日々の何気ない出来事を思いつくままに綴ってみました・・・

          

8月29日(日)晴れ 今回東京へ出掛ける際に岡山の実家に寄って嫁さんと子供達を預けていく予定だったのだが、行く間際に優美佳が熱発してしまい、残念ながらそれは叶わなかった。そこで優駿だけを連れて岡山の実家に預けて私は研修へ、嫁さんは優美佳と豊浜に残留という形になってしまっていた。研修が終わって連絡を入れてみると嫁さんの看病の甲斐あってか優美佳の風邪はすぐよくなって元気にあちこちと走り回っていた。優駿の風邪の後だっただけにちょっと心配したが何とか無事に済んでホッとしている次第である。岡山空港に到着するや否や実家でゆっくりする暇もなくすぐさま豊浜の自宅に優駿を連れてトンボ帰りという形となってしまった(岡山のじいちゃん、ばあちゃんごめんなさい・・・)。

8月28日(土)晴れ 今日母校自治医大で認定産業医の更新研修を受講しに出掛けた。というのも今日明日の2日間でまとめて10単位がとれるというメリットがあるためである。主催して頂いているN見山教授もとうとう退官されて名誉教授という肩書きに変わっていた。大学周辺も来る度に開拓されて新しい建物が次々と現れていつものことながら驚かされる。久し振りに同級生や部活の後輩などとも再会して色々と近況や今後のことを話し合った。だが学生寮にはよく知った学生はおらず少し寂しい気もしたがそれだけ自分も歳をとったということだろう。義務年限も来年の3月末をもってようやく明けようとしているくらいなのに無理もあるまい。大学の地を踏む度に自分自身も取り巻く環境や考え方も異なっていて今度この地を踏む時の自分は一体どうなっているのだろうか・・・・?楽しみでもありまたある意味不安でもある・・・。

8月26日(木)曇り 今日はO原先生が金曜日に往診に行けないということでその担当分を任されることとなった。本来ならば午後にいつも往診に行くのであるが、今日だけでも10件以上あったために午前の胃カメラをS脇部長と相談して休みとさせて頂いてA.M.9:30に病院を出発した。ターミナルケアの患者さんやALS(筋萎縮性側索硬化症)やDPB(びまん性汎細気管支炎)などで在宅でレスピレーターを続けておられる患者さんなど重症が複数いて、結局病院に戻ってきたのは午後15時を過ぎていた(勿論昼食はなしである)。いつものO原先生のご苦労が実感させられる形となったがいずれにしても今日は午前中から出発しておいてよかった・・・。その後老健施設の出張診療を終えてようやく病棟の仕事に戻ると予定されていたPTCD(経皮的に肝内胆管から胆汁をドレナージする治療)に間に合って治療に付くことができた。夕方からは外科K畠医師の医局送別会が近くのお店で開かれ遅れ馳せながら参加させて頂いた。K畠先生、新任地でもまた活躍をお祈りしております・・・。

8月25日(水)晴れ 今日は夕方からこの秋に導入されるオーダリングシステムの概要について設置業者から説明会があった。今のところ医師のパスワードでしかコンピューターの中に入っていけないことから緊急時の採血オーダーなど議論が続いた。いつでもどこでもそのデータが見られて時系列での表示も可能ということで便利な点も多いが逆に慣れるまでは混乱も色々と出てきそうで不安も残った。当初は病棟検査オーダーと食事処方箋に限って施行するそうだが、今後は外来での導入や処方など用途も広がっていく予定のようだ。外来での入力に不安を訴える先生方も多く、まだまだこれから議論していく余地は多く残っているようだ。

8月24日(火)晴れ 今日の夕方恒例の消化器カンファがあったが、外科のK畠医師の送別会のために外科の先生方なしでディスカッションが行われた。今日は自分の患者さんのプレゼンテーション(症例提示)があったので今後の方針を十分に議論できず少し残念であった。その後病棟回診を済ませてから近くで開業なさっておられるG田先生のお宅にお邪魔させて頂いた。G田先生は最近パソコンを購入されてそのインターネット接続の設定を目的にお伺いした次第である。というのもG田先生の息子さんが今度アメリカへ留学されるためにその通信手段としてE-mailを始めようと決心されたそうだ。設定は無事完了しあとはG田先生に慣れ親しんで頂く他はないようである。是非使いこなして頂きたいものだ…。

8月23日(月)晴れ 今日は肝腫瘍の患者さんが入院受け持ちとなった。経動脈的な治療を目的とした入院である。治療日は何と明日ということで、治療についてのムンテラや同意書の作成、点滴や食事の指示などバタバタと慌しい一日であった。私の受け持ちではないのだが、今日はこの患者さん以外にも同じ目的で入院した患者さんが他に3人もいた。明日も一人入院の予定となっている。この治療を担当されているA東先生は今週は治療予定がぎっしりと詰まっていてとてもハードな一週間なのである。A東先生恐るべし・・・。

8月22日(日)晴れ 今日は日曜日だったが入院が入った。すでに金曜日に予約が入っていたが患者さんの都合で今日の入院となったようだ。幸い日曜日だったが、回診に出て来ていたので色々と指示を出せてラッキーだった。何でも下血が主訴であるようだ。色々と精査を進めていかなくてはならない。今日は子供達と外で遊んだが、日差しが強くて顔面を日焼けしてヒリヒリして痛い。これはまさにI度の熱傷といっても過言ではない。明日病棟に行くと鼻の上が赤いよとみんなに笑われそうである。今度からは日焼け止めのクリームなんかも考えとこお〜っと・・・。

8月20日(金)晴れ 今日の午前中は心エコーの予定だったが、消化器科のI田先生が不在のために急遽胃カメラの代診業務が入った。昨日循環器カンファに行けなかったこともあってU枝先生に検査を休ませて頂く旨告げるのが少し辛い気がした。I田先生が症例を絞って下さっていたので比較的早く終了し、何とか心エコーも後半勉強させて頂くことができた。午後にはA東先生に付いて肝腫瘍に対するTAE(経動脈的塞栓術)に入る予定だったが、午後の2例目ということで大腸ファイバーを1例施行させて頂いてからTAEに入ることになった。午後7時より脱長会(たっちょうかい)という恒例の行事があり、これに間に合わせるべく仕事を進めていた。この会は「長」の付く役職の先生を抜いた飲み会のことであり、部長や医長、副医長先生達の目が届かないまさに医員やら研修医達の自由奔放な集まりのようだ。しかしながら自分の受け持ちであったターミナルの患者さんの容態が急変してしまい、残念ながら今回の脱長会は見送ることとなった。結構楽しみにしていたのだがこればかりは仕方のないことである。

8月19日(木)晴れ 今日は昼休みに腹水の貯留した患者さんから腹水穿刺して採取した腹水を濃縮して体内に戻すという治療法を初めて経験した。腹水内の細胞数が少し増加していたために静脈には還さずに腹腔内へと再注入した。腹満感が強かったのだが穿刺後にはその症状も緩和され、食事も美味しく食べられるようになった。なかなか内服や注射ではコントロールが難しい症例であり、今後も何度か施行しなくてはならない治療法といえよう。午後は老健施設「わたつみ苑」の診療を済ませた後に往診に行こうとしたら新入院が入り、急いで患者さんの所見をとって問診を済ませた。肝機能障害があり、これから治療を進めていかなくてはならない。このために往診に出発できたのが午後2時を回ってしまい、しかも新規の在宅患者さんや、脱水のために尿の出が悪い患者さんの飛び入りやターミナルの患者さんの往診、発熱の見られる患者さんなどが定期往診以外に入ったことからすっかり時間がかかってしまって帰院してきたのが午後6時を過ぎていた。結局午後の心カテにも顔を出せず、午後7時からは患者さんとその家族へのムンテラがあり、結局循環器カンファレンスにも出られなかった(U枝先生申し訳ありませんでした・・・)。その後病棟回診を済ませてから内科のK野医師、M尾医師、K合医師、K原医師達と観音寺の「Bちゃん」という店に遅い食事に出掛けた。その後2次会で近くの飲み屋に行って帰宅したのは午前2時を過ぎていた。明日はまた仕事だ。早く眠ろう…。

8月18日(水)曇りのち雨 今日は2週間前から食欲がなく身体もしんどいという男性が紹介入院となり受け持ちになった。何とも漠然としない主訴であるが、こういうケースが実は結構大変なのである。心臓や肺は勿論消化器系など幅広く検索を進めて行く必要があるのだ。とにかく原因を早く突きとめて治療してあげなくてはならない。午後の大腸内視鏡検査は飛び入りも含めて何と13件もあって何ともバタバタとしてしまった。しかもいつもお手伝いに来て下さっているT原先生やI井医師が不在であったこともあり、バックアップのO原先生はてんてこ舞いであった。こんな日にはなかなかゆっくりと検査ができないのでもたもたしていると気まずい雰囲気になってしまう・・・。こんなプレッシャーの中で検査していくことも技術向上の一つの手段なのだろう。

8月17日(火)曇り 今日の午後岡山のS原病院からH名先生というご高名な先生をお招きして難治性不整脈で入院なさっている患者さんに対して不整脈の原因となる心臓のある部分を電気的に焼却して治療する「カテーテルアブレーション」が施行された。当院では滅多にない治療手技であるため私自身も検査に立ち合わせて頂いた。治療は見事に成功し患者さんの不整脈は消失した。何ともすごい治療である。心臓内に5本もの電極カテが挿入されて何だか妙な違和感を覚えたが、これで長年患ってきた病気とおさらばできると思えば我慢もできるのだろう。岡山のS原病院では結構症例も豊富だとか。心臓の刺激電動系に器質的な変化を与えてその伝導を変えてしまうなんて・・・やはり最近の医学の進歩には目覚ましいものがあると改めて再認識させられてしまった。

8月16日(月)雨 今日の夕方近くに自分の受け持ち患者さんが永眠なされた。難治性の疾患を患った患者さんであり、我々のしてあげられる限界を越えた病態であった。今回病理解剖についてのムンテラを私自身がお話させて頂くこととなった。ご遺族の方々は快く承諾して下さり、その大変尊い申し出に対して思わず胸が熱くなってしまった。この病理結果については何ヶ月か先にご遺族の元へと解剖結果の報告がなされることになっている。今回はミットで付いて下さったA東先生のご配慮により私自身でムンテラさせて頂いたがとても緊張した反面、自分が病棟でこれまで診てきたことをご家族が認めて頂けたものだと感じて嬉しかった。この解剖の結果がまた他の患者さんにとっての治療で活かせられるようにすることこそがこの患者さんやまたそのご遺族に対しての何よりのお礼となることと思う・・・。今日長男の優駿がケトン血性嘔吐症(いわゆる自家中毒症)に罹患してしまった。久しぶりに熱発して点滴を受ける羽目になってしまった。しばらく風邪らしい病気もなかっただけに少し心配もある。梼原病院時代と違って座薬を処方したり点滴一つを施行するのにも手間がかかってしまうのはまあ仕方がないことだろう。今回は小児科のT杉医師に全てお任せすることにした。T杉医師とは住宅が同じハイツということで嫁さん同士仲がよくてT杉医師も優駿のことをよく知ってくれている。そんなことで大変親切に対応してくれて嫁さんもとても喜んでいるのである。まあちゃん、早く元気になってね・・・。

8月15日(日)晴れ 今日は午後に何とか日帰りの高知への帰省が実現した。現在C森病院に勤務しているN野医師は高校時代からの親友で今回久しぶりに会う段取りを付けて昔話で色々と盛り上がった。新居にもお邪魔させてもらうことになって奥さんから色々とご馳走にまでなってしまった。本来今日は吉野川いかだ下りレースが開催される日だったが、先週降り続いた長雨で早明浦ダムの水量が増しているために一週間延期となったようである。その後実家に帰って現在大阪に住んでいる弟の家族とも合流し大賑わいだった。あっという間の時間で帰宅の時間になり、嫁さんに運転してもらって豊浜まで帰りついた。明日から仕事というのはなかなか気が重い・・・。まだまだお盆の気分から抜けきれていないようである。

8月14日(土)晴れ 今日は午前中に病棟回診を済ませて家族で四国ニュージーランド村へと出掛けた。意外と近くにあって車で30分足らずのところであった。ゴーカートや列車、ボート、動物達と結構子供連れには喜ばれるシステムになっていてなかなか楽しかった。久し振りのお出かけなのでビデオでも録画してやろうと思っていたら何と電池切れで約2分足らずしか使用できなかった・・・。まだまだ充電は大丈夫だと過信していたのが裏目に出てしまった。日差しの強い中電池のないビデオカメラほど重たい荷物はない。おまけに嫁さんにもひどく怒られてしまった。早速家に帰って充電したがさて今度はいつ使うことができるのだろうか?世間はお盆ということで帰省の話題があちこちと飛び交っている。私達も何とか明日午後を使って高知に日帰りの計画を立てている。病棟のことがあってなかなか一泊2日の日程が組めないためである。とにかく明日出発できるための条件は病棟の患者さんの状態が皆安定していることが絶対条件である。留守の半日は何と先輩のN津先生にお願いをしている・・・(N津先生大変申し訳ありません。)あとは高知道が帰省ラッシュで混んでいなければよいのだが・・・(渋滞だけは覚悟して行かなければなるまい)。

8月13日(金)晴れ 今日は2人の入院が担当となった。一人は血尿の精査加療目的、もう一人は黄疸の患者さんである。いずれもS脇部長とのミットであり、色々と厳しいチェックを受けそうである。東4病棟の納涼会の幹事を婦長さんから依頼された。こちらの土地感に疎い私に幹事とはちょっと責任が重いのだが、心あたりをあたって楽しい宴会となるよう頑張らなくてはならない。東4病棟は主に循環器、呼吸器の患者さんが中心となる病棟で準ICU的存在のなかなか忙しい病棟である。重症が多い分我々が病棟にいる時間も長いために色々とお世話になることも多くて今度の納涼会はその恩返しみたいなものである。とりあえずはS脇部長、病棟医長のY地先生、循環器科医長のU枝先生の日程を聞いてある程度の日取りは決めておく必要がある。今回の納涼会だけでも40-50名の大きな団体となり動くお金も結構大きい。移動手段や2次会のことなどを考えると色々と難しいことが多くて幹事経験の豊富なK野医師あたりに教えてもらいながら進めていかなくてはなるまい。

8月12日(木)晴れ 今日心カテをした患者さんが予想以上に血管の狭窄が強くて(3枝病変)術後に不安定狭心症の発作が強まり、ひょっとして緊急バイパス術の適応か?と心配されたケースがあった。へパリンやニトロ剤の持続静注や酸素吸入が開始となり一時は騒然となったが何とか発作は抑えこまれて来週月曜日の待機的手術となった。緊急手術と待機的な手術ではやはり治療成績にも差が出るということでここは内科としての腕の見せ所といったところであろうか。それにしてもどんな窮場に遭遇してもU枝先生の冷静沈着な治療態度や判断には改めて感動させられてしまう。何とか無事この週末が過ぎてくれること願うばかりである・・・・。

8月11日(水)晴れ 今日は地域医療部と内科で記念写真を撮った。というのも三豊総合病院創立50周年記念誌が近々発行されるための各部署毎の記念撮影なのだが、こうやってたった1年だけ研修にやってき来て50周年記念誌に掲載されるのも運の一つなんだろうなあと我ながらラッキーだとつくづく感じてしまうのである。明日は内視鏡センターの記念撮影とのこと。そこにも顔を出しちゃおうかなあ〜…。今日内科3年目の研修医であるS川医師の10月からの派遣先が決定した。今月末には外科の研修医であるK畠医師の送別会がある。こうやってせっかく仲良くなった研修医の方々とも次々にお別れしていかなくてはならないのは結構寂しいものがある。みんなまたそれぞれの新しい職場で頑張ってくれることを期待したい。

8月10日(火)晴れ 今現在病院は夏休みモードで毎日誰か一人は先生がいない日が続いている。今日は呼吸器のY地先生が夏休みということで午後のブロンコ検査はお休みとなった。こうやってふと空き時間ができると非常に病棟の仕事がはかどってラッキーである。よっしゃ、今夜は早く帰れるぞっと思っていたら夕方からは恒例の消化器カンファが待っていた。そうそう、この消化器カンファは別名ドーナツカンファとも呼ばれていて、何故そんな名前がつけられたのかというとすぐ近くで開業医をなさっておられるG田先生がいつもお腹を空かせた研修医のためにドーナツと飲み物を沢山買って来て下さるためである。丁度夕食の時間頃にあるために毎回とても楽しみにしているのである…。G田先生、これからもドーナツ宜しくお願い致します…。

8月9日(月)晴れ 今日は財田診療所への代診である。今日で3回目の代診となるため慣れも出てきて結構仕事がし易かった。しかも今日は真夏日で外はカンカン照り…。いつもよりは外来患者さんの数は少なかったようである。診療の最後の方で意識レベルの低下したお年寄りが来院されて、数日前に転倒した既往があったのと基礎に肝不全があったことで慢性硬膜下血腫や肝性脳症を疑って三豊総合病院へと救急搬送することにした。午後の救急当番である内科のK野医師に電話連絡をして非常にスムーズに患者紹介ができた。こうやって三豊総合病院のすぐそばで診療所でもやっていると何とも心強いだろうなあとふと思ってしまった。紹介したということで主治医にひょっとしてなっているかな?と病院に帰ってみると内科のY井先生が主治医であった。Y井先生御高診・御加療のほど宜しくお願い申し上げます。

8月8日(日)晴れ 今朝は何とかA.M.5時の目覚ましに起こされて集合時間に間に合うことができた。田野々地区での住民検診では血圧、問診、血液・尿・便・心電図検査、内科診察、歯科診察、泌尿器科医による直腸診検査、腹部エコーと何ともフルコースで人間ドック並みの検診項目が行われる。確かに学生さん達の手も借りたくなるほど結構忙しい業務である。検診データはすでに9年間のものが揃っていて人口動態の少ない地域ならではで何か研究でもできそうなお宝の事業ともいえる。しかしながら我々の敵は検診受診者の多さではなくエアコンのない集会場内でのうだるような暑さであった。複数の医師で交替しながら何とか昼過ぎには検診も無事終了となった。今回縁あってこうやって学生実習兼住民検診事業に参加させてもらってなかなか学ぶことも多かった。香川県の卒業生や学生さん達とも顔見知りになることができて大変よい機会であったように思う。午後から病棟回診に行ったものの何とも眠かった。明日はまたもや財田診療所の代診が待っている。早起きして病棟を回っておかないと大変なことになるので今夜は早く床に就くこととしよう・・・。

8月7日(土)晴れ 今日はP.M.16:00より香川県出身の自治医大学生さん達を交えて香川県卒業医師の会「自讃会」が開かれた。学生さん達に参加してもらったのは来年からの香川県の夏季研修の在り方を考えてみようというテーマが一つに挙げられていたからだ。香川県では夏季実習で田野々地区という過疎地区への住民検診を主体としてこれまで約9年間続けられてきたとのこと。ということは卒業生の勤務する診療所や離島などへは一度も行ったことのない学生さんがほとんどということになる。高知では小グループに分かれて卒業生の勤務する医療機関や診療所への現地研修を行い、6年間かけて大体のところを研修で訪問してその土地の雰囲気や卒業生の姿に接する機会がある。どちらがよいのかは分からないが、今後学生さん達で方向性を見い出していくことになるようだ。夜には近くの焼肉屋さんで院長先生やS脇部長にも参加して頂いて懇親会を行った。2次会にも参加して久し振りに学生さん達と話ができて楽しかった。大学や学生寮の雰囲気も自分達の頃とはかなり変わってしまっていてびっくりすることも多かった。とにかく若さと初々しさが感じられて皆元気だったが、さすがに自分は歳をとったなあ〜〜と世代のギャップも感じられて少し寂しい気もした。明日は田野々地区での住民検診で早朝5時30分出発とのこと・・・。起きられるだろうか????

8月6日(金)晴れ 今日は夕方6時30分から三豊総合病院全職員を対象に観音寺グランドホテルの大ホールを借り切って病院ビアパーティが開かれた。我々研修医集団は当然時間通りに駆けつけることはできずに約1時間遅れで到着した。勿論生ビール飲み放題、料理食べ放題ということでお腹を空かせた我々はバイキング料理に跳びつき十二分にお腹を満たせて大満足であった。明日から香川県の自治医大学生夏季研修が始まる。調度高知県の夏季研修と日が重なってしまったが、今年は香川で仕事をしている関係もあって他県の研修への取り組みを見せてもらうためにこちらに参加させてもらう予定だ。今の1年生は自分が大学卒業時には小学校の高学年くらいだった計算となり、果たしてどんな会話が成り立つのか?今からとても楽しみである。

8月5日(木)晴れ 今日も不安定狭心症の患者さんが入院となった。昨日に続いての心臓カテーテル検査目的の入院である。先日提出した入院患者分析で循環器の比率が低かった結果が考慮されてのことなのだろうか?いずれにせよ消化器、呼吸器、循環器とバランスよく入院があたることは自分にとっては大変にありがたいことである。今日の午後には在宅往診患者が新規で2名増えた。いずれも豊浜町内で一人は自分が病棟で受け持ちとなっていた患者さんである。こうやって退院後にも自分の手でfollow upできることは何よりも嬉しいことである。もう一人はO原先生の担当患者さんであったがO原先生の在宅訪問件数が許容範囲を超えた数字でこなされているために訪問看護婦さんの方から少し私の担当日に近くの患者さんをまわしてもよいか相談があり、そういった関係で紹介となったわけである。このようにO原先生の陰なる活躍ぶりはこうやって実際に自分が組織の一員としてやってみて初めて実感できるわけであり、自分が地域に戻ってここまで精力的にやっていけるかどうか少し不安もある。今はそんな多忙な先生の少しでもお役に立てるのなら・・・という気持ちでいるわけであり、こうやって大切な患者さんを任せて頂いて大変喜んでいる次第なのである。

8月4日(水)晴れ 今日は不安定狭心症の患者さんが入院となった。ここ2ヶ月くらいで3回の胸痛発作があり、負荷心筋シンチの検査で陽性所見が得られたことから心臓カテーテル検査を目的に入院となった。こういったカテ目的の患者さんにはレーゲル(決まった治療の流れ)があってそれに基づいてオーダーを出していくのであるが、検査目的の入院とはいえ安易な流れにならないように心掛けるようにしている。勿論冠動脈に狭窄でもあればPTCA(風船で狭窄血管を押し広げる)やステント挿入治療などの治療も場合によってはあるわけだが、ついつい医師-患者間の関係が薄いものになりがちなので注意していかなければならない。

8月3日(火)曇り 今日は夕方に高齢者の入院があった。ミットはS脇部長である。ここ1ヶ月で体重が4kg:減少し3日前から嘔吐が続いて食事が食べられないという訴えである。今後内視鏡やCTなど精査を進めていく必要がある。その後消化器のカンファレンスがあったが、最近大腸憩室の穿孔による腹膜炎が結構続いていることに驚かされた。その他上腸間膜動脈閉塞症例など珍しい疾患の提示もあってやはり大病院だけあるなと感心させられた。外科の先生方もこういった急性腹症については緊急手術の適応となるためにここ数日予定外の手術が多くて結構お疲れの様子だった。こういった頼り甲斐のある外科の先生方がいるからこそ我々内科としても安心してこういった急性腹症にあたることができるわけであり、逆に我々もこういった症例を迅速に診断して外科紹介する必要性をつくづく感じさせられた。地域に戻った時には自分でしっかり診断までもっていけるかどうか不安もあるがこういった症例を今日のカンファのように実際に目の当たりにしておくことはきっと将来の糧となっていくものと信じてやまないのである。

8月2日(月)曇りのち雨 今日は夕方から観音寺のホテルで一般病院での呼吸器感染症と抗生物質の使い方という演題で香川医大よりF田先生をお招きして講義を受けた。三豊地区での非定型的抗酸菌症の流行、クラミジア感染と動脈硬化の関係についての新たな知見、マクロライド系抗生物質の見直しなど話題が豊富で大変勉強になった。帰院してからは月始め恒例のレセプトチェックが待っていた。病棟に行くと昼間以上に若い研修医の先生達が一同に揃ってレセプト作業にあたっていた。私自身も今月は血液疾患やターミナルケアなど症例が多くて今まで以上に治療に要した医療費も高額となり、その注釈書きが大変である。この注釈の内容によって支払い基金の方から病院側に医療費が支払われるわけで、減点査定を受けるとこれは病院にとって大きな痛手となってしまう。しかもここ三豊では各ドクター別に減点額がチェックされ、評価の対象となってしまうのである(厳しい〜っ!!!)。まだまだ今日はレセプト初日・・・。これからが本番である。

8月1日(日)晴れ 今日から8月。ノストラダモスの1999.7月の不吉な予言の期限も無事通り過ぎて何故かホッとしている今日この頃である・・・・。世間一般には夏休みということだが、今年の私はなかなか夏休みという言葉には縁遠いものがある。ちよっと哀しいものがあるが研修医たるものこの一年一日たりとも無駄にしないよう勉学に励むべしといったところだろう。子供達もこの夏休みに近くの水泳教室に通っていて今夜久し振りにお風呂に入れたら浴槽内で2人がバタ足の練習をし始めて入浴中大変だった。前は洗髪時に頭からお湯をザバーッとかけると泣いたりしていたのだが、最近では水泳で水慣れしたためか全然平気でケロッとしており、水泳教室もなかなか侮れないものがある。N津先生やY地先生の子供さん達も通っているスイミングスクールなので安心もあり、今後も体力作りを目的にしばらく継続して通わせるようである。まあちゃん、優ちゃん2人とも頑張れ!!!