わたしのおすすめ

by 風森 蔚樹


何か会員の人に奨められるものを、ということらしいんだけど、自分の好みさらけ出すだけだったら原稿いくらでも書けるんだよな(笑)。それじゃあ芸がないんで、いくつかに限定した、とっておきのものを挙げるとしましょう。

【book】

いちばん挙げだすときりがないんだよな、本って。でもそれほど乱読ってわけじゃなくって、読む分野ってのは小説だとSFやファンタジー、歴史小説、推理、ホラーなんか、それ以外だとやはり専攻の西洋史の書籍や中国史といった歴史関連のエッセイや一般書籍なんかが多い。もう既に趣味が合ってない人は以下は読みとばしちゃってね。

<小説>

ロバート・A・ハインライン『夏への扉』早川文庫、¥440

SF好きな人ならもう既に読んでるでしょうね。猫が好きな人は必読。

フィリップ・ホセ・ファーマー『恋人たち』早川文庫、¥420

昆虫が苦手な人には奨められないけど、泣きたい人には、どうぞ。

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』早川文庫、¥540

川原由美子・画の表紙が目印。表題作は感動の嵐。とにかく読んでみて。

ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』早川文庫、¥560

ご存知某ガンダムのもとネタ。宇宙戦争ものとしては出色の出来。

デイヴィット・エディングス『ベルガリアード物語』全5巻、早川書房

ファンタジーRPGみたいなノリが最高のシリーズ。登場人物が◎。

田中芳樹『アップフェルラント物語』徳間書店、¥880

文庫本も出た。「仮想国家冒険もの」とでも呼ぶのかな。面白いです。

田中芳樹『紅塵』詳伝社、¥1400

「南宋対金」という、どマイナーな時代を扱ってる意欲作。世界史選択者にオススメ。

<エッセイ、一般書籍>

一般書籍に関しては、また改めて「読書のススメ2」として掲載したいと思います。

<GB(ゲームブック)>

たぶんいまでは殆ど手に入らないと思うけど、やっぱり面白いものは面白いんだ、というわけで、興味のある人は根性で探してみて下さい(やってみたいのなら貸しますよ)。

S・ジャクソン/I・リビングストン『火吹山の魔法使い』社会思想社、¥480

ぼくがファンタジーRPGに目覚めるきっかけとなった一冊。いちばん好きですね。

I・リビングストン『盗賊都市』社会思想社、¥480

シティ・アドベンチャーもの。某SWのドレックノールのもとネタ。

S・ジャクソン『ソーサリー!』全4巻、東京創元社

面白さでは随一。GBの醍醐味を味わいたい方はぜひ挑戦してみて下さいな。

鈴木直人『ドルアーガの塔』三部作、東京創元社

日本製のGBの中ではいちばん面白いでしょう。ちゃんと全60階ありますし。

森山安雄『展覧会の絵』東京創元社、¥500

ムソルグスキーの同名の交響曲をモチーフとした作品。終了後、心の余韻にひたれます。

【音楽】

TRPGの雰囲気にはまる音楽って、やっぱクラシックだよね。ニューミュージックやポップス/ロックなんかも好きでよく聴くけど、ここはクラシック中心で攻めてみましょう。それ以外もすこーし。

チャイコフスキー『胡桃割り人形』

「花のワルツ」が好きだったりする。3拍子のリズムには惹かれるものあるよなぁ。

J.シュトラウスII世『美しく青きドナウ』『ウィーンの森の物語』『春の声』

そんでワルツで攻めるワケだ(笑)。おやじの『ラデツキー行進曲』も好き。

ヴァーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲』『ニーベルングの指輪』

解説必要ないでしょう。あと『タンホイザー序曲』も捨て難いなー。

ベルリオーズ『幻想交響曲』

すっごくファンタジックな曲。シナリオのインスピレーションを得ることができますよ。

グリーグ『ペール・ギュント』

『展覧会の絵』とボロディン『韃靼人の踊り』とこれとが、ぼくのいちばん好きな曲。

ザバダック『遠い音楽』『ウェルカム・トゥ・ザ・ザバダック』『桜』『私は羊』etc.

いまいちばん愛してる音楽かも知れない。テーマは「心の治癒」。気持ちいいよ。

MY LITTLE LOVER『evergreen』

サザンを手がけているプロデューサー・小林武史のユニット。音楽的完成度高し。

『グランローヴァ物語』『グランローヴァ物語2』

コミックスのイメージアルバムです。1は上野洋子が音楽を担当してます。

2枚を超えると顰蹙なんで、ここらで「趣味の世界」の時間を終わりにさせて戴きます。本とか貸しますので、気軽に声かけて下さい。あと、ぼくにはまだ「歴史」と「野球」という熱く語れる分野が残っているんで、同好の士募集中です(笑)。