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詩 と エ ッ セ イ の 月 刊 ポ エ
ム
2008年9月号 「 村 」
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/
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やっと少し涼しくなり
摂氏30度を切るというだけで、なんだか涼しさを覚えるくらい、ひど
く暑い夏でした。でも、今年は秋が短く、すぐに冬になりそうだとか。
そんな予報ですが、でも、食に文化に運動にと、しっかりと秋を楽しみ
ましょう。
さて、月刊ポエム9月号「村」をお届けします。ゆっくりとお楽しみく
ださい。
月刊ポエム編集人 ジョッシュ
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今月のテーマ素材: [村]
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[今月の巻頭詩]
ワタシムラ
神田ひかり
過ぎ去った時と
離れてしまった仲間のもとへ
そこに身を置くとほっとする
久々の里帰り
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【月刊ポエム8月号目次】
[4行詩の展覧会] 推薦四行詩、10編
[編集室から] 編集人のひとこと
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▽△▽△ 4 行 詩 の 展 覧 会 △▽△▽
テーマ素材 「 村 」
村というもの ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ aoi
ワタシムラ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 神田ひかり
荒畑村 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 上杉晴一郎
さわやかな朝をむかえて ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 山鳩
まどろみ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杜若萌
支配 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ サヨナキドリ
肩書き ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ タイム
やっぱり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ nano
むらのひと ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ hinazuki
真夏の昼下がり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 実希
●作品表示の凡例 (作品は投稿順に並べてあります)
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タイトル
No.:投稿番号
Name:ペンネーム
Date:投稿日時
URL:ホームページURL
4行詩本文
あとがき
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村というもの
No. : 973
Name : aoi
Date : 2008/07/31(Thu) 00:07
村というものに 会いたかった
村というものを 私は知らない
はじめて訪れた 村のすがたは
村ではない何か 観光地だった
***
「地域振興」ということばとそれに伴う行事が
何か痛々しく思えることがあります。
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ワタシムラ
No. : 982
Name : 神田ひかり
Date : 2008/08/09(Sat) 00:50
過ぎ去った時と
離れてしまった仲間の下へ
そこに身を置くとほっとする
久々の里帰り
(あとがき)
昔なじみや家族、離れて暮らす自分の大切な人達に久しぶりに会うとき
の、少しの緊張と懐かしさを表現してみました。人間関係が心の中にあ
る【村】という感じです
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荒畑村
No. : 988
Name : 上杉晴一郎
Date : 2008/08/13(Wed) 10:19
鮎の遡上はとっくに絶えたが
今も残る しきたりと掟
未亡人の恋はずたずたに切り裂かれ
町で死んだ魂は村には還れない
「コメント」
久しぶりに投稿します。若い頃、村の近くの町に住んだことがあります。
荒畑村はその村のイメージですが、架空の村です。
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さわやかな朝をむかえて
No. : 990
Name : 山鳩
Date : 2008/08/16(Sat) 18:29
URL : http://plaza.rakuten.co.jp/yamabato/
まだ眩しい早朝の日ざしのなかで
すれちがう村のこどもたちの輪唱のようなあいさつ
見慣れないわたしへの純真無垢な笑顔に
ふる里のなんてさわやかな朝のひととき
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こころの閑寂をわすれさせてくれます。
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まどろみ
No. : 992
Name : 杜若萌
Date : 2008/08/17(Sun) 19:41
URL : http://kmoe.k1.xrea.com/
遙かな山のそのまた向こう
小さな村の一人の少女
にっこり笑って花を摘んでる
穏やかな午後は夢か現(うつつ)か
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平和を祈って。
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支配
No. : 994
Name : サヨナキドリ
Date : 2008/08/21(Thu) 19:41
強者は無言で皆を盲目にする
正しきは沈黙の下に罰さるる
村では人が掟
村では人が物
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少人数の他人は恐ろしいもの。
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肩書き
No. : 995
Name : タイム
Date : 2008/08/21(Thu) 23:11
町に変わる時 誰も止めはしなかった
貧しさと劣等感を拭い去ってくれるような
町の響きの心地よさが救いに思えて
村はやがて 埋もれて 忘れられる地層になっていく
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やっぱり
No. : 996
Name : nano
Date : 2008/08/22(Fri) 00:46
だんだん村は消え去るも
心に残るは故郷(ふるさと)の記憶
次第次第に心の中で浄化して
いつしかそれはユートピア
// タイムさんの「肩書」やサヨナキドリさんの「支配」にも同感する
ものの,心のどこかに「村」は住み続けます。=ふるさと として
いまでも「ふるさと」のメロディーを聞くと涙ぐむのを抑えきれない衝
動に駆られます。
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むらのひと
No. : 998
Name : hinazuki
Date : 2008/08/24(Sun) 17:16
URL : http://www.geocities.jp/lovepieces_moon/
ゆうがで のどかで ほがらかで
やさしくみえたひとたちも
みえないくさりにつながれた
かめんしゅうだんの ひとりだったよ
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都市には都市の
村には村の
長所があり、短所もあるのだなぁと
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真夏の昼下がり
No. : 1000
Name : 実希
Date : 2008/08/25(Mon) 22:09
炎天下の野良仕事をさけて
静まりかえった村の中
濃緑の稲の葉が
日差しを受けて輝いている
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[記録室]
投稿全作品数:38
推薦詩:10
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 編集室から ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
夏から秋へ。
いろいろなものに季節のめぐりを感じます。
海釣り公園へ行ってきました。こちらにも季節の変化が。それは、釣れ
る魚で、海流の変化で、アジやサバといった回遊魚がやってくるのです。
海釣り公園といってもナメテはいけません。30センチ以上のサバやら
アジが結構釣れたりしてました。私? 私はというと、ひとさし指くら
いのイワシが数匹、でした。
さて、今月は「村」がテーマ素材でした。生まれ故郷が村(=田舎)、
という人と、生まれも育ちも都会という人では、おのずから村という言
葉から連想するものは異なるものでしょう。巻頭詩には神田ひかりさん
の「ワタシムラ」を選びました。日ごろ忘れていても、帰るとかつての
懐かしい少年少女時代に戻ってしまう。まるでタイムマシンのような村
の不思議さは私も、長崎に帰るとよく思うことです。nanoさんの「やっ
ぱり」は、サヨナキドリさん、タイムさんの詩からの連詩のようであり、
なかなかおもしろかった。こういう、投稿詩へのアンサーのような詩も
たまにはよいのかもしれませんね。
さて、季節の変わり目です。くれぐれもご自愛のほどを。
編集人 ジョッシュ
●10月号のテーマ素材は「螺旋・Spiral」です。
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メールマガジン: 詩とエッセイの月刊ポエム8月号
発行日: 2008年9月14日(通算138号)
総発行部数: 約500
発行元: mbooks(ジョッシュ)
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