工兵上等兵 戦時軍装

戦時服を着用した工兵上等兵。

短ジャケット型の軍衣は他の国(ナチスのM44等)でも物資節約の目的でにたようなデザインの物が作られていたが、日本陸軍の場合それに遅れる形で開発された。
(代用生地での通常スタイルの製作は当然以前から行われていたが)
その関係か実際、当時の写真にも着用例が見られない。
モデルが着用している軍衣は、帯革止及び裏地の大部分が省略され、釦も竹製である。
スタンプは形式の所に「戦時」押されている他は従来と一緒。


(以下資料提供:大日本帝国陸海軍・森下氏)
腰部のポケットがないいわゆる戦時服は、昭和19年12月1日の「大東亜戦争陸軍下士官兵服制特例」で制定されたもので、冬衣と夏衣とではデザインが異なっている。
冬衣は、襟は従来どおりの立折襟式、物入(ポケット)は左右胸部に各1コずつ。
夏衣は、襟が開襟式の立折襟で物入れは左右胸部のみで外側縫着。長さは寛骨上端から下ること約100ミリ、袖の長さは腕関節から約20ミリ短く、背縫及び脇裂は付けない。
また、夏衣の場合は襟章は右胸に1コだけ付けるようになっていたようである。
この特例の趣旨は、戦争末期のことなので、大量生産向きに縫製を容易にするため。

 

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photo : M.ASAHINA  model : A.ASAHINA 1997