日々の何気ない出来事を思いつくままに綴ってみました・・・

         

7月30日(火)晴れ 今日もまた大正町田野々診療所へお客さんをお連れした。今日は県総合看護学校のK田先生である。彼女は現在東京にて看護教育指導者研修を受けておられるのだが、その教育プログラムの一環として「在宅看護」という重たい題で論文を作成しようとしているのだ。当院のM田副総看護長からご紹介を頂き、「百聞は一見にしかず」ということで、在宅ターミナルをスタッフと共に実践なされておられる大正のY本先生のもとにご同行頂いた。午前・午後と在宅訪問看護や往診にご一緒して頂き、彼女自身も久し振りに臨床の雰囲気を堪能なされたようだ。高知市内のような便利なところと違って、へき地の限られたスタッフの中で,そのモチベーションを維持し、在宅システムを継続していけるのは何よりも訪問看護師とY本医師との間の信頼関係が大前提のことであり、私自身もまさに敬意を表する次第である。K田先生も何かそこで感じるものがあったようで、これからできあがる論文が楽しみである。

7月26日(金)大雨のち曇り y田さんと朝7時20分に待ち合わせをして葉山村杉ノ川診療所へと向かった。移動が多い研修であったために、もうコリゴリ・・・ということであれば、事前に連絡を受けてこの葉山研修は免除にしてあげる予定だったが、幸いにしてその申し出もなく、私の代診業務に同行してもらうことになった。今日は台風の接近もあって強風と激しい雨にも見舞われたが、大きな影響はなかったようでホッとしている。y田さんも何とか無事1週間のスケジュールをこなしてくれたが、疲労の色も感じさせない好印象の学生さんであった。卒業の際には臨床研修必修化の初年度ということもあり、新しい教育体制の中に飛び込んでいく世代である。今回の研修で学んだ幾つかのことが、将来の医師としての活動の糧として活かされるよう祈る次第である。y田さん、1週間お疲れ様でした。これから医師国家試験を目指して頑張って下さい。

7月25日(木)晴れ y田さんの今日の予定は本川村長沢診療所にて一人診療所医師の活動を見学することになっている。午後には石鎚山の麓でまさに吉野川の源流にある越裏門出張診療所にも同行したらしい。本川村のI上医師は高知医大出身の女医さんで、y田さんの先輩ということもあり、色々と考えさせられることもあったと思う。3日ぶりに高知の自宅へ・・・。私自身は今日昼過ぎまでに嶺北での業務を終えて、午後我が母校の土佐高校に向かった。自治医大の大学説明会が開かれるためである。大学からもN嶺助教授、M田課長補佐らが来高され、将来の高知のへき地医療を担う優秀な人材確保を目指しての取り組みの一環である。夏休みの補修期間を利用しての開催ということもあって、何と38名の参加があった。この他I上校長先生やH田教頭先生、進路指導部長のM浦先生、高校3年生の主任の先生達もご参加頂き、予想を上回る参加者に県の担当者らも喜んでいた。私自身も高校時代の恩師を前にプレゼンテーションをということで、いつも以上に緊張して臨むこととなった。夜には県のT橋理事やT上副部長も加わり、N嶺助教授らとの懇親会を行った。明日は高知学芸高校や共済会館にて説明会を行う予定となっており、嶺北のI東先生が自治医大卒業生としての話をなされるようだ。

7月24日(水)晴れ y田さんの今日の予定は嶺北中央病院で一日研修である。地域の中核病院では外来のみならず、病棟や大腸Fなどの検査、在宅訪問診療など業務は多彩である。夕方三豊総合病院で内視鏡研修を終えた本川村長沢診療所のI上医師と合流し、そのまま本川へと向かう。本川村泊

7月23日(火)晴れ y田さんと朝6時40分に待ち合わせをして大正町田野々診療所へ向かった。午前中はY本先生の外来見学とし、午後には4件の在宅訪問診療にも同行してもらった。この後帰り道に葉山村U口先生にバトンタッチして、本山町嶺北中央病院で毎週行われている嶺北勉強会へも参加してもらった。23時過ぎまで勉強会は続いたようだが、y田さんは居眠りもせずに最後までつきあってくれたらしい。素晴らしい医師体力(フルマラソンを走り切る体力とは異なる医師特有の体力のこと)の持ち主であり、将来有望である。本山泊

7月22日(月)晴れ 今日から高知医大学生さん(5回生 y田さん)のプライマリケア研修が始まった。いわゆる必修の単位をもらえる講義の一環ではなく、個人的な希望者に対して大学がその研修の仲介をしてくれているようである。こういった研修に参加する学生さんは元々意欲的で、地域医療やプライマリケアに対する考え方も真面目で、興味深く考えてくれていることが多い。研修を受ける私としても、その思いに応えられる充実した研修内容にしたいと考え、この一週間のプログラムを調整した。今日は午前中は専門を持たない総合内科外来の見学、午後にはミニレクチャの後に、T橋理事の訓話を頂いた。夕方にはI田脳外科部長とS野内科医長らと共に電子カルテデモにも参加してもらった。 

7月20日(土)曇り 今日は透析当直のため、朝から午後14時過ぎまで院内である。この時間を利用して、平成14年度春季の職員検診のデータ処理と最終統計の結果打ち出し作業を行った。これで秋まではホッと一息・・・といいたいところだが、何だかすぐそこに秋季分の10月が待ってそうな気がしてならない。夕方には久しぶりにレンタルビデオ屋に行って「スターウォーズエピソード5,6」を借りてきた。これも全て現在上映中のエピソード2を鑑賞したいがための伏線である。何年振りかにジョージルーカスの壮大な夢物語に浸って自己満足できそうだが、刑事コロンボシリーズのように結末を先に知って、それまでの過程をこれからエピソード2や3で鑑賞していくという流れはやはりそれなりに面白そうである。ダースベイダーの生命維持装置から聞こえるレスピレーターの音を久しぶりに耳にできそうで、今から楽しみである。最後まで睡魔に負けずに観られるかなぁ・・・?

7月19日(金)曇り 今日は夕方にY村副院長・Y光部長のお二人に対して電子カルテデモ講習を行った。病院の中枢ともいえる指導医の先生方を前にして色々と講習をしていくのはやはりかなり緊張してしまうものである。お二人ともそれなりに電子カルテのおおまかな流れやメリットについてはご理解頂けたものと思われる。看護部やコメディカルの方も順調に進んでいるようで、医局が一番遅れてるなんてことにならないよう、これからも頑張っていく必要がある。

7月18日(木)晴れ 今日は午前中に大豊町にある久寿軒無医地区巡回診療に行ったが、今回の担当看護師は内科外来のK島主任さんであった。いつも一日中超多忙な外来業務をトップとして仕切っておられる方で、そのストレスたるや測りしれないものがある。今回はそのK島主任を一日無医地区巡回診療に引っ張り出すことができ、病院を離れて自然豊かなところで仕事ができるということで、少しホッとなされておられた印象を受けた。勿論、ご自分が不在であるため残されたスタッフでの外来業務を少しご心配なされてもいたが、たまにはこういった院外業務もいいものである。午後にはスキンケア委員会が開かれ、8月から本格的に開始される院内褥創対策の最終打ち合わせを行った。看護計画など幾つかの修正点があったが、この分だといよいよ本格的にスタートできそうである。夕方には皮膚科F井医師の褥創回診にも加わり、院内の褥創患者の状況を一緒に見回ったが、ターミナルや整形外科の長期入院をはじめとして結構おられるものだと実感した。

7月17日(水)晴れ 今日の夕方、県健康福祉部のT上副部長がへき地医療センターへ来て下さった。研修医の最近の様子や院内の最近の様々な動きに対して現場での生の意見を耳にしたいということで、お忙しい中わざわざお出で頂き恐縮してしまった。このT上先生や同じく医療対策課のM吉課長にしても、県庁に呼び出しして意見を聞いても、それが決して生の声ではないことは百もご承知なわけで、何か出張の便があれば、それを利用してその周辺の医療機関や役場などを訪問なされる姿勢にはいつも頭が下がるのである。研修医の先生達も色々と話を聞いてもらい、アドバイスを受けられて何よりのことであった。

7月16日(火)晴れ 今日は大正町田野々診療所のY本先生が眼科受診のため、高知市へ行かれたために一人体制での代診業務となった。やはり一人だとかなり仕事量としてきついものがある。逆に言えば、私の代診がなければ今日の眼科受診すらかなわないという現実もある。嬉しいことに、ここ最近になって、医師採用に関して2件の問い合わせがあったようで,今度事務長さんらが直接お会いになって、話をしてくる予定になっているようだ。是非ともいい先生にご赴任頂きたいものである。夜は市内に帰って気の合う仲間数人で居酒屋へと繰り出した。ビールが胃壁にしみて美味かった・・・。

7月15日(月)晴れ 今日午前中に外来をやっているとY原病院A波谷先生から電話が入った。放射線技師Y本さんが3週間病休することになり、その支援に関しての相談であった。医師のみならず、コメディカルを含めた人材支援こそが、本来のへき地医療支援の形であり、自治体病院としての重要な役割でもある。H見院長、K野事務局長、放射線科M田先生、K目技師長らの院内調整を頂き、何とか週1回の人材派遣が現実となった。この他、K野局長のご紹介により、昨年まで当院で技師長をなさっておられたT島さんも、この件に関してお手伝い頂けることになった。何とかへき地医中核病院としての面目を保てた形となったが、この小回りのよさこそが、当院の魅力の一つでもある。夕方にはC森病院C森院長が医局会へ来られて、4月からの診療報酬改訂のポイントについてお話頂いた。民間であるが故に、改訂に対してリアルタイムに対応し、病院のシステムも外来から入院重視のスタイルに徐々に移行を図っているようであった。どんどんと地元の医療機関に患者を逆紹介して、現在ではかなり外来は少なくなったものの、紹介率のアップや病棟での様々なシステム対応により、全体としては収益はほぼ昨年並みとのこと。当院も公立ということで甘えが許される術はなく、今日の話を真摯に受け止めて、今後の対応を図っていく必要がありそうだ。

7月13日(土)晴れ 今日は午前中に透析業務を済ませて、さあやっと家に帰れると思った矢先に、当直だった皮膚科K医師からコールがあった。私が外来で診ている患者さんが救急搬送されてきたということで、急遽バトンタッチをして対応にあたることになった。土曜日は検査技師さん達もいらっしゃるため、緊急のCTや採血などスムーズに運びラッキーであった。しかしながら何やかんやと結局午前中全部が潰れてしまい、そのまま県・市病院組合で開かれるそうかいSOH会へ向かった。今回は研修医のS竹医師、M本医師、N尾医師の3名にも参加してもらい、S戸山先生との初対面を果たした。その後、PM16時30分からはオリエントホテル高知においてへき地医療協議会総会があり、そちらに会場を移動した。議事はスムーズに進行し、後期研修を行ったT橋医師、T中医師の2人からもそれぞれ研修報告が行われた。その後懇親会が開かれ、高知諸診医会医師、市町村首長、県担当者らがそれぞれ懇親を深めていた。う〜ん、疲れた…。

7月12日(金)晴れ 晴れのち雨 今日は葉山村の支援から帰ってそのまま県中にて当直業務である。本当ならば旭ロイヤルホテルで開かれる院内ビアガーデン大会に参加申し込みをしていたのだが、ちょうど今日の割り当てになってしまった。今日は気温も上がって暑い一日だったが、ビアガーデンの時期としてはちょうどいい時期ということで、なかなか当直も代わって頂ける先生がいなかった。こういった催しに対する軍資金は月々の給料から少しずつ天引きされており、今回のビアガーデンも参加費は1,000円のみという破格の値段である。参加しないと損であることは明白で、来年こそは何とか参加を目指したいものである…。

7月11日(木)晴れ 今日は午前中嶺北中央病院にて検査の手伝いを行ったが、胃カメラが8件も入っていた。一列で8件というとM豊総合病院に匹敵する数だが、今日は私の頭数を見越してのものであったらしい。検査担当の看護師さんも手慣れたもので、複数のカメラをうまく洗浄しながら手際よく検査を回しておられた。午後には土佐町黒丸無医地区巡回診療と在宅訪問診療を済ませて高知市内で開かれたC森病院主催の褥創セミナーに参加した。今年の10月から褥創対策をしないと減点される制度が本格的にはじまることもあって、会場には県内の各医療機関から約170名近い医療関係者が集まっていた。C森病院はかなり以前からこの褥創に対する対策委員会を立ち上げて精力的に力を入れてやってきていたこともあり、今回はその成果をアピールする絶好の機会となったわけである。こういった取り組みは地域の医療機関の信頼にもつながり、引いては紹介率アップにもつながる戦略ともいえる。この手法がとれるC森病院はさすがに日本医療機能評価機構認定施設だけのことはある。将来的にはこういった教育的なセミナーを高知医療センターが当然担うわけであり、今回のセミナーには見習うべき点が多い。

7月10日(水)曇り 今日は台風6号がひょっとして四国上陸か…と危惧されていたが、幸いなことに四国の手前で大きく東側に逸れたためにほとんど台風らしい雨や風などの影響も受けずに済んだ。ちょっと拍子抜けした感じである。ここ数年前で高知市の一部が水没したり、西南地区の水害被害をもたらす大雨があったが、今回も梅雨前線とのミットということで警戒していたのだが、今回は岐阜県や東北地方に水害があったようだ。いつもは9月に話題になる台風が、この時期に色々言われるというのも何だか違和感を感じてしまう。これも異常気象の前触れ?なのだろうか。

7月9日(火)雨 今日は大正町田野々診療所への後方支援を午前の分で切り上げて、高知城ホールでPM15時から開かれるへき地医療協議会幹事会に参加した。私自身、高知県中へき地医療センターの身分とは別に医療対策課の身分も兼ねており、この幹事会は医療対策課のへき地医療対策事業の一つとして欠かせないものである。今週末に開催される理事会および全体総会の骨格部分を話し合い、その内容を参加した幹事(市町村保健福祉担当課長or事務長)が自治体に持ち帰って首長に対してレクチャを行い、理事会・総会に備えて頂くという流れになっている。後期研修や医師の異動に伴う諸経費(引越しなど)、シンポジウムなどかなり大きなお金が水面下で動いており、また11市町村の横のつながりだけでなく、高知諸診医会や県との連携までも含めたこのへき地医療協議会のシステムは他に類を見ない意義深いものと改めて感じさせられた。

7月6日(土)晴れ 今日はPM5時30分から優美佳の幼稚園で夕涼み会が開かれた。事前に食券や金魚すくい、ヨーヨーつり、お化け屋敷券などを購入しておくシステムなのだが、色々な出店があって内容も盛り沢山なものであった。昨年はうちの嫁さんがこの夕涼み会実行委員のメンバーであり、この暑い時期の準備作業はなかなか大変だったようで、今年はその経験を活かして冬のクリスマス会の方にちゃっかりと変更しているようである。今夜に限っては夕食がカキ氷やお菓子、ジュースに置き換わっても叱られないということで、子供達は大満足だったようだ。

7月4日(木)晴れ 今日の夕方、以前からアポイントをとっていた高知医大S良病院長、県健康福祉部M岡部長、お二方のところへ挨拶周りに出掛けた。これも秋に開催される学術セミナーに関して高知医大と高知県の後援を頂くためのもので、今回のセミナーのパンフレットや案内書を持参し、その開催意義等について説明をするわけである。両者とも趣旨に賛同を頂いて快諾して頂けてホッと一息といったところである。一つのセミナーを開催するにあたっても、一般の県民や市民の方々、学生さん達を巻き込むためにはこういった形で臨むことが大切らしい。この他にも高知市、県・市医師会、県看護協会、栄養士会、薬剤師会、高知女子大…などの後援はすでに得ることができた。こういった一つ一つの作業がセミナーのためになることは勿論のことだが、それに加えて自分自身の社会勉強や人脈のネットワーク構築のためにも大きく役立っている気がしている。

7月3日(水)晴れ 今日の夕方,高知医大6年生のA木君がへき地医療センターに来てくれた.彼は元々は自治医大の学生さんだったのだが,訳あって高知医大へと入学をし直した.その彼が何故?と思うところだが,現在,高知医大のフィールド医学研究会などにも積極的に参加して,地域に根ざした住民に近い医療を求めて医師になりたいと願っている一人である.その思いを活かせるのは現在高知諸診医会がやっているへき地医療ではないかということで,卒業後はできれば高知諸診医会の先生方と一緒に仕事をしてみたいという気持ちがあるというのだ.当然私だけで決められることではないわけで,早速県の方へ連れて行ってT上副部長,M吉課長へと紹介し,色々な話をしてもらった.2年間の臨床研修などでまだ一部不安残されているようで,まだ確実に・・・というわけではないが,これから本人がしっかりと結論を出してくれることだろう.

7月2日(火)晴れ 今日は大正町への後方支援の帰りに,夕方幾つかの製薬会社に立ち寄った.学会など非営利的団体への寄付や広告募集によるお金集めの方法についてご教授頂くためである.校正取引協議会,四国新薬会,独占禁止法,稟議書,趣意書・・・と今まであまり耳にしたことがない業界用語が次から次へと入ってくる.その他にも「ろはでいきましょう」とは「お金は取りません」という意味らしい.広告料の相場や共催,後援,公開講座など色々別の視点から詳しくご説明頂き,大変勉強になった.

7月1日(月)晴れ 今日は夕方運営会議が終わってから,H見院長と一緒に県・市病院組合の方へと向かった.秋に開催される学術セミナーの打ち合わせのためである.メンバーにはS戸山理事をはじめ,市民病院O脇院長,高知女子大のN島教授,K村教授もいらっしゃり,豪華な顔ぶれである.それぞれの役割分担などを取り決め,3ヶ月後に向けてこれから本格的に準備にとりかかる必要がある.まだまだと思っていても3ヶ月なんてあっという間なのだろうなぁ・・・.