「9月の独り言」
前日の自宅でのパーティは8時位には終わったのだけど、結局そのままキッチンで寝てしまい、翌日の昼近くまで起きれませんでした。
この日は13時に新宿に待ち合わせ。取りあえずシャワーを浴びて復活。でも10分の遅刻。
新宿アカデミーにて「千と千尋の神隠し」を観賞。詳細はこちら。
その後紀伊国屋書店近くの「青龍門」というちょっとユニークな中華の店で一服した後、イタリアンの店「ベリーニ」へ。辛口のスプマンテと、白のヴェルデッキオ・ディ・カテーリ・ディ・イエジ、そして赤のサンジョヴェーゼ100%のワイン(やれやれ、名前忘れた……)を注文。前菜をいくつかとパスタ3品、肉料理の盛り合わせ、デザートはゴルゴンゾーラと洋梨のピザが美味しかったです。
ベリーニは元々は白桃とシャンパーニュから作るカクテルの名前。せっかくだからそれも注文。他にモスカートのグラッパも頂きました。
オマール海老のパスタは、バジリコ風味のものを頼んだらこれが以外としっくり来る味で良かったのでした。今度挑戦してみようかしら。
以前にごちそうになったI氏を、お返しの意味で自宅に招待。今回職場が異動になった人を含めて四人の人が来てくれました。
なにしろ職場の人達は皆お酒に強い。というかピッチが速いのであります。前回日曜日に自宅に他のメンバーを招いた時も、あっという間にワイン6本が空き、その間ビールもどんどん飲むもんだからつられて酔っぱらってしまい、後片づけもしないまま翌日までダウン、ということがありました。今回はそこら辺を警戒して(というより、ホントにこの日しか空いていなかったのですが……)土曜日に設定したんだけれど……。
今度は前もって買い物に行く時間がない。食材は駅の近くにダイエーストアがあってある程度のものは手に入るんだけど、あまり近いというわけでもないし、ちょっと気の利いた物を仕入れるには新宿や銀座に足を運ぶ必要があるのですが、平日はとても行けないし……。おまけに前の日は結局飲み会も入ってしまったので、全然準備不足。
前の日にとりあえず牛肉を赤ワインに漬け込んでおいて、翌日起きてから「牛肉のワイン煮」と「パエリア」を作ったんだけど、それで精一杯。他はガーリックトーストと市販のデザートだけ。持ち込みのチーズがあったので助かったけど、それにしてもちょっとアイテム不足でした。反省。
やっぱり土曜日に買い物に行って、日曜日に会を開くしかないか。でもそーすると翌日の会社がきつそう。ちなみにこの日空けたワインはシャンパーニュ「ベル・エポック」と「シャトーヌフ・デュ・パプ」と「バルバレスコ」の三本でしたが、それ以外にビールの500ml缶
が20本位空いたみたい……みんな良く飲むなあ。
昨日からテレビにかじりつき。
昨日の夜、わりと早めに家に帰り、すぐにシャワーを浴びてからテレビをつけたのが午後10時ちょっと過ぎ。いきなり世界貿易センタービルに旅客機が突っ込む映像が流れて驚く。必ずしも全部の民放が対応した訳ではなく、「ジャングルTV タモリの法則」とか「ロンドンブーツ大作戦」とかフツーに放映されていた。
とにかく、こりゃえらいことだ……という感想しか浮かばなかった。第一報は「飛行機事故」として報道されていたと思う。その後すぐに「ハイジャックされたらしい」との報告がなされ、一時間も経たぬ
うちに「テロによる犯罪」と断定された。同時にペンタゴンでも爆破事故が報道され、ヘリの墜落によるものらしいと言われた矢先に、世界貿易センタービルの片方は崩壊。残った方のビルも崩壊した。DFLPパレスチナ解放戦線が犯行声明を発表した、と一端報じられたものの、しばらくしてそれを否定する報道も流された。とにかく次から次へとニュースが入り、メールをしまくったりしていて、結局午前三時過ぎまで寝られなかった。ペンシルヴァニアに墜落した物も含めて、四機の航空機がハイジャックされ事故を起こしたことが正式に報道されたのは午前一時過ぎ位
だったと思う。
今まで世界大戦でアメリカ本土が空襲を受けた事はない。パールハーバーですら、本土からは遠く離れたハワイ島の基地の出来事だったが、五十年以上忘れられずにいるのだ。今回のことで戦争にならないと考えるほうがおかしい。
ハイジャックした航空機を突っ込ませるというのは、考えてみれば無関係の乗客数百名をも巻き込む極めて悪質な手段でありながら、強力なミサイルもなしに大惨事を起こせる極めて安上がりなテロでもある。
掲示板には思わず「ダイ・ハード」全三作足したみたいなテロだ、と書いたのだが、あらためて考えてみると高層ビルも航空機も、それぞれ今の国際社会の象徴でもありながらアキレス腱でもあったということだろうか。
日本でも包丁一本で機長を殺して航空機を乗っ取ってしまった事件があったように、国内線のハイジャックはある意味簡単に決行できてしまうし、これを完全に防ぐことは困難である。しかも燃料を満タンに搭載している分より被害を大きくすることができる。これが戦闘機であれば、ビルに激突してもビルが崩壊することはないそうだが、より巨大な旅客機となれば効果
は絶大だ。80階位の所にぶつかって炎上、その後一時間位してビル全体が倒壊してしまう、というのは最初なかなか納得いかなかったが、聞くところによると貿易センタービルは外周を沢山の細目の柱で持たせる外郭構造となっており、ある意味突っ込みやすい建物だったらしい。もっとも8時間遅れて崩壊した別
の40数階建てのビルは、どうやら爆破によるものらしく、目に見えていないところでまだ多くの事実が錯綜していると思う。
昔流行った「ノストラダムスの大予言」という本には、終末戦争はまず中東から、と繰り返し書かれていて、その類いの本を読んで中東の国の名を覚えたようなものなのだが、終末予言の1999年が過ぎてあらためて本格的な「不安の時代」を迎えたような気がする。カタストロフィの主催者は、もはや「恐怖の大王」のようなあいまいなものではなくなった。この間映画「A.I.」で、廃虚となったビル群の並ぶマンハッタンを飛ぶシーンがあったけど、1000年後の未来には、ビルなんか一つも残らないかも知れない。