□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

        詩 と エ ッ セ イ の 月 刊 ポ エ ム

          2006年5月号 「 虹 」

      http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/

   □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

           ゆっくり、のんびり
            
 朝起きて、外に出ました。月曜日の朝です。週末にトラック便が走ら
ないせいか、たいていすっきりとしていて気持ちがよいはずなのに、な
ぜか、町全体がぼんやりと霞んでいます。玄関の桟に触れてみると、ざ
らりという感じで、まるで埃まみれのような‥‥。
 そうか、これがうわさの黄砂か、と納得。今年は例年になく、大陸か
らの黄砂の飛来が多かったようですね。

 さて、4行詩の月刊ポエム、再開第一号をお届けします。少しの間
休みましたが、これからは、ゆっくりのんびり、と続けたいと思って
います。これからもどうぞ、よろしくお願いします。

                 月刊ポエム編集人 ジョッシュ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
         今月のテーマ素材:  [虹]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
          [今月の巻頭詩]

      あの日にかえりたい
      ケメ吉

      キミはどろみず跳ね上げて
      ボクはどろんこ投げつけて
      てふてふはみどりを飛び回り
      バッタは虹を飛び越えた

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
        【月刊ポエム5月号目次】

      [4行詩の展覧会]   推薦四行詩、15編
        [編集室から]   編集人のひとこと
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   ▽△▽△  4 行 詩 の 展 覧 会  △▽△▽ 

         テーマ素材 「 虹 」

  射した光 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 虹色からす
  遠き日 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 榎山洸滋 
  まぼろし ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ しじみ
  偶然 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ じょんじょん
  初夏の庭 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ばら

  飲み過ぎて ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ポンポコ
  虹 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ タイム
  初恋 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 極
  あの日にかえりたい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ケメ吉
  オモウコト ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 哀子

  月虹(げっこう) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 諦花
  光 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ひざし
  コトバの虹 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ hinazuki
  半透明色彩 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ yue
  橋の向こうに ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ うさぎ

 ●作品表示の凡例 (作品は投稿順に並べてあります)
----------------------------------------------------------------
 タイトル
 ペンネーム
 4行詩本文
 あとがき
(投稿順番と投稿日時)記入者:ペンネーム
 [ホームページURL]
----------------------------------------------------------------

----------------------------------------------------------------
射した光
虹色からす

憂鬱な冬の雨はいつまでも続くように
身に染みる冷たさと心の熱を奪っていった
灰色の重たい泣き顔をはさみで誰かが切り始めたら
射した光が涙を温め、七色の架け橋となった

(No.2 04月09日(日)19時46分)記入者:虹色からす
----------------------------------------------------------------
遠き日
榎山 洸滋

どんよりした空をナイフで切り裂いたら、ほら
幾筋もの光が差し込んで
君と見た夕立の後の虹はとても綺麗だった、けど
もう二度と戻らない景色

(No.6 04月11日(火)00時44分)記入者:榎山 洸滋
[ http://jinx.in/yama2828/ ]
----------------------------------------------------------------
まぼろし
しじみ

追いかけても追いかけても追いつかなくて
掴むこともできず
あとかたもなく消えてしまう
ふと よみがえった思い出のように

(No.7 04月13日(木)00時08分)記入者:しじみ
----------------------------------------------------------------
偶然
じょんじょん

たとえば あなたと出遭ったこと
「運命」は・・・「偶然」の重なり
たとえば 虹に出遭えたこと
それは「偶然」という名の「奇跡」

***********************************
何年も虹なんてみたことないなぁ・・・。

(No.13 04月16日(日)16時39分)記入者:じょんじょん
----------------------------------------------------------------
初夏の庭
ばら

噴き出す水しぶきの中に
手を伸ばすと消えてしまった
空とひかりとなないろ
どうしても見せたくて もう一度。

***
お久しぶりです。
またここに投稿できること、とてもうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。

(No.21 04月18日(火)13時33分)記入者:ばら
----------------------------------------------------------------
飲み過ぎて
ポンポコ

路地裏をふらふら歩き
胃の中が空になるまで吐き
最後は胃液で涙目でも
涙の中に見えるのは湿った虹

……………………………………………………………
最近は、弱くなったのか、余り飲みませんが
若い頃、無茶な飲み方してました。

(No.22 04月18日(火)21時13分)記入者:ポンポコ
[ http://cosmos.world.coocan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------

タイム

「綺麗」の一言が
有象無象の雑念を いともたやすく 追い出してくれる
ああ 無邪気にその根っこを追いかけて行った先は
たしか ワラブキ小屋か菜の花畑だったはず

(No.23 04月18日(火)23時23分)記入者:タイム
----------------------------------------------------------------
初恋


虹になる と きみは言った
追いかけるさ と 僕は応じた
どうしたって叶わぬ希い
その虹がまた 遥かに架かる

*******
今や、余りに遠い想い出・・

(No.27 04月20日(木)15時29分)記入者:極
[ http://www2.ezbbs.net/22/kiwami-port55/ ]
----------------------------------------------------------------
あの日にかえりたい
ケメ吉

キミはどろみず跳ね上げて
ボクはどろんこ投げつけて
てふてふはみどりを飛び回り
バッタは虹を飛び越えた

  *  *  *
昔の思い出。(−_−)

(No.30 04月21日(金)12時49分)記入者:ケメ吉
----------------------------------------------------------------
オモウコト
哀子

無色の階段  空に ひとつ
節目ごとに  色を 織り成し
誰の物でも  無い 夢と挫折
自分だけの  虹とし 掲げた

__________ ____ _________

また 大勢の方の言葉に出会えて嬉しいです。

(No.31 04月22日(土)01時23分)記入者:哀子
----------------------------------------------------------------
月虹(げっこう)
諦花

青 光に落ちて 地上
空 夜に引かれ 月虹
昇る呼吸 幽か 涙曇りの夜
その声をその熱を 静かな雨に 変えて

あとがき:
月にひかる、月虹。
闇にひかる、憂い。
雨が上がっても、空は
なかなか青くならない。
たくさん涙を流しても、虹は
私の心に、なかなかかからない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ほんとうに久しぶりに、何となくブックマークをクリックしたら
再開されていて、驚きました。
久しぶりに詩を書かなくちゃと思いました。
またひっそりのんびり、参加させていただけたら嬉しいです。

(No.35 04月25日(火)01時24分)記入者:諦花
[ http://www2.everydiary.com/78512/diary.php?count=no ]
----------------------------------------------------------------

ひざし

雲の隙間から一筋の光
何色もの色が絡み合い 混ざり合い…
この光を美しいと思える今…
きっと私は輝いている

(No.36 04月25日(火)14時27分)記入者:ひざし
----------------------------------------------------------------
コトバの虹
hinazuki

「ねぇ」「ん?」
あなたと私の間 コトバの虹がかかる
何色にも輝ける ふたりだけの虹
どうか消えないでいて・・・

-- -- -- -- -- -- -- -- -- 
大切なヒトとの会話は、いろんな色で彩って、
楽しく素敵なものにしたいです。

再開、おめでとうございます。
ココに再び投稿出来ること、とても嬉しく思います。

(No.37 04月25日(火)22時22分)記入者:hinazuki
[ http://www.geocities.jp/lovepieces_moon/ ]
----------------------------------------------------------------
半透明色彩
yue

空虚な気持ちで みあげたアーチ
たくさん色を届けてくれた
こころに ほんのり
笑顔が やんわり

+ + + + + + + +
築いたものは..確かな存在ですね。脈々と生きてる<月刊ポエム
再開..おめでとうございまする。
虹の持つ力を少し頂きたい気分です。

(No.38 04月25日(火)23時39分)記入者:yue
[ http://unt.nobody.jp/ ]
----------------------------------------------------------------
橋の向こうに
うさぎ

思いがけず七色の橋が 貴方から私へとかかる
ありがとうの気持ちが この橋を渡って
貴方に届きますように・・・と 願って止まない
雨上がりの春の空 光の橋が まぶしくて

(No.39 04月26日(水)00時04分)記入者:うさぎ
----------------------------------------------------------------
[記録室]
投稿全作品数:32
推薦詩:15
----------------------------------------------------------------

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 編集室から ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 虹
 叙朱

 届きそうだから欲しいと願う
 きれいだから独り占めしたいとも
 でもね、違うね
 追いかけたらきっと逃げるからね、虹は


 というわけで、月刊ポエム再開第一号のテーマ素材は「虹」でした。
さっそく、32編もの4行詩をお寄せいただきました。ありがとうござい
ます。その中から、今月の推薦詩15編、さらに、巻頭詩1編を選びまし
た。巻頭詩はケメ吉さんの「あの日にかえりたい」としましたが、これに
はまるで絵本のようななつかしさという印象でした。「てふてふ」には正
直ちょっと暦(年齢?)も感じたりして、なるほどねと。
 虹色からすさんの「泣き顔をはさみで誰かが切り始めたら」や、榎山洸
滋さんの「どんよりした空をナイフで切り裂いたら」などは、そのイメー
ジが強く残る表現で、また、諦花さんの「月虹(げっこう)」にはなにや
らゴチックの香りがしてよかったです。

 来月号のテーマ素材は「時間・Time」です。投稿はホームページの投稿
掲示板でのみ受け付けています。どうぞ、あなたの4行詩をお寄せくださ
い。締め切りは5月25日です。

 それではまた来月まで。

                 編集人 ジョッシュ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
 メールマガジン: 詩とエッセイの月刊ポエム5月号
          四行詩の展覧会「虹」
     発行日: 2006年5月7日(通算110号)
   総発行部数: 約500
     発行元: mbooks(ジョッシュ)
          http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/
     連絡先: prn81060_mbooks2アットyahoo.co.jp
          (アットを@マークにして送信ください)
     著作権: 著作権はmbooksおよび各作者にあります。 
          転載や引用は必ず事前にご相談ください。
   登録・解除: 各メルマガの配信元でお願いします。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□