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1997年10月27日から
今宵一夜限りの神様−西岡恭蔵ライブ 97/12/19 あがった さん (この文章は、ニフティ・サーブ FBEAT7番会議室より転載させていただきました。) クリスマスが嫌いだ。けばけばしく飾り立ててやってくる、クリスマスが大嫌い。 「24日の夜は何処かへ連れていってよ」同居人Bは臆面もなく僕に要求する。 「いったい、24日はいかなる日であることかよ」白々しく僕は、答える。 「クリスマス・イブに決まってる」当たり前の如く同居人Bは返事をするんで、 「君はいつから宗旨変えをしたんだ。僕ならまったくの無宗教」と宣言する。 ほおっておけば、まだまだ図に乗って来そうな勢いだったし、 図に乗られれば、「宗教を信じる自由、信じない自由」なんぞを引っぱり出しては、 滔々と語り出してしまいそうな僕だったので、這々の体で、妥協を計る。 「ばあちゃんの全快祝いをするというのなら」僕はいたって同居人Bには弱いんだ。 そんな僕が、開けっぴろげに「Glory hallelujah」を大声出して唄う夜。 僕は恭蔵さんが好きだ。なんともいえない笑顔がとっても素敵な恭蔵さんが大好き。 ずっと昔から聞いてきた。「プカプカ」「サーカスにはピエロが」はそらで唄える。 数え切れない位ライブにも行ったし、「春一番」もまた未だにそらで唄えてしまう。 アルバムは全部持っている。違った、「ヨーソロ」「ニューヨーク・トゥ・ジャマイカ」は持ってない。 でも、カセットブック「パラダイス カフェ」なんぞは、自慢の一枚だし、 「ハーフムーンにラブコラージュ」なんぞは、今やもう廃盤に違いない。 それになにより「ライブ・はっぴいえんど」での、「春一番」はこれ一曲で、 西岡恭蔵ここに在り、という程の名曲・名演には違いなく。 ただ、一連のクリスマス・ソングやラブ&ピース賛歌には、ちと鼻白む時がある。 あまりに直裁じゃないか。あまりに綺麗すぎるんじゃないか。 恥ずかしいじゃないか。僕のシャイさはついそう愚痴をこぼしたくなるときがある。 それでも、このFBEATでエフさんから、恭蔵さんのクリスマスを教えていただき、 三年前にはいそいそと出かけることになった。昨年は、高熱出して、行けず。 今年は、雑誌「胡散無産」二号に、原稿まで書いていただけて、 あろうことか「あがったさんへの手紙」などという望外なタイトルまでついており、 それにKUROさんがお亡くなりになった、そんな年のクリスマスだったし、 四年振りのアルバム「Farewell Song」が、全く素敵なアルバムで。 花束まで抱えて、出かけていった蔵さんの「Glory X'mas」。 バナナホールはありったけの椅子を出してすら立ち見が出るほどの盛況さで、 僕たちはといえば、左側最前列という絶好のロケーションに陣取る。 開演前の賑やかなホールの中を、恭蔵さんの巨躯が行く。 黄色いキャップの巨躯が行く。あっちであいさつ、こっちでチケット手配。 今年のタイトル・ソング「Glory X'mas」がオープニング。 ゴージャスなバック。駒沢・はちみつぱい・裕城、国府・ソーバッドレビュー・利征 上原・ごまのはえ・裕、秋本・モーガンズバー・節、後藤・笑わすぞ・ゆうぞう、 大庭・怒り出す・珍太。コーラス:大上・ゴスペル・留利子、他一名(ゴメン!) 「おまえが夜空で 天使達と唄うよ」と逝った人と生きる人が声をあわす。 蔵さんのクリスマス・ソングが贅を競い、包容力のある唄声がますますに、輝く。 場内の熱気はいやが上にも高まり、演者のテンションの高まり、留まるを知らず。 「サーカスにはピエロが」「プカプカ」「自転車に乗って」三連発には割れんばかし 僕がずっとずっと一緒に大声で唄っていたことは隠しようもない。 そして、新アルバムから二曲。「Glory Hallelujah」「Soul X'mas」 それぞれの唄は延々と続き、「Glory Hallelujah」の大合唱は、まさに天に届く。 「Soul X'mas」のリフレインと共に、若者達は踊りだし、老若男女が声を限り。 唄うさ。日頃のシャイや意地や恥ずかしさなんて、知らぬ存ぜぬ。 帰り際、二枚目の「Farewell Song」に「to 胡散無産さん」という蔵さんのサイン。 大きな手としっかりと握手を交わし、丸眼鏡の向こうの優しげな目を見つめながら、 「今年は、どうも。来年も、よろしく」とさようならのあいさつを交わす。 もっともっと唄いたかったんだ。もっともっと聞きたかったんだ。 お名残を残し、でも、お名残は惜しむものではなく、大切にするもの。 バナナホールを一歩出ると、そこはいかにもおどけた風を装った年の瀬の街で。 いつものように酔っぱらい達が、束の間の快楽を貪るように、わめき散らし、 さんざめく街角一杯に、忘れてしまいたい「今年」が放り出されている。 僕は、忘れることのない年をしっかりとしまい込んでは、長いコートに包む。 蔵さんのクリスマスなら、僕は許そう。蔵さんのクリスマスが、僕は大好き。 ps 思う壺、思いっきり書いてしまった。好かったんだ!>エフさん
僕の、ろっかばいまいべいびい−西岡恭蔵 97/10/11 あがった さん (あがったさんの御了解を得て、ニフティ・サーブ FBEAT 7番会議室より転載) お人柄が、唄になる。そんな恭蔵さんライブに、行って来たんだ。 そもそも「トリム企画社長室」でのライブって、何だ? 僕は、ビレッジプレスの村元さんからお誘いを受けた時、思ったさ。 「今までやっていたすき焼きパーティのノリだそうです」 「ふ〜ん?」といまいち納得できなかったが、一も二もなく予約をしたのだった。 「早く行かなきゃ一杯になります」という村元さんの言葉で、急ぎ足で向かう。 夕御飯も我慢して、6時過ぎに着くと、まだだぁれもいなかったさ。 「村元さんは来れないんだって」社長さんはそう言って、席を勧めてくれる。 会場に入ると、とりどりの椅子が所狭しに並べられている。 そこで始めてスキンヘッドの恭蔵さんにお逢いした。 実は、本を読んでおられた恭蔵さんをしばらくは気づかなかった。 ど〜んと大きな体格に、斜め後ろから見るとスキンヘッドだけが見える。 そうだろうか?と戸惑いながら声をかけられないでいると、 人の気配で、こちらを向かれた恭蔵さんが、にっこりと微笑まれる。 「あがったさん!」と、スキンヘッドに似合わぬ笑顔で握手をすると、 なんだか、もうずっと前から知っているかのように、話し始められる。 そりゃぁ、僕ならずっと恭蔵さんの唄なら、聞いてきたさ。 でも、お逢いしてお話するのはこれで三度目なんだが、そんな気がしない。 「胡散無産」の原稿のお礼を言い、新しいアルバムの話をし、話題は尽きない。 クリスマスライブの話をし、友部さんの話をし、幸介さんのアルバムを話す。 「KUROさん」のことをお話し、ツアーのことを話す。 恭蔵さんの目はとても柔らかだ。「春一番」の話題となり、風太さんを語り、 森林公園を話し、とても柔らかな時間が流れていく。 ぼちぼちと会場も埋まっていき、お名残を惜しみつつ衣裳変えに行かれると、 その間にも所狭しと並ぶ椅子に、所狭しに人が座っていく。 最前列を除く椅子が満席となる頃、部屋の照明が落とされ、 恭蔵さんの巨躯が、手拍子ひとつで、「月の祭り」の唄声をあげる。 7時10分に始まったライブは、アンコールが続き、9時半になってお開きとなる。 12月10日に出る「FAREWELL SONG」からの唄で始まって、 「START」からの唄へと続き、「サーカスにはピエロが」から、名曲が続く。 「ろっかばいまいべいびい」へと続き、「プカプカ」は言うまでもなく。 「君住む街に」も「PARADISE CAFE」も唄われ、僕はもうまったくご満悦。 口ずさみながら僕は、足踏みを踏みならして、恭蔵さんの唄に応えるんだ。 それはまるで、秋の夕暮れの一瞬前のえも言われぬ心地よさに、似て。 もう、暮れていくよ。そう、暮れていくのね。というあうんの呼吸にも、似て。 現実離れした柔らかな時間は、唄にのって、ふわりふわりと続いていくんだ。 「珈琲ルンバ」のリクエストの後、僕が「アフリカの月」をリクエストし、 すると興に乗った恭蔵さんは、クリスマス・ソングを唄い、 遅れてきた人のために、もう一度、「プカプカ」のリクエストに応えられ、 「それじゃぁもう一曲」とラストソング「GOOD NIGHT」でダメを押し、 そうして、深々と頭をさげてのごあいさつの後、ステージからその巨躯が去る。 お別れのご挨拶ができなくて残念な僕だったが、 ようやっと静かになりつつある街角を歩きながら、 あんまりたらふくの満足感のやり場に困ったものだから、 口笛をひとつ吹くことで、震わせた空気を、僕のこころに共鳴させてみた。 こころは、と〜んと震えて、悦びの合図に代えた、そんな夜。 97/10/10(金) 22:40 あがった(VYT00134)
西岡恭蔵ライブ 愛知県知多郡美浜町「シーガル」 '97/10/21 KOSSさん (KOSS' GUITAR WORLD のホームページの御好意で抜粋・転載させていただきました。) その日は、ひどい二日酔いの朝だった。おまけに暫く小康状態だった風邪 の逆襲を受け、早々と会社を休む電話を入れる。最悪の朝だったが、今日は 西岡恭蔵のライブの日だ。それを思えば気持ちは体ほど沈んじゃいない。 1年前に愛知県は半田市の「串焼倶楽部伊十」ってお店で行われたライブ で初めて、西岡恭蔵のライブを体験した。アットホームなコンサート、手作 りのコンサート、そんな形容がぴったりのコンサートだった。そして、僕は、 その魅力にハマってしまった。 その「伊十」でのコンサートが前日にあったばかりだ。僕は私用で参加で きず、「伊十」からさらに南下した愛知県は知多半島美浜町にある「シーガ ル」って喫茶店でのライブに向かう。僕の住んでいる名古屋から、60km の道 のり。でも大丈夫、高速を使えば、1時間弱でいける。 お店に着いたのは、午後6時を少し回ったくらいだった。開場は6時半か らということで、入り口から店内を覗いてみると、まだ誰もおらず、お店の 方がギターを弾いている。しばらく車を走らせて時間を潰し、6時45分頃 お店に入る。テーブルが取り払われ、椅子が並べられた即席のライブ会場。 しかし、「伊十」の時とは違い、ミキサー付きのPAが用意され、ビデオカ メラもセットアップしてある。 7時になった時点で店長が挨拶をしてコンサートのスタートだ。しかし、 用意された椅子は、ほとんど埋まっておらず、これで始めるのかと思いきや、 前座ということで地元の方の演奏。最初は、ギブソンJ200 を持った恭蔵さん 並みの体格のおにいさん。演奏したのは、ボブディランの「風に吹かれて」、 山崎ハコの「メンフィスまで連れて行って」。「風に吹かれて」は大塚まさ じさんがよく歌ってられるような日本語ヴァージョン。 次に登場したのが、店のマスターとその友達二人で、ヴィンテージギター ズというトリオ。その名の通り、みなギブソンのヴィンテージモデルを抱え ている。多分、車が楽に買えてしまうものと思われる程のヴィンテージだ。 ディランセカンドと、恭蔵さんの曲を演奏。 前座で30分程、時間を潰し、恭蔵さんの登場だ。この頃には用意された 椅子はほとんど埋まっていた。だが、僕のようにお金を払って入ってきた方 はその半分くらいで、後は、お店の身内の方々のようだ。 1曲目は、グローリィハレルヤ。2曲目、I wish。 3曲目の「コンケーンのじいさん」が始まって、この壮大な物語を聴き入る程に、 そして、蔵さんのフラットピッキングの妙から繰り出される、ギブソンの優 しい音色に酔うほどに、気持ちがほぐれ、やっとコンサートが楽しめるよう になってきた。 前日の飲み会で、仲間と演奏した「サーカスにはピエロが」、そして先の BSで放映されたフォーク大集合での「君住む街に」、ピッキングの妙が光 る名曲「ろっかまいべいびぃ」、恭蔵さんの16ビートでのカッティングが 素晴らしい「ソウルクリスマス」とこの日の僕個人での聴き所は、「コンケー ンのじいさん」以外にもたくさんあった。 恭蔵さんは、弾き語りというスタイルでのギターテク、突っ込んで言えば、 フラットピッキングで途中オブリガードを入れながら歌うスタイル、という 点で、実に巧いと思う。ギター1本で充分にその世界を堪能できる。歌う世 界は全く異なるが、友部正人も同じことが言える。そういったスタイルのギ ターテクでは二人とも日本のフォークシーンの中で屈指の存在だと思う。 アンコールでは、お店の方のリクエストで、「グッバイ自衛隊ハロー災害 救助隊」という、震災を扱った歌だ。恭蔵さんは最初演奏を躊躇った。それ は、恭蔵さんにしては、珍しい政治批判な内容を含んだ、長い歌だった。躊 躇った理由は、よくわかる。政治思想を絡めた歌はイデオロギーの相違で誤 解を生みやすい。恭蔵さんにしては珍しいスタンスの歌だった。 アンコール前、ほんとは「自転車に乗って」とか、他にも用意した曲があっ たんですが、時間がおしてしまった為にできなくなりましたとのMCが入っ た。前回の「伊十」でのコンサート時は、途中休憩を挟んでの2時間のライ ブだったんだが、今回は、休みを挟まず1時間半。 セットリストは以下。思い出しながら書いたんで、多分数曲抜けてると思う。 ・グローリーハレルヤ ・I wish ・コンケーンの爺さん ・さらばジャマイカ ・?(バナナバナナとかけ声をかける曲。詩は即興だった) ・サーカスにはピエロが ・君住む街に ・ろっかまいべいびぃ ・海ほうずき吹き ・グローリィクリスマス(サビだけ) ・ソウルクリスマス ・プカプカ アンコール ・グッバイ自衛隊ハロー災害救助隊(リクエスト) ・Heart To Heart ・Sunny side of the street
9月14日(日)、だびよんにて、自主制作映画『赤木カルタさんの夢』の上映が終わり、さて、アンケートでも記入しようかな…と、その時、おっさん二人が入って来た。
「いやぁー、日曜だからどっこも開いてねーよー、やっぱしここしかオレら居るとこねーよー」とかいい乍ら、おもむろにギターを持ち出して唄い始めた… さてはこの二人、完全にできあがっているではないか。
実はこのうたごえ喫茶状態のおっさん二人こそが、高坂さんと西岡さんだったのである。
「あんた知ってる?西岡恭蔵、18日にライヴやっからみにきてね〜んららららら〜ん」(知ってるも何も、西岡恭蔵といえば'70年代フォークブームが成熟を迎える中で、あの名作、「ディランにて」でソロデビューした怪人じゃないですかっ)
いやはややたら陽気な唄う怪人である。
話を聞けばこの、酒と音楽と女の人が好きな二人、これから東北行脚に出かけるそうな…。
さて、だびよんでのライヴ当日、いやあー盛り上がりましたねえ。
青森在住フォークシンガー“だびよんの鳥”高坂一潮さんは、この地を本当に愛している、生粋の青森県人!という人なのです。
少し照れ乍ら、ステージで力いっぱいに、あのあったかなうたの数々をうたってくれました。
“ビンボーソング”じゃ彼自身が肩にのっかって「酒くれよ〜」と云ってるビンボ神さんに見えてしまったり、“急行八甲田”じゃ青森の女(ひと)がいちばんきれい(こりゃ愛しの奥方様のことじゃなかろか… そういえばステージの高坂さんと客席の奥様との掛け合いが美しかった…)と唄う、人柄そのまんまの素朴であったかなステージでした。
そして大阪の怪人、西岡恭蔵さんは赤の毛のぼうしを被り、ギター1本持ってやって来た。
月の祭り、コンケンのおじいさん、最近のアルバムからの数曲を披露してくれました。
これらの曲はどれもシリアスなもので、怪人はすこぶるいい声で朗々とこれを唄う。
うっ“プカプカ”の西岡も、もはやあっち(シリアス)へ行ってしまったのか… と思いきや『今回の東北のツアーで思ったこと、それは“人生、怠けることやっ”』といって、路線は例のジャメイカ、ミシシッピーへとなだれ込んで行ったのです。
ここから先はもうとどまることを知らぬ大怪人、うたを唄う為に生まれてきた男、『即興バナナスピリット』から風来坊、相合傘、みちゆき『プカプカ』へとお客さまとともにいっきに駆け抜けたのであった…。
♪ おれぇのあん娘ぉはぁタバコが好きぃでぇぇ〜♪
今、若いミュージシャンの間でも伝説の曲と云われる『プカプカ』('72年、西岡恭蔵「ディランにて」収録。
去年、大槻ケンヂ氏もカバー)えもいえぬ魅力のあるこのうたをこうやって生で聴けるというのは何とも幸せな気分でした。
ところで、このライヴ、一体いつまで続いたのでしょうか? アンコールに継ぐセルフアンコール(!?) ステージの上にだびよんのマスターまでひっぱりあげてしまった怪人西岡恭蔵、彼のうたは懐が深い。
そして陽気だ。
聴く者の全ての肩をポンと叩いて、「ほら力をちょっと抜いて、みな、楽しくやろうや」、そして「人生は怠ける位が丁度いいんだ」ということを気付かしてくれる、おおらかさが在るのです。
〜 そして、だびよんの夜は更けてゆくのです・・・・・・
西岡さんといえば、私ごとになりますが、最近のマイブームで Tin Pan Alleyが来てまして、その煽りでもって、“ろっかばいまいべいびい”('79年)というアルバムを愛聴させて頂いておりました。
このたる〜っとしたリズムセクションと怪人西岡んのあったかい、でか声がホント気持ちいい、なんともいい時代だったことを窺わせるのです。
機会があったら是非聴いてみて下さい、隠れた名盤です。
今回うたってくれた“ろっかばいまいべいびい”と“3時の子守唄”も収録されてます。 (c)copyright 1996 シューだびよん
webmaster@D-eX
これは、Nifty FBEAT 7番部屋にアップした
ものを転載したものです。
KOSSさん
半田市っていうのはさ、愛知県は知多半島の付け根にある町で、定期的にライブが行われるようなお店があるわけじゃなく、そんなところになぜ恭蔵さんがって話なんだけど、知多半島にお店を持つマスターの有志が集まって、知多半島の音楽シーンを盛り上げようってことで企画運営されてるんだ。
だから、当然、恭蔵さんも身一つ、ギター一つでやってきて、会場もお店の一角をステージにしたてての即席ライブさ。
半田市での会場は「串焼倶楽部伊十」っていう
お店、ってくれば当然、串焼食べながらライブが見れる!!と早合点した僕は名古屋に住んでいるんだけど半田に住む古い友人を誘い、二人で出かけた日曜日の夕暮れ。
開場の6時少し前に着いた僕らは、お店を覗き込むと、まだ準備中ってことで、もしかしたらあがったさん達の時のように( #476 参照)音合わせしてる恭蔵さんに会えるんかなぁ〜と思ったんだけど、残念ながら会えずで、で、お店の人に聞いたら今日は食事はできません!!だって、お〜何てこったい、串焼き食べながらライブの夢(笑)ははかなくも崩れさり、空腹を抑えてのライブじゃ集中できんやろってことで、急いで近くの吉野屋に飛び込み牛丼はパクついたのさ(笑)。
で、腹も一杯になった僕らは、再びお店に戻り、ビール飲みながら開演を待つんだ、
お客は30人くらいかな、お店が用意した椅子は満席になり、程なくして恭蔵さんが登場。
顔見知りのお客が多くいるらしく、簡単な挨拶をしながら、ギターのセットアップ。
ギブソンの年代もんのアコースティックギター(G-50)のチューニングも終わり、簡単なスポットライトがあたってるだけのお店の一角に立ち、ライブははじまったんだ。
1曲目は、「コンケーンのおじいさん」、タイのコンケーンってところに住むおじいさんの一生を歌ったものさ、恭蔵さんが実際にタイに行ってできた曲なんだろうけど、詳しい曲説明はなかったんで背景は不明さ。
アコースティックギター1本なんだけど、フラットピッキングの妙で長いこの曲をドラマティックに歌い上げる。
アコースティック1本って書いたけど、実はそうじゃないんだ。
観客にさ、ピアニカを持った青年がいて、彼は、昨年、恭蔵さんが知多半島の美浜ってとこでライブをやった時に知り合いになった人で、1曲目からピアニカで参加さ。
んでも事前に音合わせしてたわけじゃないんだよ。
全くの飛び入りで、で、恭蔵さんが曲が始める前に、曲のキーを教えて、ほぼ即興で、恭蔵のギターと合わせるんだ、凄いだろ、ピアニカなんてさ、おもちゃにしか思ってなかったんだけど、立派にギターと渡り合えるんだ。
で、曲は「グローリィハレルヤ」、「I wish」、「さらばジャマイカ」、「街角のアコーディオン」って続くのさ。
特に「街角のアコーディオン」なんて、ピアニカでソロ弾くんだ
けど、アコーディオン の感じがうまく出ててさ、即興で、そこまでできるの?って感じさ。
曲によってはさ、観客がコーラスを付けるし、一部の曲では観客がハモったりで、観客が一体となったコンサートってのは、こういうコンサートをいうんだよね。暖かいコンサートだよ。
「月の祭り」、「恋が生まれる日」、「聞こえるかい?」、「WHAT'S A WONDERFUL WORLD」と続いて1部終了だ。
この「恋が生まれる日」っていうのは、今度のCDのタイトルソングになるって言ってたよ。
来年からレコーディングに入るんだってさ。
恭蔵さん自らメッセージソングって言ってた「聞こえるかい?」は僕のこの日のピークだったね。
15分くらいの休憩を挟んで、2部がはじまる。もうこの頃には、ビールの酔いが
回ってきて。
曲順もあやふやなんだ、でも一曲目は覚えてる、そうおまちかね「ろっか・まい・べいびぃ」だ。
お店の壁にさ、この曲が入ってるLPが飾ってあったのを見逃さないさ。
やはりね、観客の年齢層が高いから昔からのファンが多いんだよ。
だから、この曲や「プカプカ」演奏した時には、ほんとうにうれしそうなんだよみんな。
他に2部での曲を列挙すると、「グッド・ナイト」、「思い出のサンフランシスコ」、「自転車に乗って」で、最後はやはり「Heart To Heart」さ。
まだ何曲かあったけど、酔いが回った頭じゃ覚えきれてないんだ。
2部では「自転車に乗って」が秀逸だったよ。
僕は高田渡のカヴァーかな、なんて思ったんだけど、違う違う、全くのオリジナル、これがいいんだ、ほんと。
アンコールは、リクエストで2曲やったんだけど、曲名は失念、アフリカがタイトルの一部になってる曲と、春一番の風太さんに捧げた曲(この曲は次のアルバムで入れるっていってました)。
で、アンコールのラストは「サーカスではピエロが」さ。
いいコンサートだったよ、演奏者の息が感じられる距離でのライブ、演奏者と観客が作り上げるライブ、こんなにアーティストが身近に感じられたライブははじめてさ。
で、僕はときたら、さっそく帰り際に、このコンサートで僕のハイライトだった「聞こえるかい?」と「自転車に乗って」が入ってるCDを買って、おまけにサインしてもらったさ。
ミーハーな奴と笑うことなかれ。
ほんとに気に入って買ったんだからさ。
帰り際にパソ通でライブのことを知ったことなど少しお話をして、最後に恭蔵
さんの大きな手で握手してもらって、店を出たんだ。
恭蔵さんのことを全く知らなかった僕の友人も、大満足だったよ。
だから、みなさんの町に恭蔵さんが来ることがあったら是非、行ってみて下さいよ。
恭蔵さんの人柄が反映されたアコースティックな暖かいライブ、きっと疲れたあなたの心を癒してくれると思います。
By KOSS
僕たちの「HEART TO HEART」−西岡恭蔵byあがった さん
96年4月10日 はじめ一人だった僕は、 一人でライブに通い出した。 嶋田さんと知り合うことができた僕は、 二人で、ライブに通うようになった。 このFBEATでクスクスさんと出逢った僕は、 三人で、良&イサトに行った。 そして、今日はみのさんも交えて、 僕らの恭蔵さんを、四人で楽しんだんだ。 で、僕らの「HEART TO HEART」の西岡恭蔵さんライブは すっかり僕らの心をとらえてしまって、離さない。 慣れない大阪狭山市で迷いながらも、 午後6時半に焼き鳥屋「金満」についた僕らは、 まだ開店前であることを知ってはいたが 店の前に止めた車のことを断るために、店を覗いたんだ。 恭蔵さんが、音あわせをしていた。 「車を前に置いてるんで・・・」 「けっこうですよ、でも、まだ音あわせの最中なので・・・。」 「僕ならいいよ。」と 恭蔵さんがすかさず言ってくれたもんだから、 真ん中に座って、僕らは音あわせを聞けたんだ。 スッゴイね。スッゴイだろう? お客は、僕たち二人で、あとはスタッフばっかりさ。 モーガンズ・バーとのコーラスまで、僕たちは聞くことができたんだ。 ほんとに、スッゴイね。ほんとうに、スッゴイだろう? でも、もっとスッゴイことはすぐその後さ。 お客が入ってくるまでの休憩タイム。 「今日『春一番』は唄うんでしょうか?」 と、煙草を吸っていた恭蔵さんに声をかけたんだ。 いつもなら、きっとそんなことはしなかっただろうね。 でも、音あわせを聞いた僕は、すっかりお仲間気分さ。 「唄いますよ。『春一番』も間近だしね」 恭蔵さんは、僕たちの隣の椅子に座りこんで、話したんだ。 「パソコン通信で今日のライブを教えてもらったんです」 「へ〜え、嬉しいね。はじめてだよ。それで来てくれたのは・・・」 それから、パソコンの事や、春一番の事、CDの事、80年代の事、 それに多加志さんのことなんかも話したんだ。 そうだ、多加志さんにはお礼を言わなくっちゃっ。 遠い高山から通信通じて教えて頂いて 僕らは、大阪でライブを楽しみました。 ほんとうに、ほんとうに、感謝してます、多加志さん。 優しい人だね。 ほんとうに優しい人だよ。 気さくに話して、わらってるんだ。 目が優しく、笑いかけてる。 あの恭蔵さんが、目の前でだよ。 そのうちにお客さんも入ってきて、みのさん、クスクスさんも到着したさ。 僕ら二人は、自慢げに音あわせのことやお話したことを報告しながら、 「随分と特をしたんだね」 というお二人の言葉に、とっても満足させられてしまった。 心の底から、嬉しかったんだもの、 ほんとうに満足させられてしまったんだ。 そんな風にして始まったライブが、 素敵でないことがない。そうだろう? モーガンズバーの二人の演奏も良かったし、 それに、言うまでもないんだろうが、 恭蔵さんのライブは、とっても楽しかったよ。 「心から心へ」春風が吹いていったようさ。 桜の花びらもまじったそんな春風が吹いていたようだったんだ。 「想い出のサンフランシスコ」や「月の祭り」 「自転車に乗って」や「HEART TO HEART」なんかは じっくり聞いたさ。 「ろっかまいべいびい」には もう、うっとりだったさ。 「MIDNIGHT KIDS」や「ROCK'N' ROLL MUSIC」では、 大きな声でかけ声をかけたさ。 「春一番」は一緒に唄ったさ。 だからもちろん、「プカプカ」も「サーカスにはピエロが」も 唄わなかったはずがないだろう。 で、帰りがけに、「トラベリン・バンド」のCDも買ってしまった。 で、こんなことは初めてだったんだけれど、ほんとうさ 実は、恭蔵さんのサインも貰ったんだ。 大きな「西岡恭蔵」が夕日の頃の港の写真の上に書かれている。 握手までしていただいた、ほんとミーハーな僕は、 出口でチラシを配っていたモーガンズバーのお二人に 「僕は、好きです」なんて言ったら、 とっても、喜んでいただけたんだ。 だから、僕もまた嬉しかったよ。 で、こんなライブを聞いていると 悪い奴なんて、どこにもいない。 人生は案外こうしていつまでも続くんだ。 って、つい思ってしまうんだけれど、 今日位は、そんな気分でいてもいいんだろうね。 って、僕は思う。 はじめ四人だった僕の車は、 駅で、みのさんをお降ろしして、三人になった。 三人でいろいろと話しながら、 クスクスさんをお降ろしすると、二人になった。 そして、嶋田さんをお降ろししたら 僕はまた一人になってしまった。 でも、 僕らの恭蔵さんを四人で楽しんだから、 僕はちっとも寂しくなんかないんだ。 だから、もっと「春一番」が待ち遠しくなってしまった僕は 「HEART TO HEART」で、胸が一杯なのさ。 だって、「春一番」ではもっとたくさんの 僕らがいるんだ。 もっともっとたくさんのネ。