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       詩とエッセイの月刊ポエム

      テキスト版・6月増刊号・発行部数788
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      詩を書き、詩を読み、感想を書こう。

 強い雨になったり、暑い日差しになったり。いよいよ、夏近しと
 いう感じの今日この頃ですが、皆さん、お元気ですか?
 4行詩と20行エッセイの月刊ポエム6月増刊号をお届けします。
 この増刊号では、月刊ポエム6月号掲載作品(4行詩や絵)に対
 する感想コメント等を特集しています。

 (感想交換はホームページの掲示板で行っています。ここでは感
 想コメントのついた作品のうちの1部を紹介しています。)
 
 同じ詩でも、読む人によって感じ方が違ってくる、そんなささや
 かな驚きを増刊号で見つけてください。

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     今月号のテーマ素材:  [雨・Rain]

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       【月刊ポエム・6月増刊号目次】

  [今月の感想集]  4行詩13編+絵1点への感想
  [4行詩の展覧会] 4行詩13編
  [編集あとがき]  編集人のひとりごと
  [投稿のご案内]  投稿要領はこちらをご参照ください
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 ┏━━━━━━━ 今 月 の 感 想 集 ━━━━━━━━┓  

   (詩) 雨/七海          by 杏条
   (詩) てるてる坊主/ほたる☆もえ by なお
   (詩) 虹/空(SORA)        by 叙朱
   (詩) おたんじょうかい/なお   by 相模流緒
   (詩) 泣き虫/うさぎ       by ISSI
   (詩) 独り/河野夏月       by チャコ
   (詩) 雨/相模流緒        by 叙朱
   (詩) 独りきり/杏条       by 河野夏月
   (詩) 雨/チャコ         by 七海
   (詩) kaikon/夜行人間   by うさぎ
   (詩) 雨の部屋/KURARA      by 空(SORA)
   (詩) 雨/ISSI          by 叙朱
   (詩) 雨の匂い/叙朱       by ほたる☆もえ
   (絵) 雨/うさぎ         by USUKURA

 ┗━━━━━━━(掲載順番は原稿の受付順です)━━━━━━┛


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  ■杏条>感想>七海さんへ
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 たまに行き過ぎる車のヘッドライトだけが街をてらす深夜。
 濡れた髪に遮られ、互いの瞳も見えぬまま。
 頬を伝うのは雨か涙か。
 わかるのは、これで終わりだってことだけ・・・。

 こんな光景が浮かんできました、ドラマのようですね。

 あと、ミニページの詩の”二人は二人を思い出せない”というフレ
 ーズがなんだかとても印象的でした。

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  ■なお>感想>ほたる☆もえさん
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 てるてる坊主って、子供の頃つくりましたよね。
 そうそう、ティッシュは滲むんでした。(^-^)
 ちなみに、わたしのてるてる坊主作成の一番の失敗談は、顔をまん
 まるくしようとどんどんティッシュを重ねてたらただの球体になり、
 おまけに1箱全部使って怒られたこと。
 もちろんお子さま時代のことで、今ではりっぱに作れます!?

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  ■叙朱>感想>空(sora)さん/虹
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 雨上がりの空にかかる雄大な虹。この詩からそんな虹を思いました。
 いつ見つけてもびっくりするほどきれいな虹、子供の頃もそうでし
 たが、忙しく過ごしているこの頃は特に心に染みるような気がして
 います。

 淡々とした情景描写ですから作者の気持ちはうかがい知れませんが、
 ずぶぬれになった後の虹に、なんとなく救いのような感じを持ちました。

 それではまた。

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  ■相模流緒>感想>なおさん>おたんじょうかい
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 こんにちわ。今月のなおさんの作品読ませていただきました。私の
 生まれたのは6月ではないけど、こども心に思うお誕生会の楽しさ
 がよく伝わってくる作品でした。私も、小さい頃はこんな風にして、
 お誕生会を楽しみにしていたなぁって・・・。お母さんがお料理を
 作ってくれて、お友達を呼んで、誕生日の朝はワクワクしたのを思
 い出しました。
 なんだか、心が温かくなる作品でした。どうもありがとう。

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  ■ISSI>感想>うさぎさん
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 んー、たぶん何かツライことがあって泣きたいんだけど、泣けない
 っていう状況の気持ちを言っているのだろうな。一行目はなんか気
 持ちも入ってていいんだけど、2行目がちょっと唐突でトーンが変
 わっちゃってる。3行目の「シトシト」という静かな感じと、「思
 い切って」というバランスが合って無いのが残念。4行目は意味が
 伝わってこなかった。
 ごめん、カラクチな感想になってしまいました。次に期待します。

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  ■チャコ>感想>河野夏月さんの「独り」その他
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 「独り」……タイトル通り、痛いほどの孤独を感じさせる詩だと
        思いました。
 「支え」……こういう優しさに女性はぐらりと揺れるのです、な
        んてね。
 ポエジーは「独り」のほうが勝っているのではないかと思いますが、
 個人的には「支え」のほうが好みです。 

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  ■叙朱>感想>相模流緒さん/雨
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 ここにも私とちょっと違った雨のイメージが。雨というと映画「シ
 ェルブールの雨傘」を思い出してしまうのですが(古い!)、あの
 映画の雨は銀色でとてもきれいでした。雨がいろんな事柄を流して
 くれるというのはある意味、本当かもしれません。特に、大人にな
 ってから、雨に思いを託す術を覚えられたら、それはなかなか素敵
 なことのような気がします。

 そんな事を思わせる4行詩でした。

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  ■夏月>>感想>杏条さん「独りきり」
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 過去の記憶を思い出させる雨は、そのまま
 涙にもなってしまうのかなと思いました。
 「・・・」って書いてあるところが、
 余計に雨の哀しさを引き立たせていたと思います。

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  ■七海>感想>チャコさん
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 こんばんわ
 チャコのつぶやき読ませてもらいました。
 とても力強い感じがしたのは私だけかな。
 たった4行の中に雰囲気がありました。
 次も楽しみにしていますね

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  ■うさぎ>感想>夜行人間さん
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 こんばんは。いつも楽しく拝見しています。
 いつも、ぐいぐいと押してくるような力強さを文面に感ます。
 雨がキスのきっかけになったり2人を隔てるカーテンのようになっ
 たり...そんな風に感じて 雨の中走り去った人を自分の記憶の
 ように頭の中に描いてしまってチヨット悲しかったです。
 きっと、キスをされた彼女はその時はショックかもしれないけど、
 落ち着いたら嫌いになったりしないと思うのです。
 たとえ、恋が生まれなかったとしても....

 これからも、よろしくお願いします。

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  ■空(sora)>感想>KURARAさん>「雨の部屋」
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 KURARAさんへ
 雨の日が暖かく感じたときはすてきな恋をしているときでした。
 でも、それも長くは続かなかった。
 少しのずれが、どんどん雨を寂しいものにしてしました。
 なぁ〜んて、こんな経験があるから、ちょっとしんみりしてしまし
 た。嘘に気付いてから気付かない振りするのって、ちょっと寂しい
 です。
 でも、また雨が暖かく感じるようにすてきな恋をしなくちゃ!

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  ■叙朱>感想>雨/ISSIさん
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 初めまして。

 詩題の雨->涙という連想は自然で、すんなり読めました。
 字句も韻も揃えてありますし、すっきりした読後感です。
 泣くことでつらさを吐き出せる、そんな時ってありますね、確かに。

 これからもよろしくお願いします。

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  ■ほたる☆もえ>感想>叙朱さん「雨の匂い」
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 この詩に登場するお母さんとは離れて暮らしているのでしょうね。
 故郷を回顧、雨を通じて。ステキですね。
 呼吸をはじめたという表現、大好きです。

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  ■ USUKURA>感想>うさぎさんのCG
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 こんにちは。
 今回も、すっきりとして、さわやかな感じの絵ですね。
 雨というテーマで、絵としても暗くなりがちなのですが、この絵で
 は、パステルカラーの背景と、斜線とスキマを使って抽象的に雨が
 表現されていて、さわやかな印象を与えていると思います。
 絵のテーマとしては、別れ、とか、孤独、というようなものが読み
 とれますが、それでも希望があるような感じを与えてくれる絵です
 ね。

 (うさぎさんの絵はホームページでご覧ください)

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        4 行 詩 の 展 覧 会 

       感想コメント集の対象となった作品です。
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       テーマ素材 〜 雨・Rain 〜
 
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 (詩)雨
                    七海
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 冷静さを装っているけれど
 声が震えてる
 振り出した雨にせかされて
 小さく伝えたサヨナラ

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 (詩)てるてる坊主  
                    ほたる☆もえ
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 マジックで書いた
 てるてる坊主の顔
 雨はやんだけど
 君を泣かせてしまった

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 (詩)虹 
                    空(SORA)
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 突然雨が降った
 傘なんて持ってないから
 そのまま濡れてゆく
 雨のやんだ空には虹が光る

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 (詩)おたんじょうかい
                    なお
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 わたしが生まれたのは 6月で あじさいの花が 咲く頃でした。
 毎日雨が降っている そんな頃がたんじょうび。
 あじさいの花も そんな日に 花が咲くからたんじょうび?
 いっしょに紅茶で かんぱいするね!
 
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 (詩)泣き虫  
                    うさぎ
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 空気が湿った臭いがして来て、それは雨の少し前。
 いいね、まるで地球が泣いてるみたいじゃない。
 シトシト…6月の雨のよに思い切って泣いてみよか?。
 泣いた後は、もう1度地球も優しい気かするから

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 (詩)独り
                    河野夏月
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 緑の雨の降った跡が
 散らばっていた
 アスファルトの地面を
 踏みつけて帰った夜

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 (詩)雨
                    相模流緒
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 ちいさい頃から雨降りの日は きらいだった
 空が真っ暗で 気持ちまで暗くさせた
 雨上がりの 湿ったにおいがきらいだった
 今はちがう。つらいことを流してくれる 雨が好きになった

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 (詩)独りきり
                    杏条
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 雨・・・雨・・・雨が降る
 あの日の記憶に 私のほおに
 雨・・・雨・・・雨が降る
 独りきりの今はただ 切ない

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 (詩)雨
                    チャコ
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 私の頬にそぼ降る雨よ
 あの人が眠る街も濡らしておくれ
 頼りない lineをひた走る
 危うい自由が欲しいから

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 (詩)kaikon
                    夜行人間
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 強引に kissをしてごめん
 走り去る君の心に 横殴りの雨が降る
 雨は容赦なく 君の心を押し流すから
 傷つけた僕のこと 嫌いになってもしかたないよね

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 (詩)雨の部屋
                    KURARA
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 この雨が止まなければいい
 この部屋から出られなければいい
 あなたの嘘の正体に少し気付いて
 光に晒されることを恐れている

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 (詩)雨の匂い
                    叙朱
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 降り出しを受けて
 黒土が呼吸を始めた
 生温かい雨の匂いは
 遠い母の吐息を思わせる

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        [ 編 集 あ と が き ]
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 雨の季節は湿度や気温の変化が体調に微妙な影響を与え、そして、
 体調の変化は、精神的な不安定を招くとか。どうも情緒がふらつき
 気味で、なるほどそんなものかとひとり納得しています。そんな私
 を見て「単なるウツ気分じゃないの」とのたまう友人もおりますが、
 ほんとうのところはどうなのでしょう。そういえば、このところ訃
 報も多いし。

 でも太陽ぎらぎらの夏はもうすぐ。うつむいた気持ちはなんとか
 雨とともに流しておきますか。

 それでは、また。        編集人 ジョッシュ拝

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  のHP「月刊ポエム」に掲載された作品の中から、数点を選ん
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          来月(7月)号のテーマ素材

            「 熱・Heat 」

       (投稿の受付は6月25日締めきりです)


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