをやってみたいなぁ、と思います。同人誌なんて言うのは簡単に作れますし――といっても原稿がなければ無理ですが――、オフ会も、なんとか機を見てやれれば良いな、と思います。


★作家名公開の諾否:公開承認です。OKです。


以下、一口メモ。

切断されし両手――シンプル過ぎ。もっと謎を深くして、文章を読みやすくしなければ。

Green-eyed Monster――証言の食い違い、というのは好感が持てるが、全作品中、一番、論理を以って事件の謎を解決しているのに、その論理があまり論理的ではない。誤った数学式や化学式を見せられた感。

消えたマジシャン、残されたシルクハット――先生は好き。しかしトリックにやや難が。血痕を誤魔化す方法と、無理な態勢での人体切断をどうにか昇華すれば。

あの部屋の秘密――仙次警部はお気に入り。犯人についても文句は無い。が、あの馬鹿トリックはどうかと。

薔薇のパズル――文章、トリックは秀逸。が、トリックを使う必然性の欠如。普通にカップに毒を入れるだけでは駄目だったのか。(誰もカップに毒は入れれなかった、というのが暗黙の了解なら別ですが)

福田家の疑惑 ――謎の提示、解決は文句無し。が、やはり証言の食い違いが減点対象か。

『人喰い館の殺人』事件――冒頭の説明文が冗長。事件の真相を推理した理由には好感。

優しい雨 ――描写力には優れていますが、謎とその解決はややインパクトが弱い。冒頭の「○○がなかった」が謎にあまり絡んでいないか。


■雨沢流那 2003年1月6日

 登録作家アンケート送ります。


★電ミス大賞推薦作品:

 優しい雨

 推薦理由:正直、受賞作なし、にするかどうかで悩みました。僕の中で、これは隙のない、文句なし大賞!というレベルの作品はなかったことはお断りしておきたいと思います。ただ、この「優しい雨」に限り、ミステリ的要素が弱かったものの、巧みな主人公の人物描写という飛びぬけて秀逸な点があったため、大賞に推薦したいと思います。


★トリック賞推薦作品:

 「薔薇のパズル」

 推薦理由:トリックの必然性の無さなど隙はありましたが、もっとも斬新でしっかりと考えられたトリックであったと思います。


★キャラクター賞@推薦人物と登場作品名:

 由子 「優しい雨」

 推薦理由:画一的でない、ネガティブなキャラが非常によくかけていました。今回の競作の中でもっとも印象的なキャラクターです。


★今後の電ミス活動について:

 コメント:

 正直、自分自身電ミスにお世話になり始めたばかりで、身辺も落ち着かず、なかなか真正面から向かい合うことのできていない現状です。なにかやりたい、とは思うのですが、なかなか思いつきません。
ただ、次回の競作では、「ABC殺人事件」のように、名作お題頂戴、みたいなのをやってみたいな、と思っています。


★作家名公開の諾否:公開してくださって結構です。


 ありがとうございました。  雨沢流那


■御子神天膳 2003年1月6日


★電ミス大賞推薦作品:

 消えたマジシャン、残されたシルクハット

 推薦理由:マジシャンという職業をうまくトリックに生かしているから。


★トリック賞推薦作品:該当作なし

 推薦理由:どれも予想出来るトリックであった事が残念。


★キャラクター賞@推薦人物と登場作品名:

 消えたマジシャン、残されたシルクハットに出てくる赤松隆雄

 推薦理由:狂ったとしか思えない彼が言ったセリフが痛々しく、印象的だったから。

★今後の電ミス活動について

 コメント:

 活動時間が夜に限られていると、私は例えば夜は毎日用事があって行けませんので残念です。休日ともなれば皆さん余裕が有ると思うので夜以外にも考えて頂けると幸いです。

★作家名公開の諾否:名前公開しても構いません。


■久遠絵理 2003年1月7日

 已岬さん、こんにちは(^^)
 お世話になっております。
 アンケート回答をお送りします。


★電ミス大賞推薦作品:

 あの部屋の秘密

 推薦理由:非常にオーソドックスなミステリで、トリックや伏線も丁寧で楽しめたから。


★トリック賞推薦作品:

 薔薇のパズル

 推薦理由:飴細工に毒を入れて固める、という発想が独創的だったので。


★キャラクター賞(1)推薦人物と登場作品名:

 留蔵じいちゃん 福田家の疑惑より

 推薦理由:彼ははずせません(笑)。壮絶なる過去の話がぜひ聞きたいですねえ。


★キャラクター賞(2)推薦人物と登場作品名:

 風戸宗也 『人喰い館の殺人』事件より

 推薦理由:名前からしてカッコいい。ネーミングも大事だなあ、と思いました。正義感も優しさもほどほどで素敵でした。


★キャラクター賞(3)推薦人物と登場作品名:

 大友刑事 Green-eyed Monsterより

 推薦理由:今回一番のおとぼけキャラで、楽しかったから。


★今後の電ミス活動について

 コメント:

 競作は大変でした(^。^;)。締め切りや規定など、きちんと守って書く、と言う事の大変さを痛感しました。なので、年二回はしんどいかなあ、という気も。一つはこういった競作、もう一つはお遊び的な要素の強い、創作イベントなどでもいいかな、とも思います。どんなイベントかと言われると難しいけど、一つの問題編について、みんなで解決編を書くとか。数人で共作するとか。


★作家名公開の諾否:公開して構いません。


 以上、よろしくお願い致しますm(_ _)m。


■橘音夢 2003年1月8日


★電ミス大賞推薦作品:

 あの部屋の秘密

 推薦理由:参加作の中では、一番意表を突くトリックが使われているので、この作品を大賞に推薦します。

★トリック賞推薦作品:

 あの部屋の秘密

 推薦理由:意外な犯人もさることながら、その大胆な犯行手口に驚かされました。


★キャラクター賞@推薦人物と登場作品名:

 鈴木老人 福田家の疑惑

 推薦理由:彼はどんな人生を歩んできたのだろう? とにかく惹かれました。ぜひ会って話をしてみたいほど魅力的な人物です。
 

★キャラクター賞A推薦人物と登場作品名:

 由子 優しい雨

 推薦理由: 元恋人に対する疑惑に苦しみ、結局は危険な目に遭う彼女が印象的でした。


★今後の電ミス活動について

 コメント:

 競作コンペは出来れば投稿期間をもう少し長くして開催していただければと思っています。あとは、他サイトのイベント等となるべく重ならない時期に行ったほうが良いかと。


★作家名公開の諾否: 公開OKです。


■九竜一三 2003年1月8日


★電ミス大賞推薦作品:

 薔薇のパズル

 推薦理由:作品としてのまとまり感が一番だったと思います。


★トリック賞推薦作品:

 あの部屋の秘密

 推薦理由:血生臭さが一番。


★キャラクター賞1.推薦人物と登場作品名:

 仙次警部(あの部屋の秘密)

 推薦理由:存在感は一番でした。


★キャラクター賞2.推薦人物と登場作品名:

 鈴木老人(福田家の疑惑)

 推薦理由:言動が印象的です。


★キャラクター賞3.推薦人物と登場作品名:

 先生(消えたマジシャン、残されたシルクハット)

 推薦理由:結局、最後まで生きて姿を現さなかったのに、なぜか印象に。


★今後の電ミス活動について

  コメント:

  1.各員持ち回りで、推理クイズ(最低限の小説の体を成していては欲しいですが)など作ってみてはいかがでしょう? 競作という形ではなく、その解答について、チャットであれやこれやできればいいかな、と。

  2.競作コンペの一環として。まず、徹底的な不可能状況を皆で作っておき、それらに対する解決編を、各員が創作・競作する。

  3.やっぱり最終的には、1冊の本にしたいですねぇ。


★作家名公開の諾否:公開でかまいません。


■ジョゼファン 2003年1月9日

 ジョゼファンであります。アンケートを送ります。
 今年もよろしくお願いします。


★電ミス大賞推薦作品:

 「福田家の疑惑」

 推薦理由:かなり迷ったのですが、この作品に決めました。一番楽しめたかな、と。殺人ではなかったというのも、ポイントが高く、すぐ人を殺してしまう僕は見習いたいほどです(笑)。疑惑偏で謎に引き込まれ、暴露偏でズバっと。


★トリック賞推薦作品:

 「あの部屋の秘密」

 推薦理由:密室殺人ということで、そのトリックも面白かったですが、犯人が子供、という僕の好きな展開(笑)だったので、楽しく読めました。


★キャラクター賞@推薦人物と登場作品名:

 鈴木老人From「福田家の疑惑」

 推薦理由:探究心、好奇心を持った好人物。その壮絶な人生も魅力的。


★キャラクター賞A推薦人物と登場作品名:

 仙次警部From「あの部屋の秘密」

 推薦理由:行動力と、自信に満ちているおじさん(笑)。描写が分かりやすくて、特徴を掴みやすかったのもよかったと思います。
 

★キャラクター賞B推薦人物と登場作品名:

 風戸宗也From『「人喰い館の殺人」事件』

 推薦理由:僕がいいと思ったのは、本来犯罪を正義の庭に引き出す役目を担っているはずの探偵が、犯罪の隠蔽に関わるという一風変わったところです。かなり印象が強かったです。


★今後の電ミス活動について

 コメント:

 課題図書についてなのですが、候補を挙げるときに何かテーマを決めてから、というのはどうでしょうか。例えば、ある一人の作者の作品から候補を挙げる、とか、密室殺人を扱った作品から候補を挙げるという感じです。こうすることによって、ある作家の、あるいは、ある種類の作品のベストが集まると思うのです。これは、色々な事が分かって面白いのではないでしょうか。

★作家名公開の諾否:公開OK


■多田野小五郎 2003年1月9日

 遅くなってすみません。以下回答です。


★電ミス大賞推薦作品:

 あの部屋の秘密

 推薦理由:謎の提供も構成も、すべてが本格風味で、作品に安定感がある。今回は出だしの統一という足枷があり、創作の自由度が著しく制限されたためか飛びぬけた作品はなかったように思う。トリックにやや難があるが、もっとも推理小説としてアラが目立たないという消極的理由で選んだ。


★トリック賞推薦作品:

 あの部屋の秘密

 推薦理由:鉈で割ったような単純明快さと、突拍子もない着想


★キャラクター賞@推薦人物と登場作品名:

 マジシャンの先生「消えたマジシャン、残されたシルクハット」

 推薦理由:登場場面は少ないが、あまりにも悲惨なその殺され方に対して。また、このマジシャンの存在が作品の雰囲気のすべての原点にもなっている。


★キャラクター賞A推薦人物と登場作品名:

 風戸宗也「『人喰い館の殺人』事件」

 推薦理由:風采の上がらないアンバランスなキャラクターが個性的


★キャラクター賞B推薦人物と登場作品名:

 笹谷花音「薔薇のパズル」

 推薦理由: 珍しい女子大学生探偵。しかも癒し系!(趣味入っててすみません)


★今後の電ミス活動について

 コメント:

 @読書会は乱歩賞などの新人賞関係を中心に読みたい。A電ミスの集まりの中で、キャラクターと設定を作り出して、それぞれが同じ主人公を登場させた連作ものを発表する。B長編ミステリー小説をリレーで書く。C夏用の企画として、怖い話を持ち寄って、百物語をする。電ミスホラー大賞を決める。D「このミス大賞」の賞金は1200万円らしい(本分と関係有りません)http://www.konomys.jp/.


★作家名公開の諾否:

 (幹事注記:匿名希望とは書いてなかったので、作者名公開可と解釈いたしました)


■綿貫 2003年1月11日

 こんにちは、綿貫です。すっかりご無沙汰しております。
 アンケートもリミットぎりぎりの送信で、重ね重ね申し訳ありません。

 では、早速ですがアンケートの回答へ。


★電ミス大賞推薦作品:

 『人食い館の殺人』事件

 推薦理由:謎に対する解答の思考過程がとてもスマートだったと思います。と同時に、そういった小説の本質部分とテーマであった「書き出し」との関連性が、数ある作品の中でも最も強かったように感じました。


★トリック賞推薦作品:

 あの部屋の秘密

 推薦理由:解答読む前に考えてみたのですがラストを予測できず驚かされました。読み返して、きちんとヒントがばら撒かれていることにも納得。腹部の傷等も含め、意外性ではベストワンでしょう。


★キャラクター賞推薦人物と登場作品名:

 仙次警部/あの部屋の秘密

 推薦理由:暴走気味で、反ミステリで、隠れミステリファン。非常に好感がもてました(笑) 周りにそういう人間が一人いたらさぞかし面白いだろうなぁ……。


★今後の電ミス活動について

 コメント:

 まず、今回のような競作コンペは非常に良いイベントだと思います(って、作品を提供していない人間が言うのも何ですが……すいません。次回競作時に執筆できる余裕があれば、きちんと参加させて頂きます)。何と言っても面白いし、また、作品を提供すればOKという点を考えると、執筆に時間がかかるという要素があるとは言え、比較的、参加しやすいイベントですよね。って、リレー小説とかになると話はまた別ですが。
     
 読書会について。こちらも試み自体は良いと思いますが、実際にやってみて感じたのは、対象本・その作家周辺の知識がないとやや発言しづらいという点があるかな、ということ。かといって、知識が殆ど要らない領域で話し合うとなると、一体何を話し合えばいいんだよ、という事になってしまうので難しいところですが。他の人の話を聞くだけでも面白いのですが、それはそれで発言していない自分が
ちょっと申し訳なく感じてしまうんですよね。――考えたのですが、読書会を開く際には対象本のみならず、その本に関連するテーマについて議論するように予め定めておくと、様々な意味で読書会が活気あるものになるかなと思いました。
     
 相互批評については特になし。今のままで大きな問題はないかと。問題があるのは私の姿勢です……他の人への感想少なすぎ。個人的事情として今の時期、時間が無いと言うのもあるんですが、それ以上に他の人の作品に感想付けるの苦手なんです。というのは言い訳でしかないですね、すいません。時間に余裕できたらできる限り感想付けるようにします〜(汗)


★作家名公開の諾否:OK


 う、電ミス活動についてが図らずも長くなって10分オーバー。
 早く送らなくては――という訳で、失礼します。

以上です



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