「12月の独り言」
12月16日(土)〜17日(日)
土曜の昼は、ワイン会でもなじみの銀座「CLUB-NYX」にて、WINESCHOLA主催、山本博先生を講師に迎えてのワインランチセミナー。第1回の本日は「シャンパーニュ」をテーマに。
出されたシャンパーニュは「ビルカール・サルモン・ブリュット・リザーヴ」「ポール・ロジェ・ブリュット」「ミッシェル・マイヤール・ブラン・ド・ブラン・プルミエ・クリュ2000年」「クリュグ・グラン・キュヴェ」「タルラン・ロゼ・プレステージ」の5品。お料理は「ニース風鮮魚のカルパッチョ」「鹿児島霧島豚ロースト」「キャラメルソースのクレープ」。
2ヶ月ほど前に同じ店で同じくシャンパーニュをテーマにワイン会をやったばかりですが、「クリュグ・グラン・キュヴェ」あたりがさりげなくラインナップに入っているところがいかにも山本先生ゼミらしいところです。アイテムの中では「ミッシェル・マイヤール」がやや聞きなれない銘柄でしたが、近年注目されているRM(レコルタン・マニピュラン:小規模自家栽培・醸造メーカー)なのだそうです。今日本に出回っているRMは200近くにも急増していて、山本先生自身自らの著書を大幅に書き換えなくてはならなくなったほど。実際、「ミッシェル・マイヤール」は、ボディのしっかりした白ワインにそのまま泡を加えたような飲みごたえのある味で、なるほど高いだけの大手メーカーより良いRMの方がお勧め、と言われるのも納得できます。
夕方、そのまま新宿伊勢丹に向かい、翌日の自宅ワイン会の買い出しへ。この時、チーズ売り場でにやにやしながら品物を眺めていたところをカイシャの同僚に目撃されていたことを後日知ることになります。すぐ隣にいたそうなんですが、全く気付きませんでしたね〜。
というわけで翌17日は自宅でクリスマスワインパーティ。 詳細はいずれワインのホームページで。
12月22日(金)〜24日(日)
毎年恒例の池袋ワークショップ忘年会。本来幹事だったN氏が仕事の都合で出席できず、何故か現在受講していない(宴会だけ顔を出している)私が再び幹事役に。Yさんに手伝ってもらいつつも、取りあえずは昨年と同じ会場、池袋サンシャインの最上階「サンシャイン・クルーズ・クルーズ」にて開催。
プレゼント交換会なるものも毎回やっているのですが、今回は時間もあまりない中手っ取り早くやろうと、その時だけサンタクロースに扮してみたりして。
←1着2,000円のサンタ衣装(前日試着した時に、ベルトを家に忘れました。だから手で押さえているという……)
当然ながら二次会、三次会までなだれ込み、朝まで飲み会となりました。
翌日は昼からNさん宅にてクリスマスパーティ。小さな女の子のいる家なので、これはまた受けるに違いないと前日のサンタ衣装を持っていく。玄関先で「メリー・クリスマス!」と驚かそうというわけ。それなりに喜んでもらえたような気もするのですが、 女の子はすぐ疲れて寝てしまったのであんまし引き延ばすことはできませんでした。こちらもなにしろ徹夜飲みだったので最初は元気が出ませんでしたが、持ち込みワインに豪華な食事を堪能する頃にはすっかり回復、起きてきた女の子も含めて「ウノ」(ミッキーマウスバージョン。少しルールが違うらしい)で遊んだりしたのでした。
翌日はほぼ一日中家で年賀状の宛名書き。既に印刷済みで、宛名を毛筆で書くだけなのですが、何しろ220枚もある……。一日が終わるころにはすっかり右手が麻痺してましたが、実際のところ半分近く残っていたりして。
12月29日(金)〜31日(日)
22日から23日、26日から28日までほぼ毎日忘年会。さすがに身が持たないと29日はお休みを取り、もう少しで期限切れとなるチケットを持って上野の森美術館「ダリ回顧展」へ。
ダリの作品も世界のあちこちに散らばっているので、回顧展といってもかなり限られた規模にならざるを得ませんが、それでも日本で開催された展覧会の中ではかなり充実したラインナップでした。同じ会場で「ニューヨーク近代美術館展」が開催され、ダリの「照らし出された欲望」と「記憶の固執」という小さいけど(実際、B4サイズ位
しかない)初期の代表作である2枚の絵を見るために足を運んだのが確か2001年の1月。その前の1999年の三越美術館での「ダリ展」は、「偉大なる自涜者」など意外と大きめな初期作品が展示されましたが如何せん作品数は少なかったのでした。その意味で今回の展覧会は、10代の頃の自画像「病める子供」や、「早春の日々」「手(良心の呵責)」「子供-女の記憶」「家具栄養物の離乳」等の初期の傑作群、「夜のメクラグモ……希望!」「焼いたベーコンのある自画像」「記憶の固執の崩壊」「世界教会会議」等の中期の名作、そして最後の作品である「無題-燕の尾とチェロ」に至るまで、かなりの作品を年代順に整理して展示してあり、非常に満足度の高いものでした。春休みだし混んでいるだろうと思って開場前の9時半に着くように向かったのですが、何故か早めに開場していたので逆に並ばずに入場できました。11時過ぎた頃に外へ出てみたら既にずらっと長蛇の列。やはりダリは人気が高い。
スペインに行った時も、ピカソ美術館は閑散としていたのに、ダリ美術館は大混雑していました。結構ヤバイ絵も平気で飾ってあるのに、子供が喜んで見ているのもダリでした。主知主義のピカソに対して、ダリはあくまで感覚に訴えてきます。ある意味、ピカソが「最後の画家」であるのに対し、ダリは「最初のマルチメディアミックス」ではないかしら?
などと思いつつ、上野の隣の入谷で「家康うどん」を食べてから、これも12月末までの無料鑑賞拳があったので、有楽町で映画「
鉄コン筋クリート」を鑑賞。松本大洋原作のコミックを、ロサンゼルス出身のマイケル・アリアス監督がアニメ化した異色作。原作も読んでいるのですが、どちらかというと部分部分だけが印象に残っていたので、あらためてカラー動画で物語の流れを再確認できました。松本大洋作品はアニメーションに向いているような気がします。というわけでぜひ「ナンバー・5」もアニメ化して下さい。
30日は昼からビッグサイトに顔を出し、コミックマーケットへ。サークル参加しているYさん、Iさん達を訪ねる。終了後しばらくお茶などした後、今度はWINESCHOLA
TEAM2000の忘年会へ。このところなかなか集まる機会がなく約半年ぶりくらいの集い。赤坂のレストラン「マガーリ」にて。
今回は持ち込みワインはI先生の「北海道ワインWEISSBURGUNDER」のみ。「カバ(乾杯用)」「フランチャコルタ」「モン・ビローネ・バルベーラ・ダルバ2003年」「チェローレ・キャンティ・クラシコ2002年」そして各自「パッシート」などのデザートワイン。お料理は「カブとネギの炒め」「タルタルステーキ」「サトイモとインゲンのバジル風味」「カンパチのカルパッチョ」「神父さんの首吊りパスタ」「ポテトのニョッキゴルゴンゾーラソース」「キノコのリゾット」など。
ワインは特に「モン・ビローネ・バルベーラ・ダルバ」が印象的。濃厚でアルコール館も高く(14.5%の表示)、独特の甘いチョコレート香があって、それでいて口当たりはソフト。充実感のある味わいでした。うーむ、イタリアの赤といえばネビオロ、サンジョベーゼ、そしてアリアニコですが、バルベーラとモンテプルチアーノは正直要注意……今年は特にこの2品種で非常に美味しいものを味わうことが出来ました。今後の課題ですな。
皆さん忘年会疲れということで、メインの肉料理は頼まず、ワインもボトル4本どまり。うーん、少々足りないかな、ということで自宅に帰ってから焼きそばと水割りで一服したのでした。
31日はビッグサイトで同人誌即売。新刊もなく、いい加減最終日ということでなかなかお客さんの反応も今一つ。適当に開場を回り、適当に席に座っていたら本当に売れませんでした。
やはり大晦日は年越しそばだな、ということでネットで検索、銀座一丁目の「笑々庵」が空いているということで、予約して総勢5名で年越しそば。あいにく8時で閉店なので、すぐ近くの「やるき茶屋」で二次会。適当なところで引き上げ帰宅。比較的平和に年を越したのでした。