読書のススメ

~ファンタジーの基礎知識を得るために

by 風森 蔚樹


最近つくづく思うんだけど、ファンタジーって、やっぱり日本のものじゃあ、ないんだよね。だから、最近の富○見文庫とか角○スニー○ー文庫とかで人気のある、いわゆるライトファンタジーって、なんかちぐはぐなことをいっぱいやってる。ぼくは別に異端は認めんっとかいうふーに、あたまの堅いこと云ってるわけじゃなくて、必要最低限の常識的なことは守らんと、読んでてしらけるんだということを云いたいワケ。ほら、よくアメリカ人とかの創った日本を舞台にした時代小説や時代劇なんて、勘違いはなはだしくって、勉強してねえなとか嘲笑っちゃうじゃない?それとおんなじで、やっぱ西欧文化圏の人が見たら、ちゃんちゃらおかしいようなことを書いてたりするんだよね。いや、お約束を知ってて、敢えてそれを無視して狙ってるって読んでて判るんならいいのよ。明らかに知らねえで書いてんな、こいつ、てのが結構あるんだな、これが。

とまあ、そういうハズい羽目に陥らんように、おもしろくてダメになる…もとい、おもしろくてためになる本(主に小説)のリストを紹介しよう。まあ、ぼくの本棚からだから、非常に片寄った選択にはなると思うけど、興味があれば、読んでみてくださいな。ちなみに巻数などは、すべてこの原稿が書かれた1995年11月8日現在のものです。

まずは、基本中の基本。

次に、ちょっと趣味的な本を。

以下、完全にぼくの好みで。

ああ、まだまだ紹介したい本があるのに、もう紙幅がないぃ。しかたないので、続きは次の機会にでも。シナリオ作りに役立ちそうな、中世ヨーロッパの歴史について書かれた本なんか、読んでみたいでしょ?そういう知識系の本を次回に紹介したいと思います。ではでは。

BGM:ZABADAK『遠い音楽』『桜』