「タイタス」98年
渋谷のシノワで正午からシャンパンブランチ。グラスのヴーヴ・クリコに、前菜と主菜、デザートがついて3800円ともなれば、そりゃお得でしょう。しかもワインリストを見ると、なかなかにリーズナブル。すぐ近くの渋谷東急の小売価格の1.2倍程度かな? 普通
レストランやホテルでは市販価格の2〜3倍は取るから、それにくらべるとえらく良心的。
というわけで調子に乗ってしまったのでした。6人集まったのですが、シャンパーニュをもう一本、ボランジェのグラン・ダネ92年。そしてこの「タイタス・ジンファンデル98年」、最後に85年物のビンテージポートや64年物のマデイラ、30年熟成のトウニー・ポートなんかをばらばらに注文したりしたものだから、一人9000円近くになってしまった。おまけにそんなこんなで予定時間をオーバーしてしまい、午後二時の次の茶会からの参加メンバーを30分も待たせる始末。
さてこの「タイタス」ですが、話題作だった「ハンニバル」に先立ちアンソニー・ホプキンスが主演した映画「タイタス」と同じ名前、同じつづりなのでおもわず選んだというもの。前日にビデオで見たというIさんをはじめとして、これを観た人達は一様に「ハンニバル」よりも気合いが入っている! と絶賛しているのでした。
「タイタス」というワインがあることは、以前雑誌に載っていたので知ってはいたのですが(「CLASSY
2000年12月号」) 、「カリフォルニアにしかない品」とことわりがきがしてあって手に入ることはないだろうと思っていたのです。うーん、ラッキーだぜ。
ジンファンデルはちょっとくせがあるので、万人向けとは言えないのですが、この「タイタス」は適度にスパイシーでしかも果
実味豊か、ちょっとフルーティーなシラーのような印象。これなら結構安心してお奨めできるかも。主菜の「兎のロースト・シャンピニヨン詰め」にもぴったり合うとの評判でした。