鳥瞰図を描こう
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 鳥瞰図という言葉が好きです。その名が表している通り、鳥の目のように高い位置か
ら全体を一望するように描いたものです。

 曼陀羅というものがありますが、これは代表的な鳥瞰図だろうと思っています。高い
所から全体を見回すことによって、互いの位置関係やつながりがよくわかるように描い
たものであるために、自分の考えていることを自分での気づくことができますし、相手
にもわかりやすく伝えることができる表現なのだろうと考えています。

 メモのとり方において、鳥瞰メモを心掛けています。海綿になった気持ちで心のあり
のままをデッサンしてみましょう。記入のコツは、A4サイズなら横置きに用いるほう
が話の展開を横の流れとして表現できやすいように思います。そして、できれば左上か
ら右下に向かって、話の流れを書き取っていくのです。特に、キ−ワ−ドを捕らえつつ
、話の流れを矢印を使いながら表現していくことをお勧めします。とくに、ここがポイ
ントと思うところや、光る言葉に出会った時には、それと見て分かるようにマ−クをつ
けたり、まとまりの部分を線でくくったりしながら強調し、分かりやすく描いていくの
方法なのです。

 こうした鳥瞰図をどこでも、どのような事柄でも描く習慣ができたのです。きっと高
校時に先生の思っている心をそのまま吸い取った描き方が、ここまで続いているのかも
しれません。

 何でも、鳥瞰図に描いてみましょう。たとえば、日常のなにげないことへの感動がい
いですね。感動したままの思い、どうして感動することに出会えたのか、どのような見
方でとらえていたのかなんでもその関連を気楽に鳥瞰図に描いてみることです。。

 自分がこれまで、大切に思ってきたこと全てを鳥瞰図に描くことができたら、きっと
自分らしさとは何かを見下ろすことができることでしょう。もちろん、あくまでその時
点でのものには違いありません。毎日毎日、成長しながら生きていくのでしょうから変
化していくものだと思います。でも、その時点で鳥瞰図を描きながら仮説を立てていく
ことは、意味のある事と思います。なにも絵を描かない人より、仮説の絵でも自分を見
つめることになるのですから。


 自分で描いた絵をいつも見えるところに掲げておく、そうすると知らずに意識するこ
とになり、意識した分だけ毎日その実現のための準備がなされていくように思えてきま
す。自分が大切と思っている鳥瞰図、さっそく描いてみませんか。