■管理人のプロフィール

 已岬佳泰(やみさきよしやす)はミステリ執筆用のペンネームで、ミステリでよくある本名の並び替え(アナグラム)です。

 出生地は、長崎県の島原半島。10代後半の青春時代(?)は佐世保市天神町で過ごし、20代はアメリカはイリノイ州・シカゴ郊外のホフマンエステーツ村におりました。現在は、神奈川県の湘北、あの「キンツマ」で一躍有名となった中央林間でキンツマとはまったく無縁の清廉潔白な日々をすごしております。

 どっちかというと、SF小説ファンでしたが、ミステリ小説は小学生のころ読んだシャーロック・ホームズと怪盗ルパン、それに明智探偵シリーズが最初かな。それから海外ミステリのEQやクリスティーをたくさん読みました。ところが、ある日、ある翻訳本(タイトル失念)で読んだ内容が原書と若干違うとわかり、ショックを受けたところから、洋書(翻訳もの)を敬遠するようになり、その傾向は今日まで続いてます。

 英語を熱心に勉強したのも、翻訳ものを原書で読みたい(読むべき)という考えが強かったからで、おかげでこのごろは、時間はかかりますが、英文ミステリであればだいたい辞書無しで読めるようになりました(やった!)。

 記念すべき処女作は、小学6年で書いた「アンバランス」というSF小説。残念ながら、原稿は残っていませんが、たしか異次元世界に迷い込んだ小学生男女がそこででくわす怪獣をやっつける冒険談だったような。

 初めて書いたミステリはたぶん、中学生のときで、タイトルは「***の失跡」という感じでした。***は思い出せないのですが、天使だったか、悪魔だったか。リンチ(今風に言うとイジメ)を受けた生徒が下校途中に姿を消し、復讐するとかいう話。授業ノートに書いたものを原稿用紙に清書して、クラスで回覧してましたが、テーマがけっこう暗いですね。

 ここ、ポケットミステリー通信は、1999年に、実験のつもりで始めました。それは「インターネットに適した小説とはたぶん、掌編小説であろう」という仮説を立てたからです。もうやめてしまいましたが、メルマガでの掌編小説配信は結局、購読者2000人くらいまで行きましたし、ケータイ小説の隆盛振りを見ると、私の仮説はまあまあ正しかったような気がします。

 いっぽうで、「短い小説の限界」、とくにミステリではそれが顕著、ということも分かってきました。物語や提示した謎に深みがないのです。うーんとうなるようなミステリのすばらしさは、やはり、それなりの環境設定と伏線が必要であると思いますし、それにはある程度の長さがないと難しいようです。

 というわけで、とりあえずの個人的な実験は終了しました。このサイトの当初の設置目的も達成しました。そこで、ここから先なんですが、過去作も100を越えましたし、20枚くらいの掌編ものはもうそろそろ卒業してもいいかなとは思っています。ただ、いまのところ特になにもアイデアがありません。そこで、とにかく、もう少しの間、このサイトはオープンしておくことにしました。

 というような管理人の独り言でありました。

■已岬佳泰