「ヤッターナ」98年



 WINESCHOLA主催のワインパーティ、今回のテーマは「シャルドネ」。白ばかりでは寂しかろうと、赤ワインも入っています。各人が持ちよって比較試飲となりました。ラインナップは以下の通 り。

1. Lanson Rose  フランスのシャンパーニュ    
2. Felton Road Chardonnay 2000 Central Otago, ニュージーランド
3. シャトー・メルシャン 北信シャルドネ 1999 
4. Hamacher Chardonnay  1997 オレゴン
5. Hamilton Russell Vineyards Chardonnay Walker Bay 1999 南アフリカ
6. CHABLIS 1er CRU Mont de Milieu J.Collet 1997 フランス
7. Yattarna Penfolds 1998 オーストラリア
8. Puligny Montrachet Les Pucelles (一級畑)1993      
9. Domaine Henri Clerc&Fils  フランス
10. Puligny-Montrachet  Robert Ampeau  1979 フランス
11. Ay Rouge La Cote aux Enfants 1995 Coteaux Champenois BOLLINGER  フランス
12. Bonnes Mares Dujac 1996  フランス
13. Chateau Belair(St. Emilion)1989  フランス (オーゾンヌの作り手)
14. Franza Haas Moscato Rosa ハーフボトル 1998  Italy Alto Adige  イタリア モスカート種の赤・甘口

 それにしても人数以上のボトル数。それぞれ印象的なものばかりでした。後ほどワインラベルも保管。いずれホームページを立ち上げたいですね、と提案したのでした。

 ちなみに私の持ち込んだ7番の「ヤッターナ」は、オーストラリアのペンフォールドのシャルドネ。色が濃く、香りはまだ少し閉じている印象でしたが、ボディはしっかり。かなり可能性を秘めているのでは? 非常にフレッシュで、素直な味。あまりわざとらしい樽香は感じられません。
 ペンフォールドは1844年にイギリス人医師クリストファー・ペンフォールドが南オーストラリアに設立したワイナリー。ここには「グランジ」というシラーズ主体の超級ブランドがあります。1951年の初ビンテージが当時流行していた甘口ではなく辛口だという理由だけで発売の許可が下りなかった……にも関わらず現在当時のビンテージは30万円近くで取引されるという、評価が180度変ってしまったワインであります。
 さて、画面では潰れてしまって見えませんが、ネックラベルには次のような説明書きが……。

The name "YATTARNA" is an Australian Aboriginal word meaning little by little, gradually. Tattarna reflects Penfolds patience and commitment to creating this, our finest white wine, in the tradition of Grange.

 「ヤッターナ」は、アボリジニの言葉で「ゆっくりと、徐々に」という意味なのだそうです。「グランジ」の伝統に恥じないワインを辛抱強く作っていこうという意志の現れなのだ、ということなのでしょうか。辛抱強くやっていれば絶対に認められる、という意気込みは、苦しい時代を知っているペンフォールドならではのネーミングなのかも知れません。「ヤッター!」って感じ? みたいな軽い気持ちで買ってた私としては、ちょっと反省



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