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        詩 と エ ッ セ イ の 月 刊 ポ エム

          2010年11月号 「 土産 」

      http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/

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           秋から冬へ

紅葉前線が南下してきて、関東の山々は見事な天然色です。毎年繰り返
す四季のローテーションですが、飽くことなく私たちを楽しませてくれ
るようです。お変わりありませんか。

さて、月刊ポエム11月号「土産」をお届けします。ゆっくりとお楽し
みください。

                 月刊ポエム編集人 ジョッシュ
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         今月のテーマ素材:  [土産]
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          [今月の巻頭詩]

      すみれの砂糖漬け
      aoi

      ばら色街で買いました
      むらさき色の砂糖菓子
      花の香りのするそれを
      渡したら貴方笑ってた

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        【月刊ポエム11月号目次】

      [4行詩の展覧会]   推薦四行詩、7編
        [編集室から]   編集人のひとこと
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   ▽△▽△  4 行 詩 の 展 覧 会  △▽△▽ 

         テーマ素材 「 土産 」

  形のない土産物 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ nano
  波打ち際のファンファーレ ‥‥‥‥‥‥‥ サヨナキドリ
  すみれの砂糖漬け ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ aoi
  いちばんの ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ れん
  絆 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 忍夫
  顔 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 未来
  境界線 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 森静野

 ●作品表示の凡例 (作品は投稿順に並べてあります)
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タイトル
 No.:投稿番号
 Name:ペンネーム
 Date:投稿日時
 URL:ホームページURL
4行詩本文
あとがき
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 ■ 形のない土産物
No. : 1953
Name : nano
Date : 2010/10/09(Sat) 19:37
URL : http://sky.geocities.jp/nnnano/index.html

旅先で見事な景観を撮影
ワクワク帰宅して写真にすれば
目にしたときの感動はどこへやら
感動の記憶だけが自分への旅の土産

* よく経験すること
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 ■ 波打ち際のファンファーレ
No. : 1955
Name : サヨナキドリ
Date : 2010/10/11(Mon) 10:00

潮の香りと波の音
君に届けてあげたくて
昨日のヤニを洗い流して
朝は高らかに鳴っていた

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耳に当てれば聞こえるはずだ
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 ■ すみれの砂糖漬け
No. : 1956
Name : aoi
Date : 2010/10/12(Tue) 05:46

ばら色街で買いました
むらさき色の砂糖菓子
花の香りのするそれを
渡したら貴方笑ってた

***
ばら色の街と呼ばれる南仏トゥールーズの名物。
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 ■ いちばんの。
No. : 1960
Name : れん
Date : 2010/10/20(Wed) 22:32

孫が写真をくれた。
綺麗な景色にピースサイン。
どんなお土産よりも、
楽しそうな顔が、なによりもうれしい。

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 ■ 絆
No. : 1962
Name : 忍夫
Date : 2010/10/23(Sat) 08:42

芋ようかん
父が出張から帰ってきたらしい
一緒に暮らしているのに
親子の時間は短いね

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 ■ 顔
No. : 1963
Name : 未来
Date : 2010/10/23(Sat) 09:29

時々手にぶら下げて自慢げに帰宅したわね
土産と言う名目で好物のキヨスクの大福を
少し苦手な和菓子だったけどお付き合いし
何より貴方の至福の顔が最高のお土産だった

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 ■ 境界線
No. : 1965
Name : 森静野
Date : 2010/10/26(Tue) 00:34
URL : http://poetryword.exblog.jp/

お土産をどの人にまで買うのか とか
年賀状をどの人にまで書くのか とか
そんな境界線 ふくらんだりちぢんだり
あれ 私もお土産いただけた

(あとがき)
びっくり、そしてありがとう。
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[記録室]
投稿全作品数:18
推薦詩:7
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 編集室から ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

戦争の悲惨さ。それは、繰り返し語られてきていて、世界中の人が痛い
ほどわかっているはず。それなのに世界のどこかで、毎日のように誰か
が戦争の中で亡くなっている。朝鮮半島で起きた砲撃事件と死亡記事に、
いったいなぜ? と思ったのはきっと私だけではないでしょう。ほんと
うに悔しく、また残念です。

さて、今月のテーマ素材は「土産」。とにかく、いただいてうれしいのが
土産です(特に私の場合)。土産は、その人のたずねた先を一瞬ですが、
疑似体験できそうな、そんな錯覚も楽しめますし。巻頭詩には、まさに
そんな「楽しみ」を表現されたaoiさんの「すみれの砂糖漬け」を選びま
した。南仏トゥールーズには行ったことありませんが、この詩を読んで、
想像(妄想)はしっかりと広がりました。忍夫さんの「絆」は、忙しい
親子のすれ違いですが、家にある芋ようかんで父親を日々を思うというの
が絶妙。nanoさんの「形のない土産物」は人の目で見たものと撮影した写
真との決定的な違い。森静野さんの「境界線」は、土産をあてにしない
けどもらえると嬉しいという微妙な心理。それぞれ、共感できました。

インフルエンザがやって来ます。どうかご自愛ください。

                    編集人 ジョッシュ

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 メールマガジン: 詩とエッセイの月刊ポエム11月号
     発行日: 2010年11月28日(通算164号)
   総発行部数: 約400
     発行元: mbooks(ジョッシュ)
          http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/
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