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        詩 と エ ッ セ イ の 月 刊 ポ エ ム

          2006年7月号 「 感情 」

      http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/

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          暑中お見舞い申し上げます

 西のほうは大雨。こちら(東)は蒸し暑い日々が続いていますが、
お変わりありませんか。ワールドカップサッカーでは、日本代表が
あっさりと負けてしまい、おまけに、北のほうから物騒なものも飛
んだりして、あまりさわやかな気分になれないこの頃ですね。

 さて、4行詩の月刊ポエム7月号をお届けします。テーマ素材は
「感情」でした。有名な指揮者であるバーンスタイン氏が聴衆に「音
楽とは感情に訴える芸術です」と話したことがあるそうですが、
時には持て余し気味の「感情」を、4行の言葉でつかまえようとした
作品集です。どうぞお楽しみください。

                 月刊ポエム編集人 ジョッシュ
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         今月のテーマ素材:  [感情]
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          [今月の巻頭詩]

         時の雫
         朧月夜

         ふつふつと
         胸の奥で沸き起こり
         また ふつふつと 消えていく
         それら全てが 時の雫

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        【月刊ポエム7月号目次】

      [4行詩の展覧会]   推薦四行詩、18編
        [編集室から]   編集人のひとこと
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   ▽△▽△  4 行 詩 の 展 覧 会  △▽△▽ 

         テーマ素材 「 感情 」

  拠り所 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ しじみ
  感情 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ けーた
  KOI  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 榎山 洸滋
  願い ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 河野夏月
  幾千の感動 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 紫苑

  つぶやき ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ケメ吉
  ハンバーグ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ じょんじょん
  凪 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杜若萌
  違えど同じ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 虹色からす
  万華鏡のように ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ポンポコ

  深緑 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ タイム
  微熱 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ばら
  蒼穹 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 極
  時の雫 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 朧月夜
  Robot  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ hinazuki

  弱音 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ こえて
  鏡 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ひざし
  真理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ うさぎ

 ●作品表示の凡例 (作品は投稿順に並べてあります)
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 タイトル
 ペンネーム
 4行詩本文
 あとがき
(投稿順番と投稿日時)記入者:ペンネーム
 [ホームページURL]
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拠り所
しじみ

未来を見つめると不安になって
戻りたい過去はあっても戻れなくって
居場所を探して揺れる気持ちを
貴方の寝顔に触れて 落ち着かせてる

あとがき
なんで気持ちってころころかわるんでしょうね。見えないからこそ、
何かに触れて確かなものを求めてしまう。

(No.99 05月30日(火)21時56分)記入者:しじみ
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感情
けーた

揺さぶられたり
揺さぶったり
簡単に動くものだから
もっと大切にしていこう

コメント
そのまんまですね・・
自分は「人の心は結局は自分自身がどう思うか」だと考えてます。でも、
今って自分がよければそれでいい、っていうような状態だと思うんです。
それはあんまし良くないな、ってそう思い詩にしました。

(No.100 05月31日(水)22時45分)記入者:けーた
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KOI
榎山 洸滋

あふれだす あふれだす
あなたが隣にいるだけで
嬉しいきもち 悲しいきもち あふれだす
抑えられないあたしの感情

+**+*+*+*+*+*

好きな人にすごーく左右される感情。
時にはプラスだったりマイナスだったり…。
自分も誰かのそういう存在になれるのかなと、
最近たまに考えてしまいます。

(No.104 06月05日(月)00時46分)記入者:榎山 洸滋
[ http://jinx.in/yama2828/ ]
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願い
河野夏月

真っ暗闇にただよう
蛍のようなほのかな自分の
握りつぶす前に
戻して もう一度

(No.105 06月06日(火)21時30分)記入者:河野夏月
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幾千の感動
紫苑

たった一つの 宝物 を掴むため
想いを賭けて 試合 が始まる
この舞台は魔法をかけられた
人々の心が溢れる 笛の音は まだ鳴らない

あとがき****
試合会場では そこにいるすべての人が
同じ光景をみて それぞれの想いを感じています
応援する人 試合をする人 それを楽しむ人
勝敗より大事なものもあるんでしょうね

(No.108 06月07日(水)22時46分)記入者:紫苑
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つぶやき
ケメ吉

もう感情なんてないの その方が楽だから
ただの肉のかたまり ロボットなの、私
ううん、本当は.. 本当は感謝したいの
ありがとう..って、いいたいの

  *  *  *
昔、書いた詩をリメイクしました。
今じゃもう書けない感性です(^^)

(No.109 06月08日(木)10時23分)記入者:ケメ吉
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ハンバーグ
じょんじょん

「おいしいねぇ・・・」で 万事解決
涙は タマネギのせい にして
バカヤロー って こねた タネだけど・・・
肉汁ジュワー で 全部チャラ!

************************************
些細な感情の行き違いも、おいしい食事で全部チャラ。
わりと、そういうもんですよね。

(No.110 06月11日(日)13時05分)記入者:じょんじょん
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杜若萌

みちばたの ちいさなはなに ほほえみを
がいろじゅの あざやかなみどりに やすらぎを
なにげなく すぎゆくひびに たちどまれば
こころのうみに おだやかなとき

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心穏やかに一日を過ごしたくて…。いらだっているとき、落ち着かない
とき、最近よく緑を眺めます。

(No.111 06月12日(月)23時56分)記入者:杜若萌
[ http://kmoe.k1.xrea.com/ ]
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違えど同じ
虹色からす

お前の感情の爆発に
近所の苦情が届く
岡本太郎は一軒家
お前はボロイ安アパート

(No.116 06月15日(木)23時42分)記入者:虹色からす
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万華鏡のように
ポンポコ

渦巻く心を見てるような
そう気づいた時
君の心を案じプロポーズは
今宵かならず・・・

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プロポーズしようと思いながら、ぐずぐずしてた頃
彼女の想いに、思うように応えてやれなかった
そんな気持ちを書きました。


(No.119 06月17日(土)22時33分)記入者:ポンポコ
[ http://cosmos.world.coocan.jp/ ]
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深緑
タイム

冬の厳しさを見せる事は無い
春の浮かれた気分も持ち合わせてはいない
森は懐に感情を秘めて
青空と一線を画す

(No.120 06月20日(火)00時30分)記入者:タイム
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微熱
ばら

すれ違った
ただそれだけなのに
かすめた匂いだけで
もうどうしようもない。

***
匂いだけで敏感になってしまうときが
あります。

(No.123 06月22日(木)22時29分)記入者:ばら
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蒼穹


ほとばしるもの
抑え おさえて
黙って手を振った
あの空の青さ

*もう遥かに遠い、でもいまだ鮮明な
メモリアルブルー!

(No.124 06月23日(金)09時27分)記入者:極
[ http://www2.ezbbs.net/22/kiwami-port55/ ]
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時の雫
朧月夜

ふつふつと
胸の奥で沸き起こり
また ふつふつと 消えていく
それら全てが 時の雫

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全ての人のいろんな感情が集まって時の流れが出来るのでしょう。

(No.125 06月23日(金)22時05分)記入者:朧月夜
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Robot
hinazuki

感情って何?
乱されるのなら、そんなものいらない
やるべきことをやって眠れればいいんだ
でも、ネジが壊れそうな苦しさは一体何?

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感情には振り回されたくないけど
いろんな感情があるから
最終的には、しあわせを感じることができるのかな?
・・・なんて考えたりします。
楽しいばかりでは、本当の楽しさって
わからない気もするし・・・。
どうなのでしょうね?

(No.129 06月25日(日)00時58分)記入者:hinazuki
[ http://www.geocities.jp/lovepieces_moon/ ]
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弱音
こえて

今の気持ちを表現する言葉が見つけられない
うまく言えないから誰にも伝えられない
そんな風に考える自分が一番キライ
ありもしない不安に負けそうな夜

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弱るたび陥る恐ろしいスパイラル

(No.Mail 06月25日(日)22時31分)記入者:こえて
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ひざし

すねたり 泣いたり 笑ったり
私の心は万華鏡
鏡を外していけば
寂しがり屋の私がひとり

(No.132 06月26日(月)00時03分)記入者:ひざし
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真理
うさぎ

強い精神力で 感情に左右されなくなったら
貴方の全てが受け入れられて 許せるかな?
だけど それって 愛情を無くしている気がする
いい訳かしら? 愛するが故に 煩悩も必要なんて

(No.133 06月26日(月)00時17分)記入者:うさぎ
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[記録室]
投稿全作品数:36
推薦詩:18
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 編集室から ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 暑中お見舞い申し上げます。

 実は先日、転居しました。これまで住んでいた町から20分くらい都
心寄りで、住居表示は「横浜市」となり、なんだかずいぶんと都会にひ
っこした気分です。ただ、周り一帯はずうっと先まで住宅地。コンビニ
ひとつありません。車もほとんど走らないところなので、そういう意味
では、田舎に引っ込んだような(隠居?)感じもしてます。

 今月のテーマ素材「感情」はややむつかしかったようで、なかなか感
情そのものを正面からつかまえようとした作品は少なかったようでした。
そんな中で、朧月夜さんの「時の雫」を巻頭詩に選びました。感情の発
露の重ねあわせが人間にとっての時間、という感覚には、はっとさせら
れる新鮮さがありました。じょんじょんさんの「ハンバーグ」には、感
情の単純さが、ばらさんの「微熱」では、感情の不可解さがうまく表れ
ています。それにしても、コントロールしがたい感情は、ある意味、生
きる私たちの日々に彩を添えてくれる上等のスパイス、のようなものか
もしれません。

 さて、来月号のテーマ素材は「城・Castle」です。投稿はホーム
ページの投稿掲示板でのみ受け付けています。どうぞ、あなたの4行
詩をお寄せください。締め切りは7月25日です。

 それではまた来月まで。

                 編集人 ジョッシュ

 ======= テーマ素材【城】=========

(1)外敵の侵入を防ぐために設けられた建築物。日本では、古代国家統
一後の朝鮮式山城、奥州経営のための柵(さく)などの造営の後、中世
には、平野部の耕作地帯に設けた堀・土塁を巡らした方形館や、天険
に拠(よ)った山城などが現れた。戦国末期に至り、軍事規模の増大と
戦術形態の変化によって、山地から平野に築城が移りはじめ、安土桃
山時代には、政治・経済的要求から、特に大名の拠点となるものは城
下町をもつ大規模なものに発展した。この間に施設も永久化し、巨大
な石垣や漆喰壁(しつくいかべ)・瓦(かわら)屋根が使用されるように
なり、本丸に天守を設け、水堀を巡らせた平山城・平城が主流となっ
た。今日まで遺構のある城の多くはこの時代のものである。江戸時代
に至り、新規築城は制限され、城郭の発達は停止した。
「―が落ちる」「―を枕に討ち死にする」

(2)(比喩的に)他人の侵入を許さない自分だけの領域。
「自分の―に閉じこもる」

      出典:三省堂「大辞林 第二版」より
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 メールマガジン: 詩とエッセイの月刊ポエム7月号
          四行詩の展覧会「感情」
     発行日: 2006年7月9日(通算112号)
   総発行部数: 約500
     発行元: mbooks(ジョッシュ)
          http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/
     連絡先: prn81060_mbooks2アットyahoo.co.jp
          (アットを@マークにして送信ください)
     著作権: 著作権はmbooksおよび各作者にあります。 
          転載や引用は必ず事前にご相談ください。
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