なんとか相手にわかってもらおうと努力する人
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 「なんとか相手にわかってもらおうと努力することが基本ではなかろうか」の言葉を
頂いた方に、今でも大変感謝しています。

 どのようにしたら、自分の思いをそのまま相手に伝えることができるのだろうかと思
ってきました。どんなに自分では、すばらしい考えだと思っていても、相手に伝わらな
ければ何にもならないことです。無に等しいのかもしれません。

 なぜでしょう。「同じ話をしても、話す人によって伝わり方が違う」ということを、
いろいろな場面で感じています。

そうそう、「人生の最高のプレゼンテーションは、プロポーズである」ということを
言っている記事にであったこともあります。そうですね、確かにその人を愛している思
いを何とか伝えたくて、そして何とか思いを遂げたくて相手に自分をぶつけるのですか
ら・・・。どうですか、実際の経験のある方はどう受け止めましたか。きっと、ドラマ
のようなスマートなプレゼンなんかでは決してなかったのではないでしょうか。

 そこで言えることは、話し方がうまかったかどうかというのはどうでもよくて、何と
か相手に分かってもらいたいという気持ちがどれほど強く持っていて、その真剣な思い
をなんとか分かってもらいたいと努力していることそのものなのではなかったかと思え
るのです。
 ドキドキしながらその心の様をありのまま伝えたいと努力するのも人ですし、どの思
いを受け取る人もやはり人なのですから。

 すべての出発点は、「なんとか相手にわかってもらおうと努力すること」から始まる
のかもしれません。

 あくまで自然との共生の中で生まれ生きていく上で、個性豊かな借り物でない自分の
気持ちを整理し、それを何とか伝えたいという強い思いが、文章や絵といった形でその人
をして動かしてしまう、このような強い思いが回りの人を動かすように思えてなりませ
ん。