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         詩とエッセイの電子メールマガジン
          テキスト版・月刊ポエム7月号
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          今月の素材 [海・SEA]

           【表紙のひとこと】
          
         暑中お見舞い申し上げます

 先日、テレビでやっていたのが、離岸流。波が打ち寄せる海岸には、
打ち寄せた波が戻る道が自然とできるらしいのですね。大きく打ち寄せ
る波、小さい波。海岸で遊んでいると、あたかも、海が砂浜に遊びに来
ているように思えるのですが、実はそうではないのです。海は波を使っ
て、海岸にあるものを奪い取ろうとしている。寄せるときの何倍もの速
度で波が引く。その引き波の通り道ができて、いつも沖への流れができ
てしまうということなのです。その怖い流れの名前が「離岸流」。海で
遊ぶときは、みなさん、気をつけましょう。
 というわけで、今月のテーマ素材は「海・SEA」です。 尽きること
のない日常の煩雑さから離れて、どうぞ「月刊ポエム」でゆっくりとお
くつろぎください。
                      1999年7月3日
                 月刊ポエム編集人 ジョッシュ

      □みなさまからの「読んだよ」メール□

 をお待ちしております。月一回の月刊ポエム。読み終わりましたら、
ぜひ、メールで「読んだよ」とお知らせください。感想・コメント大歓
迎です。このまま「返信」ボタンで送ってください。

       □インターネットホームページ□

 インターネット上の「月刊ポエム」も7月3日、7月号に全面リニュ
ーアルいたしました。パソコンからビーチ散歩気分を楽しめる「西伊豆
海水浴場」へのリンクやハワイ・オアフ島のビーチライブ(生中継)、
湘南海岸ライブ映像へのリンクを用意しました。こちらにもどうぞ、お
立ち寄りください。

      http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/  


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      【テキスト版・月刊ポエム・7月号目次】

             [今月の詩]

     海へ行こう       by 叙朱
     悲海          by 河野夏月
     海           by 空(SORA)  
     傷ついたイルカ     by なお
     あの夏の海に逢いたい  by 月那
     あの海で        by 七海
            ・・・      
     潮騒          by うさぎ(投稿)  
     ランデルバ       by 伊雲(投稿)
     故郷の海        by レオナルド☆イワシータ
                     (投稿)
     蒼に染める       by 深御かのん(投稿)
     あなたと海       by KURARA(投稿)
     虚 - If I attached switch=you -
                 by Terutaka(投稿)
     

       [ショートエッセイ風の作者あとがき]

      ・叙朱 ・河野夏月 ・空(SORA) ・なお
      ・月那 ・七海 ・うさぎ ・伊雲  
      ・レオナルド☆イワシータ ・深御かのん
      ・KURARA ・Terutaka
           

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    「 海へ行こう 」    叙朱

   電車に揺られる毎日に
   少しの間だけサヨナラして
   涼しい格好に着替えたら
   さあ、みんなで海に行こう

   麦茶の詰まったクーラーボックス
   大きく開く日除けのパラソル
   そうだ、お弁当も忘れずに
   わいわいがやがや
   海へ行こう

   みんなで待っていたんだ
   いつもは遠い青い海が
   ずっと近くなるぼくらの夏休み

   水着は大きく割れたやつ
   格好だけでも夏気分
   いらいらそわそわ脱ぎ捨てて
   さあ、みんなで海に行こう



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    「 悲海 」    河野夏月

   道路で轢かれた猫のような
   悲しみの海を
   どこまでもどこまでも
   水平線が見えなくなるほどに
   広げ
   微笑んでいよう

   透明だった色を思い出す
   沈んだ瞳に
   さざ波が押し寄せては
   引いていく

   この身体から
   溢れ出すこともなく
   どこまでもどこまでも
   広がり
   いずれ飲み込まれてしまう
   悲しみの海

   溺れる前に
   飲み込んでしまおう

   海に気づかないあなたとともに
   飲み込んでしまおう




   □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

   「 海 」     空(SORA)

   あなたは私の海
   深く強く私を包み
   荒れ狂う天からも
   私を守ってくれる

   私もあなたの海になりたい
   この腕であなたを包みたい
   海の中で戯れるイルカのような
   そんなあなたを守りたい

   あなたは私の海
   穏やかに私を包み
   強い過ぎる太陽の光を
   優しい光に変えてくれる

   私もあなたの海になりたい
   深い愛であなたを包みたい
   柔らかい太陽の光を
   いつまで注いであげたい

   人を好きになることは
   優しさを分け合うこと
   私はあなたの海でいたい
   あなたは私の海だから

                    from 空   



   □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

   「 傷ついたイルカ 」    な お

   傷ついたイルカ 海の中
   深い深い 海の中
   泳ぐんだって
   言いきかせ
   そしていつか
   傷口も気にせず
   ゆるやかに泳げる日を
   夢見て
   誰かと一緒に泳げることを
   思って

   傷ついたイルカ 海の中
   とても静かな 海の中
   傷口の痛み
   ひっしでこらえて
   泳ぎだす



   □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

   「 あの夏の日に逢いたい 」    月 那

   あの夏 毎日のように海へ行ったね
   全然 あきなかったね

   そして波の音を聞きながらKissをしたね
   何度も おねだりしたね

   時々あなたのことを思い出す
   潮の香りと水平線の緩やかなライン
   果てしなく続くと信じていた
   私の恋心・・・

   あの夏の海にもう一度逢いたい
   あの夏の私に戻れなくても・・・



   □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

   「 あの海で 」    七 海

   さよならが分かっていたのに
   どうしてあんな顔が出来たの?
   あんな目で私を見れたの?

   あなたは
   砂浜で私をからかって
   抱きしめて キスをした

   あなたの”ごめんね”を
   波の音のせいにして聞こえないふりをした
   最後まであなたに恋して
   あの海に消えたあの夏の恋



   □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

   「 潮騒 」    うさぎ

   恋を見つけた時の 
       喜びとしあわせは

   たとえば・・・
       津波のようにやって来るのに

   恋を失った時の
       悲しさと寂しさは

   たとえば・・・
       さざ波のように私に打ち寄せる
  
   何度も、何度も
       繰り返し、繰り返し・・・・


   □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

   「 ランデルパ 」   伊雲

   北海の窓辺にはランデルパがいる
   緑の羽を弾く雨に流して
   空を見つめるその瞳孔の奥には
   二億三千万の歌声が潜んでいるらしい

   白しぶきの飛び散る音
   風の舞いなる音
   北の海の荒れ具合の中で
   必ず南へ下ると
   決意するランデルパ

   さあ 飛び立つときだ
   南氷洋の向こうにはスコールが降るという
   緯度も経度も捕まらない世界へ
   スイーと羽をなびかせてゆく

   ランデルパの始まりは天の思い
   ソクレシアという娘の羽衣の
   輪廻したものらしい



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   「 故郷の海 」   レオナルド☆イワシータ

   <夏の焼け付く日差しの中
   <僕はあの海へ出掛けた
   <7歳まで過ごした故郷の海
   <みっちゃんと遊んだ思い出の海
   <僕はこの海が大好きだった

   <昔のように走り回り
   <昔のように水浴びをし
   <昔のように胸いっぱい空気を吸うと
   <子供の頃の澄んだ心を取り戻せる気がする
   <そんなこの海が大好きだった

   <久しぶりにみっちゃんに会いに行った
   <みっちゃんは顔黒 茶髪でピアスをしていた
   <おまけにサーファーの彼氏はジャマイカンだった
   <僕はこの海が少し嫌いになった



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   「 蒼に染める 」   深御かのん

   同じ道をあるき
   同じものをみていた

   夕暮れのプラットホーム
   いつもの別れ
   見馴れた背中 探しては たしかめた気持ち

   流れる水のように
   ふたりを始めて
   ふたりを閉じた

   空と海のはざまで
   ゆれる指を
   止められなかった

   同じ道をあるき
   同じものをみつめ
   魂の双子のようだねと
   微笑みは 今も色褪せてはいないのに

   同じ蒼のままで
   融けられなかった空と海

   空と海のはざまで
   ゆれる心を
   蒼く染めて


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   「 あなたと海 」   KURARA

   真っ暗な 夜の海は 何もかも 飲みこんでしまうみたいで、
   こわかった。 あなたが いつか帰ってしまうこと。
   月の光の中で、 何より美しく見えた
   あなたの声を 波音が消した。

   「もう海に行くのはやめようよ。」
   変なこと、言わないでよ。って
   笑ってた。
   その 笑顔は 私の記憶の中で、 今でも。

   あなたには、昼の海は似合わなかった。
   やっぱりあなたを愛して 連れていったのは、夜の海だった。
   あの日の予感は 胸を締め付けて
   今でも、 最後のあなたの
   潮風に揺れる 長い髪
   わすれられない。

   波音が 響いて砕ける。
   あなたはもういない。


   □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

   「 虚 - If I attached switch=you - 」 Terutaka 

   目覚ましがなる
   私はスイッチに触れ静けさをとり戻す
   静けさの奥には聞こえない日常
   暗闇がおしかかる
   私はスイッチに触れ視界をとり戻す
   視界の奥には見えない日常
   時間が笑う
   私はスイッチに触れ ブラウン管の朝     をとり戻す
   私はスイッチに触れ 求める情報       をとり戻す
   私はスイッチに触れ イメージにすぎない髪型 をとり戻す
   私はスイッチに触れ 合理的な満腹感     をとり戻す
   私はスイッチに触れ 表層の快楽       をとり戻す
   日常の奥には失えないスイッチ=君
   時間が押しかかる
   私はスイッチ=君に触れ部屋を出た
   スイッチ=君に触れれば 私は部屋を忘れた
   スイッチ=君に触れれば
   押しかかる 時間が
   私は部屋を忘れスイッチ=君はoffにされた
   スイッチ=君の奥には失えない私


   □□□□□□□□□ [作者あとがき] □□□□□□□□

          ■叙朱:「 海へ行こう 」

 毎日、梅雨時の湿っぽい満員電車に揺られていると、夏休みが待ち
遠しい!そんな気持ちを歌詞風に書いてみました。さあ、海へ行きま
しょう。

          ■河野夏月:「 悲海 」
   
 もうすぐ夏ですね。夏と言えば、私は花火と西瓜を思い浮かべます。
もちろん、海も夏の名物みたいなものですが、私は、夏の海よりも人
気が少なくてできれば寒くない春とか秋とかの海のほうが好きですね。
昔は湘南の海の近くに住んでいたので、海に憧れもないのですが、嫌
いじゃないのも確かです。なんか脈絡のない話しですみません。もし
良かったら感想を聞かせてください。それでは、今回はこの辺で。

         梅雨曇りの午後に    河野夏月

          ■空(SORA):「 海 」

 恋愛は綺麗ごとでは済まされない  でも純粋に願う心もとめられ
ない  むずかしいですね  今年こそ 海に一緒に行ってくれる人
を探さなくては!

          ■なお:「 傷ついたイルカ 」

 お仕事にもちょっと慣れてきたけれど、まだまだ変なところで失敗
してます。いったい、いつになったら一人前になるのか自分でも不安
です・・・。だけどCADはおもしろいので好きです。*^o^*
 今回は海ってことで、とにかく早く書き上げるぞ!とはりきって書
いてみました。なんせ、先月はぎりぎりセーフだったので。 ちなみ
に、2番目の詩の海は「アラスカ」の海です。(テレビでみたの・・・
行ったことはないの・・・行きたいなぁ・・・)なんていうのか、音
のない世界って感じが伝わればいいんだけど・・・。ちゃんと伝わる
といいな。
 

          ■月那:「 あの夏の海に逢いたい 」

 海には人それぞれいろいろな想い出があるんでしょうね。 
私にも、たくさんの想い出があります。そして、海には恥ずかしいく
らい本当の自分を知られてます・・・。号泣したり、笑ったり、切な
くなったり・・・・どうも海の前では 自分をさらけ出してしまう・
・・。(*^_^*)
 だからこそ、大切な人との大切な想い出が あるのだと思います。
私も、そしてみなさんも今年の夏はどんな想い出ができるかな・・。

          ■七海:「 あの海で 」

もう終わりだと気づいていたのに 気づかないふりをしてドライブ
した。私の行った事のない海、あなたがよく行く海。信じようとす
ればするほど心は空回りして、こえられなかったあまたとの距離。
今すぐ行くねが言えない距離にまけたのね。
                    NANA

(編集者注記:七海さんは今月から定期寄稿メンバーになり、インタ
ーネット「月刊ポエム」内にミニホームページ「海の破片〜かけら〜」
を開設されました。)

          ■うさぎ:「 潮騒 」

 初めまして。投稿は初めてです。 四国の徳島県在住の女性です。
いつか、絵本のようなホームページが作りたいと思い いくつか、
詩と簡単なイラストを作っていましたが、マグマグで、この投稿を
知り出してみようと思いました。恥ずかしいですが、読んでみて下
さい。

(編集者注記:うさぎさんのイラストはインターネットのほうに公
開されておりますので、ぜひご覧ください。)

          ■伊雲:「 ランデルバ 」

 こんばんわ。初の投稿になります。七月の海ということで、むか
し書いた詩の中で、海に関連する詩を選んでみました。しかし、
「海」というより、どちらかというと鳥ですが(笑)自分の書いた
詩の中でも、躍動感のあるめずらしい詩です。

          ■レオナルド☆イワシータ:「 故郷の海 」

 こんにちは レオナルド☆イワシータです。
 今時の女子高生はどうかと思うのですがみなさんはいかがですか?
 この話は私の友人に起こった本当の話です。ちょっとギャグっぽ
くなってしまってすいません。こんなことにめげないで明日に向かっ
て突っ走れ!!斉藤明!! 少なくとも私はあなたの味方です。 
 それではまた。

          ■KURARA:「 故郷の海 」

 夜の海って、昼の海とは全然違って見えます。魔力があるような。

          ■Terutaka:「 虚 
             - If I attached switch=you - 」

日常と一体にある反日常。それはスイッチに触れることにより操作
される。今もキーボードというスイッチの集合体にふれている。そ
れは脳の中の感情でさえあやつる不可欠な君。


    □□□□□POEM・MONTHLY JULY 1999□□□□□□


           □編集あとがき□

 プランタを買ってきて、花の種をまきました。ひまわり、朝顔、ポピ
ー、コスモスなどなど。下の写真はそれらの現況。蒔いて1週間で芽が
出てきて、本葉が出てきたので、大きなプランタに植え替えました。こ
のところ雨が降り続いているので、水は十分。その分、小さな庭には雑
草が・・・あっと言う間に一杯。

 今月は「海」というテーマ素材で編集しました。小さい頃は九州は有
明海の遠浅の浜近くで育ったもので、神奈川の山に近い方に住んでいる
今でも、海には郷愁のようなものを感じます。夏ともなると、小田急江
ノ島線で江ノ島海岸に出かけるのですが、最近は本当に海岸が汚れてし
まって悲しくなります。海の家も高いし、砂浜でよくやっているイベン
ト(飲料水や音楽関係)もうるさくてかないません。それでも、懲りず
に今年も出かけるのですが。

 さてさて、もうすぐ夏休み。ただし、私の勤める会社には「夏休み」
という会社としても休日はない(一応、外資系)ので、8月の終わり頃
に1週間、休みを取ることに。さて、どこへ行こうかな。

 では、夏の暑さに負けないように、また来月まで。


       【月刊ポエム・投稿のご案内】

テキスト版月刊ポエムは、インターネットのHP「月刊ポエム」に掲
載された作品の中から、数点を選んでご紹介しております。インター
ネット月刊ポエムでは、詩やエッセイの投稿を募っております。興味
がおありの方は、簡単なご案内をインターネットに公開しております
のでご覧ください。投稿のご案内->
 
  http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/omake/toukou.htm

来月8月号のテーマ素材は 「 ひまわり・Sunflower 」 を予定
しています。

月刊ポエムの読者「登録」と「解除」は次のページから行うことがで
きます。

  http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/omake/densimag.htm

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テキスト版月刊ポエム・7月号・発行平成11年7月3日・部数714
 著作権は留保しておりますので、無断転載、転用はご遠慮ください。
Copyright(C)1997-9 by 宮崎叙朱・ジョッシュ All rights reserved.
E-Mail prn81060@muj.biglobe.ne.jp
URL http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/index.htm
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用して発行しています。(http://www.mag2.com/) //

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