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ウェット・バック 復活!

1997年7月22日(火) 名古屋市「自由都市」


「春一番」で、いとうたかお と一緒に ダブル・ヘッダーというグループでも活動している、元「八事裏山フォークオーケストラ」の谷口幸至郎さんの「ウェットバック」というグループ、ここ5年ほど活動休止だったのですが、

 
     7月22日(火) 名古屋・大須「自由都市」


  にて、復活を遂げました!
もちろん、御存じでない方が、ほとんどだと思いますが、

          「ウェット・バック」

の名前だけは、これを機会に頭の片隅に置いてくださいませ。
オレンジ・カウンティ・バンドの「これこそ男達の人生」のような陽気な曲のカバー から、キョーレツなメッセージ・ソングまで、楽しめる事、うけあい!!

谷口幸至郎さんの、ここ数年のソロ活動は、ちょっとひと休み的な、なごみやすい歌が多かったのですが、幸至郎さんの魅力は、やはり、豪快な声量で、怒りをぶつけるような歌です。
スカっとします。
自分のことなんて、幸至郎さんなら棚にあげといていいんです。
この際、多少、酔っぱらっていようが、歌い続けてくれたら、それで、いいんです。

会場の「自由都市」は大須観音の少し外れにあります。
10年以上前の「名古屋 街の事典」という名古屋の店の紹介の本の中で、{酒を飲んで死んでもいいではないか」いとう言葉が店の壁にらくがきしてある、と説明があった。(わざわざ、その落書を探した事はありませんが・・・)
「自由都市」の中は、黒く、くすんだ木の丸太小屋のようなつくりである。
上を見れば、太い梁が何本かとおっている。
その片隅にボーカルの谷口幸至郎さん、フィドルの藤川ちゃん、ベースの シゲルさん、それと、ギターの人(名前を忘れました)。
マイクはない。
ベースとギターは、アンプを通してます。
多分、特に告知はしていないだろう。
20人の客だから、とっても贅沢なライブ。
名古屋ボトムラインを満員にして、酒飲みの客ばかりで、ボトムラインのビールを スッカラカンにしたという伝説を持つバンドだ。
「客同士ビールのぶっかけ合いやってたからなあ、トイレじゃぶっつぶれてる奴 いたし・・・。 ボトムライン、出入り禁止かなあ。」なんて話もチラと小耳に はさんだりした。

1曲目は、「オレンジ・カウンテイ・バンド」のカバーで「これこそ男達の人生」 ではじまる。
町はずれの酒場を歌った、フィドルが似合う最高にハッピーな曲。
「オレンジ・カウンテイ・・」のCDで聞く、ちょっとハスキーな声よりは、 個人的には、幸至郎さんの張りのある声の方がボクは好き。
もちろん、幸至郎さんの声で初めて聞いたこともあるだろう。
次に「サンアントン」「ミー・アンド・ボビー・マギー」「ジャンバラヤ」 「カントリーロード」とスタンダードのカバーへとなだれ込んでゆく。
「最近の日本は平和じゃないですけど・・・」と言いながら、シングルでも出した 「平和な日本人にうまれて」。皮肉タップリの曲だ。
そして、「踊ろよスージー」の後、休憩。

後半は「ミスター・ボー・ジャングル」で幕開け。
オリジナルのスローなナンバー「ワン・ナイト・スタンド」。
リクエストに答えた「F・Fブギー」。
5年ぶりのライブで、その日の昼に練習しただけとは思えない演奏。
「こんなライブでいいんでしょうかあ〜。」なんて幸至郎さんは言って笑いを とってるが、それは余裕というものですねえ。
こんなライブのほうが盛り上がるバンドってもんだ。

そして、白髪の年配の女性の方のリクエストで「テネシー・ワルツ」。
またまた、スタンダードのオンパレードへと。
「ハロー・メリールー」、そして、「コットンフィールズ」ではセンチメンタル・ シテイ・ロマンスの中野督夫さんのお兄さんが飛び入りで歌う。

ガルシアがどうのこうのというMCの後に「パナマ・レッド」という曲を歌った んだけど、これ、グレイトフル・デッドのカバー?
私、そちらの方あまりよく知らないので、違っていたらすいません。
「ジプシー・ローズ」の後は、昨年の「春一番」でも歌った「カントリーボーイ」 でひとまず終わり。

アンコールは、藤川ちゃんのフィドルで「オレンジ・ブロッサム・スペシャル」。
途中で、わざと音程をはずしておどけて盛り上げてます。
やんやの喝采の後、最後の曲は「ミッドナイト・トレイン」で、
「さあ、飲むぞお〜」という事になりまして、最後には
    「もう、冷えたビールないよお〜。」
    「じゃあ、氷いれてえ〜。」
なんて状態の楽しいライブでした。

 

 

★セットリスト★

これこそ男たちの人生
サン・アントン
ミー・アンド・ボビー・マギー
ジャンバラヤ
カントリー・ロード
平和な日本に生まれて
踊ろよ、スージー
ミスター・ボー・ジャングル
ワン・ナイト・スタンド
F・F・ブギー
テネシー・ワルツ
ハロー・メリー・ルー
コットン・フィールズ
バナマ・レッド
ジプシー・ローズ
カントリー・ボーイ
<アンコール>
オレンジ・ブロッサム・スペシャル
ミッドナイト・トレイン


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