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        詩とエッセイの電子メールマガジン

           月 刊 ポ エ ム

      テキスト版・11月号・発行部数736
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        今月の素材  [旅・Journey]


           【表紙のひとこと】
          

 貝殻を集めたり、石ころを拾ったり。旅先では目に付くものがすべて
新鮮で異質のものに見えたりします。でも、家まで持ち帰って机の上に
並べてみたりしたら、それらはやっぱりただの貝殻と石ころにしか過ぎ
なかった。あれはいったいどういうわけなんだろう。そんな軽い落胆を
繰り返しながらも、やっぱりまた旅に出たくなる。石ころや貝殻は時間
とともに輝きが衰えるけれども、目に見えない何かが身体のどこかに残
っている。そして気持ちを前向きにしてくれる。そう、旅はまるで身体
と気持ちの元気の素のよう。そんな気がしませんか?

 というわけで、今月のテーマ素材は「旅・Journey」です。
 尽きることのない日常の煩雑さから離れて、どうぞ「月刊ポエム」で
ゆっくりとおくつろぎください。

     1999年11月3日  編集人 ジョッシュ


   □□□□□□インターネットホームページ□□□□□□□

インターネット上の「月刊ポエム」にもどうぞ、お立ち寄りください。

      http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/  

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         【月刊ポエム・11月号目次】

           
     (詩)  旅先の朝      by 叙朱
     (エッセイ)
      プラハからブタペストへ   by 河野夏月
     (詩)  遠い彼方にいる人よ by 空(SORA)  
     (詩)  旅         by 七海
     (詩)  行方(ゆくえ)   by うさぎ
     (詩)  物語の始まり    by KURARA
     (詩)  遠い世界に     by ほたる☆もえ
           ・・・         ・・・      
     (詩)  旅立ちの歌     by 伊雲(投稿)
     (詩)  旅であった事    by 湯川大二郎(投稿)
     (詩)  旅するふたり    by けたろう(投稿)    
     (詩)  どこかへ      by mike(投稿)
     (詩)  廃墟にて      by 夜行人間(投稿)


       [ショートエッセイ風の作者あとがき]

      ・叙朱  ・河野夏月 ・空(SORA) ・七海
      ・うさぎ ・KURARA  ・ほたる☆もえ
      ・伊雲  ・湯川   ・けたろう 
      ・mike      ・夜行人間

           

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    「 旅先の朝 」    叙朱

    見つめている
    黙って見つめている
    私の目の先には
    たった2本のレール
    冷ややかに光るねずみ色の軌道

    こんなに遠くまで来て
    とうにおのれから離れられたと思うのだが
    やはり身体の重みは
    昨日までの自分自身のもの
    変わらぬ疲れと怠惰の固まり

    鳥が鳴けば違う鳥
    言葉を聞けば異なる人たち
    それだけできっかけを掴めたと
    うわずる気持ちだけが一人歩き

    その上に
    よじ登ろうとして
    ひょっとしたら
    生まれ変わろうとして
    乳色の空気の中
    朝早く起き出さずにはいられない
    そんな旅先のわたしなのだ



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    「 プラハからブタペストへ 」  河野夏月


   プラハからブタペストへ。ウィーン経由で約9時間の電車の
  旅だった。電車は6人が中にはいって座れるようになった個室
  タイプの席で構成された電車である。今回の海外旅行は残り、
  あと3日。もうすぐ、この旅行も終わる。やっと日本に帰れる
  という安堵感と、もう旅行が終わってしまうという寂しさの
  二つの相反する感情に、私は少々戸惑っていた。

   さて、電車に乗っている間、何をしていたかと言うと、旅
  の疲れがひどく、半分は眠っていた。残りの半分は、駅で買
  ったハンバーガーを食べたり、一緒に旅行に行った友人たち
  と他愛のない会話を交わしていた。

   ブタペスト到着まであと1,2時間という頃になって、そろそ
  ろ日が暮れ始めた。だんだんと橙色に染まっていく空は、み
  なが思わず歓声を上げてしまうほどきれいだ。

   私は、カメラを片手に個室から通路に出て、そこの窓から
  何枚かの写真を撮っていた。そのとき、友人の一人が個室か
  ら出てきて私の隣に並んだ。ひどく疲れた顔をした彼女は、
  今回の旅行であった色々なことを思い返すように話し出した。
  私が、ウィーンからプラハへ行く飛行機で、航空会社の手違
  いから、一人、ウィーンに取り残されて次の飛行機で行く羽
  目になったときのこととか、他の友人と喧嘩したときのこと
  とか。思い起こせば、そのときはどれも大変だったが、この
  ときになると、もう、半分ぐらいは思い出の一つになりかけ
  ていた。

  「日本に帰りたくない」
   つぶやくように彼女は言った。
   日本に帰れば、まだ終わっていない夏休みのレポートやら
  煩わしい日常生活が待っている。ある意味、とても実感のこ
  もった一言だった。一方、私にとっては、日常は日常として
  歴然と存在しつづけているもので、旅行という特別な時間が
  終わることに寂しさは感じても、帰りたくないとは思わなか
  った。だが、彼女の日本での生活が私よりもはるかにハード
  であることを知っている私には、彼女のつぶやきに「そうか」
  としか、答えられなかった。

   私たちは二人、暮れていく空をしばらくの間、黙って見て
  いた。開いた窓から入ってくる風に吹かれていた。将来の事
  も考え始めなければいけない時期にきている私たちにとって、
  感傷というには、少々、重い時間が流れていた。でも、たと
  えそんな時間であっても、このままずっと、この空を眺めつ
  づけられたら良かったのにと、彼女の横顔に一瞬、視線を走
  らせながら、思ったりもした。

   何が一番良いかなんて、そう簡単には決められない。
  「もうすぐ、駅につくよー」
   私たちの様子を感じ取ったのかそうでないのか、個室に残
  っていた友人の一人が、あっけらかんとした声で言いに来た。
  私たち二人は、それまでの空気を振り払うようにして、個室
  に戻った。個室では、「ほら、さっさと降りる用意しなっ」
  と、いつも通りの雰囲気で他の友人たちも迎えてくれた。私
  は、その声に答えながら、こういうものがあれば、それで、
  なんとかやっていけるのかもしれないと思った。彼女にとっ
  ても、そうであってくれれば良いと、思っていた。
  
                  おわり。


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    「 遠い彼方にいる人よ 」  空(SORA)

    遠い彼方にいる人よ
    いつか出会うべき運命の人よ
    私はあなたの胸の中へ飛んでいこう
    この世に無数といる人の中から
    私はあなただけを見つめている
    きっと出会えると信じて

    遠い彼方にいる人よ
    すぐこそにいるかもしれない運命の人よ
    私はあなたを探す旅に出よう
    この大地で生きている人の中から
    私はあなたを探し出す
    きっと巡り逢えると信じて

    遠い彼方にいる人よ
    私を求める運命の人よ
    私はあなたの心とともに生きよう
    いくつもの糸をたぐりよせた束の中から
    私はあなたの糸を見つける
    きっとたどり着けると信じて

    闇の中の一筋の光をたどる
    それはあなたへの旅の過程
    今はどんなにその光が小さくても
    そこにあなたがいると信じて歩こう
    どんなにそれが困難でも
    私はきっとたどり着く
    あなたの胸の中へ


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    「 旅 」    七海

    宿泊名簿にさりげなく
    同じ名字をならべるあなたの
    うっすら残った指輪の跡に
    気づかないと思っていたの?

    ・・・

    二人で時刻表を買ってきて
    知らない電車に乗ってみようか
    二人ともはじめての事をしよう

    見た事のない景色の中
    ただ手をつないでぼんやりと
    君の事だけ考えたい

    これからの事はそれからじゃだめかな
    

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   「 行方(ゆくえ) 」   うさぎ

    この旅は 人の世の旅
    誰しもこの旅を一人ゆく
    自分の影法師が唯一の道連れ

    つまらないことばかりが大きくて
    何もかも、予定外で
    すべてにそっぽを向かれたようで

    立ち止まって、大の字に倒れて
    泣きわめきたい夜がある。

    だけどね。
    明日も、元気なふりをしていよう

    もう一度
    愛する人にめぐり会う幸せを
          手に入れたのだから

    今、静かに悲しみの駅を離れ
               この空を渡る


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    「 物語の始まり 」  KURARA

    「あの、ちょっと」と呼び止められる
    初めての駅で
    見も知らぬ人に
    私は人との突然の接触に驚き
    「はぁ、なんでしょうか」と
    気の抜けた返事を返す

    冒険は小さな出来事から始まる
    登山に行った時に泊まったホテルの従業員のお姉さんに
    誘われて出掛けた植物園で偶然一緒になって写真を撮っ
    たその時の女の子のひとりの母親だった

    「お世話になったそうで」とお礼を言われた
    あの女の子はこの駅の近くに住んでいた 
    観光名所に案内してもらった
    お土産にりっぱな牡丹をもらった

    初めての駅で瞬間が接触を起こし
    冒険は小さな出来事から生まれる
    物語は小さな偶然から始まる


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    「 遠い世界に・・・ 」  ほたる☆もえ

    Car Radioで流れたから
    思いだしてしまった

    かけがえのない
    みんなで共有した時間

    口ずさんだメロディ
    あの歌は
    みんなの涙だった
    みんなの笑顔だった

    輝いていた
    生きていた
    あのノートに書いた言葉は嘘じゃなかったよ


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    「 旅だちの歌 」  by 伊雲

    はかない思いを抱き締めて
    歩けないと泣いていたあの頃
    たどり着けるはずないと地面をたたき
    砂をひとにぎり掴んでは泣きじゃくった

    気が付けばこんな所まで
    山がこんなに近いよ いつのまに
    誰だって少しずつ前へと進んでいるんだね

    人生はいつだって旅だちの歌
    目的と道のりと道づれと
    気が付けば長き道もここまで来たじゃないか

    人生はいつまでも旅だちの歌
    すりむきと足まめと荒息と
    気が付けば長き道も歩いてきたじゃないか

    おにぎりを暖かいお茶で飲みこんで
    次の一歩を踏みだしてゆく
    人生は今日も旅だちの歌


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    「 旅であった事 」  by 湯川大二郎

    長ったらしい電話が
    僕の中で鳴り続いている時
    外では
    斜めの雨が降っている。
    深海色の空気の断層が
    いつのまにか僕に馴染みだしていた。
    何回電話が鳴っていたか
    不機嫌な砂丘が網膜に残影として
    いつまでも残っていた。

    (夏の服装が僕の部屋に吊ってある)

    彼女との旅で失いかけていた
    僕自身の時間を教えてくれた
    なのに、再び彼女と会うのが怖い
    ずっと、ずっと昔の僕の娘の匂いの染み込んだ人形を
    やっぱり大切にしておきたい

    (逃亡者−僕自身の影)

    彼女との出来事を
    僕のベッドの中から取り出そうと
    死んだはずの白い猫を撫でている
    (カメラにフイルムが入っていなかった事に気がついた)

    娘が僕に笑いかけている。、、、、、、、


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    「 旅するふたり 」  by けたろう

    どこに行くのか 行き先は決めないで 
    なんとなく旅に出ようよ
  
    きっと君は ずっとそばにいてくれる
    そんな気がする
    だから誰にも何も告げないで 青い空にだけ 
    願いをかけよう
    必ず答えを見つけられるように
 
    もしかしたら 途中で行き止まりにぶつかったり
    信実を見失うかもしれないけど
    君がいるから たぶん ぜったいに
    いつの日か たどり着けるよ
  
    どこに行くのか 行き先も知らずに
    ただこのまま ずっとそばにいて
    どこに行っても 君を守り続ける
    ただそばで ずっと一緒に歩いてゆこう
    終わらない旅をしよう・・・


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    「 どこかへ 」  by mike

    汽車の窓から 流れていく景色
    いつもとは違う時間

    ほんのちょっとの不安と 好奇心と
    この想いを抱えながら

    忘れられない場所 忘れられない瞬間
    伝えたかった でも 言えなかった
    嘘じゃなかったから
    嘘にしたくなかったから

    さて 私はこれからどこにいこうか

    肩に背負った ほんの少しばかりの
    荷物といっしょに

    とりあえず あそこへ行ってみよう
    あの空の向こうへ

    あの日のあなたに 出会うために

    秋色の風が そっと私の 頬をなでた


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    「 廃墟にて 」  by 夜行人間

    少し休もうか そう風が耳元で聶いた
    ずいぶん急いで 旅をし続けたね
    振り返れば 後悔ばかりで
    胸の奥が 締め付けられるよ

    頭で解っていても 納得がいかないことに
    曲がり角に来る度に 眼をつぶってきた
    そんな自分が 許せなくて
    いつだって 裁き続けていた

    もっと高い所から 見渡してみよう
    世界が広がるはずだから
    遠い少年時代 それが自分には出来た
    今も出来るはずだと 信じてみよう

    素直になれたら どんなに良いだろうね
    少なくとも この胸に秘めた苦しみは消えるから
    勝手に 幸福になれないと決めつけている
    そんな拘りから 解き放されるのにね

    時間が戻せたら 何をするだろう
    傷つけてきた人たちに ひとりひとり逢ってみたい
    謝って終わる問題ばかりじゃないけど
    その人の心が ほんの少しでも癒えたらいいよね

    『白』とか 『黒』とか
         『敵』とか  『味方』とか
    『正しい』とか 『間違い』とか
    そんな 答えの出し方はもう止めにしよう
    心が 廃虚になるだけだから……


   □□□□□□□□ [作者あとがき] □□□□□□□□


        ■叙朱:「 旅先の朝 」

「遠くへ行きたい」という歌、「知らない町を歩いてみたい、どこか
遠くへ行きたい・・・」という内容で、たしか永六輔氏の作詞だった
ような。この歌に触発されて、私は九州の片田舎からはるか最果ての
北海道まで、急行列車を乗り継いで片道に2日間かけて行ったことが
あります。スペースロケットでの36時間の月旅行が商業ツアーとし
て実現しそうな昨今では、気が遠くなりそうなくらいののんびりした
旅ですが、途中、車窓の風景に見入るだけでちっとも飽きない不思議
な旅でした。そんな旅先の気分を詩にしてみました。


叙朱小詩集:
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/shishu.htm


        ■河野夏月:「 プラハからブタペストへ 」

 今回は、趣向を変えて、夏休みに行った旅行の一場面をエッセイ風
にかいてみました。どうでしたか? 写真(ミニホームページ:「水
たまりの世界」に掲載中)も、そのとき撮ったものです。本当なら、
旅行中に起きた大事件を書いた方が楽しかったのでしょうが、なんと
なく、何事もない場面を書いてしまいました。もし、よろしければ、
感想などをいただけると嬉しいです。それでは。
 今回はこの辺で。
                祭りの前の夜に   河野夏月


         河野夏月・水たまりの世界:
  http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/kaduki.htm
       http://www2c.airnet.ne.jp/kaduki/


        ■空(SORA):「 遠い彼方にいる人よ 」

 最近,朝,霧がかかるようになってきました。
 そろそろ冬が来ます。
 この霧が晴れれば柔らかい太陽が顔を出し,あと少しの秋を演出し
てくれます。
 山の方では紅葉が見頃になってきました。
 空の蒼と草木の赤が絶妙なコントラストで,きれいに輝いています。
 いつか巡り逢える人と,この景色をきれいだと感じたいですね。


             空からの手紙
   http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/sora.htm 
    http://village.infoweb.ne.jp/~fwba1633/index.htm 


        ■七海:「 旅 」

 もう二人はだめな事、分かっていたけど旅行の計画をたてました。
 初めて買った時刻表、見た事のない色の電車。
 窓の外を流れる景色はやさしくて、涙が出そうになりました。
 言葉を探しつづけた旅行だったけど、ずっと好きだった彼の
 ひさしぶりに笑った顔だけで十分だった。
 そんな思い出が誰かの心にもあります様に。

七海・海の破片〜かけら〜
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/nanami.htm


        ■うさぎ:「 行方(ゆくえ) 」

 旅...と言うイメージは海とか空とか際限なく大きい物を
    連想してしまいます。
    行く先が予想できない....そんな風に旅を感じる
    のは私だけでしょうか?
    帰ってくるのは旅行で旅はまた違う気がします。
    そうは言いながら、温泉に1日つかって、ぼーっとし
    たい...と思うばっかりの1ヶ月でした。

うさぎ・月夜の国から
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/usagi.htm


        ■KURARA:「 物語の始まり 」

 季節に似合わなくてすみません。
 旅行は準備が面倒で、余り好きではないのですが、その場所でしか見
られない景色、感じられない空気というものはあって、それは自分の中
でとても大きな経験、宝になると思います。


         KURARA・パンドラの箱:
  http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/kurara.htm


        ■ほたる☆もえ:「 遠い世界に・・・ 」

 西岡たかしさん率いる”五つの赤い風船”というグループをご存じで
しょうか? 彼らの名曲「遠い世界に・・・」を聞くたび、私は学生時
代に旅した礼文島を思い出します。
 島を歩いて一周したのですが(30キロ)途中の道のりは険しく、何
度も挫折しかけました。しかし、仲間に励まされ完歩することができま
した。

 島を離れるとき、港まで見送ってくれた仲間。 その時、みんなが船
が見えなくなるまで歌ってくれた「遠い世界に・・・・」 
 あれから三年。

 この曲を聞くたびに、旅にふらっと出たくなります。この詩が掲載さ
れる頃には私は上海にいることでしょう。

       ほたる☆もえ・Looking For My Wings
   http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/moe.htm
      http://www.asahi-net.or.jp/~gd5t-mto/


        ■伊雲:「 旅だちの歌 」

 ずいぶん昔に書いたものながら、好きな詩です。人生と旅はよく例え
られますが、それでもやっぱり「自分の人生(たび)は自分で、旅立っ
ていくしかないようです。


        ■湯川大二郎:「 旅であった事 」

 昔、彼女と鳥取の砂丘に行ったときの僕自身の出来事です。帰りの津
山は強烈に暑かったです。


        ■けたろう:「 旅するふたり 」

 この詩は、知り合いの男性が女性に告白をするつもりだ、というので
その男性に送ったものです。
 二人はその後うまくいっているようです。めでたしめでたし。
 僕としては、彼がこの詩の言葉を使って告白していないことを祈りま
す(笑)。
 とても参考になるようなものじゃありませんので。


        ■mike:「 どこかへ 」

 ふと、どこかへ出掛けたくなることがあります。
 何かあった時でも、何も無い時でも。
 目的がある訳でも行き先があるわけでもなく、何かを探しに行きたく
なることがあります。
 現実には、なかなか難しいですけどね。


        ■夜行人間:「 廃墟にて 」
 
 今晩は。そして、お初にお目にかかります。夜行人間と申します。
 半年ばかり月刊ポエムを取っていたのですが、取っているだけでは、
もったいない。自分でも投稿しようと思いたち、投稿いたしました。
 『廃墟にて』は、人生と言う名の、旅路の途中、自分の心が、どんど
ん荒んでいくのにきがつき、このままじゃいけないなと感じた、その気
持ちを詩に託しました。
 もしよろしかったら、ご感想をお寄せ下さい。励みになります。



    □□□□□POEM・MONTHLY NOVEMBER 1999□□□□□□


           □編集あとがき□

 風邪を引きました。今年はずうっと平気だったのが、ついこの間
「急性喉頭炎」といわれ、入院しなさいと真剣に勧められました。
「このまま放っておくと喉が塞がって窒息死するかもしれませんか
ら」と。本当に驚きました。大きな病院の紹介を受けてすぐに検査。
幸い「単なる過労による炎症」という診断で点滴を2本打って解放さ
れましたが。
 みなさんもくれぐれにも風邪には気をつけてください。

 今月はテーマ素材「旅」でした。なおさんと月那さんがお休みで
ちょっと寂しいですが、それぞれの旅に関する思いや思い出が集まっ
た11月号になりました。作品を寄せていただいたみなさん、ありが
とうございました。

 さて、月刊ポエムの2000年問題(?)について、ですが。
 来年から創刊4年目にはいる月刊ポエムですが、これまでの3年間
の経験に基づき、内容を少し変更しようかと思っております。詳しく
はHPに編集者の考えを書いております。興味ある方をどうぞ。
 要するに「もっと読まれる月刊ポエム」を企画したいということ、
かな。

 ところで、暖かかったり寒かったりを繰り返しているうちに、も
う「年賀状の発売」が。周囲がなんとなくあわただしくなってきて、
今年もあと残すところ11月と12月。今年のはじめに立てた1年の
計を、おそるおそる思い出して「ああ、まただめだった」と自己嫌悪
に陥る私です。


    では、また来月まで。 編集人 ジョッシュ拝


□□□□□□□□□ 投 稿 の ご 案 内 □□□□□□□□□□

 詩とエッセイの月刊ポエム(テキスト版)は、インターネットのHP
「月刊ポエム」に掲載された作品の中から、数点を選んでご紹介してお
ります。インターネット月刊ポエムでは、詩やエッセイの投稿を募って
おります。興味がおありの方は、簡単なご案内をインターネットに公開
しておりますのでご覧ください。投稿のご案内->
 
 http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/omake/toukou.htm

 来月12月号のテーマ素材は「灯り・Light」を予定しています。

□□□□□□□□□□ 登 録 と 解 除 □□□□□□□□□□□

    読者「登録」と「解除」は次のページからどうぞ!!
  http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/omake/densimag.htm 

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 タイトル:   詩とエッセイの月刊ポエム・11月号
 発行日:    平成11年11月3日
 総発行部数:  733
 発行元:    MiyazakiBookSpace prn81060@muj.biglobe.ne.jp
 著作権:    著作権は各作者に帰属します。 
         無断転載、引用はご遠慮ください。
 登録・解除:  上記URLで行うか、発行元にご連絡ください。
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