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今月の作品・推薦の言葉
手軽な自費出版を取り扱うペンギンBooksさんから「eペンギン」という
素敵な装丁の季刊誌が届きました。掲載されているのはエッセイや詩歌、そして
掌編小説などなど。驚いたことに、掲載作家は広く公募したいわゆるインディー
ズ系。しかも、参加無料の季刊誌ということでまたびっくり。通常こういう雑誌
を出すときは(掲載対象が無名の作家ばかりのときはとくに)、販売数の見込みが
ないのは明らか。ですから、書く側がかなり高めの掲載料を払って載せてもらう
のがふつうです。
思い切りましたね>ペンギンBooksさん。
さっそく読みましたが、これがまずまずの品揃えでした。今後、2号3号と続
いてゆくかどうかは未定らしいですが(おそらく、創刊号の売れ行き次第?)、
ネット作家にとって大変嬉しい企画ですので、ぜひぜひ続けていただきたいと願っ
て止みません。
さて、今月はそのeペンギンから西間りん「ゆれ」を掲載いたします。民話の
ような不思議な素材と切ないエンディングが読む者の胸をかき乱すすばらしい掌
編です。どうぞお楽しみ下さい。
なお、有料の文芸誌(eペンギンは800円で全国発売中)からの転載を快く
承諾いただいた作者の西間りんさんと出版社のペンギンBooksさんに感謝い
たします。
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