「10月の独り言」


10月21日(火)

 前日の月曜、どうにも喉が痛く具合が悪い。「カコナール」とか飲んでみるけどどうもすっきりしない。一抹の不安を残しつつもまあ風呂にでも入って暖まって寝てればいいだろうと思っていたのですが、翌日起きてみたらしっかり熱を出していました。
 職場に電話をして一日休むことにする。
 立ってちょっと歩いただけで頭がグラグラ。まあ仕方ない、家で一日大人しくしておこう……とたまたま買い置きしていた松茸ご飯(スーパーで890円で売っていたもの) を三合炊いて一日分の食料としました。いまいち栄養価に問題がありそうなのでビタミン剤や瓶入り栄養補強剤も併用。食べて寝れば熱も下るだろうと思いきや、夕方になっても38℃から下らない。寝るたびに大量 の汗をかくので、暑いんだか寒いんだか感覚的にも分からない状態……これはやばいと思い、机の引き出しを開いて、今年の冬のイタリア旅行で世話になった解熱剤「ロキソニン」を探す。
 ありがたいことに一粒だけ残ってました。それを飲んで布団にくるまること三時間。再び大量 の汗をかいたものの、何とか熱は微熱レベルに下ったのでした。さすが「ロキソニン」!。
 それにしても唐突な風邪だったなあ。特に思い当たることはないんだが……。あえて言うなら、金曜の夜午前三時頃まで飲んでいて、タクシーで帰った後下着姿のまんまでベッドに寝ちゃったことくらいかしら。熱出す三日前なんだけれど。この時期は夜はそれなりに過ごしやすいのに朝冷えるものだから、布団を被っていても暑くて途中ではいじゃうのですね。熱が下ったもののその週は最後まで調子が悪く、週末まで喉が痛いやら頭が重いやらどうにもすっきりしませんでした。翌週そこそこ涼しくなったんで冬物の羽毛布団に替えたら結構回復しましたが。
 ちなみに私の熱を一気に下げてくれた「ロキソニン」、ついに一粒もなくなったので買い置きしようと会社の医務室や薬局に聞いて回ったのですが、なんでもかなり効果 が強いので二年前から一般売りしていないのだとか。医師の処方箋がないと貰えないらしい。うーん、私の場合特に副作用もなかったし、一般 の風邪薬ではなかなか下らないのだがなあ。発熱というのは突然予期せぬ時に訪れるので、いざという時すぐそばにないと困るのだけど。


 

10月4日(土)

 新宿「稲穂」にて久し振りに日本酒をまったりと呑む会。涼しくなってくると何となく日本酒が恋しくなるものです。物の本によると、10月1日は「日本酒の日」だとのこと。「酒」という字はもともと「酉(とり)」と書き、これは酒壷を表わす象形文字から来ているそうですが、十二支でいうところの10月にもあたります。また実際10月から酒を造り始めるところも多く、そんなわけで昭和53年以降10月1日は「日本酒」の日と正式に決められてるのだとか。そんなわけで「阪神優勝」を祝って日本酒で乾杯。といってもメンバーの中に阪神ファンは一人だけでしたけど。
 秋は日本酒がある意味一番美味しく飲める時期。メニューにも「ひやおろし」がいくつかラインアップされてました。「世界酒大事典」によると、「ひやおろし」とは冬に仕込んだ清酒を、春に火入れしてから保存し、秋に生酒のまま樽詰めした酒のこと。秋になり気温が下ると、火入れせずにそのまま樽に詰めても劣化の心配がなくなる、というわけで江戸時代から珍重されていたらしい。別 の本には夏を越して酒質の上がった酒を「秋あがり」、秋になって火入れせずに樽詰めしたものを「ひやおろし」として区別 しています。
 まず一杯目に頂いたのが、山形の吟醸原酒ひやおろし「輝ら星の如く」。なかなかロマンチックな名前ですが、フルーティで香りが甘く、非常にソフトながらしっかりとボディがあってなかなかの好印象。他にも長野の純米酒「夜明け前」(香りが華やかですっきり)、愛媛の純米吟醸「石鎚」(割と普通 )、「黒部峡」(コメントなし……もう既にこの段階で酔っ払ってる……)などと続けているうちにかなり良い気分に……。
 二次会は軽くバーでカクテルなど。ジンベースで何かないかとのリクエストに出されたのが「ネグローニ」。ジンとカンパリとベルモットをステアしたもの。レシピを知りませんでしたが、N先輩に言わせると基本中の基本だそうで……どうせカクテルににはまだ疎いですよ……。


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