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会員によるメール投票内容一覧(到着順に掲載)


已岬佳泰さん

1.電ミス大賞
 電ミス大賞推薦作品:クマの憂鬱
 推薦理由:今回はミステリーとしても、単独の小説としてもなかなか楽しいものが揃っていて、だいぶ迷いました。いろんな点から絞っていって、九竜さんの「アフタヌーンティー……」とこの作品の2つが最終候補として残り、それぞれにおもしろくて、ほんとに困りました。ただ、九竜さんの作品はやはり連作を意識した雰囲気作りがあったのに対して、こちらは一本の独立した小説としての完成度としてはややまとまりがあるかなということで、こちらを推薦します。差はほとんどないという私見を添えて。

2.トリック賞
 トリック賞推薦作品:該当作無し
 推薦理由:「書店の謎はむつかしかった」ということでしょう。残念ながら「うーむ、これは!」と思わず膝を叩くような作品はありませんでした。

3.キャラクター賞
 キャラクター賞(1)推薦人物と登場作品名:朝倉伊織(陰気な日曜の前に)
 同上の推薦理由:いわゆる名探偵らしい雰囲気を備えた男。あっけなく死んでしまったことで、よけいに記憶に残ってます。

 キャラクター賞(2)推薦人物と登場作品名:神崎志月(アフタヌーンティーを飲みながら)
 同上の推薦理由:このリアクションがぴんぴんした感じの女性はやっぱり記憶に残ります。相手役の小栗さんも悪くなかった。

 キャラクター賞(3)推薦人物と登場作品名:城野真二(七夕奇談)
 同上の推薦理由:怖さがなんとも言えず印象強烈でした。

※公開の諾否
 作家名公開の諾否:OKです。以上、宜しくお願いします。

塩瀬絆斗さん

1.電ミス大賞
電ミス大賞推薦作品:『クマの憂鬱』(久遠絵里さん)
推薦理由:
はっきりいって、ちょっと迷いましたね。最初は該当無しにしようかとも思いました。で、それぞれもう一度読み直しまして、謎の解明がちゃんとしており、話としてもまとまっているなぁ、と感じたのがこの作品でした。確かに少し謎の解明とは矛盾したところもありましたが、キャラもよく立っており、文章も読みやすく、読後はほんわかとした感じになれる作品だと思いました。
* * * * *

2.トリック賞
トリック賞推薦作品:『七夕奇譚』(橘 音夢さん)
推薦理由:
「もっとも合理的な解答を導き出したと思われる作品」ということで、この作品にしました。一連の奇妙な行動の真意が一番よく納得できた作品でした。動機の部分に筆(?)を費やしていたので、その分よく理解できたのです。
* * * * *

3.キャラクター賞
キャラクター賞(1)推薦人物と登場作品名:江永ユリ(『読書する死体』已岬佳泰さん)
同上の推薦理由:仙次警部と本多刑事の二人のキャラクターに加えての新キャラということでしたが、この三人でとてもバランスよくキャラが立っていて、素晴らしいと思いました。葦野さんが(作品掲示板で)仰っていたように聡明さと稚気を併せ持った面白いキャラクターだと思いました。

キャラクター賞(2)推薦人物と登場作品名:水無月龍馬(『神崎志月の“アフタヌーンティを飲みながら”』九竜一三さん)
同上の推薦理由:まさに、探偵という感じの喋り方のキャラ。部下をいびるのにいくつものモードを持っているのが個人的に受けました。彼のキャラクターが生きているのは、神崎志月の存在があってのことだと思いました。面白いっていうのもそうですが、他人の目から見たイメージというのが上手く彼を引き立たせていたのではないか、と思うのです。
* * * * *

>※公開の諾否
作家名公開の諾否:諾

西岩家 英吉さん

今回は参加できて楽しく、また,勉強になりました。

1.電ミス大賞
 電ミス大賞推薦作品:該当なし
 推薦理由:確かに、驚き、意表を突かれた、など素晴らしい作品が多かったのですが、対象にした謎が難しかったためか、その謎に対して、明快な、論理的な答えが出された作品は見当たらなかったと思います。

2.トリック賞
 トリック賞推薦作品:『奇妙なクラブ』
 推薦理由:非常に微妙な部分を表現してあった作品で、『ずるすぎるな?』と思う表現があったのですが、読者をだまそうとする仕掛け、本の入れ替えに対して矛盾ない答えを出してあった作品だと思います。

3.キャラクター賞
 キャラクター賞(1)推薦人物と登場作品名:数義基嗣と右京文子。書店の謎と二人の推理
 同上の推薦理由:二人の会話のテンポ、等身大に描かれて
いたことなど。

 キャラクター賞(2)推薦人物と登場作品名:神崎志月。神崎志月の“アフタヌーンティを飲みながら”」 
 同上の推薦理由:独り言のような呟きが面白かった。

 キャラクター賞(3)推薦人物と登場作品名:野山スミレ。クマの憂鬱
 同上の推薦理由:友達になって見たいおばさん。親しみやすく描かれていてよかった

葦野真さん

1.電ミス大賞
 電ミス大賞推薦作品:クマの憂鬱
 推薦理由:テーマの謎の真相にはトリッキーさが欠けるものの、それを納得させるのに十分な伏線がありました。さらに書店や本を題材にして、謎だけでなく登場人物や物語にもうまく絡めており、それがこの作品の面白さの要素になっていますね。文章も良かったです。総合的に本作が一番優れた出来栄えだったと私は思うので、大賞に推薦しました。

2.トリック賞
 トリック賞推薦作品:書店の謎〜リフレイン〜
 推薦理由:納得できる真相を提示しています。もちろん、他の方の作品も、十分な真相が提示されていますが、本作はシンプルでかつ、トリッキーな真相だったと思います。真相に説得力をもたせるための伏線も物語中に張り巡らされており、謎解きミステリとして楽しんで読むことができました。

3.キャラクター賞
 キャラクター賞(1)推薦人物と登場作品名:水無月竜馬(神崎志月の“アフタヌーンティを飲みながら”)
 同上の推薦理由:ハンサムとか美とか、そういう部分ではなく、電話越しに謎を解決し、ラストに依頼料もちゃっかり取ってしまうという言動が良いです。しかもさも自信に満ちた喋り方は電話越しで十分伝わりました。

 キャラクター賞(2)推薦人物と登場作品名:江永ユリ(読書する死体)
 同上の推薦理由:仙次警部に飲み込まれずに印象を強く残した彼女はすごいと思います。知的な面と稚気な面を持つキャラクターが作中でも独特な雰囲気で良いですね。

 キャラクター賞(3)推薦人物と登場作品名:朝倉伊織(陰気な日曜の前に)
 同上の推薦理由:最後の自殺がインパクトありました。哲学じみた台詞もすごく似合っています。

その他、スミレさん(クマの憂鬱)・小栗葉子(神崎志月の“アフタヌーンティを飲みながら”)・私(日記帳)などが候補に上げることができます。キャラクター賞を選ぶのに一番困りました。
今回の競作は実に質の高い作品が並びましたね。作品数が多かったので、得点をつけながら(真相の説得力・キャラクター・アイディア・文章・ストーリーという項目で、独断的に点数をつけました)読んでいったのですが、結果は僅差でした。これをばねにして、次回も盛り上がりましょう!!
 作家名公開の諾否:公開してもOKです

九竜一三ことKOZYさん

今回は結構悩みました。
1.電ミス大賞
 
電ミス大賞推薦作品:七夕奇譚(橘 音夢さん)
推薦理由:読んで、「しまったー、このテがあったか!!」と悔しがった作品です。ホラー方向に持っていくのにふさわしい、うまい捻り方です。最後にきて、スケール感が小さくなってしまったのは残念ですが、面白かったです。

2.トリック賞

トリック賞推薦作品:奇妙なクラブ(塩瀬絆斗さん)
推薦理由:
「書店の謎」に真っ向勝負を挑んだ作品の中では、一番印象に残ったトリックです。文章的には引っかかるところがあったものの、トリック部分はお見事でした。

3.キャラクター賞

キャラクター賞(1)推薦人物と登場作品名:野山スミレ 「クマの憂鬱」(久遠絵理さん)
同上の推薦理由:ありがちといえばありがちなキャラクタなんですが、それをきっちり描けているという部分に1票入れます。

キャラクター賞(2)推薦人物と登場作品名:江永ユリ 「読書する死体」(已岬佳泰さん)
同上の推薦理由:かっこよさに1票。キャラ立ち、という意味では主人公2人を喰っている感さえありました。

キャラクター賞(3)推薦人物と登場作品名:朝倉伊織 「陰気な日曜の前に」(多田野小五郎さん)
同上の推薦理由:破滅型の名探偵という、哀しい役割に1票。このタイプは、私も一度書いてみたいなぁ。

作家名公開の諾否:
公開していただいて結構です。

橘 音夢さん

今回は様々な点で面白い作品が多くて悩みました。

1.電ミス大賞
電ミス大賞推薦作品: 「神崎志月の“アフタヌーンティを飲みながら”」 九竜一三
推薦理由: とにかく読んでいて一番楽しかった作品です。メインの「書店の謎」自体の解決は少々弱いですが、犯人を含めた人物造詣が上手く、ストーリーもテンポがよくて、読者の気を逸らさない点を評価しました。

2.トリック賞
トリック賞推薦作品: 「陰気な日曜の前に」 多田野小五郎
推薦理由: ホラー寄りのお話ですが、お題に対しての解答がすっきりしていて分かりやすく、納得出来ましたし、矛盾を感じなかった点を評価しました。

3.キャラクター賞
 キャラクター賞(1)推薦人物と登場作品名: 水無月龍馬 「神崎志月の“アフタヌーンティを飲みながら”」 
 同上の推薦理由:とにかく電話で事件を解決してしまうところが凄い! インパクトの強いキャラでした。

 キャラクター賞(2)推薦人物と登場作品名: 駒田 「クマの憂鬱」
 同上の推薦理由:なんとなく温かい感じのするキャラでした。スミレさんとのコンビで、また登場して欲しいです。

 キャラクター賞(3)推薦人物と登場作品名: 江永ユリ 「読書する死体」
 同上の推薦理由:すっきりした物の言い方が気持ちのいい辣腕の鑑識班長。これからの活躍も楽しみです。

以上です。ああ、でも本当に悩みました(^^;)。ではでは、結果発表を楽しみにしています(^^)。久遠さん、今回はお疲れ様でした。本当に楽しかったです。

多田野小五郎さん

1.電ミス大賞
 電ミス大賞推薦作品:奇妙なクラブ
 推薦理由:謎解きのアプローチが他作品と比べると異質。心理トリックが群を抜いていたように思う。

2.トリック賞
 トリック賞推薦作品:該当作なし
 推薦理由:決められた謎という課題をみごとに解決した作品すべてを賞賛する意味で。

3.キャラクター賞
キャラクター賞(1)推薦人物と登場作品名:城野氏「七夕奇譚」
 同上の推薦理由:陰気な企みが怖い

キャラクター賞(2)推薦人物と登場作品名:神崎志月「神崎志月の“アフタヌーンティを飲みながら」
 同上の推薦理由:現代女性らしい軽さもいいし、名探偵を引き立てるバイプレーヤーとして絶妙なキャラ。題名に名前が入るってのもすごい。

 作家名公開の諾否:諾

久遠絵理さん

1.電ミス大賞
 『陰気な日曜の前に』(多田野小五郎さん)
 どの作品も工夫を凝らしていて捨てがたいのですが……。
 敢えて選ぶとすれば、謎のとらえ方、その解決法に加え、独特のミステリ的雰囲気作りにも成功していると思うこの作品を。

2.トリック賞
 『書店の謎と二人の推理』(葦野 真さん)
 今回のお題の難しさは、なんと言っても7人が毎日7日間という縛りが大きいことでした。そこを発想をくらりと変えて、最も現実にあり得そうな解決に導いた手腕に。

3.キャラクター賞
 朝倉伊織(陰気な日曜の前に)
  壮絶な死に様がインパクト強し。
 私 (取り越し苦労)
  作者さんの意図はわからぬままですが、私的に笑いのツボだったので。
 私 (七夕奇譚)
  心理描写が一番真に迫っていて怖かったので。7番目の少女とのやりとりなど、鳥肌が立ちました。

雨沢流那さん

どぅお〜!!ギリギリっす。ようやく今全作読了。
(でも全部流し読み。はぁ)
というわけで、なんとしても投票だけは!とメール送らせていただきます。

1.電ミス大賞
 電ミス大賞推薦作品:「陰気な日曜日の前に」

 推薦理由
 正直に言うと、これこそ大賞!と思える作品はありませんでした。ただ、今回の競作はずいぶんと個性的な作品が揃い、なら一番個人的に気に入った作品を推すことにします。
 作品の技術とか、面白さとかそういうことでなく(もちろんその辺りもしっかりしていますが)名探偵の破滅のイメージがものすごく気に入りました。ああいう暗い作品はすごく好みなんです。
 というわけで、大賞に推薦させていただきます。

2.トリック賞
 トリック賞推薦作品:「奇妙なクラブ」

 推薦理由:大賞と同じく、これなら納得、という作品はありませんでした。
ただ、推薦作のメタ的な手法に敬意を表して、トリック賞に推薦します。

3.キャラクター賞
 キャラクター賞(1)推薦人物と登場作品名:クマ「クマの憂鬱」
 同上の推薦理由:ああいうのほほんとしたキャラは凄く好きです。うまく味が出せていたと思います。

 キャラクター賞(2)推薦人物と登場作品名:神崎志月「神崎志月の”アフタヌーンティを飲みながら”」
 同上の推薦理由:途中に入るぼやきが面白かったです。

※公開の諾否
 公開OKです。

取り急ぎの投票メールになってしまい申し訳ありません。後ほど熟読の上、各作品に感想をつけさせていただきますので。

綿貫さん

毎度、ご無沙汰しています。今回の競作は参加しようと思っていて、実際に執筆にも着手したのですが、自分の案が謎のテーマの中心から乖離し過ぎている気がし、悩んでいる間にタイムアップ――という感じでした。情けねー(ちなみにその案を簡単に開陳すると、「推理小説が嫌いな友人に、推理小説への関心を抱かせようとした書店店員による狂言」というものでした)。次回こそはきちんと作品を提出できるようにしたいものです……。
では、本題に。

1.電ミス大賞
推薦作品:『神崎志月の“アフタヌーンティを飲みながら”』
推薦理由:テンポの良い作品ですよね。個人的に、まずそこが非常に気に入りました。謎の解答が二つ提示されていましたが、どちらも素直で納得できる範囲のものだったと思います。しかしながら、「納得できる解答」を据えると、どうしても物足りなくなるというのが“日常の謎”ミステリが抱え続けている欠点です。この作品ではそうした欠点を、テーマである謎に対する解答の多層構造によって乗り越えようとしている、と私は思いました。店の見取り図の存在で感じられた意気込みの強さ(笑) なども含め、私はこの作品を電ミス大賞に推薦します。

2.トリック賞
推薦作品:『取り越し苦労』
推薦理由:私がまず想定した今回の謎に対するどの答からも外れていた、というのが最大の理由です。また、ただ突拍子がない、というだけではなく“日常の謎”において七人の行動が性質的に最もマッチしているように感じたのもこの作品を推薦する理由です。現実離れしている、という感想もありそうですが、作品における主人公の口調や性格を考慮し、その彼が友人関係を形成する相手を想像すると、こんな手の込んだ、そして気障な(?)遊びをしそうな奴らが集まっていそうな感じもしてきます。

3.キャラクター賞
推薦人物と登場作品名:『日記帳』の主人公/『日記帳』
推薦理由:周りに居てほしいけど、友達になると自分も避けられそうなので、少し距離を置いて接する必要がある、そんな人物であるように思えます。ゼミやサークルに居て欲しい。全員揃うまでの間、世間話をするのに最適かと。が、皆が来たら輪から弾かれてしまう……そんな可哀想な様子が目に浮かぶ(^^;

※公開の諾否
作家名公開の諾否:OK

富山敬さん

今回は書けなかったのですが、こちらの方に参加します。

電ミス大賞・・・神崎志月のアフタヌーンティーを飲みながら
理由・・・該当作無しにしようかと悩みました。「書店の謎」という部分は弱いですが、万引き犯の部分は論理的だったし面白かったので。

トリック賞・・・書店の謎〜リフレイン〜
理由・・・本がひっくり返された理由なら、これが一番伏線とかが張られていたかな?

キャラクター賞・・・朝倉伊織(陰気な日曜の前に)
理由・・・こう言う感じのが好きです。哲学的、といえば良いのかな。

公開はOKです。
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