さらばボンネット・・・「懐かしの雷鳥」DATA館 |
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<1号車 大阪方面
クハ481 -101 |
モハ484 -323 |
モハ485 -122 |
サロ481 -132 |
サロ481 -86 |
サロ481 -71 |
モハ484 -229 |
モハ485 -125 |
モハ484 -203 |
モハ485 -99 |
クハ481 -103 |
Kissyは1日目(9月20日)の8号車に往復富山ー大阪間乗車しました。
昭和38年、初の交直流の特急電車としてボンネット型の481系が「雷鳥」「しらさぎ」で運転開始されました。その後電化区間の拡大にあわせて483・485系とグループを増やし、日本全国で特急電車の代名詞といわれたボンネット型の特急電車も残りわずか。「雷鳥」運転開始以来配属されていたJR西日本京都総合車両所のボンネット型車両引退することになりました。
そしてその引退を記念して「懐かしの雷鳥」号が両端ボンネット、グリーン車3両組み込みの11両編成で、運転開始時の米原経由で大阪ー富山間に運転されました。
9月20日は朝富山発の1往復、21日には大阪から1往復、21日には富山駅で展示会。富山在住のKissy にとってこの「お祭り」には参加せずにはいられませんでした。9月20日はJR西日本WENS主催の吹田工場見学つきのツアーに参加しました。一般指定券発売前に参加受付ということで早めにキープ。(1ヶ月前の指定席券の前売りは発売即完売だったようです。)
9月20日朝富山駅にいくとすでに「懐かしの雷鳥」狙いっぽい鉄な方々が多数。どうやら朝到着の「北陸」や「能登」で関東方面から来た方も多いとか、7時41分富山駅2番線に到着します。Kissy は1番線から前後のショットを撮り、いそぎ2番線へ移動、乗車。富山駅ではイベント列車ということで撮影してる人は多かったのですがそれほど人が多いとは感じられませんでした。
Kissy の乗車した8号車はWENSのツアーの方々ばかりのようで、行き・帰りとも同じ座席が割り当てられていました。各停車駅や、有名撮影ポイントではカメラの列。臨時ダイヤのため時々前の列車に追いついての徐行もありましたが快調に北陸本線を走ります。
車内では主要駅出発時には車掌さんからボンネット特急の歴史とさよなら運転であることがアナウンスされていました。
白山が見えるポイントや北陸トンネルでは観光案内。白山の案内ははじめて聞きましたが、北陸トンネルの案内、以前はよく効きましたが最近のサンダーバードでは聞かなくなったような気がします。敦賀のループ線でも案内がありました。いつも乗ってる路線でもこうした観光案内があるとちょっと新鮮です。イベント列車であることがわかります。富山発車時は結構あった空席も団体枠はほぼ満席。ただ車両によっては空席の目立つ車両もありました。敦賀ー米原間で配布される記念乗車証のため、この区間だけって人も多いのでしょうか??
米原から東海道線(JR西日本風に言うと琵琶湖線)にはいるとまったりとはしります。普段雷鳥が走らない区間だからか沿線のカメラ隊も増えてきています。Kissy も昼間特急列車で米原−京都間は初めてのような気もします。(急行の「きたぐに」や「ちくま」で夜何も見えないのはありますが。)4時間あまりをかけて大阪駅到着。大阪駅ではすごい人だかり!!そして懐かしの雷鳥4分後には定期の雷鳥号がなんとボンネット組み込みの編成で運転。これはJRからのサービスなのでしょうか??大阪駅では名残惜しく何枚か撮影。10数分間停車と時間に割と余裕があるので先頭からだけでなくちょっと変わったアングルからも撮ってみました。
■吹田工場見学編
大阪駅に到着したあとはWENS(日本旅行)ツアーの目玉、吹田工場見学です。JR大阪駅から京都線各駅停車で吹田駅まで。吹田駅から徒歩で吹田工場です。なかなかみれない工場見学、参加者は4グループに分かれて見学しました。
KissyのCグループは吹田工場見学の目玉、準鉄道記念物のモハ52の見学から。戦前に関西地区「急電」に使用されたモハ52001が正門横に展示されています。いわば関西地区・新快速電車の元祖でしょう。117系の元祖となったカラーというのもうなずけます。
車内はクロスシート、なんとかぶりつきシートまで装備されています。晩年は飯田線で活躍し、ここ吹田工場と佐久間レールパークで保存されているそうです。欲を言えば、ボンネット型クハ481もこの横で保存されれば…。
工場内はヘルメットを被っての見学。工場内では117系や381系など関西地区でおなじみの電車たちが整備を受けていました。約1時間の見学も終了、大阪駅に戻って1時間弱の自由時間。座席近くの方々と駅近くの喫茶店でケーキセットを食べながら鉄談義に花を咲かせました。
そしてKissyお得意のモバイル大作戦。朝富山駅でとった画像を早速アップロードといきたいところ。しかしモバイル用のバイオU101にftpソフトがはいっていない〜!!裏技?で日記ページに転送という形で速報画像をネットに上げることができました。
■20日下り編
富山に戻る下り「懐かしの雷鳥」乗車のために大阪駅11番線へ。朝よりも多くの人でごった返しています。11番線はもちろん、隣の10番線からも…。9番線にはジョイフルとレインの「アストル」がとまっていますが注目は「懐かしの雷鳥」のようです。ボンネットが入線してくると、お祭りとはこのことを言うのでしょうか??すごい状態です。
長いホイッスルの後列車はゆっくりと大阪駅を後にします。途中の撮影ポイントではやはり多くの撮影隊の皆様がスタンバっておられます。米原ではかなり暗くなってきていますが5分間停車。ミニ撮影会状態だったようです。Kissyはホームの自販機で水分を確保し雰囲気を楽しみます。北陸線に入ると列車は快調に走っていきます。敦賀を過ぎ車内も落ち着いてきました。掲示版で仲良くなったかたから、その方のお友達を紹介していただいたりまさにオフ会状態。このメールマガジンの読者の方々とのオフ会もやってみたいですね〜。そのためには…やはり掲示板の活性化?北陸ローカル線紀行のオフィシャルBBSは「ここをクリック」です。鉄道に関する話題だったらどんどんツリー(2ちゃんねる風に言えばスレッド)を立ち上げてもらってかまいませんよ〜。ツリーの中だったら脱線話
も大歓迎。ぜひぜひ書き込みをお願いいたします。本文の方が脱線してしまいました。途中小松駅では前の電車の直前横断が会ったらしく12分停車。サンダーバードでの急ぎの旅ならば、迷惑なのかもしれませんが、その分長く乗っていられるので車内はこれもひとつのイベント?だと楽しむ様子です。(現場の方の苦労を棚に上げているので少し不謹慎かもしれませんが、正直な気持ちです。)
たいした問題もなく遅れは少し回復し11分遅れで富山駅に「懐かしの雷鳥」号は到着しました。名残惜しく何枚か夜のショットを撮影。そして列車は明日の大阪発の運転のために回送されていきました。
■「懐かしの雷鳥」2日目
9月21日「懐かしの雷鳥」2日目は大阪からの往復です。あいにくの雨模様ですが、富山駅到着前に自転車で富山駅へ…。すごい人出です!!!朝のラッシュ時でもこれだけの人はいないのでは?? まさに「お祭り」状態。カメラをもった多くの人たちはやはり遠方からの出撃組みのようです。「懐かしの雷鳥」は5番線到着。ホームをはさんだ、3・4番線にも多くのカメラ隊が陣取っています。雨の中高山線ホーム3番線の一番先端部で待ち構える気合穂入れ方には脱帽です。
定刻より少し送れて列車は富山駅に到着。折り返し線に引き上げ撮影会場の留置線への回送も狙い時と同行の仲間からの話で6番線で待ち構えます。構内入れ替え線ということでゆっくりとした移動ペース。ここでも何枚か撮影できました。富山駅北口の撮影会へ移動します。北口広場ではグッズや限定弁当の販売も行っていますが前日必要なものは購入済みなのでスルーして構内へ。ボンネット文字マーク、パノラマ、681系、419系の歴代特急列車の並びも壮観です。5月の倶楽部&巣のおふ怪を思い出しました。
涙雨でしょうか?ときおり強くなる雨脚にKissyは富山駅のお祭り状態にはちょっと乗り切れず、いったん自宅に引き上げ大阪行きのお見送りにそなえます。前日の懐かしの雷鳥で仕入れた情報により、富山口での折り返しで最後のボンネットを見送ることにしました。
あいにくの天気と裏スポットということで同業者はゼロ。雑草とボンネットの組み合わせで最後のお見送り写真をとることができました。
■さらにお祭り
9月23日は京都の車庫での本当のさよなら撮影会が行われたそうです。ボンネット型先頭車両は急行「能登」や臨時「はくたか」として金沢の489系を使用した列車は残っていますが定期列車としては特急列車の運用から離れてしまいました。
直流専用の「こだま」から始まった特急列車の一時代を築き上げたボンネット型も残りわずかとなっています。九州等では保存されているようですが、西日本エリアでもぜひ大切に保存してもらいたいものです。