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        詩 と エ ッ セ イ の 月 刊 ポ エ ム

          2007年12月号 「 銀河 」

      http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/

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            寒中見舞い

今年の冬は厳寒予想が出ていたはずですが、その割には、関東地域はお
だやかな日々が続いています。鉢植えしたチューリップが季節を間違え
て芽をだしてこないか、少し心配していますが、お変わりないでしょう
か。

さて、月刊ポエム12月号「銀河」をお届けします。ゆっくりとお楽し
みください。
                 月刊ポエム編集人 ジョッシュ
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         今月のテーマ素材:  [銀河]
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          [今月の巻頭詩]

     人類の夢
     神田ひかり

     遥か昔から人は
     空のかなたに探してる
     闇の中の小さな光の記憶−でもそれは
     永遠に完成しないジグソーパズルのような

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        【月刊ポエム12月号目次】

      [4行詩の展覧会]   推薦四行詩、10編
        [編集室から]   編集人のひとこと
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   ▽△▽△  4 行 詩 の 展 覧 会  △▽△▽ 

         テーマ素材 「 銀河 」

  宇宙散歩 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杜若萌
  夢現の確率 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 紫苑(シオン)
  かに星雲 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 山鳩
  人類の夢 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 神田ひかり
  銀河の心 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ hinazuki

  ギャラクシー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 森静野
  光り ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 朧月夜
  銀河を渡る風 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ LIB
  星座観察 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 実希
  告白 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ うさぎ

 ●作品表示の凡例 (作品は投稿順に並べてあります)
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タイトル
 No.:投稿番号
 Name:ペンネーム
 Date:投稿日時
 URL:ホームページURL
4行詩本文
あとがき
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宇宙散歩
No. : 602
Name : 杜若萌
Date : 2007/11/06(Tue) 18:59
URL : http://kmoe.k1.xrea.com/

とことことことこ歩いていって 銀河のふちに腰掛けて
甘い流れ星をぺろっとなめて お空をいっぱい眺めるの
丸や渦巻き 楕円に棒 深紅の薔薇の花さえも
暗い宇宙に散らばって みんな光って輝いて 全部一番素敵なの!

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こんなお散歩してみたい!
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夢現の確率
No. : 606
Name : 紫苑(シオン)
Date : 2007/11/11(Sun) 19:58

仕事帰りに宝くじを三枚買って
一筋の光に本気で期待する自分がいる
銀河を駆ける旅人に出逢えたなら
まずは歩けと笑われるだろう

あとがき・・
銀河のことを考えたとき
小さな物事すら考えていないことに気付いて
失笑してしまいました。(夢現=むげん)造語です。
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かに星雲
No. : 610
Name : 山鳩
Date : 2007/11/16(Fri) 22:39

銀河という冷たい劇場で
眩しく光を放ち開闢したあの超新星も
ようやく闇の世界に溶け込もうとしている
哀しいかな君への想いもまた幕を引き始めてる

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地球から7200光年離れたおうし座の辺りで、
一千年以上前に超新星爆発をおこしたかに星雲。
いまその残骸は漆黒の闇に溶け込もうとしている。
僕はこころを重ね合わす。煌いたある人への想いも、
離れてしまえば、時の流れにより次第に薄れてゆく。
人のこころとはそういうものでしょうか。
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人類の夢
No. : 611
Name : 神田ひかり
Date : 2007/11/18(Sun) 12:59

遥か昔から人は
空のかなたに探してる
闇の中の小さな光の記憶−でもそれは
永遠に完成しないジグソーパズルのような

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銀河の心
No. : 612
Name : hinazuki
Date : 2007/11/21(Wed) 21:42
URL : http://www.geocities.jp/lovepieces_moon/

広く深く闇に包まれているけれど
光り輝く場所もある
銀河に散らばる無数の命
きらきらと かけがえなく

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人の心の中にも銀河があると思うのです。
たとえ闇に包まれていても青く美しいこの星に住んでいることを
忘れないでいたいです。
宇宙から見た地球は本当に美しいから^^
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ギャラクシー
No. : 615
Name : 森静野
Date : 2007/11/23(Fri) 09:58
URL : http://poetryword.exblog.jp/

「ギャラクシー」という名のキャバレーが
忘れ去られて久しい
チカチカと電飾がまたたいた店内
銀河的に見ればあぶくにもならない夢時間

(あとがき)
そんな「昭和の匂い」のお話。
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光り
No. : 617
Name : 朧月夜
Date : 2007/11/25(Sun) 11:26

凍えるような空気 冴え渡る銀河
秘めたる想いが駆け抜けて
あなたに届くようにー
零れ来る星の輝き 心に満ちる祈り

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銀河を渡る風
No. : 618
Name : LIB
Date : 2007/11/25(Sun) 18:41

銀河を渡る風を想った
千年の時を越えて
瞬く光に導かれ
旅に出る明日を想った

*******************
信じるべき星を頼りに歩き出す夜…
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星座観察
No. : 620
Name : 実希
Date : 2007/11/25(Sun) 21:13

故郷の夜は満天の星
空を見上げて次々と星座を教えてくれた中学生の弟
きらきら輝く星はそれだけできれいだとうわの空で聞いていた
白髪の増えた弟に星を見ようと言ったら笑うだろうか
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告白
No. : 621
Name : うさぎ
Date : 2007/11/26(Mon) 00:44

冷え込んできた夜空に 小さな光が散らばる
どれが 貴方の星なのか 探す術はなくて
寂しいと 告白する相手がいない
胸の中に ぐっと 冬が近づく

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[記録室]
投稿全作品数:28
推薦詩:10
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 編集室から ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

師走です。
この月になると、いつも「ああ、なんて一年は短いんだろう」と思って
しまう自分がいます。正月に、あれもこれもと目論んでいたことの、半
分もできず、焦りと自己嫌悪にとらわれつつ、それでもまた新しい年が
やってくることに、なんとなく救われた気分になる。
いや、毎年こんなことを繰り返して、あっと気づいたらもうこんなに歳
を重ねてしまっている。

さて、ボヤキはこれくらいにして。

今月のテーマは「銀河」でした。残念ながら、私の住むところでは夜空
を見上げても、ほとんど星座、星雲は目視できません。それはおそらく
スモッグと夜通し点きっぱなしのいろんな照明のせいだろうと思います。
それだけに、旅先でひょいと見上げた夜空にすばらしさに、驚嘆させら
れることもあります。巻頭詩には神田ひかりさんの「人類の夢」を選び
ました。宇宙の研究はつまりは人間の起源を調べることでもある、という
のを聞いたことがありますが、でも今の私たちにはたしかに「永遠に完
成しないジグソーパズル」のようなことに挑戦しているのかも、という
気持ちになります。森静野さんの「ギャラクシー」は、そのギャップの
ある対比がすごいですね。夜空を見ていると、くどくどと悩むことがと
きにやけにちっぽけに感じられるという効能もあるようですから。

さて、みなさん、これから何かとあわただしい年末です。どうぞくれぐ
れもご自愛のほどを。それと、ちょっと早いですが、よい新年をお迎え
ください

                    編集人 ジョッシュ

●1月号のテーマ素材は「我慢・Patience」です。

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 メールマガジン: 詩とエッセイの月刊ポエム12月号
          四行詩の展覧会「銀河」
     発行日: 2007年12月15日(通算129号)
   総発行部数: 約500
     発行元: mbooks(ジョッシュ)
          http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/
     連絡先: prn81060_mbooks2アットyahoo.co.jp
          (アットを@マークにして送信ください)
     著作権: 著作権はmbooksおよび各作者にあります。 
          転載や引用は必ず事前にご相談ください。
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