「ウィリアム・ヒル・シャルドネ」99年
この日の誕生会で用意したワインは、シャンパーニュ「ボランジェ・グラン・アネ92年」「ウィリアム・ヒル・シャルドネ99年」「パイン・リッジ・メルロー97年」「バイロン・ニールソン・ヴィンヤード・シャルドネ98年」。特にこの「ウィリアム・ヒル」は、もともとWINESCHOLAのシャルドネ・パーティのために用意していたもの。なんか葉っぱのラベルというのが面
白いなあと思ったのですが、試飲してみて意外と手頃な価格の割にはしっかりした味だったので購入した次第であります。
さて、当日用意した料理ですが、まずは「生春巻き」。水に浸したライスペーパーに生ハム、キュウリ、菜っ葉、カイワレ、ゆでたムキエビを巻くというシンプルな物ですが、意外とこれがうまく巻けない。形は不揃いになるし、水に浸したライスペーパーはちぎれやすくて扱いにくい……。まあでもそこそこの物には仕上ったかな。なんでもライスペーパーはお米が食材の七割を占めるベトナムで戦争中の非常食として作られたものなのだそうです。(丁度前の日にテレビでやっていました。)
次に「Civet de porc aux fruits(シベ・ドゥ・ポール・オー・フリュイ)」……とこう書くと何か随分たいそうに聞こえるけれど、要するに「豚の煮込みフルーツ風味」。前の日のうちに豚の角切りをゆでてアクを取り(ウォッカで煮るといいと言われたのですが、なかったのでジンを使いました。)、洗った後に塩・コショウをして小麦粉を加えて焼き、これにエシャロット・ミルポワ・砂糖・ワインヴィネガーを加えて炒めた物を加え、トマトピューレ・赤ワイン一本・ブーケガルニを加えて圧力鍋で煮ます。このまま一日置き、翌日リンゴ・オレンジ(伊予柑を使用)・クルミを加えて食べる直前に弱火で温めます。赤ワインを一本使えば嫌でも赤ワインと合うし、豚が苦手な人も殆ど臭みを感じないのでオーケー。実際、作っている間はリンゴなんか入れて美味いのかな、と半信半疑だったのですが、意外においしく仕上り好評でした。
それから「Crevettes Roses a l'Americaine(クルベット・ローズ・ア・ラメリケーヌ)」すなわち、「車エビのトマトソース煮」。前もって小麦粉をバターで炒めたものにトマトピューレとスープを加えてソースを作って置きます。車エビを殻付きのまま背わたを取って(これは手伝ってもらいました)から炒めて、ブランデーでフランベした後トマトソースを加えて煮ます。エビを取りだし皿に盛りつけた後、ソースに少し味付けをしてクリームを加えてエビの上からかけて出来上がり。こちらは白ワインにぴったり。好評だったので残ったソースにパスタをゆでて加えました。
他にもショウガ入りの鳥の唐揚げや、手作りのケーキまで持ち込んでもらい、かなり贅沢なパーティとなりました。次回はぜひ自分でケーキも焼きたいものだ(実は昨年挑戦したのですが、挫折しました)。ソーテルヌのブドウをチョコレートでくるんだ「Le
Raisin Dore Sauternes(レザン・ドレオ・ソーテルヌ)」〜なんとワインボトルにチョコレーズンが入ってる〜も頂きました。ソーテルヌならではの甘い香りがなんとも言えず絶品、でありました。
(何か今回、ワインの解説というよりは殆どお料理教室……)