フジテレビ開局40周年記念

北の国から’98時代


前編
1997年、初夏。落石で暮らす蛍の元に正吉が尋ねて来た。
五郎が最近炭焼きに凝って有機農法を手伝っている事や、
今やすっかりゴミ収集のベテランになった純が恋人のシュウとも上手くいってる事など、
最近富良野の出来事を色々蛍に話す庄吉。
五郎が有機農法の手伝いをしている完次の所では最近五郎さんに世話に
なって土から農薬がすっかり抜けたと喜んで純に話す
かたや兄貴に恋人を取られ最近荒れているチンタ
正吉がまたチンタに駐車違反の切符を切られたとこぼしている

そんなある日、純にとって一大事な問題が持ち上がる。
次の日曜日に、遂に上砂川のシュウの家族に挨拶に行くことになった、
慌てて富良野の作業着屋に安いスーツが有るからと正吉と買いに行く
なれないスーツ姿に身を包みシュウの実家に挨拶に行く純
品定めされるような緊迫感の中で、ほとんど意識不明状態の中、
純はシドロモドロに質問に答えて行く。
時間は中々進まず苦痛に耐える純
何とか家に帰り正吉にシュウの家での出来事話す、
「何となく不吉な予感がするぜ.......」
その日以来ほとんど絶望的な思い出すごす純の元に、やっとシュウから連絡が入る
実家に戻って兄の会社で働くようにと言われた事を告げる、
言い知れぬ不安にかられる純
ある日、五郎のもとに東京からひょっこりと雪子がやって来た。正式に離婚し、
一人息子も手放し富良野に戻って来た
そんな矢先に突然シュウがアパートを引き払い実家に戻ってしまう。
ショックをうける純さらに蛍がこっそり富良野に帰って来ていて、純や五郎に内緒でお金を
草太に借りに来た、そこで草太に妊娠している事を話す
草太は正吉に蛍と結婚しろと持ちかける、
正吉も前々から蛍の事を想っていた
だが問題が一つあるがちっぽけな事だと草太は正吉に話す
事情を知った正吉は全てを知った上で
蛍に会いに行き、自分の今まで想っていた気持ちを蛍に話す
だが蛍は気持ちは嬉しいがそれは出来ないと言われる
だが正吉は諦めずバラの代わりにオオハンゴ草を蛍に送る
麓郷では最近正吉がおかしくなったと噂されている
そんなある日、正吉が純に子供が出来たと話す、
相手は誰だと聞く純、実は相手は蛍だと話す正吉
激怒する純、だがやがて兄として二人にホテルの部屋を取ってやる。
翌朝正吉の母ミドリ.純.蛍五郎の石の家に向かう
喜ぶ五郎。
純の語り「富良野に来て17年たぶん父さんがこんなにもストレートに感情をさらけ出し、喜びで泣くのを、ぼくは
初めて見たんじゃないかと思う」

そのあと酒盛りが始まる
突然ツヤちゃんが血相を変えて走ってきた
草太が機械で完次の畑に農薬を撒いている。
憮然と立ちすくむ完次、五年かけてようやく生き返った土がまた、死んだ土に戻っちまった。
この秋に蛍と正吉の結婚式が1月に決まった蛍は挙式まで五郎と暮らす為富良野に戻ってくる、
毎晩の様に純と正吉が食事にやって来るようになり雪子も加わり、久しぶりに楽しい団欒が黒板家に戻ってきた
だが富良野に冬が訪れる頃、ひとつの不安が五郎の中にわだかまっていた。
蛍のお腹の子は、本当に正吉の子供なんだろうか?..........
所がある日、五郎は蛍の留守中に母子手帳を見て愕然としてしまう、
そんな時純が草太に不信感を抱いてしまう事件が起こる、
完次の所の畑の借金が膨大になってしまい、草太が完次に離農しろと言う。
そして草太から完次の所のトラクターの運搬を頼まれた純、反発心から頑なに断る
翌日、雪子の店にやって来た純の元にとんでもない知らせが入る。
顔面蒼白になる純、ただならぬ様子に気付く雪子。
雪子「どうしたの?」純「草太兄ちゃんが.....!」
純は雪の中、全速力で車を走らせた
そこで見た光景はトラクターの下敷きになった草太だった、近づけず立ちすくむ純
その晩草太家でお通夜
牛舎の中で壁にもたれ頭を打ちつける純
「俺が手伝っていれば........」後悔する。
かなり心身共まいっている純を見かねた五郎はシュウに純がまいっているからと電話する
葬儀が終わりしばらく富良野に雪が続いた。
やがて結婚式の朝草太が注文した花火や送迎車が五郎の気に障らなかったのか、結婚式に出る事を拒否する
何とかなだめて式に出席させるが機嫌は相変わらず悪い
そんな式の流れの中アイコが草太の部屋から式のスピーチの練習していたテープが見つかったと
テープをかけたそれを聞いた五郎声を殺して泣く。
式が終わり二次回で富良野の町に繰り出す
五郎は上機嫌になり裸踊りまで繰り出す。
純が五郎を連れ家に帰る、純は布団を敷き五郎を布団まで連れて行こうとした時
五郎の懐から玲子の遺影が............
外はしんしんと雪が降る



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