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         詩とエッセイの電子メールマガジン
          テキスト版・月刊ポエム8月号
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        今月の素材 [ひまわり・Sunflower]

           【表紙のひとこと】
          
         暑中お見舞い申し上げます

 近所なのですが、長い間「造成中」という立て看板があるだけで、雑
草が生い茂っていた空き地がありました。いわゆる「土地バブル」崩壊
の後遺症で、売るに売れず、ということなのかと思っていましたが、先
日、散歩がてら通りかかったら、そこが一面の向日葵(ひまわり)畑に
変容していたのです。道路脇に小さく「共同農場化計画」と書いてあり
ました。草ぼうぼうの荒れ地で放っておくよりも、と地主が考えたかど
うかはわかりませんが、でもなぜ「向日葵?」 ひょっとしたら、ひた
むきに太陽を追いかけるという健気さに、土地有効活用の願いを託した
のかな、と思ったりしましたが、さて。

 というわけで、今月のテーマ素材は「ひまわり・Sunflower」です。
 尽きることのない日常の煩雑さから離れて、どうぞ「月刊ポエム」で
ゆっくりとおくつろぎください。
                      1999年8月1日
                 月刊ポエム編集人 ジョッシュ


      □みなさまからの「読んだよ」メール□

 をお待ちしております。月一回の月刊ポエム。読み終わりましたら、
ぜひ、メールで「読んだよ」とお知らせください。感想・コメント大
歓迎です。このまま「返信」ボタンで送ってください。


       □インターネットホームページ□

 インターネット上の「月刊ポエム」も8月1日、8月号に全面リニ
ューアルいたしました。「いろいろなヒマワリを訪ねて・・・」とい
うことで、北海道は北竜町の「ひまわり祭り」やウェブ美術館のゴッ
ホ「ひまわり」へのリンクなども用意いたしました。こちらにもどう
ぞ、お立ち寄りください。

      http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/  



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      【テキスト版・月刊ポエム・8月号目次】

             [今月の詩]

     ダンス・ダンス・ダンス by 叙朱
     向日葵哀歌       by 河野夏月
     ひまわりみたいな君へ  by 空(SORA)  
     空           by なお
     笑顔          by 月那
     ひまわり        by 七海
     ひまわり        by うさぎ
            ・・・      
     ずっとあなたの側にいる by ほたる☆もえ(投稿)  
     ひまわり        by 杉原智子(投稿)
     帰り道         by haru(投稿)
     太陽の花        by 馬酔木(投稿)
     向日葵         by KURARA(投稿)
     

       [ショートエッセイ風の作者あとがき]

      ・叙朱 ・河野夏月 ・空(SORA) ・なお
      ・月那 ・七海 ・うさぎ 
      ・ほたる☆もえ ・haru ・馬酔木  
      ・KURARA 
           

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    「 ダンス・ダンス・ダンス 」    叙朱

    田舎の真四角な曲がり角を
    後輪を鳴らしながら
    車がやってくる

    紫がかった夕暮れの
    空き地に咲きそろう向日葵たち
    祭り太鼓に合わせて
    今にも踊りだしそうだ

    大人用の浴衣をたくし上げ
    赤下駄を引きずりながら子供たち
    ヨーヨー片手の白い歯が
    祭り提灯に光っている

    台風が来るんだって
    早く始めようよ

    小さな輪が回り始める
    2ビートの音頭を追いかけて
    すぐに黒い人の渦になる

    今夜は待ってた夏祭り
    花火を合図に
    ダンス・ダンス・ダンス



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    「 向日葵哀歌 」    河野夏月

    歌をうたっていよう
    歌をうたっていよう
    決してあなたに悟られないよう

    私は太陽を見つめています
    私は太陽を見つめています

    よそ見はしません
    私は太陽だけを見つめています

    だから あなたは
    何も気後れすることなく
    私を 忘れてください

    黄緑色の強い茎と大きな葉で
    どっしりと地面に根を下ろし
    一人で立っていられます
    一心に太陽を見つめています

    全ては
    あなたが思っているとおり

    だから どうぞ
    罪悪感など持たず
    支えが必要な彼女の元へ
    行ってしまえばいいのです

    だから どうぞ
    早く行ってあげてください

    一人では重すぎて
    一人ではつらすぎて
    うなだれてしまう私の姿を見る前に





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   「 ひまわりみたいな君へ 」     空(SORA)

    ギラギラした夏の太陽の下で
    君はカラカラと笑う
    ひまわりみたいな大きな笑顔で

    僕は目を細めてしまう
    一瞬たりとも見逃したくないのに
    君はキラキラとまぶしすぎるから

    君のその笑顔をずっと守りたい
    ひまわりみたいな君をずっと・・・
    いつか雲が太陽を隠してしまっても
    僕が太陽になるから
    君はいつも笑っていてほしい

    たまに悲しくなったときは泣いていいよ
    だって我慢してたら
    君はいつまでもひまわりみたいに笑えない
    だから君は君らしくカラカラと笑っていて
    僕はそんな君が好きだから

    ひまわりみたいな君へ
    君がその笑顔でいる限り
    太陽はいつも君を照らしてくれるだろう
    だからその笑顔忘れないでほしい

                    from 空   




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   「 空 」    な お

    街かどで見かける
    ひまわりは
    きっと
    角ばった
    ちっぽけな空しか
    知らない

    街の空を飛びまわる
    鳥は
    きっと
    これが空だよ
    と言われた空しか
    知らない

    だけど
    きっと
    ほんとの空は
    宇宙とすべてを
    つないでる空なんだ




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   「 笑顔 」    月 那

    いつも向日葵のような笑顔だったあなた
    久しぶりに会ったあなたはまるで別人

    疲れているんだよね 泣きたい時だってあるよね
    当たり前のように期待してた
    向日葵のような笑顔を・・・

    そして気付いたの
    いつもPOWERをもらってたこと
    ありがとう・・・
    そしてこれからは側にいるからね




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   「 ひまわり 」    七 海

    君と行きたい所があるんだと
    片道3時間の小旅行

    そこで見つけたものは
    眩しいくらい一面の
    ひまわりのなかで過ごした
    あなたの子供時代と
    二人の未来




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   「 ひまわり 」    うさぎ

    丘の上に咲く1本のひまわりになりたい。

    夏の熱線を受け
    尚、光を放出して灼熱に咲こう。

    風もない、やけた空間にジ・ジ・ジ・・・と
    蝉の鳴き声がしみるように咲く

    丘の上に咲く1本のひまわりになろう。

    私は私。
    誰もとってかわる
    ことは出来ない。



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   「 ずっとあなたの側にいる 」   ほたる☆もえ

    このオレンジの太陽の下に
    あなたがいたから
    どんなに淋しくても
    泣いたりしない

    街角の花屋で
    ひまわりが咲き並ぶ
    また夏がやってきた

    ”君の笑顔はひまわりに似てるから”
    そう言ってちょっと照れたあなたの笑顔も
    とびっきり上等のひまわりだった

    ずっとあなたの側にいる−−−
    信じていたDay Dream



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   「 ひまわり 」   杉原智子

    ひまわりはいつも
    上だけを見て生きている
    笑顔がこぼれないように
    涙がこぼれないように
    上だけを見て
    時々思うんだ きっと
    人も同じなんだって
    だから いつも
    しっかりしなきゃ
    頑張らなくちゃ
    笑顔がこぼれちゃうよ
    涙こぼれちゃうよ
    ほら 気付かないうちに
    幸せだって逃げちゃうんだからね
    上を見ていかなきゃ

             杉原智子




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   「 帰り道 」   haru

    風の中に夏の香りを感じ始める頃
    雨上がりの道をいつものように歩いていた

    雑草が茂り
    木々の葉の上では雫が光を放っていた

    やんだばかりの雨を不満そうに
    緑が風になびいていた

    目尻に冷たさを感じて上を見上げた

    それは雨ではなく
    木の葉から落ちた水滴だった

    枝の隙間から
    私の視線を誘うように太陽の光がのびていた

    誘われるままに光を追いかけると
    そこには
    咲くにはまだ早い
    ひまわりが揺れていた

    そして
    「けなげ」という言葉は
    このひまわりにこそふさわしいと感じ
    少しだけ優しくなれるような気がした

ペンネーム haru



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   「 太陽の花 」   馬酔木

    飾らないきみが好き
    等身大のきみが好き

    太陽のように
    眩しすぎる笑顔は
    いつもぼくを
    元気にしてくれる

    きみは太陽の花
    ぼくの中で
    いつまでも光を放つ

    これからも
    ずっと一緒にいようね



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   「 向日葵 」   KURARA 

    あなたはいつも明るくって
    笑顔がとても眩しくって
    みんなの人気者
    あなたはまるで向日葵のような人だった。

    つい暗くなる 私は
    心から 笑えない私は
    背の高い向日葵を見上げるように
    あなたを 見上げ
    黄色い花びらごしに 輝く太陽が
    眩しくて 目を覆う…
    あなたの笑顔に。

    けれど 夏が終われば
    重い頭を垂れて
    あなたまで あの向日葵のように
    少し寒い空気がやってきたくらいで 何で?
    枯れていってしまったの。

    向日葵のように明るくて
    笑顔が溢れてる女の子

    憧れてたのにな…

    種がたくさん獲れたから
    蒔いておくからね
    また咲きにおいで。



   □□□□□□□□□ [作者あとがき] □□□□□□□□


          ■叙朱:「 ダンス・ダンス・ダンス 」

近くで夏祭りをやるらしいからと引っぱり出されました。向日葵畑の
すぐとなりに空き地があって、着いたときは、櫓(やぐら)も組み終
わり、踊りがもう始まろうかというとき。開いたばかりの夜店で い
かげそ焼き100円 を買い、ビールを飲んで、くるくる始まった踊
りの輪を眺めていると、いつの間にか、その輪の中に入りたくなるか
ら不思議です。


          ■河野夏月:「 向日葵哀歌 」
   
 向日葵をモチーフにした詩は、結構書いていますが、私自身、特別
に向日葵を好きだったわけではありません。私の友人が、前に向日葵
を好きだといったときから、何かと目に留めてしまうようになったの
です。
 ところで、今年、知らぬ間に私の庭で向日葵が咲きました。でも、
この前の雨と風で折れてしまいました。来年はもう、知らぬ間に咲く
ことなどないのだろうと思うと何とも悲しくなってしまいました。
それでは、今回はこの辺で。

         夕立の雷とともに   河野夏月


          ■空(SORA):「 ひまわりみたいな君へ 」

 夏です。夏の太陽が好きです。そして,ひまわりみたいに,笑って
いたいなっていつも思います。


          ■なお:「 空 」

 また遅くてぎりぎりになってしまった・・・。
 急いで送ろっと!
 

          ■月那:「 笑顔 」

 うなだれた向日葵って切なくないですか(・・?
 なんか、無視できないっていうか・・・・。
 元気いっぱいの向日葵よりも憂いのある向日葵に視点をおいて詩にし
てみました。皆さーん、暑い日々が続くけど、夏バテに気を付けて下さ
いね。ではまた来月まで(^-^)/^^^^^


          ■七海:「 ひまわり 」

 プロポーズのきっかけは、本当に些細なきっかけから生れます。昔話
したたあいもない事を覚えていてくれた時、まして自分がその事を忘れ
かけていた時、相手の存在の大きさに気がつくのではないでしょうか。


          ■うさぎ:「 ひまわり 」

 誰でもない自分を見つけだして咲いてみたいと力強く決心したりして
みるのですが、なかなか、そうは問屋がおろさないことが多すぎます。
 ふーっ...ちょっとため息!!!


          ■ほたる☆もえ:「 ずっとあなたの側にいる 」

 はじめまして。
「月刊ポエム」読者です。初めて詩を投稿させていただきます。
 もしよろしければ、今後も継続して詩を投稿させていただきたいと思っ
ています。まだまだ試行錯誤段階ですが、よろしくお願いします。


          ■haru:「 帰り道 」

 いよいよ夏が始まります。この季節は何もかもが躍動的になり、突然
の雨も何だか勢いが違います。私は雨上がりの空気が好きで、何とも言
えない新鮮な気持ちになります。これともう一つ好きなのが、雨上がり
に水に濡れた植物です。この雨上がりの植物の生き生きとした姿を見る
と何だか元気が出てきます。もしかしたら、植物がくれるとりたての新
鮮な空気のせいでしょうか・・・・。


          ■馬酔木:「 太陽の花 」

 ひまわりを見ていると、自然に元気になってきます。
 まるで、大好きなあなたと一緒にいるときのように。


          ■KURARA:「 向日葵 」 

 前回は初投稿なのにご挨拶もせず申し訳ありませんでした。
 たまに色々な詩のHPに投稿させていただいてます。
 向日葵って、夏の間は、あの太陽の化身のように輝いている。憧れて、
秋の訪れと共に孤独を感じるのです。



    □□□□□POEM・MONTHLY AUGUST 1999□□□□□□



           □編集あとがき□


 暑い夏になりました。アメリカ北西部では何日も続く熱波で、かなりの
被害が出ているとか。関東もここ数日雨が降らず、日差しの限られた小さ
なマンションの庭に植えた朝顔や向日葵さえも、毎朝、水をあげないと元
気がありません。それでも、鳥や虫たちは毎日のようにやってきます。ど
こからかちゃんと見ていて、小さな花壇に咲く花でも決して見落としはし
ないんですね。鳥や虫に花粉を運んでもらって繁殖する花を虫媒花という
そうですが、鉄筋コンクリートの人工建物にも、小さな自然の営みがあっ
て、なんだかほっとします。

 このところ、投稿が増えています。インターネットのほうには、できる
限り挿し絵をつけて公開したいと思っているのですが、このところ、挿し
絵を描くのにふうふう、言っている(私ではなくて、イラスト担当のUSU
KURAさんが、ですが)状況です。

 では。みなさんも、夏の暑さに負けないように、また来月まで。



       【月刊ポエム・投稿のご案内】

 テキスト版月刊ポエムは、インターネットのHP「月刊ポエム」に
掲載された作品の中から、数点を選んでご紹介しております。インタ
ーネット月刊ポエムでは、詩やエッセイの投稿を募っております。興
味がおありの方は、簡単なご案内をインターネットに公開しておりま
すのでご覧ください。投稿のご案内->
 
  http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/omake/toukou.htm

 来月9月号のテーマ素材は 「 月・Moon 」 を予定しています。

 月刊ポエムの読者「登録」と「解除」は次のページから行うことがで
きます。

  http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/omake/densimag.htm


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テキスト版月刊ポエム・8月号・発行平成11年8月1日・部数718
 著作権は留保しておりますので、無断転載、転用はご遠慮ください。
Copyright(C)1997-9 by 宮崎叙朱・ジョッシュ All rights reserved.
E-Mail prn81060@muj.biglobe.ne.jp
URL http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/index.htm
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//このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利
用して発行しています。(http://www.mag2.com/) //


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