日々の何気ない出来事を思いつくままに綴ってみました・・・

         

6月30日(日)曇り 今日はFIFAワールドカップの決勝ブラジル対ドイツがあった.結果はブラジルの優勝でめでたし,めでたし・・・といったところだが,やはりこれで終わってしまうということで寂しい気がしてならない.また4年後ドイツでということだが,いったいその頃自分は何をしているのだろうか?とふと考えたりもする.確実なことは,現在勤務している高知県立中央病院はなくなって,高知医療センターが開設されているのだが,果たして自分がそこにいるのかどうか・・・.世の中もの凄い勢いで変化してきており,人間もいつどうなることかは神のみぞ知ることである.

6月27日(木)晴れ 今日は嶺北中央病院への後方支援業務を済ませてから高松市へと向かった.認定産業医の更新研修のためである.この資格は5年ごとに更新する必要があり,この期間中に20単位の更新研修が必要なのである.更新のための研修には3種類の必須分野があり,それぞれ最低でも1単位以上の受講が義務づけられているのである.このうちの1種類の研修はなかなか高知で開催される機会が少ないのである.今回,愛媛で開業なさっておられるH口先輩にその情報を教えて頂き,早速受講の運びとした.香川に住んでいたこともあり,高松市内もさほど迷うこともなく,無事受講できた.これで無事20単位が揃った!!残された更新までの期間を含めて約5年半は猶予ができたことになる.

6月23日(日)晴れ 今日は家の近くに最近オープンした「ヨネッツ」という温水プールに子供達と一緒に出掛けた.この施設は隣接する巨大な最新型ゴミ処理焼却施設から発生する熱エネルギーを利用して温水を作り出しているらしい.ウォータースライダーや流水プール,子供用プール,スポーツジム,お風呂など贅沢なまでの施設である.これだけの設備をもったプールだけにきちんとした採算が見込まれているのかやや心配もしてしまう.自分自身も健康のために水泳を・・・とも希望があるが,なかなかそう利用できる時間もなさそうである.子供達には大好評であった.

6月20日(木)晴れ 今日から明日にかけて第52回日本病院学会が東京お台場にあるホテル日航東京において開催される.今回はちょっとしたきっかけによって私も参加する運びとなった.当院や高知市民病院,県・市病院組合などそれぞれ発表もあり,臨床における専門学会とはまた一つ趣きを異にした学会であった.現在問題となっている「医療安全対策や危機管理」「臨床研修」「病院経営」診療報酬改訂」介護保険制度」・・・と話題はなかなか重たい傾向にあったが,色々とためになる学会であった.今回の学会で一番の収穫は聖路加国際病院理事長であるH野原先生と二人で一緒に写真を撮れる機会があったことだ.一生の記念になりそうである.

6月19日(水)晴れ 今日はY本先生が学会出張ということで、昨日に続いての代診業務となった。午前中田野々診療所の外来を行い、午後からは田野々から車で国道439号線を北に松原方面に向かう途中にある、下津井という地区へ無医地区巡回診療に行った。県から巡回診療のバスが昼過ぎに到着し、それに乗って診療所の看護師さん(3名)、事務担当の方(2名)らと一緒に行くシステムになっている。下津井に着くと公民館の前にバスが横づけされて、公民館とバスの乗降口との間に広い木が橋渡しされた。患者さんはこの橋を渡ってバスの中の診察室に入ってくるというわけである。私自身は黒丸地区と久寿軒地区の2箇所を担当しているが、このような形で実際に診療が行われているとは知らなかった…。患者さんも20-25名となかなか忙しい外来であり、久寿軒クラスの忙しさがある。このバスはこの下津井以外にも吾北村や土佐町、大豊町、香北町にも行っているらしい。運転手のS田さん(県の臨時職員)が全てこなしているとのことで大変なお仕事だけに頭が下がる思いがした。S田さんは何と現医療対策課M吉課長が、健康対策課課長補佐時代に、県交通を退職したばかりのS田さんを見事に説得してこの仕事に引き抜いたのだそうだ。S田さん曰く「私はM吉さんでなければこの仕事は引き受けなかったよ」と。人間にとって信頼関係は大変重要なのだと改めて実感させられてしまった。S田さん、これからも事故には気をつけてこのお仕事を頑張って下さい!!応援してまーす。

6月18日(火)晴れ 今日は午前中に大正町田野々診療所のY本先生、C森事務長らが私と入れ替わりに高知県中へと向かった。今月末で私の大正町派遣の契約期間が切れるため、その延長を求めることが主な目的である。結局この3ヶ月間、大正町としても、国保連合会や医事新報などを通して、医師募集をかなり積極的に続けられたようだが、残念ながら今のところレスポンスが見られないようである。年度始めということもあり、だいたいはこの時期に新たな医師確保は実際問題として至難の業である。H見へき地医療センター長、K野事務局長にもこの辺りの努力と苦労が伝わったようで、とりあえず3ヶ月の契約期間延長が認められた。昨年の梼原町のケースと同じで、県中サイドとしても理解をして頂けているようで何より嬉しい限りである。午後にはY本先生が帰院され、PEG(内視鏡的胃瘻増設術)を二人で実施した。私自身にとっては梼原病院時代からいっても約3年振りということで、不安も隠せなかったが、無事合併症もなくスムーズに手技は終了した。これも数年前に梼原病院のA波谷先生がこの診療所にまでわざわざ出向かれて、Y本先生に直接ご指導をなされた成果である。PEG終了後も慌しく午後の外来が次々に来院され、バタバタとしているうちに結局ワールドカップ日本VSトルコ戦を見損なってしまった…(公務員故に当然か!!)。日本は何だか知らないうちに負けてしまってものすごくショックであった。しかしながらベスト16入りは見事なものである。日本代表の皆さんお疲れ様でした!!

6月17日(月)晴れ 今日は毎月恒例の医局会。PM17時〜PM20時と3時間に及ぶロングランで、終わり際には一部のドクターから長引く医局会にクレームも出てしまう有り様となった。内容は月始めに行われる運営会議の内容とほぼ一致しており、この運営会議に出席する各科のトップが、各科ごとにしっかりと情報伝達すればいいのであって、あえてこの医局会の場を費やして、二重に伝達するのはいかがなものか?というものであった。確かにその通りであり、実際に内科ではY光部長が運営会議の次に開かれる内科の集まりで、必ずといっていいほど、大切な内容については伝達なさっておられるのである。一部の科でその情報伝達がしっかりとなされていないということが、このロングランの止むを得ない事情の一つとなっているらしい。職員の一人でも「そんなこと聞いてないよ…」ということがないように配慮されている病院幹部の意向にもかかわらず、このあたりが大きな組織の悩みの種となっている。

6月15日(土)晴れ 今日は県中2F講堂において高知諸診医勉強会が開かれた。T橋高知県理事(顧問指導医)、K本高知医大総合診療部教授のご参加を頂いて計23名の豪華な顔ぶれとなった.勉強会の内容も話題が豊富で、研究から臨床の症例検討まで様々であった。高知医大の方で初期研修を行っているT芝医師も医大での近況報告をしてくれてなかなか充実した毎日を送っているようである。夜は有志10名ほど集まって飲み会となった。その場には今年開業したO谷医師も参加しておおいに盛り上がった。

6月14日(金)晴れ 今日は県中当直である。だいたいは月1回のペースであたるわけだが、最近の私の当直は結構アタリのことが続いている。今日は時間外4名で1名入院という結果であった。お陰であまり熟睡できないまま、へき地医療センターにて雑務をこなして時間が過ぎ去ってしまった。資源節減のために冷房がPM17時30分で停止されるため、夜はうだるような暑さとなる。窓を開けると変な虫が一杯侵入してくるし、網戸もないし…と環境は最悪である。あと2年の建物とはいえ、こんなことでは職員の士気は益々低下してしまうと思うのたが…。やっぱり綺麗で設備の整った職場にはついつい憧れの念を抱いてしまうのである…。

6月13日(木)曇り 今日は県市病院組合N村参事と共に嶺北中央病院へ行った。I西町長とT橋助役と役場で少しお時間を頂き、その後H口院長、T石事務長との挨拶。M下総婦長にその後のことを引き継いで本来の支援業務を行った。後から聞いた話では同じ総婦長同士ということもあって、お二人で色々な話で盛り上がったようである。午後からは嶺北から車で約1時間の黒丸無医地区巡回診療に同行して頂いた。まさに高知の秘境ともいうべき険しい道を通るわけだが、途中早明浦ダムの湖畔に車が転落している現場に出くわし、行き止まりを喰らってしまった。已む無く対岸の迂回路を通ることになったが、これがまた大変な悪路で、N村参事には大変貴重な経験となったと思われる。黒丸に行く途中大川村を経由するので、少し寄り道をして大川村小松診療所のI田医師にも少しの時間会ってもらった。このようなへき地で立派に頑張っている自治医大卒業医師の姿にN村参事も感激なさっておられたようである。無医地区の住民とも茶話会を開いて生の声を聞くこともでき、高知県のへき地医療の実態を目の当たりにされておられた。これから高知医療センターを開設されるにあたって、中心的な存在におられる方でもあり、この経験をふんだんに取り入れてへき地医療に関しても日本に誇れる立派な病院にして欲しいものである。

6月12日(水)晴れ 今日はT上先生の第2段の職員教育が開かれた。看護師の数からいっても、とても2回の講義では皆が聴講できないということで、3回目、4回目の講義をという声も挙がったが、さすがにお忙しいT上先生を引っ張りまわすわけにもいかず、結局今日の講義内容をビデオ収録することにした。スライドは手元に原稿があるわけなので、テレビにT上先生のビデオを流しながらスライドショーをすれば何回でも教育講義を開くことができるというわけである。しかしながら、そのセッティングは結局私たちがやらなければならないのだろう…シクシク。

6月9日(日)曇り 今日は朝からワールドカップ日本対ロシア戦のことで頭が一杯であった。しかしながら開始時間はPM20時30分〜ということで、随分と朝から待ちぼうけを食らわされてしまった。おそらくこの試合の経過いかんではフジテレビは至上最高の視聴率をとることになろう。結果は1-0で日本の勝ちと素晴らしいものであった。今日の日本は本当に「強い」という実感があった。嫁さんのご機嫌も上々である。さあ、このまま決勝トーナメントへまっしぐらだっ!!

6月8日(土)晴れ 今日は家族で現在開かれている「大恐竜発掘展」を見にカルポートに行った。サニーマートで前売り券を買ってから行くと家族4名で若干の差益がでるので、そのようにした。会場に入るとまず簡単なトランシーバーによる館内説明の機器が用意されており、勿論無料で・・・と思いきや、大人600円、子供400円と思いのほか高額でびっくりした。子供さんと一緒ならば親子セットということで600円が400円にサービスされるということでアピールされたが、あまり魅力が感じられなかった。しかしながら嫁さんがせっかく来たのだからということで、400円×4名=1600円を追加支払いしてトランシーバーセットを依頼し、館内説明をしっかりと受けることとなった。恐竜の化石に番号がそれぞれ付いていて、その番号を押すとその化石の説明が聴ける仕組みになっている。優美佳にはちょっともったいなかったか・・・とは思ったが、兄妹何事も平等の精神で何も言わないことにした。化石好きには堪らない企画だと思うが、私にとっては今一つ商業主義的なイメージが強すぎた感があった。

6月6日(木)晴れ 今日昼まで自治医大主管課長会議があり、最後のセッションである各県から要望や質問のところで思ったよりも時間がかかってしまった。私とG味さんの乗る帰りの飛行機の出発時刻はPM14時55分発であったために、結局12時20分くらいまでで切り上げることとし、M吉課長を残してG味さんと一緒に途中退席させてもらうことにした。しかしながら頼みの綱であった「快速ラビット号」にわずかの差で間に合わず、一便遅れの普通電車で上野へと向かった。。羽田空港に到着したのは何とPM14時53分ということで、G味さんがカウンターに色々と交渉してくれたものの、結局飛行機には乗れず、次便に繰り下げることとなった。これだったら会議も最後まで聞いて、昼飯のお弁当ももらってM吉課長と一緒にゆっくりと羽田に向かうべきであったと二人で後悔していた。その後空港でM吉課長に失笑されたことは言うまでもない・・・。

6月5日(水)晴れ 午前中は医療対策課のG味さんと一緒に霞ヶ関にある厚生労働省に行き、へき地医療支援機構や臨床研修指定病院に関係することなど、幾つかの政策医療に関する懸案に関して担当官と接見した。いわゆる官僚の集団を前に少し緊張もあったが、個別の部署に入ると県庁とさほど大差のない普通の職場であった。色々とためになるお話を伺い、昼過ぎには母校自治医大へと向かった。県別の個別会議があり、高知県担当のN嶺助教授と歓談?してあっという間に終わってしまった。夕方からは学生寮食堂において学生さん達との懇親会が開かれ、最初は4年生以上の学生だけだったが、後半には下級生も全員揃ってくれて、色々と歓談することができた。その後2次会の会場へと場所を移動して、学生さん達と遅くまで色々な話ができた。結局全員参加で、かつ最後まで誰一人として中途退席もなく、高知県人会が仲良くまとまってやれているのだなと嬉しく感じた。

6月4日(火)晴れ 今日のスケジュールは全て日本対ベルギー戦のために・・・とまではさすがにいかなかったものの、代診を済ませてから自宅へと直行した。試合はいつものパターンで日本が先制点を奪われてしまい、この時点で半分以上は諦めかけていたその時に、鈴木が同点ゴールを見事に決めてくれてまさに天にも昇るような気分になってしまった。今までと違うパターンに日本サッカーのレベルが確実に4年前とは違ってきていることを改めて確信させられる場面であった。この後結局同点で勝ち点1という結果であったが、従来の日本では絶対に負けていたパターンであり、4年前とは確実にチームの実力は違ってきている。

6月3日(月)晴れ 今日15時過ぎに外来が一段落して、連絡事項があったために病院局におられるT橋理事に電話を入れたところ、「ちょっと来なさい」ということで急遽出向くことになってしまった。いつものようにコーヒーをご馳走して下さる予定だったが、あいにく今日は注文の最終時間を終わってしまっており、その恩恵を受けることはできなかった。幾つかの伝達事項をお伝えして、T橋先生から一冊の古びた本を手渡された。著者の中にT久現学長やT上先生、Y井先生らの名前がある「第一線医療の探究」現代ジャーナリズム出版会編という書籍で、T橋理事曰く「ここに自治医大の原点がある」との重いお言葉を頂いた。

6月1日(土)晴れ 今日から神戸国際会議場において日本プライマリ・ケア学会が開催される。会場で葉山村のU口先生や本川村のI上医師と一緒になり、また愛媛で開業なさっておられるこの学会評議員のH口先生には昼食をご馳走になった。午後16時からはへき地医療支援機構会議が開かれ、各県の現状報告と様々な問題点などについてディスカッションした。この会議の模様はビデオに収録され、厚生労働省医政局の担当官に送られるとのこと。第8次保健医療計画の目玉であったへき地中核病院・へき地支援病院のシステムは今年度で終了となるそうだ。確かに全国的にもへき地中核の指定だけ受けて、多額の補助金を受け、しかしながら実働としては無医地区巡回診療のみという指定病院も多く見られたようだ。これからは高知県でもH多けんみん病院やY原病院、R北中央病院、O月病院など、本当の意味でへき地医療支援の中核となる病院を拠点病院群として指定して、そちらの方に補助金を回して本来の意味のへき地医療支援システムの輪がもっともっと拡がっていけば・・・と願う今日この頃である。