日々の何気ない出来事を思いつくままに綴ってみました・・・
今日の出来事
10月29日(金)晴れ 葉山村でもいよいよインフルエンザ予防接種が始まった。今年の冬はSARSの再燃なども危惧されているようで、住民らの関心も高く例年以上の滑り出しの印象がある。薬剤メーカーも抗インフルエンザ剤の在庫確保にはかなり力をいれているようで、今シーズンはよほどのことがない限りは対応に困ることはなかろう。今日の午後にもインフルエンザを示唆するような症例が来院され、今年初のインフルエンザ迅速検査を試してみたが幸い陰性であった。流行の時期は毎年本当に気が重たくなってしまう・・。
10月28日(金)晴れ 今日PM17:10頃梼原病院に自殺企図の患者さんが救急搬入されて来た。心電図モニター上は明らかな心停止。病院の外来スタッフは総出で患者さんの搬入を待ち構えていた。患者到着と同時にACLSマニュアルに従って適切に蘇生が試みられていた。第3者的にたまたま立ち会うチャンスを得たわけだが、実に適切にスムースに事が進められていて、チームワークの良さを垣間見たような気がした。この時間帯を狙って来院されては困るわけだが、まさにこの時間帯は梼原病院にとって最強の時間帯と言えよう。
10月26日(日)晴れ 今日は日曜日にもかかわらず、県庁にて医療対策課の担当者と高知諸診医会の間で意見交換会がなされた。毎年この時期に開催される恒例の会で、組織として来年度の方向性を話し合う意義の大きな会なのである。各医療機関の現況報告など有意義な情報交換がなされた。高知諸診医会という組織を県としてもしっかりと認知してくれているようで、お互いのコンセンサスを得ずに県が単独でへき地医療について色々な施策を進めていくことがなくなり、こういった意見交換会を踏まえて来年度の在り方を話し合っていけることはある意味大きな意義があると考えられる。
10月24日(金)晴れ 今日は夕方から総合診療科・地域医療科が連携して運営していこうとする「地域医療連携室」の在り方について検討会がなされた。当院には紹介の受け皿となる総合診療科があり、複数体制で院内に待機できるということで、まずは県内の登録医からFAXで依頼を受けた臨時職員が総合診療科医師へとつなぎ、それから各専門医へと医師から医師につなく方式でいくことがほぼ決定された。紹介医のデータベース整備や紹介元への返事などに至るまで、幾つかの細かい話までディスカッションがなされた。夜にはそのメンバーで集まって懇親会も開かれ、総合診療科就任予定者らとディスカッションが続いた。
10月23日(木)晴れ 今日は某医療機関から紹介を受けた4歳の子供さんの大腸検査の段取りに関わった。一般成人の大腸ファイバーとは異なり、小児専用のファイバーをメーカーから予め確保し、小児科の医師には麻酔のための段取りを調整しておかなければならない。何とか無事に検査も終了し、各専門医の存在に対するありがたみをしみじみと実感した日でもあった。
10月21日(火)晴れ 今夜は梼原病院外来スタッフと一緒にお鍋を囲む会が開かれた。場所は恒例の居酒屋「的場邸」である。和室にコタツが2つ用意されてすっかり準備は整っていた。私が行くとお鍋が2種類用意されていて、一つは水炊き用、もう一つはしゃぶしゃぶ用として、それぞれに別々のダシと食材が用意されていたはずだが、いざ宴会が始まってみると、ありゃ?同じ鍋が二つ・・。どうやら準備の途中でどっちがどっちだったのか分からなくなってしまったようで、「お腹に入れば同じ!」のフレーズを皆で大合唱していた。美味しい(本当に)お鍋をたらふく食べて大満足の一夜であった。
10月20日(月)晴れ 今日の医局会では院内PHSが問題として取り上げられた。院内では一部内線レベル(無料通話)では電波の届かない場所があって、この場合一般回線レベル(有償通話)を使って通話しなければ、相手を呼び出せないことが多々ある。この際に通話料を当院では各個人が負担しており、対して市民病院では病院がその分まて負担をしているという歴然たる差についてクレームが出たのだ。NTTの不備を我々医師が個人負担しなくてはならないというのが納得できないわけである。しかも研修医の先生方はその料金振込みを滞納しているということで、回線が止められてしまうという有り様で、何とも言いようがない。研修医の先生方も朝早くから夜遅くまで一生懸命仕事をしていて、はっきり言って振り込みに行く時間もゆっくり取れないという現実があるのだ。何とかこの市民病院とのギャップを穴埋めして欲しいものである(本来ならばNTTが負担するべきなのでは?)。
10月18日(土)晴れ 今日は高知諸診医勉強会があったが、普段の勉強会とはちょっと趣向を変えて開催された。会場として、いつもの高知県中2F講堂、嶺北中央病院、大月病院、梼原病院の4会場を設定し、高知県情報ハイウェーという高速光回線(といっても約10M)を介してインターネットでのテレビ会議方式をとった。国立高知病院からN村先生を講師としてお招きし、「気管支喘息の長期管理」についての講演も頂いた。途中マイクの声が割れたり、胸部レントゲンがきれいに描出できなかったり、スライドの次画面への移行がスムーズでなかったりと、幾つかの問題点も見出されたものの、最初の取り組みとしてはまずこんなものだろう。何もかも最初っからうまくいくようでは誰も苦労しないわけである。幾つかの反省点をベースにまた次回の勉強会では当直医師を対象として実践に向けて活用を考えていきたいものである。
10月17日(金)晴れ 今日の夕方にT芝医師、医療対策課I保課長と3名で高知市民病院O脇院長のところへご挨拶、相談に向かった。色々とディスカッションした後は、T橋理事主催の「ビールを嗜む秋の会」に出席し、医療対策課のスタッフと県中研修医が勢揃いをして大いに盛り上がった。
10月16日(木)晴れ 今日は午前中に久寿軒無医地区巡回診療へと行き、午後にはPM13:30スキンケア委員会、PM15:00職場衛生委員会、PM17:00情報システム開発構築委員会、PM18:30NTT西日本の担当者と週末の遠隔テレビ会議についての打ち合わせ、PM19:30三菱化学の担当者と秋の職員検診についての打ち合わせ・・と会が目白押しとなっていた。すべてこの1週間近く私が院外に出て不在であったため、全ての予定を今日にしていたためにのである。自業自得とはいえ、ちょっと無理があったかも・・。
10月15日(水)晴れ 今日は葉山村へと代診に行ったが、珍しく外傷患者さんが多かった。縫合術を要するケガも2例あって、一日中慌しいものがあった。夕方からは高知市民病院にてテンプレートWGが開催され、両病院からそれぞれ完成した各診療科の初診用テンプレートが富士通に手渡された。これから1ヶ月間に渡って富士通による専門的なチェックを受けて、再び作成した医師へと還元される予定である。
10月10日(金)晴れ 今日はH見院長や看護師さん達の演題発表がある。特にH見院長の発表はランチョンミーティーングについての発表は、色々な病院の管理者からの注目を浴びていた。従来の医局会では出席率が50-60%と低迷している病院がほとんどという中で、このミーティングへの出欠確認をとったり、欠席者は掲示されたり・・という画期的なもので、また忙しい医師に昼食をしっかり摂らせること、木曜日と金曜日の2日間に渡って同じ内容の話をするため、どちらかに参加すればよいことなど、多くの管理者の興味を魅いていた。ちなみに当院のランチョンミーティーングへの出席率はほぼ100%に近い驚異的なものである。
10月9日(木)曇り 今日は全国自治体病院学会1日目で、私の演題発表があった。来年度からはじまる臨床研修必修化の中に必修科目としてある「地域保健・医療」についての高知県の取り組みについて発表した。この分野はまだ手付かずとなっている県が多く、色々と興味をもって聴講して頂いた。
10月8日(水)曇り 今日は葉山村への代診を午前中で終わらせて午後の便で東京へと向かった。というのも明日より全国自治体病院学会が盛岡市で開催され、しかも初日に演題発表があるためなのである。東京駅から東北新幹線「はやて」に乗り換えて盛岡へと向かった。「はやて」は東海道新幹線における「のぞみ」に相当するもので、何と盛岡までの停車駅は上野→大宮→仙台→盛岡と宇都宮や福島は停車しないという凄い代物である。お陰で東京→盛岡間はほぼ2時間足らずで無事到着となった。
10月6日(月)晴れ 今日は定例の運営会議が開催されたが、珍しく特に目新しい話題がなかった。しいて言えば医療局の新体制が院内全体に公表されたことぐらいだろうか。何より平穏無事な話題が一番である・・。
10月3日(金)晴れ 今日は香川県立中央病院に勤務なさっておられる香川県へき地医療支援機構専任担当官T岡医師が視察に来高された。まだまだ高知としても視察頂けるようなへき地医療支援のシステムはまだまだこれからではあるが、とりあえず現状のありのままをお伝えした。高知県庁の方にもご案内して、T上副部長やI保課長などにも色々とお話し頂いた。香川県では県立中央病院に支援機構が設置されており、支援機構と拠点病院の役割分担を明確にしていくことがこれからの課題であるように思われる。
10月1日(水)晴れ 本日付けをもって高知医大と高知大学の統合がなされた。高知医大は高知大学医学部となるらしい。総合診療・地域医療の関係で色々とお世話になっていたK本教授が、大学付属病院長にご就任なさったようで、また違った意味で色々と連携を保っていきたいと考えている。県中と市民病院の統合なども含めて、高知県の医療地図は少しずつ変わっていきつつある。