「9月の独り言」
9月23日(金)〜25日(日)
9月の三連休第二弾。初日はしっかり洗濯と掃除をして映画を観に行って……と思っていたのですが、どうにも気が乗らない。うだうだして横になったりしているうちに三時、四時と時間だけが過ぎていく……。きっと疲れているからに違いない、とか自分で勝手に納得して、いい加減夜になってから池袋へ飲み会だけに出席しに行く。
一次会は池袋駅北口にある「茶館」(チャカン? サカン?)いわゆる点心のお店。よしながふみのコミック「愛がなくても喰ってゆけます」(う〜ん、含蓄のあるタイトルだ)で紹介されて話題になったお店らしい。2,500円で食べ放題(お酒は除く)だというのでさっそくあれやこれや注文。紹興酒なんかもボトルで続けざまに頼んだりしていい気分。そのまま何も考えずに二次会へなだれ込み、バーで朝の五時まで飲みっぱなし。何しろ夕方まで寝ていたのでちっとも眠くならないのであった。もっとも会話の内容は殆ど方言の話だったので、5・6時間ものあいだ何を話したのか殆ど覚えていません。というか殆ど会話に参加してなかったかもです。「赤い彗星」とか「ベルセルク」とかいうややマニアックなカクテルから始まり、後半は殆どシングルモルトの飲み比べ状態でした。
翌日の土曜日は当然ながら昼過ぎまでおねんね。四時半頃のそのそと起きだして新橋へ。この日は竹芝にてファンクラブ主催の「永井豪先生還暦お祝いパーティ」。別
にファンクラブに入会しているわけでもないのですが、ワークショップの講師川又千秋先生から参加のご案内を受け取ったので、これは間近にご本人を見られるチャンスだと思ったのでした。回りは殆ど知らない人ばかりで、パーティ自体も司会の人が完全に酔っ払っていて大声でがなり立てていたのであまりくつろげるものではなかったのですが、あの「デビルマン」の作者に挨拶できただけでも感激!であります。それにしても、少年誌で頭や腕がちぎれて血が吹き出すような徹底したバイオレンス・コミックを描いた人とは到底思えないほど温厚な方でした。おみやげの袋にサインをしてもらった後、同席されていた「クロノアイズ」の長谷川裕一先生にもサインとイラストを頂いて無事解散。その後川又先生他数名で汐留センタービルの「和食・えん」というお店にてくつろぐ。愛知のお酒「醸し人九平次」等をいただきました。
日曜日は部屋の片付け。とにかくどうしようもない状態になっていたので、せめてテーブルくらいは使えるようにしなくちゃといそいそとあっちのものをこっちへ移動したりして。もっとも物を移動しただけでは結局片付かないのですが。雑誌を処分する前に一通
り目を通そうかな、とか思い出すともう先へ進めない。夜までかかってうろうろした揚げ句、取りあえず本は本棚に収まり、テーブルの上は一人分くらいのお皿を並べられる程度の隙間ができましたが、はたから見たら「どこが片付いたんだ?」と疑問に思うでしょうなあ。相変わらずどの部屋にも段ボール箱が数個ずつ置きっぱなしだし……。
9月3日(土)
唐突に「愛知万博」へ日帰り旅行。その前の週まで全然行くつもりもなかったのに、たまたま飲み会で「どうやら下手に企業パビリオンとか行かなければ十分日帰りできるらしい」という話になり、そのままじゃあちょっと日帰りで各国のパビリオンを回って世界のお酒を飲み回ってみましょうかなどと答えてしまったわけで。
結局集まったのは三人。まあ確かに朝早く午前6時半東京発の新幹線で出発、となれば行ける人間自体限られるよなあ。もともと夜更かしが身に染みついているので、「三時間しか寝てないよ〜」と言っていたら、Oさんは寝坊したらまずいので一睡もしなかったとか。2度目の万博というのにたいしたものであります。
名古屋についてみたら、残暑とはまだ言い難いほどの猛暑。しかも夏休みが終わって閉幕間際、かえって土日は混雑しているらしい。会場へのリニアモーターカー(たった二駅分)に乗るまでに1時間並び、その後会場前の荷物検査でまた1時間炎天下の中を並ぶ……会場に入る前にもうくたくたです。
基本的に企業パビリオンは一つも回らず、アジアとヨーロッパのパビリオンを中心に見て回りました。もっとも印象に残ったのはベルギー館。マグリットやデルヴォーらの絵が壁一杯のスクリーンに映し出され、音楽に合わせて少しずつ変容していくというもの。食事は基本的に持ち込めないので、ウクライナ料理の店に1時間以上並んで昼食を取りました。なるほどこれはさすがに一人で来たらしんどいだろうなあ。並んでいる間に文庫本が2冊くらいは読破できそうだけど。夕方帰るころ、「ドイツ館240分待ち」と表示されているのは思わず笑いましたが。
世界の酒を飲み回るぞ、と豪語したものの、実際には暑いし並ばなきゃならないしでそうそう飲めたものでもない。といいつつワイン試飲コーナーに寄ったら結局ドイツワインとスペインワインを箱買いしてしまいました。
帰りの新幹線に乗る前に、駅のホームできしめんを食べようと言っていたのですが、9時半頃行ってみたら店の明かりはついているのに既に閉店でした。くそ〜がっかりさせやがるぜ。弁当屋も売り切れで、空腹のまま東京まで帰り着いたのでした。
9月17日(土)〜19日(日)
17日(土)は休日出勤。気のせいかえらく天気が良い。
18日(日)はNさん宅にてワイン会。皆で持ち込み、昼から夜まで飲みっぱなし。「シャンパーニュ・パイパー・エイドシック・ゴルチエボトル」「シャトー・カラギール」「ラインヘッセン・グラウブルグンダー」「セーニャ・ハーフボトル」「ドミニク・ローラン・ヴォルネイ」等々。良く考えたらメンバーの半分は殆ど初対面
なのですが(何も考えずに待ち合わせ場所に行って慌てた)、まあワインがあれば会話には困らないから。お料理はハーブ風味の鳥肉ささ身やラザニアなど。うーん、今度レシピ教えてもらおう。
19日(月)は映画鑑賞会。銀座で「チャーリーとチョコレート工場」を観る予定が、次の会まで待たないと満席状態だったので、六本木まで出て「銀河ヒッチハイクガイド」を観ることに。こちらは余裕で席が取れました。しょっぱなから銀河バイパス工事のためあっさり地球が破壊され、一人生き残った(正確にはもう一人)地球人の主人公が、首が二つあるやたらノリの軽い銀河大統領や知能が高すぎていつも落ち込んでいるロボットらと共に銀河を駆け巡る……という話なんですが、どうもこの軽いノリはどこかで……と思ったら、原作者はやはり「モンティ・パイソン」と関係の深い人物でした。2本では絶版となっていた原作本、今回の映画公開に合わせて復刻されたようですが、どうせならテレビ版が観たいところです。