世間一般向けにダイヤルアップルーターなど無い時にFreeBSDマシンをNATルーターに仕立てて大変便利に利用していました。
その時の環境がこうでした。
まずなぜFreeBSDなのかというと、以前ルーターマシンに使用していたマシンがNEC製のPC-9821だったからです。当時、9821で完全に動くフリーのUnix環境はFreeBSD(98)しかありませんでした。
OSに付属のij-pppというppp接続プログラムにNAT機能(アドレス変換機能)とオンデマンド接続機能をプラスするNATパッチをあてて使用していました。
もともとUnixに関しては興味もあり、勉強したいと思っていましたから苦労しながらもなかなか楽しめて環境を構築しました。Unix系OSをいじっているとネットワーク系の知識が多少なりとも身につきます。良い勉強になったと思います。
ルーター動作させるマシンに日本電気製Aterm IT-55を接続し、ダイヤルアップ接続を確立します。ルーターマシンは結構コロコロと替えましたが現在使用中でもあるASUSTeK P/I-P55TP4Nが一番長い気がします。メモリは32MBでPentium 166MHzが乗っています。既に化石のようなスペックですが、現在の環境にはこれで十分です。かつてはデュアルCPUマシンにメモリもたくさん載せたりしていましたが、有効には利用されていませんでした。(やっぱり速いですけどね)
これで、LANで繋がったすべてのマシンからInternetに接続することが可能ですし、製品としてのダイヤルアップルーターに出来ない芸当としてはこのルーター本体が各種サーバーとしての機能を持つことです。(以下、ローカルサーバーとします)このローカルサーバーの特徴は以下のとおりです。
現在ではWindows系のOS(Windows98SE/MEやWindows2000/XPなど)でもNATルーターの機能を持っていますから普段使っているマシンをそのままルーターにすることもできます(上記のような便利な機能はWindows系のマシンでは少し難しいですが)し、なんといってもルーターという製品そのものも一般化・低価格化が進んでいます。ルーターを使えばPCの電源を入れっぱなしにしなくてもいいし、動作も安定していますからわざわざ上記のような環境を作るのは酔狂といってもいいでしょう(^^; (まあ、必要性があれば別ですが)
2001年の9月半ばにはわが家にもブロードバンド化の波が押し寄せてきました(^^;
NTTのフレッツADSLが開通し、ダイヤルアップ環境からインターフェースががらりと変わってしまいました。
当初の予定では今まで通りローカルサーバーにPPPoE接続させようと思っていましたが、結局はローカルサーバーに使っているFreeBSDのバージョンが低く更新作業が面倒なのと巷で流行中(??)の「ブロードバンドルーター」というたぐいのキカイを使ってみたかったこと。さらに、ちょっとしたキッカケがありAccton SMC7004BRを指先一つで買ってしまいました(笑)
そこで、過渡的ではありますが以下のようなネットワーク構成で使用しています。
普段Hubに繋がっているマシンはIPアドレスは固定値を割り当てて、デフォルトルートはローカルサーバーに向いています。で、ローカルサーバーのデフォルトルートがルーターに向いているので、非効率ですがローカルサーバー経由での通信となります。
メインマシンは特にデータの流量が多いので、デフォルトルートだけをルーターに向けいています。(ローカルサーバー経由でもスループットが落ちたりするわけではありませんが)
これは設定を変更しないでもメニューのスタートアップに次のショートカットを置いておけば実現出来ます。
Windows2000/NTの場合 c:\winnt\system32\route.exe change 0.0.0.0 (ルーターのアドレス) |
Windows95/98系の場合 c:\windows\route.exe change 0.0.0.0 (ルーターのアドレス) |
ローカルサーバーでのPPPoE接続に成功した暁にはこのショートカットを消せばいいので楽チンですし、ローカルサーバー向けのショートカットを作っておけば気分で切り替えることもできます。(そんなことしませんが(笑) )
フレッツADSLを使用し、WIndows系OSでルーターマシンをつくるにはこちらもご参照ください。
2001.10.17 Misaki
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