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        詩 と エ ッ セ イ の 月 刊 ポ エ ム

          2006年12月号 「 薄紅 」

      http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/

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 暖冬ですね。お変わりありませんか。
 いつも年の瀬になると、気ぜわしくなるものですが、今年はどことな
く街中にものんびりした雰囲気があるように感じます。少し、景気がよ
くなった、ということなのかもしれません。

 さて、月刊ポエム12月号「薄紅」をお届けします。どうぞ、ゆっく
りとお楽しみください。

                 月刊ポエム編集人 ジョッシュ
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         今月のテーマ素材:  [薄紅]
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          [今月の巻頭詩]

      初恋の肖像
      タイム

      君を想い
      君の唇の色を創ろうと
      薄れゆく記憶の白に
      胸の奥に燃え残る 紅をあわせる

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        【月刊ポエム12月号目次】

      [4行詩の展覧会]   推薦四行詩、14編
        [編集室から]   編集人のひとこと
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   ▽△▽△  4 行 詩 の 展 覧 会  △▽△▽ 

         テーマ素材 「 薄紅 」

  秋のしっぽ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 隅田夕立
  ピンクの下着 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ サボテン
  朝顔 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ポンポコ
  うすべにいろ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ じょんじょん
  ゆうぐれに ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杜若萌

  薄紅風 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ yue
  たらこパスタ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 哀子
  初恋の肖像 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ タイム
  おばあちゃんの化粧 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 卯月
  さくらもち ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ さえか

  上野 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 森静野
  頬に花。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ばら
  コスモス ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 実希
  背伸びはまだ早い ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 榎山 洸滋


 ●作品表示の凡例 (作品は投稿順に並べてあります)
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タイトル
 No.:投稿番号
 Name:ペンネーム
 Date:投稿日時
 URL:ホームページURL
4行詩本文
あとがき
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秋のしっぽ
No. : 111
Name : 隅田夕立
Date : 2006/10/28(Sat) 22:12
URL : http://hamaji.jp/poem.html

冬の来るのが嫌だから
秋のしっぽを捕まえて
薄紅色のシクラメンに
あなた 結んでおいたの

---
秋に親しんでいます。
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ピンクの下着
No. : 117
Name : サボテン
Date : 2006/11/09(Thu) 13:19
URL : http://id12.fm-p.jp/26/saboten777/

奥に潜む真実を純情という布で隠しています
この道の果てに地獄があるのでそこまで案内します
決して戻ることはできないのでさらに深くへ案内します
だから入り口に「立ち入り禁止」とピンクの字でかいてあります

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朝顔
No. : 119
Name : ポンポコ
Date : 2006/11/11(Sat) 20:58
URL : http://cosmos.world.coocan.jp/

君が揃えてくれたタオルと歯ブラシ
タオルの端にイニシャル見つけ
少し照れて抱き寄せると
目を閉じ待つ君は薄紅色

……………………………………………………
初めて彼女のアパートに泊まったとき
共同の洗面所だったので、早朝まだ他の
住人が起き出さない前に、急いで行った
事が、思い出されます。
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うすべにいろ
No. : 123
Name : じょんじょん
Date : 2006/11/15(Wed) 10:32

色つきのリップ
ブライダルブーケ
チビのホッペ
あったかい色 しあわせの色

****************************
寒くなってきましたね。
ウチのチビのホッペがピンクになってる
のが、たまらなくいとおしいのです。
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ゆうぐれに
No. : 124
Name : 杜若萌
Date : 2006/11/15(Wed) 21:30
URL : http://kmoe.k1.xrea.com/

うすももいろのゆうやけの むこうがわにかくされた
みえないあしたを さがしもとめて
いえへといそぐこがらしのなか ためいきひとつ たちどまれば
てんくうひくくかがやける いちばんぼしに やどるほほえみ

-----
ある日,ふと見上げた先に輝く夕焼け空と茜雲。
仕事に追われ,空さえも眺めることを忘れてしまった自分に気付き,
少し寂しくなりました。
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薄紅風
No. : 128
Name : yue
Date : 2006/11/16(Thu) 13:42
URL : http://unt.nobody.jp/

青空に夕暮れが刻みだす
西の空より東の雲へ
風が乗せる はるかな薄紅
行き交うヒトは忙しげ

+ + + + + + + + +
夕刻の始まりを眺めていて感じました。
地上はセワシナイですね。
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たらこパスタ
No. : 130
Name :  哀子
Date : 2006/11/17(Fri) 21:44

オレンジピンクの粒々を
グッと押し出してマヨネーズで練る練る
あつあつのパスタに絡めたら
刻み海苔ぱらぱらて゛さぁ食べちゃうぞ

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初恋の肖像
No. : 131
Name : タイム
Date : 2006/11/18(Sat) 01:05

君を想い
君の唇の色を創ろうと
薄れゆく記憶の白に
胸の奥に燃え残る 紅をあわせる

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おばあちゃんの化粧
No. : 135
Name : 卯月
Date : 2006/11/19(Sun) 05:00
URL : http://www17.plala.or.jp/uzuki/index.html

働きもので 大好きだった おばあちゃん
畑に精だし 優しく質素な おばあちゃん
最後のお別れの日
薄紅に包まれた おばあちゃんを 初めてみた

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さくらもち
No. : 139
Name : さえか
Date : 2006/11/20(Mon) 20:43
URL : http://blogs.yahoo.co.jp/odakatomoya

さくらもち
おいしいあんこ
はいっているかな
どっちだろうね

★小高友哉(さえかパパ)の娘は現在6歳です。5歳からポエムを書い
てます。12月には5才の時に書いたポエム本を出版します。親子ブロ
グで創作活動してます★
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上野
No. : 142
Name : 森静野
Date : 2006/11/23(Thu) 08:34
URL : http://poetryword.exblog.jp/

うらぶれた気持ちで見る
不忍池の夕暮れはいいのだ
日活の看板が色づき始めて
上野の町が好きなのが分かるのだ

(あとがき)
エレファントカシマシ「上野の山」という曲が好きです。
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頬に花。
No. : 148
Name : ばら
Date : 2006/11/25(Sat) 22:08

指先から染まった
触れられて色づいた
熱に怯えて引っ込めた手を
掴み取られて 花が咲いた

***
ほっぺたがかわいいです。
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コスモス
No. : 150
Name : 実希
Date : 2006/11/25(Sat) 23:56

台風が過ぎて行ったある日
風に倒された茎の先が
青空に向かって真っ直ぐに立ち上がり
何事もなかったように風に揺れている薄紅色の花びら

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背伸びはまだ早い
No. : 151
Name : 榎山 洸滋
Date : 2006/11/26(Sun) 10:10

「まだまだ子供だからな」
そう言って渡された薄紅色の口紅
いつか真っ赤な口紅が似合うイイ女になってやるんだから
覚悟しておきなさいよ

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[記録室]
投稿全作品数:39
推薦詩:14
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 編集室から ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

2006年ももうあと少しで終わり。12月になると、いつも思います。
1年前の自分と今年の自分、なにか変えることができたろうか、とか。
同じことを繰り返しているとしても、なにかどこかで変わっていたいと
それほどの努力もしていないくせに、都合よく願ったりします。しかし
現実はきびしいもので、ひさしぶりの友人に「ちっとも変わらないねー」
と言われ、がっくり。でもなぜか少しほっとしている自分もいたりしま
す。

さて、今月は「薄紅」というテーマでした。薄紅色というとすぐに思い
浮かぶものが、頬、口紅、夕暮れ空というあたりで、やはりというか、
これらを扱ったものがほとんどでした。それはそれでいいとは思うんで
すが、これまでの歌や詩にかなり登場するものを自分の4行詩にすると
なれば、決まりきったイメージから離れて、ちょっとだけでも自分だけ
の視点や感覚で描いてほしかった。そんな中で巻頭詩にはタイムさんの
「初恋の肖像」を選びました。記憶の中で薄紅色をつくるという作業か
ら、忘れかけた初恋の感覚がうっすらと伝わる佳作です。哀子さんの
「たらこパスタ」はストレートですが、食欲を刺激してくれますし、
美希さんの「コスモス」もすばらしい点描。ただ、「コスモス」は、
最後の「薄紅色の花びら」が4行詩としては、やや蛇足だったかも。
森静野さんの「上野」。町や「日活」を知っている私にはそのたそがれ
のイメージは懐かしさとともによーく伝わりましたし、サボテンさんの
「ピンクの下着」のシュールさには思わず苦笑い。でした。

ひどい風邪が流行っているようです。どうぞ、暮れにむかってご自愛の
ほど。それから、ちょっと早いですが

どうぞよい新年をお迎えください。

                 編集人 ジョッシュ

●新年1月号のテーマ素材は「偽・Fake」です。

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 メールマガジン: 詩とエッセイの月刊ポエム12月号
          四行詩の展覧会「薄紅」
     発行日: 2006年12月10日(通算117号)
   総発行部数: 約500
     発行元: mbooks(ジョッシュ)
          http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/
     連絡先: prn81060_mbooks2アットyahoo.co.jp
          (アットを@マークにして送信ください)
     著作権: 著作権はmbooksおよび各作者にあります。 
          転載や引用は必ず事前にご相談ください。
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