「ストッパ」1998年
「なんて素敵なワイン!」と、今回イタリアを訪ねてある意味一番の収穫だったのがこの「ストッパ」であります。このワイナリーについては、既にイタリア旅行記第七日目のページに詳しく書いているのですが、イタリア本土のエノテカでも手に入らず、なかば入手は諦めていたのでした。
今回、ツアー参加者で再び集まって交換会を開こうということになり、それに伴いI先生のご尽力により訪ねたワイナリーのワインに再び東京の広尾「アクア・パッツァ」にて巡り合うことができたのでした。うーん、なんて幸せなんでしょう。ちなみに用意されたワインは以下の通
り。
・Franciacorta Ca'del Bosco
・Franciacorta Brut Bellavista
・Antinori Cervaro della Sala 2000
・Spadafora Rosso Virzi 2000
・Spadafora Schietto 2000
・Stoppa Cabernet Sauvignon 1998
・Tenuta San Guido Guidalbert 2000
・Poggio Antico Brunello di Montalcino 1992
上位のフランチャコルタ2品はスプマンテ。意外と向こうでは見かけなかったのでした。ミネラルウォーターは発泡性の物が多いのに、何故かワインでは人気がないみたい。三番目のアンティノリのウンブリア州の白は、参加されたTさんの持込み。五番目の「Spadafora
Schietto」は、当日参加できなかったとのことで私が頂いてしまいました。あ、ありがとうございます〜っ!
さて、フランチャコルタ2品のうち、ベラビスタの方はかなりボディがあり濃厚な印象で、若干苦味が口に残るほど。かなり贅沢なシャンパーニュスタイルのスプマンテでした。アンティノリのセルヴァーロは新世界っぽい樽香のきいたシャルドネで、これも非常にリッチな印象。ここで生野菜の盛り合わせが登場。外側だけ黒い小さな大根など珍しいものも。アンチョビとオリーブオイルのソースで頂く。
スパダフォッラ・ロッソ・ヴィルツィは、シラーとネロ・ターヴォラのブレンド。明るい赤紫で、濃密な果
実香。ベリーのような甘い風味で、とてもジューシー。小売価格2,000円程度というからこれはとてもお買い得なワイン。お料理はソーセージとハムの盛り合わせ。血のソーセージは、これはイタリアよりもフランスの物らしいのですが、思っていたよりも非常に滑らかで美味しいです。
次にストッパ登場。ツアーのページにも書きましたが、その甘く濃密な香りの良さはもちろんのこと、やはり何と言ってもパスタと不思議なほどの相性の良さを見せます。挽肉をあえたラビオリ風パスタは、さすがにワイナリーで出されたあの何とも言えない食感のパスタとはかなりタイプが異なりますが、それでも今回ベストのマッチング。
グイドアルベルトはサシカイアのある意味セカンド的な位置づけのワイン。メルロー40%+カベルネ40%+サンジョベーゼ20%という構成で、サシカイアよりもまろやかなうえに、少し生薬っぽい香りが被っていて、サンジョベーゼ的なイタリアらしいニュアンスが感じられます。ポッジオのブルネロは、さすがに10年の熟成を経ただけあって、ムスク香に野菜っぽいグリーン香が重なった複雑な風味。酸もなじんですっきりした味わいになっていました。野菜がたっぷり添えられたやや大きめの骨付き羊肉のステーキと一緒に。
食後にはグラッパを。
普通はグラッハと注文してもせいぜい2〜3種類くらいしか揃っていないと思っていたら、結構色々な銘柄があるらしくて驚きました。私は写
真の一番右の「サシカイア」のグラッパを注文。やや琥珀色をしたすっきりした味のグラッパでした。写
真一番左はマローロのモスカートから作られたグラッパで、非常にフルーティな香り。シチリアのドンナフガータのグラッパもあり、こちらはクセのある、文字通
り芋焼酎のような味わい。シチリアのオリーブオイルも、プラネタの物をNET通販で買ったのですが、色も香りも濃厚でしたが、グラッパでも同様のようです。
私はアルバムとレポートのファイルを持参しましたが、Yさんは一日ごとのラベルと写
真をきれいにパワーポイント資料にしてカラーコピーを皆に配布。Oさんも写真のカラーコピーを配布していました。私もホームページで公開はしているものの、レポートくらいはプリントアウトして配れば良かったかな。
さて時刻も十一時を回り、 お開きとなったわけですが、この後女性のTさんOさんはタクシーでSさんが待つという次の店に。私はさすがに最後のグラッパが効いたこともあり、翌日プレステージランチがあるからとそのまま帰宅したのですが、次の日丸の内ビルの海上に行くとしっかりSさんTさんも元気な顔で参加。……か、かなわん!