「アルベルト」97年
表参道のKAPPASは、駅の近くの交差点近くにあって、しかも結構本格的なイタリアンなのでとてもお気に入りのお店の一つなのでありました。久々のワインがメインのお食事会だ、わーい、と思ったけど、よく考えたら先週飲んだばかりではないか。全然久々とは言えませんなあ。
まずは白ワインで乾杯。サルデーニャ島産「アルジオラス」98年。ヴェルメンティーノ100%のやや酸味が押さえ目の辛口の白。ここの名物、カラスミパスタに合わせるのが目的でサルデーニャの白を選んだのでした。なにしろカラスミはサルデーニャ島の特産物。教科書的には、カラスミにはヴェルナッチャ・ディ・オリスターノというサルデーニャ産の産膜酵母による独特の香りのする白を合わせることになっているのですけど。というわけでカラスミパスタも合わせて注文したのですが、前に食べたのと違ってトマトソース仕立てだったので味は良く分からなかったです。
次に赤を頼もうということになり、希望を聞いたところ、皆さんちょっと濃いめのどっしりとしたもので、かつあまりスパイシーではないものが良いとのこと。最初、お店の人のお奨めは2万5千円の赤だったんだけど、ちょっと高いような気も……そこで次に薦められたのがこの「アルベルト」。これが初めてのビンテージになるという新しいワイン。道理で、後から本で調べても載ってないし。その時色々と細かく説明を聞いたように思うんだけど、今や忘却のかなた。でも品種だけはメモして置いたのでなんとか……「カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー15%、コルヴィーナ(陰干し)15%」〜カベルネやメルローはフランスのブドウなんだけど、コルヴィーナはイタリアのヴェネト州のアマローネ等に使用される品種というところがミソなんでしようね。鴨のコンフィとの相性も良く、最後はポートでしめ、下の階のバーで一息ついて解散したのでした。
翌日、O氏いわく、「あの赤ワイン、いくらしたと思います? 18,000円ですよ!」。うーむ、申し訳ない。実は知ってました。普段は納豆と吉野屋の牛丼で毎日過ごしている私もあーゆー場では全く遠慮がないのでありました。