■自分の行くべき方向を自分で企画し、目標を立ててコントロ−ルできる人
(自分でエンジンを持ち、自分でハンドルを握り動ける人)
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まず、自分らしさを描いた鳥瞰図を基に、向かっていく方向を決め、その方向に動き
出してみましょう。手さぐりであっても良いのです。それは、人から喜んでもらえたこ
ととか、自分でなんとなく好きなこととかを考えてみることが、方向決めのきっかけに
なるのだろうと思うのです。
これまではともすると、ハンドルも特定の人が握っていて、その人が企画したものに
ついていく、大多数のほとんどが団体で行動するといったスタイルがこれまで多かった
ように感じています。でも今後は、もっと各人が自分で決め、そのことに責任をとると
いう行動、つまり個人の自律性を養うことが課題だと思うのです。
たとえば、複数の気の合った家族が車で旅行を企画したとします。どうでしょうか、
これまでは出かけようとすると、一堂に集合し、行きも帰りもいっしょに連なって行こ
うとしていたことがあったと思うのです。でもどうだったでしょうか。帰ってきて感じ
ると、以外に疲れたと思いませんでしたか。
そこでお勧めするのは、目的地と到着時間のみを各家族に伝え、あとは各々がスター
ト時間も、また経路も自分で選択し、ハンドルも自分で握って出かけるのです。たとえ
ば、仮に草津温泉にでかけようと決めたとしましょう。集合場所と集合日時のみを各自
に連絡することにしてはどうでしょう。「現地集合、現地解散のル−ル」なのです。こ
うすれば、自分の好きなコ−スで、その時の体力に合わせながら、また途中の思いがけ
ない出合いを楽しみながら、目的地までたどりつくようにすることで、家族ごとに自律
した行動がとれ、しかも集合した後は、複数家族同志が互いに交流する楽しみも、同時
に楽しめるのですから。
各自が人生を歩む時に、どの様な人生のコ−スを選択し、どの様な人生の道中を楽し
むことが最も自分らしさを大切にした生き方なのかは、その人その人各様です。自らの
人生の夢について鳥瞰図を描き、その夢の実現に向けて強固な意志を持ち、自らの足で
出合った情報をつかみ、そして良い理解者である友人とのネットワークを作りながら、
着実に条件を整えていく姿勢こそ、夢の実現への近道と思うのです。
途中で、立ち止まる時期も人生には何度か訪れるものですが、やはり自分の宝物とい
える自分の持ち味を大切にすることを決して捨ててはいけないものです。きっとこれが
自分らしさだと思えるものを発見したなら、夢の実現に向けて少しづづ、着実に自分の
強みを育成していくことが、自らチャンスを物にすることのできることのように思えて
なりません。
自らの役割を歩むだけでも、人生の時間は足りないくらいなのですから・・・。