日々の何気ない出来事を思いつくままに綴ってみました・・・

          

7月31日(金)晴れ 今日は不名誉な報告をしなくてはならない。今日一日病院の方は有給休暇をとって休みにして伊野町にある運転免許センターへ行かなければならなかった。先日速度超過違反(制限速度50km/hrのところを82km/hrで走行してしまった)を起こしてしまい30日の運転免許停止処分を受けてしまったのだ(恥ずかしい・・・)。今日の指定日教習を受けると停止期間が今日1日のみに短縮される制度があって今日はその講習を受けるために病院を休んだのであった。講習はA.M.8:30から昼休みをはさんでP.M.16:20頃まで続けられた。講習の最後には40問のマークシート試験があり、この結果で短縮期間が29日になったり20日になったりする。近年の交通事故発生件数の著しい増加のために道路交通法も整備・強化され、特に速度超過違反については厳しく設定されており30km/hr以上で一発免停(6点減点以上)となってしまうのである。幸い私は前歴なしであったために交通違反基礎点数6点減点で今回30日の短期停止期間が適応となったが、ちなみに前歴1回だとたったの4点減点で一発免停となりしかも中期(60日)停止期間の適応となってしまうのである(前歴2回以上ではわずか2点で中期免停となるそうだ)。これから1年間無事故無違反であれば前歴は消滅してしまうという特例があり、今回のことをよい教訓として交通法規を遵守すべく安全運転を心掛けるよう努力することを決心した。しかしながらまだこれだけでは許してもらえない。今回の処分は行政処分であり、まだ刑事処分が残っている。刑事処分というと大袈裟だが、指定日に交通裁判所へ出頭し略式裁判を受け罰金を支払うことがまだ残っているのである。やはり悪いこと(違反)はするべきではない・・・。どうかこのホームページを読んだ方は交通違反の恐ろしさを共感して頂き、私と一緒に是非とも交通安全に励んで事故を起こさないよう気をつけて運転しましょう。教官が「今日ここに来られた皆さんは捕まって運が悪かったと決して思わないで下さい。事故を起こさずにすんだたけでも大変運が良かったと思ってください」と最後におっしやった言葉がとても印象に残った。反省・・・・

7月30日(木)晴れ 今日は夕方から県立中央病院へ肝胆膵カンファレンスへ院長と2人で参加した。一番の目的は当院で外来followしている一人の患者さんについて今後の治療方針について専門医の先生方にアドバイスやご高診を頂くことであった。そのために研修医時代から約6年ぶりにこのカンファレンスでプレゼンテーションすることとなった。久し振りだったので少し緊張したがつまりながらも何とか症例提示が終わった。各先生方から色々と貴重なご意見を頂き、今後の治療方針を決定する大きなステップとなった。このカンファレンスでは毎回各症例ごとに熱心にかつ厳しい議論が飛び交い、その患者さんにとってベストの治療は何かということにあくまでもこだわって会は進められて行く。時には残念ながら手術の適応から外れてしまう症例もある。しかし手術の適応がなくても他にまだ何か残されている治療手段はないか、QOL(Quality Of Life)をより高めるにはどうすればよいかについてとことん話し合いがなされる。今夜も参加させて頂いて本当に感謝している。例え今回のように院外の症例であっても親身になって症例を検討して下さり、私自身も治療に迷いがあったのが吹っ切れた感じがした。この治療方針がこの患者さんにとって最善の結果をもたらしてくれることを心から願っている。帰り途に院長と大崎診療所のM下先生と3人で旭町のA軒にラーメンを食べに行った。いつも以上にラーメンの味が美味しかったのは単にお腹がすいていただけではなかったように思う・・・。

7月29日(水)晴れ 今日の夕方に病院のすぐそばで交通事故があった。何でも車にはねられて転倒し後頭部を強打したとのことだった。私は当直であったために看護婦さんから電話で呼ばれて、救急車を呼んでいるそうだが意識がなくて倒れているようなのですぐに来て欲しいとのことであった。現場に向かおうとしていると加害者の方が病院まで自分の車で搬送して来られていた。呼んでも応答がなく両眼とも縮瞳しており四肢もぶらんとして弛緩していて脳出血が示唆された。患者さんの顔を見てみると普段からよく知っている近所の女性で、日頃から身体の不自由な旦那さんを介護されている女性であった。ただちに脳CTを施行し予想通り脳挫傷で頭蓋内出血を伴っていた。福祉担当職員を呼んで、残された旦那さんの処遇や今後のことについて対応を図るよう指示し、そのまま救急車で市立宇和島病院脳外科へと救急搬送した。勿論出血を伴い意識障害もあったことから搬送中に呼吸停止などがあってはいけないために私が同乗して行くことになった。幸い移送中特に問題はなかったものの、この患者さんについて今後の予後が大変心配される。残された旦那さんは自立して生活することは困難であり、この奥さんと二人三脚で何とか生活できていた現実がある。今の所身体障害者施設「みどりの家」への短期入所(ショートステイ)が適当ではないかということになっているようだが、本人は奥さんのことがとても心配な様子で傍について看病してあげたいと訴えているようだ。しかしながら現実的には叶わぬ願いであり、施設入所の運びとなるであろう。この奥さんの予後次第で旦那さんの生活も一変してしまうことから何としても良くなって後遺症を残さずに梼原へ帰って来て欲しいものである。交通事故は本当に一瞬の出来事なのだが、その一瞬で一生の後悔を生み出してしまう恐ろしさをまざまざと見せつけられてしまった・・・。

7月28日(火)晴れ 昨夜の症例検討会で問題になった画像について今日の午前中に県立中央病院放射線科のM田先生にコンサルトすることになっていた。主治医の私は四万川診療所へ出張診療に行っていたために院長が代行してくれた。院長が読影した通りの所見で間違いないことが確認された。院長のレントゲン読影の診断能力が高いために昨年から脳外科関係以外の画像伝送によるコンサルト件数がかなり減ったように思う。これは当院にとっては誇るべき現象なのである。また午後には心電図異常を認めた女性がいて心電図をスキャナーでJPEGファイルに変換し、インターネットを使って高知市民病院循環器科へ送信してこちらも循環器科N村先生に心電図読影をお願いした。こちらも心臓カテーテル検査の予約がその時点で決定した。今日はまさにハイテクを駆使した梼原病院の特徴が出た一日であった。画像伝送については当院のシステムが高価な故に普及までには程遠いものの、インターネットを使った画像伝送手段はこれからどんどんと臨床の中で普及していくに違いない。そして何より後方病院の専門医の先生達のこういったボランティア的な協力姿勢(遠隔地画像診断についての診療報酬がまだ決まっていない・・・)に改めて感謝する次第である。M田先生、N村先生今後とも宜しくお願いいたします。

7月25日(土)大雨 今日は朝から土砂降りの雨で、家のすぐ前を流れる梼原川の水位がかなり高くなっている。昨年は台風による大雨の際に梼原川が警戒水位を越えてしまい、院長家族とともに病院へと非難した苦い思い出がある。自然の力は想像を絶するものがあり、予測のつかない災害をもたらすことがあるためまだまだ気を抜いてはいけない。昼食を済ませて帰宅するとポストに小さな箱に入った郵送物が入っていた。送り主はNECのソフトウェアカスタマーズセンターと書いてある。これはま・ま・まさかWindows98のアップグレード版ではないか!!!私のパソコンはNEC98-NXシリーズで平成10年1月に購入したのでWindows98のアップグレード版優待販売の特典が付いており、もうかなり前で忘れていたがその申し込みをしていたのだった。今日は7月25日・・・ということはWindows98の発売日ではないか!!!さすがはNEC、期日指定で発売当日にCD-ROMを郵送してくれるとは・・・。なかなか粋な計らいをしてくれるものだと思わず感心してしまった。早速インストールを・・・と思ったが、夕方から優駿の通う保育園の夏祭りがあって今日はその理事を務める嫁さんの代わりに色々と手伝いをする約束となっていた(う〜ん、残念・・・)。はやる気持ちを抑えて夏祭りの方に集中するようにし保育園へと向かった。昨年は台風のために1日順延となっていたが今年もひょっとしたらと思わせるくらいの大雨が降り注ぐ中準備が進められた。大きなテントが用意され、そこで焼きそばや焼き鳥、金魚すくいなどが開かれた。お祭りが始まると雨のことなど忘れてしまう位皆活気に満ち溢れ、子供達の歓声で賑わった。普段は制限されるお菓子類も今夜だけは無礼講ということで子供達は口の周りや前胸部を汚しながら口一杯に頬張っていた。嫁さんはここでも妙な才能を発揮し、知り合いの奥さん連中に感心されていた。それは「金魚すくい」の妙技にあった。たった1枚の薄い膜でできたすくい具でいとも簡単そうに小さな金魚を20匹以上捕まえてしまうのである。膜はまだ破れてなかったが、後に子供達が順番を待っていたためにそこで中断することとなった。TBSの「しあわせ家族計画」で金魚すくいのタスクが課せられていたことがあったが、是非うちの嫁さんにこのタスクをやらせてみたいものだ。そんなこんなで後片付けを終えて帰宅したのはP.M.21:00だった。子供達を風呂に入れて寝かしつけてからでないとパソコンには触わらしてもらえない決まりがある。自分も眠気を必死にこらえながらどうにか子供達は眠ってくれた。所要時間は約1時間程度だったが無事インストールは成功し、MacOS8.1に続いてWindowsも時代に乗り遅れずに済んだ。院長から「Windows98は少し様子を見てからの方がいいぞ」と言われていたことをインストールを済ませた段階で思い出した(し・しまったっ・・・)。こうなったら色々と使ってみて不具合が出たらそれはその時だ・・・と自分に言い聞かせるように納得させた。今夜は本川村の寒風荘で自治医大学生の夏季研修の打ち上げ会が開かれていたはずだ。院長はS元次長と一緒に参加したが、私は今回この保育園夏祭りの準備のため欠席にした。そのお陰というと変だが、家にいられたお陰でWindows98のアップグレードが販売日に完了した。これは自己満足以外の何物でもないが何故かとても嬉しかった。今日は保育園とNECに感謝して一日を終えよう・・・。それではおやすみなさ〜い。

7月24日(金)曇り 今日からY子先生が夏休みとなる。旅行先はタイだそうで、お母さんと妹さんを連れての旅のようだ。タイには学生時代から交流のある友人がいるそうで以前からとても楽しみにしていた。是非思い出に残る楽しい旅行となるよう祈っている(無事に帰国して来て下さい・・・)。今日の夕方から病院各部署の代表者で構成される病院代表者会が開かれた。討議内容に入院カルテファイルの変更が含まれていた。現在病棟で使用しているカルテは2穴で長期入院ともなるとファイルからカルテ2号紙や看護記録紙が容易に外れてしまうためにもう少し穴の多いファイルにしようということになった。カルテ台も平坦で回診で動かす時など台から幾つかのカルテが滝のように崩れ落ちてしまう有り様であり、落ちないようカルテ置きが斜めに傾いているものに買い換えようなどと意見が出された。梼原病院設立の際にこういった小物類まではなかなか注意が払われなかったためと思われるが、結局買い直すはめに陥ってしまうだけにやはり何でも最初の選択は肝心であることをつくづく感じた。梼原病院新聞8月号の内容についても色々と意見が出されほぼ草案はまとまった。7月創刊号は好評のもとに100部の印刷がほとんど無くなってしまい、昨日20部の追加印刷を行った。是非8月号も印刷部数だけは裁けて欲しいものである。今夜はY子先生の代わりに当直をしているのだがいきなり痴呆のある患者さんがIVH(中心静脈栄養)のルートを引き抜いてしまって逆流した血液でルートが詰まってしまった。また食事摂取不能の患者さんに挿入していた経鼻経管栄養のチューブもこれまた自己抜去されてしまい、今夜だけで立て続けに2例も栄養のルートが無残にも自己中断されてしまった。確かにこういった人工栄養は本人の意思を無視してなされているもので、うっとうしいから自分で抜くのは当然といえば当然なのだが、苦労して挿入した治療者側の努力が報われないのもこれまた事実なのである。明日はその恨めしさをぐっと飲み込んで2つの栄養ルートを改めて取り直さなくてはならない。忍耐・奉仕の精神で臨もう・・・。トホホホホ・・・

7月22日(水)曇り 今日久し振りにP.M.18:00から病院の飲み会があった。名目はH谷先生・K川先生の新居完成祝い、K川先生の長女出産祝い、Y子先生の病院横官舎への引越し祝いなど色々とあったのだが、何といってもメインは看護婦さんであるS乃さんの寿退職祝いのための送別会であった。S乃さんは梼原町出身の看護婦さんで市内の病院で勤務されていたのだが、梼原病院開院に伴い地元に戻ってきてくれて開院3ヶ月前に新規採用され現在に至っている。今回土佐市在住の方と縁あって結婚されることになり、その前途を祝って今日の送別会となった。S乃さんはとても照れ屋さんで自分がメインの飲み会だと困るということで、先述のような口実を並べて宴会を催す運びとなった訳である。司会は当初H谷先生の予定だったが昨日急きょ私が司会をやることとなり、今日の午前中から婦長さんと色々とプログラムをあれこれと考えて本番に臨んだ。司会は意外と気楽で、肝心の祝辞や送別の言葉は院長や婦長さん、事務長さんを紹介して喋ってもらうだけという実は楽な役割であった。ともかくとても患者さんに対する接し方が優しく、笑顔の素敵な看護婦さんであっただけにいなくなるのは大変残念であるが、彼女にとって幸せな選択である以上諸手を揚げて祝福し送り出してあげるべきなのだろう。どうぞ末永くお幸せに・・・。しかしまたこれで病院の看護婦さんの人数が一人減ってしまう訳だが今の所代わりに採用される人の話はまだない。婦長さんも勤務表のやりくりなど色々と大変だと思うが何とか乗り切っていってくれるものだと信じている。

7月21日(火)晴れ 今日仕事が終わってからスカイパーフェクTVの入会の手順に従ってアンテナやチューナーの設置を行った。電話回線までつなげるのには驚かされた。ホテルのビデオ鑑賞サービスのようなシステムがあって電話回線を用いて申し込みをするようである。アンテナをベランダに設置してCSコンバーターの角度調整、アンテナの仰角・方位角を調整し、嫁さんに手伝ってもらいながらアンテナレベルを合わせた。説明書通りにやるとなんと数分のうちに衛星をキャッチし、プロモーション番組が我が家のTV画面に登場した(ばんざーい!!!)。なんだか居間の空間だけが都会にテレポーションした感じだった。カスタマーズセンターに電話登録を済ませこれから2週間の無料視聴期間となる。嫁さんはさっそくJリーグチャンネルでジュビロ対セレッソの録画放送を観戦していた。このチャンネルだけで900円/月もかかるのである。お得なセット形式のもあるがやはりこんなのに限って大したチャンネルは含まれないのである。これから嫁さんとよく研究して最終的なチャンネル決定をしたいと思う。ちなみにインターネットのホームページ(http://www.skyperfectv.co.jp)からも登録内容の変更が簡単にできるようなのでこの方法も是非試してみたいと思う。いやぁ〜、なかなか便利な世の中になったものだと思わず感心してしまった。とにかく入会までたどり着いてホッとした・・・。

7月20日(月)晴れ 金曜日から3日間病院に束縛されていたために今日一日くらいは家族サービスしなければ・・・ということで高知市の実家へと遊びに行くことになった。嫁さんは1-2週間前から子供服のバーゲンが始まっているために喜びいさんで市内のデパートへと飛び出して行った。そう今日私は2人の子供たちの子守りという大仕事が待っていたのである。おじいちゃん(私の父親)は優美佳がとても可愛くてしょうがないようで汗だくになりながらかくれんぼや追いかけごっこをして遊んでくれていた。今日の私のもう一つの仕事はスカイパーフェクTVのチューナーとアンテナセットを購入することだった。というのもW杯が終わって嫁さんのサッカー熱は冷めることなく、JリーグやセリエAなどの専門チャンネルを見たいという強い希望のもと、私もそれに賛同してスカイパーフェクTVに入会することにしたからだ。私の父親はオーディオや視聴覚関係のAV機器に精通しており、ソニーの最新型SAS-D900SETで文句なしに機種が決定された。2人の子供達が昼寝をしている間に父親とともに高知市内のベスト電器に買い物に行った。さて、後は自分で設置してうまく放送を観るところまでいけるだろうか・・・?でもよくよく考えてみると私にはその番組をゆっくりと観る余裕があるのだろうか?たぶん嫁さんも子供達が眠っている時くらいしか観ることはできないだろう。梼原への帰り道そんなことをふと考えながらも「嫁さんが喜ぶんならまぁいいか・・・」と変に納得していた。さて明日は四万川の外来だ。早く寝て明日に備えよう。

7月19日(日)雨のち曇り 今日は朝から今にも泣き出しそうな曇り空であった。家から四国カルストを見上げると濃い霧で隠れて高い山並みが確認できなかった。私は過去2回四国カルスト高原マラソンに出場したがいずれもギラギラするような強い日差しの中でこれから夏を迎えるのにふさわしい暑さのイメージがあったのだが、今年はちょっとイメージが違っていた。車で登ってみると案の定四国カルストは濃い霧で視界も極めて不良であったが気温は涼しめで湿気が高かった。嫁さんは女子5km,18-39歳の部に出場し結果は23分台で51名中10位と大健闘だった。本人はこの結果にもまだまだ不満そうで、濃い霧のために目標が確認できずラストスパートのタイミングを失ったと悔しがっていた。この調子だと嫁さんは来年も出場して今年の無念を晴らす決意でいるようだ。ちなみに23分台というのは私のもつ自己最高記録の24分台よりも速かったのである・・・。この時は私も少しは練習して臨んだ際の記録だけに私自身密かに落ち込んでいた。しかし今の私には、来年練習して嫁さんに勝とうなどという精神的なパワーはすでに残っていない。またもや自分の体力の衰えを痛感させられてしまった。こうなったらまた嫁さんを応援して来年は是非6位入賞を期待しよう。そうそう今日はY子先生のインターネット接続作業を行った。彼女もInforyomaというプロバイダーに入会し念願のメールアドレスを取得した。これで薬剤師のH君、H谷先生、K川先生、自分の父親に続いて5人目のインターネット接続に関するお世話をさせて頂いた。このプロバイダーから特に謝礼をもらっている訳ではないのだが、梼原からでは須崎市に56kbpsのアクセスポイントを有する唯一のプロバイダーだけにここ以外の選択肢がないのである。Y子先生はタイに友人がいてこのインターネットを通じてメール交換をしたいと以前から楽しみにしていた。是非e-mailを使って交流の輪を拡げて欲しいものである。

7月18日(土)曇り 今日は午前中胃精検が行われた。これは梼原町が毎年3-5回に分けて行っている検診事業の一環であり、毎回40-50名近い受診がある。毎年のように胃ポリープや胃潰瘍瘢痕を内視鏡で追跡される方や先日の胃透視(いわゆるバリウム造影検査)で異常が指摘された方が対象となる。毎回2名の院外内視鏡医を招き、当院からも1名お手伝いを出して3人体制で検診を進めていく。今回は九反田胃腸科のY光先生とT南病院のT橋先生に来て頂いた。これまでは3人の先生が施行した精密検査結果の内容を手書きでまとめていたのだが、今年度の分から院長がファイルメーカーを用いたフォーマットを作成してくれていたお陰で「入力してプリンターで打ち出すだけ」と大変効率的な作業に変更されていた。当直の控えでもあったが外来もなかなか忙しかった(K川先生お疲れ様でした・・・)。救急車での外傷患者搬入も2回あって私も脳CTなど少しお手伝いさせていただいた。夕方からは日頃から何かとお世話になっている特別養護老人ホーム「ふじの家」の夏祭り(ふれあいの夕べ)が開かれた。今日一日大活躍だったK川先生にも声をかけて一緒に出かけた。K川先生には2ヶ月になる娘さんがいて奥さんと一緒に参加してくれた。入所しているお年寄りの家族も勢揃いしていてお年寄り達の表情も皆とても嬉しそうだった。K川先生はビールの速飲みに参加(もちろん当直なのでジュースだったが・・・)し、私はカラオケに出場した。一曲何でもというので選んだ曲は谷村新司の「昴」だった。この曲はちょうど一年前に梼原町で開かれたKUTVという地元テレビ局主催の番組の予選で歌ったもので見事落選した因縁のある曲だったが最近の歌がよく分からないしお年寄りも聞きやすいかと思って選曲した。2人の子供達も今夜だけは沢山の花火やつかみ取りで獲得した大好物のお菓子やアイスクリーム三昧で大満足だった。帰り際には今や都会では珍しくなったカブト虫のつがいをお土産にもらった(嫁さんはその餌にするために食べ残しのスイカを急いで取りに戻っていた)。「ふじの家」の職員の皆さん大変お疲れ様でした。とても楽しかったし料理も美味しかったです。明日は四国カルスト高原マラソンだ。天気がすっきりとしないが雨にならないことを祈っている。

7月17日(金)曇りのち雨 今日の午後院長が母校自治医大へと出発した。目的は認定産業医の資格を取るためである。今回が第一クールで今後3クールにわたって講義が続けられる予定だ。昨年は私自身がこの資格を取りに大学へ行かせて頂いたのだが、この時院長は「資格があるとその分仕事が増えてしまうので・・・」と言っていたが、やはり町内で幾つかの企業で産業医として名前があるためにこの資格に限っては取らざるを得ない状況となってしまった。というのも、これまでの労働安全衛生法では産業医については資格が問われなかったのだが、法の改正によって資格が必要となったために地域医療の現場で活躍する我々自治医大卒業生は昨年あたりからこぞってこの資格取得に動きだした訳である。またH谷先生は友人の結婚式のために鹿児島へ、そしてY子先生も同じく友人の結婚式のために島根に2人とも今夜出発した(内科は私一人ということになる・・・)。私はこの週末は整形外科K川先生の控え当直で、付加的な仕事として明日は胃精検(梼原町がやっている検診事業)、明後日は四国カルスト高原マラソンの担当医も任されている。外傷に関してはK川先生がいるので大変心強いものの何とかこの3日間が平穏無事であって欲しいものだ。

7月16日(木)曇りのち雨 今日はP.M.17:30から梼原町の高齢者世帯を対象としたアンケート調査の結果報告会が開かれた。町内在住の高齢者が介護や福祉に対して持っている意識や考え方を調査したものである。今日の参加者には行政の幹部職員をはじめ、施設や福祉に携わる多数の参加者があった。この調査は平成12年度から導入される介護保険に向けての準備のひとつで、町職員や福祉関係者、ボランティアなどが大勢駆り出され、大変な苦労の上に出来上がった大切なデータである。町内の高齢者の分布や介護の必要度による分類、各種福祉サービスに対する認識や意識調査、梼原病院や行政などに対する要望など多くの貴重なデータが収集されていた。予想に反することなく高齢化の波は大きく押し寄せており、町内の人口ピラミッドは60-70歳台の大きな波をピークに他の年齢層はあまりにも貧弱な数字であった。この大きな波があと5-10年もしないうちに虚弱な世代の仲間入りをしてしまうのである。我々若い世代だけで本当にこの数字を支えきれるのだろうか? ここ梼原町は要介護度の高い高齢者については病院や特別養護老人ホーム、そしてD型デイサービスやショートステイなどの基盤があり、またある程度自立している高齢者に対しては福祉支援センター2F居住部門やこうふくの家、B型デイサービスなどが整備されている。しかしながらこの中間的な高齢者(いわゆる養護老人ホーム入所のレベル)に対する基盤整備がなされていない。現在でもこのレベルの高齢者に対する我々の介入には困難を極めている。今日は行政の幹部職員の面々にこれらの現状が実際の数字として示された訳で、皆真剣にこれらの問題に対する議論を交わしていた。今日はこの梼原町にとってまさに介護保険に向けての良い門出になったのでないかと思う。どこの自治体でもこの問題は大きな難題として重く圧し掛かっていることだと思うが、まだまだどこから手をつけてよいのか分からない状態の自治体も多いのではなかろうか。高齢者の受け入れ先であるハード面ばかりを重視してもいけない。問題はその業務を遂行する人材の育成である。今日の報告会でつくづく感じた。ここ梼原町にはその人材が確実に育ってきていることを・・・。

7月15日(水)曇り 今日は保育園の参観日だった。嫁さんが優美佳を連れて日頃の保育園での優駿の様子を見られるとあって前日からとても楽しみにしていた。友達ともうまく溶け込んでいて先生の指示にもしっかりと返事をして従ってくれてたようだ(良かった・・・)。父兄の中には当科の非常勤勤務医師であるG保先生ご夫妻も来られていたようで、G保先生は仏教徒で頭をまるめているのだが、嫁さんから聞いた話によると保育園の子供達は応援に使うボンボン(チアガールが応援の時に手に持つやつ)を「おじちゃん髪がなくて可哀想だからこれあげる」と言ってG保先生の頭に乗せていたとのこと。まったく無邪気な子供達であるが、子供達は心に思ったことをダイレクトに表現したり行動に移すためにこちらが冷や冷やさせられることも多い。ボンボンを外そうとすると一部の子供達が怒ってしまうためにさすがにG保先生もボンボンを頭から外すことができずそのまま頭に載せていたとのこと(いかにもG保先生らしい・・・)。嫁さんもどこまで笑ってよいのか困ったようだ。G保先生こんな話題を出してしまってごめんなさい。でも保育園らしいほのぼのとした話題でなかなかユニークだったなぁ・・・。

7月13日(月)晴れ 昨夜の願いが通じたのか静かな当直の夜であったが、優美佳が久しぶりに夜泣きをして家の中ではぐっすりと睡眠を・・・という状態ではなかった。昨日当直で起きていたこともあってその夜泣きも併せてA.M.2時には目が覚めてしまった。一応5時間の睡眠はとれている。TVをつけると参議院選挙の速報が続いていた。こうなったら朝まで選挙戦を見てそのままW杯決勝を見るぞという決心をした。残念ながらブラジルはフランスに負けてしまった。普段のブラジルらしさが見られず迫力不足だったように思ったがやはり地元フランスのサポーターの雰囲気に呑まれてしまったのだろうか?長かったW杯もとうとう今日で幕を閉じ、少し寂しい感じだがまた4年後を楽しみにしよう。今回のW杯でまた沢山のいい選手に出会えた。このインターネットで世界のサッカーの情報も簡単に手に入れることができるのでこれでまた楽しみが増えた。しかしその試合が終わった後には哀しい現実が待っていた。そう外来診療である。さすがに5時間の睡眠をとっているので大丈夫かと思っていたがA.M.9:00過ぎ頃からものすごい眠気に襲われてしまった。何とか死にものぐるいで外来をこなし結局P.M.13時30頃までかかってしまった。午後は回診までちょっと休憩しようと思ったら何と自分で心エコーを予約していたり、予定入院の患者が来院したり、午後の外来患者の検査を依頼されたりと休む暇がなかった。その後P.M.15時から病棟回診なのだが、何と院長が急に用事が入って僕が代わりに回診することになってしまった。院長ならばP.M.17時までに終了させる回診を30分以上もオーバーさせてしまった。その後すぐに病棟の入院患者のプレゼンテーションおよび勉強会があり、夕食を簡単に済ませた後P.M.21時よりフィルムカンファレンスがいつも通り行われた。さすがに今日一日はとても長い一日だったし少々お疲れモードである。この文章を書いている自分の意識もすでにもうろうとしてきた。今夜は当直もないし明日から早起きをすることもないしゆっくり朝まで熟睡しよう。優美佳ちゃん、今夜はいい夢をみて頂戴ね・・・・。

7月12日(日)曇り 昨夜は当直が暇だと書いて床について間もなく深夜A.M.1:30に酒に酔って3mの高さから転落した若い男性が救急搬送されてきた。夜間当直をなめたような発言をしたからだ・・・と後悔したがすでに遅しで眠い眼をこすりながら処置にあたった。下顎骨折のため歯の噛み合わせが悪く開口制限があり、酔っていて意識状態が酩酊状態で頭部CTでも血腫が示唆される所見があり、深夜遅くではあったが市立宇和島病院へと紹介した。搬送が終わって帰宅するとA.M.3:30でもうすぐW杯3位決定戦が始まるためそのまま寝ずに観戦した。クロアチアのシュケル(ワープロで変換すると主蹴るとなった)はこの試合で得点王となった日本語の名前通りまさに世界のエースストライカーといえる素晴らしい選手だった。こんな選手が日本にも欲しいというのが率直な感想だ。とにかくそのまま日曜日の当直へと突入し夕方には参議院選挙を済ませ(P.M.19:50に子連れで行ったので今回の選挙のメリットを活かせた)、そのまま選挙のTVを見ていたがいつの間にか所々意識喪失状態となってしまい、まだ早いが床につくことにした。やはり当直の日は「大丈夫と確信」などという言葉は禁句ということがよく分かった。今夜はそんなことを考えずに眠ろう。さぁ明日はいよいよW杯決勝戦だ。頑張れ、ブ・ラ・ジ・ル!!!

7月11日(土)曇り この週末は当直である。先週が多忙な当直だっただけに今週はちょっとはマシだろうと思っていたら今日は久々に予想が当たって大した外傷もなく、入院もなく、あまりにも平凡な当直だった。まだ夜が明けていないのでこんなことを書いていたら救急車がやって来たりするものだが今回はあえて大丈夫だと確信しながらこの文章を書いている。院長も昼に会った時にうらめしそうに「今日は外来が落ち着いているなぁ」と言っていた。当直はまさに宝くじみたいなもので、今日は大当たりといったところだろうか?しかしながら今日は時間に余裕があった分病棟でムンテラに時間が費やせたので現在入院している独居老人について今後の対応をその親戚関係者達と協議した。高度の痴呆があり、身体状態も虚弱でこれまで家で独りで生活できていたのか不思議な位である。この患者さんにはもはや自分での意思決定権がなく、今後近親者内で法定代理人が決められ、入院や施設利用などにかかる費用などの負担について財産管理までも委託せざるを得ない。今日話し合いに来ていた親族の方々も明日は我が身という真剣な表情で協議に加わっていた。高齢者福祉や介護を取り巻く現状は本当に厳しい。この患者さんも特別養護老人ホームへの入所はこれから約1.5-2年先となり、それまでは在宅で介護してくれる家族もいないために町外の老健施設または療養型病床群とよばれるベッドを有する老人病院へと移って入所を待つことが決まった。この話し合いの後またもややるせなさというか哀しさが心をよぎった・・・。いかん、いかん・・・さぁ気分を変えてW杯のことでも考えよう。明日もA.M.3:00からW杯オランダ対クロアチア戦を観戦しなければならない。これも結構楽しみな試合だ!!早く寝よ〜おっと。

7月10日(金)晴れ 今日の夕方に月1回定期的に行われる高齢者サービス調整会議が行われた。毎月この会が開かれる度に特別養護老人ホームをはじめとする介護施設やデイサービスの利用を要するお年寄りが数名ずつ増えていく。デイサービスを受ける対象者は増えてもその世話をする職員は増えることはない。従って今のD型(要介護度の高いお年寄りが対象となる)デイサービスのシステムが作られて間もない頃には月に2-3回のペースでサービスが受けられしかも人数が少なかったためにより内容の濃いサービス(食事介助や入浴時間など)を提供できていたと思うが、今では月に1-2回のペースに頻度が少なくなり、受けるサービスの内容も増えた人数分だけ低下するのはやむを得ない。このサービスについてもいつかは制限されるべき人数枠というものが必ずできてくるだろう。これは哀しい現実ではあるものの、これからはわずかの差で選別がなされていくと予想される。福祉というものは確かにやればやるだけ喜ばれることは確かだが、そのサービスを提供する側に立つとそう易々と「いくらでも受け入れますよ」という訳にはいかない。これから介護保険が導入されることになれば益々その現実は厳しいものとなってくる。病院に併設している保健福祉支援センター2階にある居住部門も満室状態が続き、最近新しく作られた高齢者集合住宅「こうふくの家」の今後の利用法についても注目が移ってきた。ここ梼原町には養護老人ホームがないために特別養護老人ホームの入所対象(日常生活に全介助が必要だったり、問題行動や高度痴呆が必要)にかからないお年寄りで自立生活が送れない方は住民票を移して受け入れてもらえる施設のある自治体へと移っていかなければならない。皆自分の生まれ育ってきたここ梼原町に対して思い入れが強く何とかこういったお年寄り達を地元に留めてあげる手段はないものか色々と会議で問題視してくれる関係者も出てくるようになってきた。何でもだめだと最初から決めてかからずに何かよい方法を見いだせないかと院長をはじめとして行政の担当者の面々も現在色々と模索中である。現在梼原町の人口ピラミッドは60-70歳代の世代が群を抜いて多い。あと5-10年もすればこの集団が介護を必要とする世代に入ってくる・・・。考えていると少し気分が悪くなってきた。今日はこの辺でとりあえず止めておこう。

7月9日(木)晴れ 今朝は予定通りA.M.3:50に起床してW杯フランス対クロアチアを観戦した。昨夜の転落外傷の患者さん以外には外来で呼ばれることもなく、静かな当直だった・・・といいたかったが、サッカーを見終えて間もなく「病棟の患者さんが転倒して外傷を負ったのですぐに来て下さい」と当直の電話が入った。電話した看護婦さんもA.M.6:50頃の早朝だったためにまさか私がワンコールで電話に出るとは思ってもいなかったようで少しびっくりしながら話をしていた。やはり早起きは三文の得といわれるように今朝は早起きをしたお陰で外傷に対する迅速な対応が図れた。W杯に感謝しなければならない。しかしながらそのまま外来に入ってしまったために病棟回診も昼休みまでお預けとなり、結局またもや昼食に間に合わず、そのまま午後の予約外来および定期リハビリ患者さんの診察に入ってしまった。P.M.16:00過ぎからは我々内科医師と整形外科のK川先生そして理学療法士のH利先生を交えてリハビリカンファレンスを開いた。このカンファレンスも病棟や外来でリハビリを続けている患者さん達の現状と今後の治療方針を把握・決定するために欠かせないものである。現在理学療法士のH利先生はたったお一人で梼原病院のリハビリ患者を任されていて、病棟に、在宅に、施設にとあちこち飛び回って熱心なリハビリを続けて頂いている。今日の院長の話では「ひょっとすると来年度からは地元出身の理学療法士さんを1名増員できるかも知れない」とのことであった。是非とも地域にマッチした気概のある理学療法士さんに来て頂いて今のH利先生の激務を少しでも緩和してあげたいものだ。その後本来ならば高知県立中央病院の肝胆膵カンファレンスへと向かう予定だったが、さすがに居眠り運転をしてはいけないと思い今夜はキャンセルすることにした。梅雨に入る前に院長から「田植えが終わって梅雨が明けると外傷が増えるぞ」と言われていたが、まさにここ2-3週間結構な外傷が多い印象がある。週末は当直の予定だが整形外科のK川先生は不在となる。梼原と東津野の皆様、そして梼原を訪れる観光客の皆様、くれぐれもお怪我にはご留意なさいますように・・・・。

7月8日(水)晴れ 梼原病院では毎週水曜日にケースカンファレンスを行っている。この会議は町内高齢者を対象としており、デイサービスやヘルパー派遣など福祉サービスの必要性のある人や在宅で何らかの介入を必要とするお年寄りを個別に検討し、我々医師、看護婦さんをはじめとして保健婦さん、ヘルパーさん、福祉担当者、社会福祉協議会代表者など約10名ほどが集まって話し合いを行う。時には家族や主な介護者にも同席して頂いて意見を聞いたりもしている。この会議は月に1回開かれる高齢者サービス調整会議の予備的な会議として位置づけられており、少人数のメリットを活かして小回りの効く機能を果たし、かつ奥まで突っ込んだ内容の話し合いがなされる。今日の症例も現在入院している独居で痴呆のあるお年寄りや外来で診ている脳梗塞患者さんについて検討した。我々もただ病気を治療するだけではなく、退院後の生活に関することまで考慮してあげなければならない症例が最近特に増えてきているだけにこういった会議の意義は大きい。また逆に在宅で我々の知らない高齢者についての情報もキャッチできるというメリットもあり、今後もこの会議は継続してされていく。このように我々梼原病院医師は福祉や保健担当者と膝を交えて意見を交換する機会(高齢者サービス調整会議、東津野や梼原町保健婦さんとの情報交換会、ケアプラン会など)を幾つかもっていて地域医療を推進するにあたって我々の強い味方となっている。今夜は当直だ。帰宅前に転落外傷の患者さんが救急搬送されて来てばたばたとしたが、後はこのまま静かな当直であって欲しいものだ。もうすぐP.M.21時になる。子供達は寝る時間だ。私も早く寝なければならない・・・???。

7月7日(火)晴れ 今日の午前中は四万川診療所で診察だった。「次は七夕の日においでね」と患者さん達に声かけした記憶が結構あったために今日の外来は忙しくなるだろうと思っていたら予想通りだった。今日はそんな忙しい外来か始まって間もなくお忍びで梼原町長が一人で四万川診療所視察に訪れた。「忙しいのは噂に聞いていたが、これ程とは・・・」と絶句されていた。これまでの四万川診療所としてのイメージとはかなり異なった認識をもって頂けたものと思う。30-40分以上は診療所の待合いにおられて外来患者さん達と意見交換をされていた。選挙戦略の意味合いもあったかも知れないが、四万川診療所の実状を目の当たりにしてしかも現場の生の声を耳にされて色々と考えて下さることだと期待している。とにかく実際に足を運んで自分の目で現状を確かめてみようという町長さんの姿勢にはとても感銘を受けた。梼原病院看護婦さん1名応援の甲斐もあってP.M.12:40頃に何とか外来が終了したのだが、梼原病院に帰ってきてから病棟の指示を書いていると無情にも昼食を摂る間もなくP.M.13:30からの外来が始まってしまった。結局P.M.17:40過ぎまで午後の外来も休む間もなく続いてなかなかしんどかった。しかしながら最後まで笑顔を振りまくパワーが残っていたということは風邪も完治したということに他ならない。さて明日A.M.4:00からはW杯ブラジル対オランダ戦がある。せっかく頭痛も遠のいてラッキーと思っていた矢先に「も〜〜っ!!」という感じだが、すでに私は2人の子供達と睡眠モードに入っている(まだP.M.20:50だというのに・・・)。あれっ?何故か目覚まし時計もA.M.3:50にセットされている。これはまだまだ頭痛解消までには程遠いものがありそうだ・・・。

7月6日(月)晴れ 今日は一日頭痛がひどくて体調が悪かった。強い味方であるはずのセデスGも服薬してみたが効果がなかった。午前中は1診で外来をしていたのだが、そばについてくれている看護婦さんからも「先生今日は調子が悪そうですね」といとも簡単に見破られる位顔色も悪かったようだ。理由は簡単、そうW杯で夜更かしをしているためである。こんなことになってはいけないと気をつけてはいたものの、やはりP.M.23:00過ぎからとか、早朝A.M.4:00からとか今回のW杯は日本人にとっては不利な条件が多過ぎた・・・。自分でも外来をやっていて何が一番調子の乗っている時と異なるかというと笑顔が出せなくなってしまうことがあまりにも大きい差となって出てくる。こんなことではいけないと思って無理に笑顔をつくってもなかなか長続きしないのである。とにかく何とかして体調を復活させなければならない。しかしながら休もうにも病棟もここのところずっと満床が続いていて入院させるために何人か患者さんを移動させて部屋のやりくりをしなくてはならない場合が多くなってきた。今のところすぐに退院できそうな患者さんが少ないためにしばらくはベッドの確保が困難な時期が続くと思われる。週末は院長が当直で救急車が3台も来るわ、時間外の患者は山のように来院するわで大変忙しかったようだが、今週1週間を暗示するかのようで不安が募る。空きベッドのない救急病院ほどつらいものはない・・・・。何とかまたよい対策を考えなければならない。

7月4日(土)晴れ 今日は午前中に四国カルストへ上がった。というのも今月19日に開催される毎年恒例の四国カルスト高原マラソンに嫁さんが走る予定となっており、今年初めての出場ということでコースの下見を目的として行った。私と嫁さんは根本的に考え方が違っていて、私は何とか最小限の努力でマラソンに臨むのに対して嫁さんは絶対に手を抜かずに、出る以上は精一杯努力して・・・という考えをもっている。従って今だ私と子供が寝静まった毎晩夜遅くにもくもくと梼原町内を走っている。病院の職員にもちょくちょく見つかっているようで「子育てをしながら全く感心するわねぇ〜」と評価されているようだ。私もこの努力には頭が下がるのだが、嫁さんにはこれから色々と予定されているマラソン関係のイベントに私の代わりに出てもらうことにしよお〜っと(予土県境駅伝、桃源郷マラソン、足摺駅伝・・・etc)。私はしっかり子守りを承る所存でいますので・・・。とにかく嫁さんは実際のコースを見終わってからまた色々と対策を講じていた。私は当日会場で子守りと嫁さんの応援をと思っていたら、院長は産業医の講習会、H谷先生とY子先生は友人の結婚式のために不在となるためマラソン会場では梼原病院で私以外に医者が誰もいないということになり、急きょ私に救助斑担当医の依頼があった。私も当日出場しないために昼食をどうしようか(選手は弁当支給あり)と悩んでいたので弁当でも出してくれるのならという条件でその任務を受けることになった(ちなみにカルストマラソンのスタッフTシャツももらえる約束まで取り付けた)。これで3年連続の救助斑担当医ということになるが、毎年結構色々と仕事がある。たとえば1位で入ってきた男性が脱水状態で意識もうろうとなっていたり、ゴール寸前で足をつってしまって動けなくなってしまう人(ちなみにこの人に私が触れてしまうと失格になってしまうために励ますしか方法はないのだが・・・)、虫刺されで湿疹の出た人、捻挫の人・・・など多種多彩なのだが全て無料診療となっている。昨年も一人点滴して酸素吸入した人がいたが費用は全て町が負担していた。そんなこんなであっという間に四国カルスト高原マラソンもあと2週間に迫った。嫁さん頑張れ!!!

7月3日(金)晴れのち曇り 今日外来の前に大きな郵送物が置いてあったので見てみるとEレパからPerforma5220が送られて来ていた。宛名は何と院長宛てで、聞いてみると院長室に置いてあった旧型のMacを検査技師のJ明さんに譲るためにその代替品として購入されたようである。何でもJ明さんは宛名職人を使って住所録を作成し、カラープリンターで挨拶状を出すことが前々からの願望だったようで、今回院長の計らいによって無事念願がかなった訳である。今日の郵送物の中にはEpson製のカラープリンターも含まれていて、これもJ明さんのために院長が選んでくれた品のようだ。J明さんは私とともに梼原病院新聞の編集委員なので今後このパソコンを大いに活用して、よい新聞を作ってくれるまでになって欲しいものである。院長はこの他にも事務次長のS元さんに自分のWindowsパソコンを安く譲り渡していた。ちなみに院長は奥さんからついにボーナスとしてPentiumII400MHz(440BXチップセット)のパソコンを購入してもよいという許可がおりたとのこと。着々と使い慣れたパソコンを整理(レントゲン技師のY本さんいわく"パソコン転がし"との表現もあるが・・・)し、最強スペックのパソコン導入への準備が着々と進行中である。院長は通信販売(Gateway2000 or DELLなど)での購入を考えているようだ。いよいよ院長もPentiumIIの世界をかいま見ることになる。まさに「水を得た魚」といわんばかりに院長はそのパソコンの性能を十二分に活用してしまうに違いない。また色々と教えて頂こ〜おっと。明日は休みなので今夜はゆっくりW杯の観戦ができる。今からとても楽しみなのだが、途中で意識を失わずにしっかりと起きていられるだろうか・・・。 

7月1日(水)晴れのち曇り 昨夜は子供達と同じくP.M.21時に就寝し今朝は目覚ましによりA.M.3:50に目覚めた。組み合わせが決まった時からずっと楽しみにしていたW杯アルゼンチン対イングランドの試合があったからである。眠気も吹き飛ばしてくれるような面白いゲームだった。噂通り若手のホープ18歳のオーエンはこれからスーパースターへの道のりを確実に歩んでいくことになるだろう。途中退場となったベッカムやMFのインスなどが印象に強く残った。できれば猛攻を凌いだイングランドにベスト8へと進んで欲しかったが残念な結果に終わってしまった。そのために夕方から始まったレセプトチェック作業中は猛烈な眠気が襲ってきて大変だった。しかしこれからあと2週間早寝早起きをして全試合を観るつもりなので体調維持に気をつけて日常業務に支障のでないようにしなければならない。暗い話題の多い世の中で唯一このW杯だけがオアシス的存在のように思えてならない。それにしてももう7月に入ってしまった。梼原にも間もなく短い夏がやってくる。