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詩とエッセイの電子メールマガジン
テキスト版・月刊ポエム5月号
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今月の素材
[風・WIND]
【表紙のひとこと】
「いったいいつになったら(どれだけの道のりを歩き終えたら)きみは彼
のことを「男」って呼んであげられるのかい?」 という問いかけで始まる
ボブ・ディランの♪風に吹かれて(Blowin' In The
Wind)は、行き詰まっ
たときによく聴いたものでした。「どれだけ人が死んだら、戦争は終わるの
だろうか」という歌詞に表されているように、歌そのものはベトナム戦争当
時のアメリカで反戦歌として発表されたものなのですが、その終わりのフレ
ーズ「きみへの答えは風に吹かれているだけさ」というところに妙に惹かれ
たものでした。風はいたるところで吹いていて「きみの疑問への答え」も、
あちらこちらで見つかるさ・・・という忠告なのか、「答えなんて、風にゆ
らゆら揺れるほどに頼りないものさ」という揶揄なのか。今日、CDで聞き
直しても、どちらにでも取れそうです。
というわけで、今月のテーマ素材は「風・Wind」です。 尽きることの
ない日常の煩雑さから離れて、どうぞ「月刊ポエム」でゆっくりとおくつろ
ぎください。
1999年5月2日
月刊ポエム編集人 ジョッシュ
□みなさまからの「読んだよ」メール□
をお待ちしております。月一回の月刊ポエム。読み終わりましたら、ぜひ、
メールで「読んだよ」とお知らせください。感想・コメント大歓迎です。メ
ール先はこちらです。
-> prn81060@muj.biglobe.ne.jp よろしく!
□インターネットホームページ□
インターネット上の「月刊ポエム」も5月2日に5月号に全面リニューア
ルいたしました。国内外の「風に吹かれる?・おすすめサイト」へのリンク
やイラスト・動画・などがあります。表紙の言葉にもありましたボブディラ
ンの「風に吹かれて」も聴けます(注:REALPLAYERが必要です)。
こちらにもどうぞ、お立ち寄りください。
URLは-> http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/
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【テキスト版・月刊ポエム・5月号目次】
[今月の詩]
5月の風 by 叙朱
草原 by 河野夏月
信じよう by 空(SORA)
一日の終わりで by なお
風 by 七海(投稿)
風のように by 杉原智美(投稿)
百分率 by レオナルド☆イワシータ
(投稿)
[ショートエッセイ風の作者あとがき]
・叙朱 ・河野夏月 ・空(SORA) ・なお
・七海 ・杉原智美 ・レオナルド☆イワシータ
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「 五月の風 」 叙朱
両手一杯に溜めた思いを
吹き飛ばせ 風よ
5月の優しい風よ
くろぐろと戸惑うわたしの
ためらいや怖じ気やらを
包み込み 巻き上げ
緑の山の向こうまで
運び去ってしまえ
大きく伸びをして
さあ
今日がわたしの出発日なのだから
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「 草原 」 河野夏月
空を見上げて 雲のない空
翼広げて 大きな翼
ずっと遠くへ
君に思いを馳せていく
ここで君を探し続けて
いつか見つけられるように
空を見上げて このまま待ってる
髪なびかせる 君を感じる
きっと近くへ
草の匂いを届けてくる
ここを離れ走り続けて
いつもそばに居られるように
君がはこぶ 淡い予感
僕を誘うよ 遙かな地平
どこに居るのか分からなくなる
僕が君になる瞬間
ここで君を探し続けて
いつか見つけられるように
ここを離れ走り続けて
君のそばに居られるように
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「 信じよう 」 空(SORA)
君と手をつないで海辺を歩く
夏にはまだ物足りない風が吹く
そんな柔らかい風なのに
なぜか君を連れ去ってしまいそうで
思わずギュッと手を握り締めた
飛ばされるはずはないのに
ちょっとだけ不安になった
君は
「信じていいよ」
言葉にならない笑顔
そうだね
僕の取り越し苦労だ
これからずっと一緒にいるんだから
不安になることはない
会えなくても心が1つなら
そう信じよう
不安ってどんどん大きくなるだけ
信じるのは難しいけど
それが出来ればきっと強くなれる
君と手をつないで海辺を歩く
もうすぐ訪れる夏の風が
僕たちを包んでくれる
愛なんてどんな形があるかわからない
でもすべて愛
君と僕はきっと
ステキな愛を育てていける
from 空
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「 一日の終わりで 」 な
お
水も空気も
なまぬるい熱かかえてるような夜
ベランダに出て
重そうな
だるそうな夜
じっと見てる
月もみえないこの世界も
この向こう側には
すごい宇宙が広がってる
きっと何かの真実が
あるような気がして
それは何でもない一日
のような気もするし
とびきりすてきな
朝の光かもしれないし
ベランダの片隅で
なまぬるい風を受けながら
ほんの短い時間
まわってる地球をかんじてる
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「 風 」 七
海
あなたが横を通り過ぎるたび
あなたの風につつまれる
一瞬でも
振り返ってくれる事
まだきたいしている
そんな私に
どうやってあなたを
諦めろと言うの
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「 風のように 」 杉原智子
誰かのために生きてくんじゃなくて
風のように 自由に
自分ひとりのために
生きていきたい
誰かのために強くなるんじゃなくて
大風のように たくましく
誰にも負けない
自分になりたい
誰かを傷つけて生きてくじゃなくて
そよ風のように 優しく
誰かを愛せる
自分になりたい
風のように どこまでも
限りなく澄んだこころで
いつまでも自分を
見つめながら生きていこう
誰かの痛みをいつか
癒してあげられるように
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「 百分率 」 レオナルド☆イワシータ
厚手のカーテンをめくると
僕の目にまぶしい光が飛び込んできた
さっきまでの黒く厚い雲は
もう僕の視界からは消えて無くなっていた
窓辺につるした逆さのてるてる坊主ごしに僕は恨めしそうに
太陽を睨んだ
昨日まで降水確率90%といってた天気予報のお姉さんも
笑顔で洗濯指数が100%であることを説明している
今日は僕の大っ嫌いなマラソン大会
体脂肪率42%の僕にとって
5キロの道のりはアテネよりも遠かった
僕の心は
今日の空に反比例するように暗く
体重よりも重かった
いつもの60%減のたった茶碗4杯の朝食を食べ
足取りも重く僕は家を出た
僕の気持ちが通じたのだろうか・・・
突然明るかった空を分厚い雲が覆い
やがて雨が落ちてきた
急いで家に帰りテレビを見ると
さっきのお姉さんが降水確率50%と言っている
僕は喜び勇んで体脂肪率計にのると41%になっていた
僕はそんな自分が大好きだ
□□□□□□□□□ [作者あとがき] □□□□□□□□
■叙朱:「 5月の風 」
「5月の風」 こんなはずじゃなかった、という新人の憂鬱そうな顔。いわ
ゆる5月病ですね。俗に3日3ヶ月3年、というとか。新しいことを始める
と、だいたいこれくらいで壁にぶつかるらしい。自分に当てはめてみて、な
るほど、と思います。がんばれ、新人、そして、わたし。
■河野夏月:「 草原 」
一度でいいから風を見てみたいなと、小さいときから思っています。風、
目に見えたらいったいどんな感じなのかな。考えただけでもわくわくします。
さて、今回の「草原」は、実は詩じゃなくて詞だったりします。私が歌詞
を作るぞって思って書くと、こういうわけの分からないのができあがってし
まいます。それで、こんな歌詞でも曲をつけたいって人が誰かいれば、嬉し
いなあって思ってみたりして。うん、もしいたら、ご連絡ください。それで
は、今回はこの辺で。
まだこたつの出ている私の部屋で 河野夏月
■空(SORA):「 信じよう 」
信じたくても疑ってしまう
そんな不安定な気持ちと戦いながら
恋人たちは強い信頼を築いていく
そんな人に早く出会いたいものです(^^;;
■なお:「 一日の終わりで 」
お仕事は忙しいけどおもしろい!
でも、詩をかく時間が減ってなくなりそうなので、ちょっとかなしい・・・
はやく慣れるようにがんばろっと!
■七海 「 風 」
すれ違う時
彼の風を感じてドキドキする。そんな経験ありませんか?
彼はふりかえってくれるかな、確かめたいけど
確かめきれずに、振り返らずに。何も変わらないこの恋のように。
■杉原智子 「 風のように 」
風に吹かれていると、今の自分の弱い部分をどこかで消してくれそうな気
が時々してくる。だけど、自分に我にかえった時にやっぱり自分は自分だと
思い知らされてしまう。風にはそんな自分を少しの間、強くしてくれたり、
優しくしてくれたり、そんな魔法があるんじゃないかってたまに思ってしま
う。でも、そんな魔法には、頼ってばかりいられない。自分で変えるしかな
い。だって、自分は自分でしかないのだから。風がそれを教えてくれたんだ
と思う。
■レオナルド☆イワシータ 「 百分率 」
こんにちは PN レオナルド イワシータ です。
このようなHPがあると知り、私も1詩書いてみました。これまでは成人向
けポエムを中心に活動をしており、友人たちにも好評を博しておりました。
(もしそちらさえよろしければお送りします。) さて今回の詩ですが、私
は数字というのが大嫌いで、世の中の物をすぐに数字(確率)で表したがる
人間に、一石を投じるものです。
また、自分の信念(やる気)次第で世の中(人生)なんてどうにかなる、と
いう希望に満ちたファイトあふれる詩でもあります。
ちなみに、「何を書いているのか、また何を書きたいのかわからない。」と
いうのが私の詩のカラーなので気にしないで下さい。では さようなら。
□□□□□POEM・MONTHLY
MAY 1999□□□□□□
□編集あとがき□ さわやかな風が吹く季節になりました。頬を撫でる風
の温度が、季節の変化を教えてくれます。スーパーの店先に並ぶ楽しげな鉢
植えの花たちを、かすかに揺らして駆け抜ける風。町を歩いていても、すっ
かり明るい色の服装に変わっていて、思わずツーステップを踏みそうな気分
で、5月です。
引っ越しをすることになりました。ばたばたしています。これで14回目
の引っ越し。近所なのですが、ほんの少しだけ広くなります。茶の間のパソ
コンも、今度は別室へ・・・の予定。来月の月刊ポエムは、そういうわけで
少し遅れると思います。 ではまた来月まで。
□みなさまからの「読んだよ」メール□をお待ちしております。感想・コ
メント大歓迎です。メール先はこちらです。
-> prn81060@muj.biglobe.ne.jp
□【月刊ポエム・投稿のご案内】テキスト版月刊ポエムは、インターネッ
トのHP「月刊ポエム」
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/
に掲載された作品の中から、数点を選んでご紹介しております。インター
ネット月刊ポエムでは、詩やエッセイの投稿を募っております。興味がお
ありの方は、簡単なご案内をインターネットに公開しておりますのでご覧
ください。投稿のご案内->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/omake/toukou.htm
5月号のテーマ素材は 「 風・Wind 」 です。
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テキスト版月刊ポエム・5月号・発行平成11年5月2日・部数640
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