日々の何気ない出来事を思いつくままに綴ってみました・・・

         


2月26日(土)晴れ 今日は中央病院と市民病院から高知医療センターへの入院患者さん移行があった。あれだけ多くの救急車を一度に見たのは初めての経験である。S戸山病院長はこれで5回目の入院患者移送になるとのことで、慣れたご様子で各スタッフに色々と注意点など指示なさっておられた。約4時間で計80名近くの患者さんが無事に移行されて、院内ICUや救命救急センターも一部ではあるものの稼動しはじめた。いよいよ「始動」である。

2月25日(金)晴れ 今日の午前10時、高知医療センター内にへき地医療情報ネットワークが開通した。従来通り、多地点テレビ会議システムはもとより、遠隔画像伝送などの機能も果たすことができる。院内には放射線科専門医のいる部屋と救命救急センター外来にもこのLANがひかれており、今後容易にコミュニケーションが図られるようにマネージメントしていく必要がある。

2月24日(木)雨 今日は高知医療センターへの移行準備で慌しい光景から遠く離れて、嶺北中央病院へと向かった。今日は珍しく、U口院長もS野先生も出張で不在となるため、人手が足らず私もお休みをいただくわけにはいかなかった。また、新医師臨床研修「地域保健・医療」で高知医療センターからも研修医が二人来ていて、色々と忙しそうに活躍肢位してくれており頼もしかった。彼らも除々にあたら現場の雰囲気にも慣れ親しんでもらえることだろう。普通にな機能している病院の中で仕事をして、現在中央・市民が置かれている移行環境の特異さに改めて気付かされる結果となった。

2月23日(水)晴れ 今日は高知医療センターでの無医地区巡回診療のあり方について会議が開催された。とりあえず3月15日には医事も行ってもらえることになった。長年愛用してきたジュラルミンケースに入った往診カバンの管理や、巡回診療車、カルテの運用など色々と話し合いを行った。IIMS端末が開発されるまでは、カルテについては旧式のまま手書きでしばらく運用されることとなり、処方箋も手書きが残されることで決定された。高知医療センターはへき地医療拠点病院として位置づけられており、施設整備事業補助金など高額の繰り入れを受けていることを果たしてどれだけのスタッフがご存知なのだろうか?当院にとって無医地区巡回診療は大切な業務であることをもっと周知していただく必要がある・・・。

2月22日(火)晴れ 今日、移行責任者の方と雑談していると、応接室@を別の用途で使用することになったらしく、その中に設置されていた高級応接セットの行き先がなくて困っている様子だった。私自身もへき地医療支援室に旧センターに置いてあった古い家具を持って行こうと考えていたので、「ひょっとしてそれうちにいただけます?」と駄目もとで訊いてみたところ「それはこちらとしてもありがたい!」と一発商談正立の運びとなった。ラッキー♪


2月21日(月)晴れ 
今日は長年お世話になったへき地医療センターの引っ越しである。高知医療センターでは「へき地医療支援室」と名称が変わることとなる。くろしおホールという200名以上が収容できる大きなホールと、150名以上を収容するスタッフルーム(医局)にはさまれる位置にある。現在のへき地医療センターよりも一回り狭くなった印象はあるが、とても便利な位置である。パソコン関係や本棚、書籍類、雑貨など、必要な物品を限定して運送業者へと託した。夕方5時からは医局会が開かれ、開院に向けての最終の打ち合わせや個人情報保護に関する取り組みについてディスカッションが続いた。これからの時代、患者さんを特定できるような個人情報については、個人のパソコンに保存できないみたいで、院内のIIMS内で大切に保管しておく必要があるらしい。そのデータを使用する際には、個人情報を分からない形に変換してから、統計その他に使用してもらうよい高知医療センター側から提供されるようだ。なかなか難しい時代となったものである。

2月19日(土)晴れ 
今夜は長年当院にて臨時職員(看護助手さん)として仕事をされてきたI藤さんへの感謝会が開かれた。歴代の自治医大卒業医師の成長もずっと見てきた生き字引りような貴重な人材なのである。彼女が中央病院を去るというのは、我々にとっても寂しい思いにかられていたのだが、つい先日内視鏡関係の仕事で、これまでの経験を生かせる業務へ従事することがめでたく決まったようで、感謝会は「送別会」から一転「就職祝い」に変更となってしまった。いずれにしても、これからも同じ病院内で仕事ができるというのは大変ありがたいことであり、彼女にも引き続き頑張って欲しいと願っている。

2月18日(金)晴れ 
今日は中央病院として最後の外来となった。患者さんの中からは、長年通いつめたこの病院に対して名残を惜しむ声も聞かれた。高知医療センターの外来予約に向けて顔写真を撮影するブースも朝からごったがえしていた。駐車場には「外来休診」という大きな看板が用意され、駐車場も引っ越し用に利用できるスペースが制限されるようである。高知医療センターへ出向しない事務職員や医事職員らは、3月末まで残務処理を行うようで、広い病院内でちょっぴり寂しそうである。私のいるへき地医療センターの引っ越しは来週月曜日に予定されており、これから梱包作業をはじめなければならない。週末はなかなか大変そうだ・・・。

2月16日(水)晴れ 
今夜、高知市民病院3F講堂において、恒例の循環器談話会が開催された。随分以前から会場をこの場所に設定して、定期的に開催されてきたようだが、その会は来月から高知医療センターにその会場が移される。その最後を飾るミニレクチャ講師として、三豊総合病院循環器科のU枝先生が招かれることとなり、私も参加させていただいた。日進月歩する心臓CTによる様々な診断や評価について、心臓カテーテル検査のデータと比較検討しながらご説明いただいた。U枝先生は、大正町田野々診療所のY本先生と同じ大学の同期ということも判明、またまたびっくりしてしまった。U枝先生、貴重なご講演を賜り誠にありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしております。

2月15日(火)晴れ 
日で高知中央病院としての無医地区巡回診療(久寿軒・北川地区)が最後となった。巡回診療班として、医師・看護師・薬剤師・医事・運転手の5名で行くのだが、この事業を高知医療センターでも継続していくために調整が必要である。医事は現在「ニチイ学館」がゃっており、高知医療センターになれば、「日本医療事務センター」に移行するらしいが、院外業務は契約外とのことで、これから事務局と新規に契約を結ぶ必要もあるらしい。電子カルテにもどうやって移行させていくかが問題になるだろう。現時点での構想としては、ノートパソコンのIIMS端末を巡回診療に持っていって、入力業務を行い、病院に帰ってきてからそのデータをサーバーに落とし込むなどの運用が考えられているようだ。いずれにしても、来月の無医地区巡回診療には到底間に合いそうもない。看護師さんも外来ブースでは大幅に配置縮小されており、今の状況ではとても外に一日出せるだけの余裕もなさそうであるが、是非幹部看護師の方にでも先陣を切ってこの巡回診療に参画していただき、高知県におけるへき地医療の現実を目の当たりして欲しいものである。

2月14日(月)晴れ 
今日は毎年恒例の義理チョコの日「バレンタインデー」であった。学生時代はこの名前の響きに一喜一憂していた頃もあったが、年をとるごとにその甘い響きが薄れてしまってきている自分に気づく。自分には小学校1年生の娘がいるのだが、嫁さんと一緒に手作りのチョコレートとクッキーを受け取った。さすがに娘にはまだまだ本命はいないようで、私とかお兄ちゃんに一生懸命作ってくれる姿が何といっても一番嬉しいものである。そういえば、昨日は自分の外来受診数がおそらく過去最高となった。朝8時30分にスタートして、お昼休みを1時間とった後に午後6時30分くらいまでずっと患者さん対応を続けていた。というのも、高知医療センターへの新規予約対応と逆紹介のいずれかのパターンで、中には20年以上通いつめた中央病院に名残を惜しむ姿も見られた。

2月13日(日)晴れのち曇り 
今日は高知医療センターの開院式典が行われた。まさに県内外からVIPが多く参列しており、スピーチだけでもなかなかのボリュームであった。ようやくひと段落して、A波谷先生らと、病院正面のドトールコーヒーショップで一休みした後、お昼過ぎには会場をホテル日航旭ロイヤルに移して約300名が一同に会する立食式の豪華なレセプションであった。まさに黒山のひとだかり状態で、どこから挨拶まわりしてよいか迷ってしまうほどのものであった。自治医大地域医療学教室のK井教授も遠方からわざわざお越しいただき、当院のF田先生らと面識も持っていただけた。午後の一般公開では予想を上回る内覧希望者が訪れた(高知新聞報道5000名)ようで、駐車場からすぐ前の一般道に出るまでに1時間もかかったとの話も耳にした。それだけ大きな期待を背負って開院するだけに、開院初日が一体どうなるのか不安と期待が交錯している今日この頃である・・・。

2月12日(土)晴れ 
今日は午後2時から県庁4F健康福祉部長室で高知諸診医会の医師13名が集まって、県の担当課長らと明日のへき地医療を考える会が開催された。それぞれの医師が持つ考え方や将来の展望のこと、市町村合併や各医療機関の抱える問題など、建設的な話し合いであったように思われる。県とこうやって意見交換をしながらうまく協調してやっていくことは、高知諸診医会にとっても大きなメリットがあり、今後も継続して定期的な開催を期待したい。

2月11日(金)晴れ 
高知医療センターは3月1日に開院する予定だが、今日でとうとう最後の総合リハーサルとなった。各ブースも少しずつ慣れてきたこともあって、随分と手際よく診療している部署も多くみられた。今日は2つのテレビ局の取材があり、各々のレポーターを務める女性が患者役となって実際に受付から診療を受け、処方をもらって離院するまでのシナリオを2パターン行うことになっていた。医師役は?というと・・・何と私にその大役がまわってきてしまったのだ!採血や胸部レントゲンなどの検査を施行して、その結果を説明した上で処方を出す流れということで、いつも当たり前のようにやっていることながら、さすがに今日は緊張してしまい、終わった段階ではかなり疲れ果てていた・・・。何はともあれ無事取材も終了してホッとしたのもつかの間、明後日には開院式が待ち構えているのである。VIPが300名以上揃うとも言われている開院式だけに、準備にあたっている事務局の方もいつもと違ってピリピリとした雰囲気が漂っていた・・・。

2月9日(水)雨のちくもり 
今日は、病院組合4F訓練室にて電子カルテ基本操作訓練を行った。というのも、日頃の業務でなかなか電子カルテの操作について練習したり、学んだりする機会が少ない先生は必ずおられて、本日お見えになってない先生でも、まだ何人かはそういった方がいらっしゃることだろう。昨夜はワールドカップ最終予選「日本vs北朝鮮」の大事な試合があることも知らずに予定を組んでしまっていたため、残念ながらそちらの方は生で観戦することはあきらめるしかなかった。そんな中でも15名ほどの先生方にお越しいただき、それぞれ熱心に操作を学んでいた。単純な操作でも、それを知っているかどうかで大きな差があり、一つでも多くの知識を持っていただけるよう配慮するようにした。結局終了して、帰宅したのは午後10時をまわってしまっていた。そのままNHKニュースで日本がロスタイムに同点から追加点を加え、勝ち点3をものにしたと知ってとても嬉しかった。この調子で残り試合も頑張って欲しいものである。

2月8日(火)雨 
今月末に中央病院から高知医療センターへ引っ越しをしなければならない。私の場合、へき地医療センター内の書棚や関連書籍、ロッカー、ソファ、遠隔画像伝送装置などが対象となる。自分の机周りのものもそうである。業務で使用するものは引っ越し業者が運んでくれるそうだが、個人的なものはなるべく自分で運んで欲しいとの要望がある。ダンボールやガムテープ、送付先のシールや荷造り用のビニール紐などは、院内に準備してくれているようだ。そろそろ準備にとりかからなくてはなるまい。

2月7日(月)晴れ 
今日はRKC(地元TV局)から電子カルテ教育関係について取材申し込みがあった。2月から勤務されている消化器科医師3名に対して電子カルテの操作訓練をやっている様子を取材したいということが主旨のようである。一定の収録が終わった後に単独インタビューもあり、電子カルテのメリットや従来の手書きカルテとの比較などについて質問を受けた。どんな風に構成されて放映されるか楽しみだ!でも待てよ、、、そういえばいつ放送されるか聞いていなかった・・・。

2月5日(土)晴れ 
今日は医師会関係者に対する高知医療センターの内覧会であった。聞くところによると何と400名を越える見学者が来訪したという。それだけこの病院に対する関心も大きいということだろう。私は総合診療科外来に座って、電子カルテのデモンストレーションを行った。15−20名近くの方に対してプレゼンテーションするわけだが、個人情報保護の関係や、患者さんの顔写真のこと、診察室への呼び込みなど多岐にわたって質問を受けた。画像サーバーに接続されていなかったため、レントゲン写真や内視鏡画像などはお示しできなかったものの、電子カルテの基本的な操作やテンプレートの説明だけでも概ね満足していただけた印象である。

2月4日(金)晴れ 
高知医療センターの各部屋やブースには従来のように誰でもが入れるというわけではないようだ。例えば医局にしてみても、一般の患者さんや業者がふらりと入ってこられないようにICカードキーをかざして個人認証のステップを踏む必要がある。最近、空港などでは網膜とか指紋、手静脈の走行などで個人認証するケースも散見されはじめているが、実用化には精度とかコストなどでまだまだのようだ。その点ICカードキーは安価でセキュリティも高いようだが、一番の問題は「紛失」である。何かの拍子に無くしてしまうor盗難に遭うと、職員でありながら目的の部屋に入れなくなってしうし、またその紛失したカードを拾った人は院内を自由に徘徊できるということになる。勿論、ICカードなのでクレジットカードのようにすぐ目的のカードのみを使用不能にできるだろうが、紛失に気づくまでに時間がかかるとセキュリティ上も問題があるので、個人の自覚がかなり求められるようだ。便利な反面リスクも大きくなりそうである。

2月3日(木)晴れ 中央病院での診療業務も残すところあと2週間となってしまった。今の時期どの医師にとっても重大な問題はカルテのサマリである。現在、旧リハビリ室に20台以上のパソコン端末が設置され、これでサマリを入力すると高知医療センターで使用する電子カルテに反映されるというシステムである。3月〜5月の間は、このサマリを作成している患者でかつ予約がある場合にのみ、旧カルテが一緒に添えられてくるという決定がなされたため、各々の医師は時間を見つけてはサマリ入力に努めているようだ。私も以前から少しずつサマリを作成してきていたので、コピー&ペーストする形で今のところ順調に進んでいる。病名登録も勿論できるのだが、病名開始日が「昭和50年台」となっている症例も多く、中央病院の長い歴史をしみじみ感じさせられてしまう。

2月1日(火)雪 今朝起きてみると、南国高知が真っ白な銀世界に。滅多に目にすることのない積雪に、子供達は大喜びである。早速庭先に出て雪だるまを作るは、雪合戦をするはとさすがは子供達のヤングパワーである。しかし通勤する我々にとってこの雪は災難であり、市内がどこもかしこもノロノロ運転のために朝から大渋滞でいつもの3倍くらいの時間がかかってしまった。台風なんかには強い高知も雪には全く対応不可といった感がある。この大寒波はまだ数日続くとのことで、早朝に移動する私も少なからず影響を受けそうである。久し振りにチェーン装着の必要性も出てくるかも知れない。高知市でこれだったら、山間部の方は相当な積雪量なのだろう・・・。 。