「7月の独り言」
7月19日(火)〜21日
毎年夏恒例のSF大会に参加。今回は栃木の塩原温泉にて。
さすがに二泊三日ホテル宿泊の大会ともなると参加費も安くはなく、どうしても参加者は限られるようで、いつもの「ワークショップ」のメンバーも今回は参加を見送った人も多かったのでした。もっとも、行きの新幹線でさっそくサイコドクターことKさん夫妻や、「扉の書」パーティでテルミンを演奏した腹巻猫さんと顔を合わせたし、会場では推理作家協会賞を受賞してゲスト参加の浅暮三文さんや、同じくゲスト参加の森下一仁先生、司会の尾山ノルマさんや、折紙の達人S村さんなども顔を揃えて、なんだかんだいってもいつもなじみのメンバーが顔を揃えて一安心。当初不参加予定だった「創作講座」の功労者杉並太郎さんも、ファンジン大賞受賞ということで途中参加。よかったよかった……といいつつデジカメを持ってくるのを忘れたので、皆さんの晴れ舞台を記録することができなかったのでした。やれやれ。
なにしろ「頚椎症」ですから(なんか言い訳がましいなあ……)長時間立っているのはつらいので、途中のセレモニーなどは途中で部屋へ戻って休んだりしてましたが、無理な徹夜とかしなかったおかげでそれほどしんどい思いもせず、ゆっくり楽しんだのでした。
SF大会の詳細レポートはこちら、「SF大会〜T-CON体験紀」にて。
最終日、帰りはホテルから東京駅まで直通のバスで。三連休の最終日にも関わらず予想された渋滞にもぶつからずに無事三時には東京駅に到着。行きの新幹線に比べると殆ど半額だからこりゃお得だ。もっとも帰り道本やらDVDやら衝動買いしてしまい、節約という点ではあんまり意味なし。
7月15日(火)
ほんの一時間ばかり書き物をしただけで頭が重く、首が痛くなり、どうにもしんどいのでちょっと職場の近所の整形外科に行くことにしました。
マッサージかなんかしてもらえれば程度の気分で足を運んだのですが、いきなりレントゲンを撮りましょうと言われて焦る。
「う〜ん、首の骨が一部変形してますね〜」
「えっ?」
「頚椎症ですね。右手が痺れたりするでしょう」
そういえば確かに長時間鉛筆とか持ち続けていると、右手が言うことをきかなくなったりするのでありました。
「……直るんですか?」
「長期戦になりますね。まずは牽引と電気治療を……」
というわけでいきなり病院通い。あんまり長時間うつむき加減になっていると良くないらしい。普通
に生活している分にはあまり支障もない程度の軽症なのですが、それにしても毎日何らかの形でデスクに向かう仕事だしなあ。しょうがないからしばらく大人しくしていることにします。
週刊連載とか抱えている作家だったら、こういうときどうするのかしら。湿布とかしてやっぱりひたすら我慢するんだろうなあ。わ〜しんど。
7月5日(土)
以前通っていた「空想小説ワークショップ」のメンバーにまたまた朗報。安田晶さんが処女長編「扉の書」(講談社X文庫)
を出版。さらに、先に講談社メフィスト賞でデビューしていた浅暮三文さんが「石の中の蜘蛛」(集英社)で第56回
日本推理作家協会賞を受賞。このダブル受賞を祝ってこの日池袋第一インにて祝賀会。
いつものメンバーはファンタジー小説の世界を再現すべくコスプレ参加。他にも森下先生や大森望さん、講談社の秋元さん(蘇部健一さんのノベルズの仕事でお世話になりました)などもいらっしゃっていて久々に盛り上がったのでした。
私も白服にパナマ帽という夏の出で立ちで参加したのですが、当然ながらイマイチ目立たなかった……。中盤は私の持込みのワインの紹介。といってももともと予定外だったので何も考えていなかったのでした。ちなみに今回持ち込んだのは日本のココファーム・ワイナリーの赤ワイン「第一楽章」と、カリフォルニアの白「ボニー・ドゥーン・パシフィック・リム・ドライ・リースリング2000年」。前者はホームページ内で紹介済み。後者はボトルにマーメイドとお寿司の絵が描かれたかなりユニークなもの。柑橘系の味わいが特徴とあるけれど、なんでお寿司の絵なの?
「扉の書」をテーマにしたウルトラクイズなんかもありました。出題は当然ながら作品の中から……さて、肝心の二冊の本なのですが、お恥ずかしながらまだ二冊とも読んでいない。読んだ人でも分からないほどの難問、読んでもいないのにできるはずもなく早々と敗退。う〜ん、以前なら知り合いの書いた本を読んでいないなんで薄情なことは考えられなかったのだが……今じゃ読みかけの本が所狭しとずらっと……。もう最近は本屋で背表紙眺めているだけで疲れちゃうのさ。
今のうちなら受賞すればお祝いしてもらえるのだが……と思いつつはや数年……。小説を書く以前に読む気力も無くなっているようじゃ、やっぱりだめかしら。