もどる 最終更新:1998-03-25
Gates Install Maniacs
特にマシンの調子が悪いと再インストールが余儀なくされるというWindows環境(以下、Windowsシステムそのものを「ゲイツ」と呼称する)はとかく評判の悪いものだが、再インストールなんて大げさに考えず軽いノリで乗り切ってしまえば良いのである(バビョ
ここでは、備忘録も兼ねて私なりの再インストールを楽にこなす方法を紹介しようと思う。
まず、前準備が必要である。軽いノリでと言ってもなんの準備もせずにいきなり取り掛かっては環境の復旧も何も無い。まずは最低限度のバックアップを取らなければならない。
データのバックアップ
\WINDOWS\デスクトップ\*.*
デスクトップに散らかしてあるファイルの実体はここにある。重要なファイルをデスクトップに放置してるって事よくあるので注意(^_^;
\WINDOWS\スタート メニュー\*.*
スタートメニューのツリー。コイツをバックアップしておき、あとでリストアすればスタートメニューが再インストール前の状態に復活するので具合がいい。そのへんも再構築するつもりであっても、取っておいたほうがあとで役に立つ。
\WINDOWS\Favorites\*.*
「お気に入り」のフォルダである。これのバックアップを取っておかないとIEのお気に入りが全部無くなって大変なことになる(笑) Favoritesのフォルダごと適当なフォルダをつくってコピーしておけばよい。
\WINDOWS\Subscriptions\*.*
購読関係のデータ。今考えると私はこれをバックアップして戻した事が無いので、よくわからない(ォ
\WINDOWS\Application Data\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\*.*
クイックランチ(IE4以降でデフォルトだとスタートメニューボタンの右側に出てくる小さなアイコン型のランチャ)のショートカット関係が納められている。積極的に使ってなかったりデフォルトから変更してないならバックアップの必要は無し。
以上のフォルダは「複数ユーザーの設定」をしてある場合は\WINDOWS\の中ではなく
\WINDOWS\Profiles\(ログイン名)\
の中にあるので注意。
\WINDOWS\Application Data\Microsoft\Address Book\(ログイン名).wab
アドレス帳のデータ。ネットワーク環境の無いマシンだと「(ログイン名)」の部分がどうなるかわからないが、とりあえず、これもAddress Bookのフォルダごとバックアップしておけば間違い無い。
\WINDOWS\Program Files\Outlook Express\*.*
メールのデータ。おそらくこれが無くなると一番クリティカルなのではないだろうか・・・ この中に
Mail\*.*
News\*.*
と、2つのフォルダがありそれぞれメールとニュースのデータが入っている。これも、複数ユーザーの設定がしてある場合はフォルダの構成が少しちがっていて、その場合は
(ログイン名)\Mail\*.*
(ログイン名)\News\*.*
になるので注意。
後述するが、今回の方法だと上記のProgram Filesフォルダは影響を受けないはずなので、大丈夫だという自信があればバックアップの必要はない(^_^;
ちなみに、私の場合上記のOutlookExpress(メール)のデータとお気に入りはレジストリを書き換えて普段使う系のディレクトリ(/usr)に放り込んであり、うっかり消してしまうのを防止している。
書き換えるレジストリエントリは以下のとおり・・・
OutlookExpressのデータのパス
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Outlook Express
- Store Root
ネットワークドライブにこのデータを置きたい場合、再インストールの後一度OutlookExpressを起動して適当なところにデータを作らせたあとレジストリを書き換えると良い。それ以外の場合には最初の起動時に問い合わせてくるので変更してやる事。
お気に入りのパス
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Shell
Folders
- Favorites
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User
Shell Folders
- Favorites
再インストールのたびにレジストリの書き換えをしなければならないので、それが面倒と感じたらレジストリエディタから該当部分だけを書き出しておけばダブルクリック一発で書換できるので便利だ。たいした手間じゃないので私は手で書き換えているが・・・
ツールの待避
\WINDOWS\COMMAND\*.*
基本的なコマンドラインのコマンドをバックアップする。最低限コレくらいのコマンドが無いとちょっとキツいものがあるので・・・
あとからコマンドラインから打ち込む必要があるのでなるべく浅いディレクトリにバックアップしておいたほうが良いだろう。
●CD-ROMドライバ
CD-ROMドライブがATAPIかSCSIかとかで色々違うので「こうする」という決まった方法は無いが、私の場合面倒なので次の方法でこの手順を不要にしている。
あらかじめWindowsのCD-ROMのWIN95ディレクトリを丸ごとハードディスクにコピーしておく。(それだけ
もっとも、普段から緊急用ブートディスクを作っておけばあらためて騒ぐ必要も無いのだが・・・(^_^;
アプリケーション関係
設定が面倒だったりするアプリケーションやセーブデータが自分のはそのフォルダごとどこかに待避しておくと楽。\WINDOWS\*.ini等に設定を保存していたりするものもあるので、\WINDOWS内を検索して*.iniを全てバックアップしておくと役に立つ。(あとはアプリケーション毎に違うので割愛)
例)
- WXG(\Program FIles\AISOFT\WXG\*.*)
- LVNS3の場合*.sav以外にLVNS3.ALB(Program Files\LEAF\LVNS3\LVNS3.ALB)のバックアップを忘れると「雅史のみ」のアルバムが出来てしまうので(以下略) もっとも、このゲームの場合インストール時にシステムフォルダにファイルをコピーしないので、ショートカットのリストアさえすれば再インストールの必要は無いのだが・・・
- Diabloの場合データ(\WINDOWS\DLINFO_?.DRV)だけをバックアップしてもリストアできないので注意!!Diablobackup等のツールを使ってあらかじめバックアップしておかないと泣きを見る。(リストアする場合もコンピューター名をキーとしているので、これを変更すると素っ裸にされたりするので注意。)
普段から準備
話が戻ってしまうが、「絶対入れるアプリケーション」と言うのが人それぞれあると思う。Office系の巨大なものは別として、そのあたりをある程度の容量のリムーバブルストレージ(MOやCD-R等)にまとめて入れておけばあれこれ探す手間が省ける。(例:WXGやSB16のツール、UNLHA等のDLL、Quicktime、フォントなど・・・)
ただし、ハードウェアのドライバはこれらのリムーバブルストレージが認識される前に要求される事が少なくないので、原始的ではあるがフロッピーのまままとめて保管しておいたほうが楽。(ドライバの登録を全てスキップしてもかまわないが・・・)
ゲイツの終了
ゲイツが動いていればこれを終了する。再起動しコマンドラインのみで起動するか、MS-DOSモードで再起動(こちらを推奨)すればよい。
デスです
シチュエーションとしては、ゲイツの動作が不安定になり再インストールを余儀なくされる。という感じなのでゲイツディレクトリは全て削除する方向で進む。
@>\(コマンドをバックアップしたディレクトリ)\deltree
\windows
例)\command\deltree \windows
「y」とかやると、しばらくかかって\WINDOWS内の全てが削除される。
DOSモードでの起動方法によって削除にかかる時間が大きく変わるので注意。ゲイツからDOSモードで再起動とか選べばそうでもないが、BUFFERS等を気にしないで作った起動ディスクからの起動だと場合によっては数十分の時間がかかる。)
インストール開始
ゲイツを完全に削除したなら、いよいよ再セットアップの開始である。
CD-ROMか、先程ディレクトリごとコピーしたWIN95内のSETUP.EXEを実行する。
起動ディスクの構成によっては英語モードで起動するのでメッセージが文字化けしてしまうかと思うが、表示が止まったら「何か」キーで進めばよろし。scandiskのあと(って、scandisk中のエラーも化けるのか(^_^;
そうならないように、日本語が出ているうちにscandiskを一度かけておくと良い。って今ごろ書いても遅い(バビョ
)セットアップ用のファイルのコピーが始まりGUI画面になればちゃんと日本語が表示されるので心配ない。
あとは、ゲイツの言う通りガシガシやっちゃえば桶。
ドライバ関係
ほとんどのデヴァイスは自動認識され、ドライバディスクを要求されると思うのでゲイツの指示通りにしちゃいましょう。
先程も述べたが、この時点になってドライバディスクを探すようではインストールのプロとは言えない。
アプリケーション関係
以前にインストールした通り全く同じようにインストールすればいい。(ってゆーか。システムフォルダにファイルをコピーするタイプのアプリはちゃんと再インストールする事)
丸ごとバックアップを取ったものは、インストール後に上書きしてやれば大抵は桶。(これで設定やセーブデータの関係を復元するって魂胆)
バックアップの書き戻し
最初にたくさん取った\WINDOWS\内のフォルダはそのまま書き戻してしまっていい。すべて上書きを選択したならこのあたりのデータはインストール前の状態に戻るはず。
以上でまあ大体元の環境に戻った感じ。あとは細かい設定を変更したりする必要があると思うが、出来ればどんなドライバを入れたかとか、どこの設定を変えたかとか・・・ 全て克明にメモしておくと次回以降のインストールは鬼のように楽になる。
(例) オレ的には
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WAB\WAB4\Wab File Name の書き換え(アドレス帳データの位置/ファイル名変更)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Outlook Express\Store Root の書き換えOutlook Expressのデータパス変更)
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Setup\SourcePath の書き換え(セットアップ元の変更)
Then, the life by pleasant installation!
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