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詩 と エ ッ セ イ の 月 刊 ポ
エム
2009年5月号 「 苗 」
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/
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夏に向かって
気象用語で「夏日」とは25度、「真夏日」は30度越えでしたっけ。
関東地区は4〜5月ですでにこの両方とも体験しました。昨日から今日
にかけては南からの湿った大気で雨がしとしと降っています。これはど
うやら「梅雨」のリハーサルなのかも。お変わりありませんか?
月刊ポエム5月号「苗」をお届けします。ゆっくりとお楽しみください。
月刊ポエム編集人 ジョッシュ
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今月のテーマ素材: [苗]
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[今月の巻頭詩]
現実
チビ○
葉が少しだけよれているとか
他のよりちょっとだけ小さいとか
せっかく伸びた苗なのに
そんなことで間引かれていく
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【月刊ポエム5月号目次】
[4行詩の展覧会] 推薦四行詩、10編
[編集室から] 編集人のひとこと
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▽△▽△ 4 行 詩 の 展 覧 会 △▽△▽
テーマ素材 「 苗 」
マイペース ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 神田ひかり
魂の苗 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 紫苑(シオン)
荒野の人 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ サヨナキドリ
二人の園 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ aoi
現実 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ チビ○
小さな宝物 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 萩野 桃
夢見るは、花を ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ばら
ごめんね ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ nano
やわらかな日に ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杜若萌
朝 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 実希
●作品表示の凡例 (作品は投稿順に並べてあります)
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タイトル
No.:投稿番号
Name:ペンネーム
Date:投稿日時
URL:ホームページURL
4行詩本文
あとがき
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マイペース
No. : 1317
Name : 神田ひかり
Date : 2009/03/29(Sun) 01:25
たくさんの鉢に溢れる緑
その中にひとつ、生長の遅い苗があった
夏、緑は天高く手を広げた
その中にひとつ、一段と大きく輝く木があった
あとがき
浪人が決まりました。友達が新しい生活を始める中、一人灰色の受験生
活です。私は来年、胸を張って大学の門をくぐれますように…
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魂の苗
No. : 1319
Name : 紫苑(シオン)
Date : 2009/03/29(Sun) 21:33
唐突にうっすらとした緑の息吹
わたしが優しく接する程に育つ
桃源の未来は見えずとも
この両手だけしか救えない
あとがき・・
この苗を育てるのも放棄するのも自分次第
どんな花かは、咲き散るまでは語れない。
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荒野の人
No. : 1323
Name : サヨナキドリ
Date : 2009/04/01(Wed) 00:17
どこまでも
どこまでも沈黙
一からやり直すため
わたしは希望を植え続ける
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僕は木を植える人になりたかった。人間の搾取で渇いてしまった大地を
蘇らせたいと思った。それだけが人類に残された方法だと思った。
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二人の園
No. : 1324
Name : aoi
Date : 2009/04/03(Fri) 06:07
パセリ セージ ローズマリー タイム
苗をあなたは買いました
種はわたしが育てますね
芳香ただよう庭のために
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現実
No. : 1325
Name : チビ○
Date : 2009/04/05(Sun) 09:45
葉が少しだけよれているとか
他のよりちょっとだけ小さいとか
せっかく伸びた苗なのに
そんなことで間引かれていく
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強いものが生き残るんですねぇ。
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小さな宝物
No. : 1328
Name : 萩野 桃
Date : 2009/04/09(Thu) 11:44
大切に育てた
小さなモノ
さぁここから
もっと大きくなぁれ
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もっともっと成長したあなたを見たい・・・
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夢見るは、花を。
No. : 1337
Name : ばら
Date : 2009/04/24(Fri) 10:52
つめたく 暗く 湿ったなかで
息を潜めて まぶたをとじて
閉ざされた黒に埋もれて 花ひらくときを
ただひたすら 夢見ている。
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ごめんね
No. : 1339
Name : nano
Date : 2009/04/24(Fri) 22:40
重ねたプランターをそっとどける
そこには目を疑いたくなる光景が
何ともやしのようなチューリップ
球根の執念に脱帽、懺悔、尊敬!
******
空いたプランターは野菜くず捨て場。てっきりそれと思っていたのに
実は昨秋チューリップを植えていた。ほとんど水やりもせず。
球根は偉大。
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やわらかな日に
No. : 1340
Name : 杜若萌
Date : 2009/04/24(Fri) 23:56
URL : http://kmoe.sakura.ne.jp
なす とまと きゅうり にんじん たくさんの
苗がお店に並んでいる 青空の下 柔らかな春の風
「どれがいい?」 親子はじっくりと品定め
目を輝かせる子どもの前を 白い蝶が飛んでいった
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発芽した二十日大根に蝶のたまご。
東北にも春がやってきました。
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朝
No. : 1342
Name : 実希
Date : 2009/04/25(Sat) 20:15
水田に並んだ稲苗の
ピンととがった葉に
朝陽をうけて輝いている
透明なガラス玉のような露
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[記録室]
投稿全作品数:30
推薦詩:10
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 編集室から ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
人間ドックへ行ってきました。いつも診察項目に加えて、今回から初め
て「脳ドック」というなにやら空恐ろしいものも受けてみたのですが、
これは想像通り、結構怖かったです。なにしろ、頭を固定されて、狭い
トンネルにほぼ30分間放置されるのです。しかも、その間は「映像が
乱れるので動かないで」と言われ、かつ、がんがんどんどんと騒音に襲
われます。なにもなくても、あれだけで脳が変になる危険はないのでし
ょうか。
さて、今月のテーマ素材は「苗」でした。初夏は苗植えの季節でもあり
ますが、巻頭詩にはチビ○さんの「現実」を選びました。まったくもっ
てそのとおりですねー。久しぶりにホームページの「つぶやき」と内容
が近いものになりました。杜若萌さんの「やわらかな日に」は春先の親
子点描。実希さんの「朝」とともに、印象的でした。
さて、H1N1インフルエンザが国内で猛威をふるいそうです。くれぐ
れも手洗い、うがいの励行を。それではまた、来月まで。
編集人 ジョッシュ
●6月号のテーマ素材は「えくぼ」です。
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メールマガジン: 詩とエッセイの月刊ポエム5月号
発行日: 2009年5月17日(通算146号)
総発行部数: 約500
発行元: mbooks(ジョッシュ)
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