4行詩の展覧会

2000年02月

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傷・Wounds


〜〜 共感投票上位7編 〜〜


  (詩) knife  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 
ほたる☆もえ
  (詩) ためらい傷 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ KURARA
  (詩) 僕という名の狼 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 夜行人間
  (詩) Keep out ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 槙原由乃
  (詩) 心の中の風景 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ なお
  (詩) 恋の魔法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 河野夏月
  (詩) ピエロ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 叙朱

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 (詩)knife  
                    ほたる☆もえ
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 その言葉はナイフ 鋭く心につきささる
 まだ癒えていない傷に 容赦なく
 乾いて思い出に変わるとき
 初めてナイフの意味を知る

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 (詩)バランス  
                    七海
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 たまらなくあなたが好きだった
 だけどいつからか傷つけ合わなければ
 バランスがとれない程までに
 二人は二人でなくなってしまったんだね

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 (詩)ためらい傷 
                    KURARA 
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 あなたを信じようと
 信じようとして握りかけた指
 中途半端な 温もりが
 私の心に ためらい傷を増やす

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 (詩)心の中の風景
                    なお
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 旅先の車窓から、青い屋根の家をみつけた。
 どきっとする・・・。そして・・・
 ここは神戸じゃなかったんだって、思う・・・。
 知らない町を静かに走る電車に、わたしはゆられている。

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 (詩)君ならきっと大丈夫  
                    空(SORA)
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 大丈夫だよ 君ならきっと大丈夫
 傷ついた分だけ強くなれる
 厚い雲が晴れて君の笑顔が見えたら
 暖かい光に包まれて傷が癒えてゆく

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 (詩)傷  
                    チャコ
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 落ちた果実ならジュースにできる
 壁のへこみなら埋めてしまえばいい
 けれども 私に残るこの傷は
 リセットできない自分自身

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 (詩)恋の魔法  
                    河野夏月
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 その温もりを抱きしめた
 どうしたら優しくなれるだろう
 「好き」と言うたび
 傷がふえていく

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 (詩)傷 
                    うさぎ
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 傷から、かたくなに目を背けた日々があり
 傷を見下して眺めた日もあった
 なのに今、指でなぞって愛おしくもある傷跡
 寂しくもあり… おかしくもあり…

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 (詩)僕と言う名の狼 
                    夜行人間
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 君は もう何処にもいない
 夜明け前 欠けた月が傷に見えた
 締めつけられる想いで 僕はあの月に泣き叫んだ
 悲しいよぅ…… 悲しいよぅ…… と

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 (詩)ピエロ 
                    叙 朱
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 360度の晴れ空に
 爪を伸ばして傷をつけようと
 あがいているんだ
 きみの笑顔が見えないから

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 (詩)End of road.−道の終りに− 
                   相模流緒(投稿)
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 End of road. 道の・・・人生の終りに闇の向うで何が見えたの?
 約束だけがとり残された 一面のひまわり畑
 走り去った足跡 黒く焼け焦げて 私の胸も焦がしている
 君を悼むようにひまわりの種は落ちて 夏は終わろうとしている

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 (詩)Keep Out  
                    槙原由乃(投稿)
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 ちゃんとあなたに見えていた Keep Out の立て札
 無視して踏み込めば傷付くのは芝生
 それを土足でつぶして壊したのは私です
 自首しても情状酌量の余地がないならいっそこのまま

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 (詩)自虐  
                    杏条(投稿)
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 自分で自分を傷つける
 正しくはない行為を
 「他人を傷つけるよりは」
 嘘でごまかしながら

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 (詩)恋愛日記  
                   まつなみき(投稿)
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 ハートマークの毎日は
 そんなに長く続かない
 笑った数よりシクシクと
 胸が傷むことばかり

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 (詩)傷を見せよう  
                    Ku〜(投稿)
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 君に僕の傷を見せよう
 そしたら君は僕を傷付けはしないだろう?
 優しく癒してくれる君の手が
 これから先ナイフを持たぬよう 僕は傷を見せよう


2000年2月19日更新


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発行2000年2月5日・通算第38号