4行詩の展覧会 |
2000年04月 テーマ素材 壁・Wall 〜〜 共感投票上位7編 〜〜
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−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)Pantomime ほたる☆もえ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 君との間には 決定的な壁があって 越えようとして 壊そうとして もがいている私 君には見えない 君には分からない 透明な壁に向かって 繰り返すパントマイム −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁 七 海 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− さよならを言わせて こんな風にしか出来なくてごめんね 手を伸ばしても届くはずのない遠く 私がつくった二人の距離 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)ファイヤーウォール 相模 流緒 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 火柱が邪魔をしている ここから動けない あなたに会うための たったひとつの頼みの綱 名前も知らないあなただけど、あいたい・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)先達 河野夏月 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 叩いたり 蹴ったり よじ登ったりしてみても なかなか超えられない壁だけど 疲れたら 背中預けて休めるから そんなに 悪くはないかな −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)自分らしいやり方 夜行人間 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 無理に乗り越えたり 増して壊すことはない 壁に沿って 歩いてみよう きっと 必ずどこかに 穴が空いていたりするものさ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁 NO.2 うさぎ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この壁で私達を隔てて、そっと歩こう 世の人は無限の可能性を私に唱えるけれど 二人にベルリンの奇跡はあってはいけないから 向こう側にあなた こちら側に私 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁 なお −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− みえる壁より みえない壁の方が こわすのって むずかしい・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)プレッシャー KURARA −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 四方を取り囲む灰色の壁は、 私にしか見えない。 そして、日毎に私に向かって 狭まってきている。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁 チャコ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 叩いても引っ掻いても壊れない お願いだからパスワードを教えて それとも あなた ここから先には入るなと言うの? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁の向こうにある夢 空(SORA) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− この壁を乗り越えたら何が見えるかな 大きな壁を見上げて考えたことがあった この壁の向こうにあるものを手に入れたい 確実な形になった夢がそこにある −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁 叙 朱 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 昼下がりの下り坂は 歩いているだけで気が詰まりそうになる 長城のように続く石壁に 終わりが見えないような不安を感じて −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁の向こう こにし ひかる(投稿) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 見えない壁の向こう側に何を感じる? 真平らで先の見えない 天高い壁の向こうに 真平らで打ち破れない道が続いている −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁神 けたろう(投稿) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− かべに開いた 画びょうの穴の跡 べつに気にする事じゃないけれど・・・ ガラにもなく沈んだ ブルーな気持ちを みおろしている 気がしたのです −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁 風 花(投稿) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− やつはじっとして動かない なのに たやすく飛び越えられるほど低かったり 宇宙を覆いつくすほど大きくなったりする −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁 静 葉(投稿) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 人々の希望が絶望へと変わり、呪われた声がお前の体を砕こうとする。 だが、お前は、傷ひとつなく、そのままそこに存在し続ける。 その向こう側への道程を、お前は閉ざしているのだ。 なのに、何故、そこに居続ける。 ‥‥‥邪魔だ、そこをどけ! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (詩)壁の向こうの誰かへ 杏 条(投稿) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− もしも痛みに耐え切れなくなったのなら あの日の柔らかな日差しを思い出してごらん あの仲間達と過ごした思い出に触れてごらん 恐れは抱いたままでいいんだ さぁ顔を上げて |
2000年4月16日更新
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発行2000年4月2日・通算第40号