「リッチモンド・プレインズ・ソーヴイニヨン・ブラン」99年
月曜日の自宅パーティに備えて、新宿伊勢丹で買い物をしていたところ、ワイン売り場でニュージーランドワインの試飲をやっていたのでした。私はワインの無料試飲と見ればとりあえずは顔を出すのですが、まあ当然と言えましょう。
もっとも大抵の場合、試飲するのは1000円前後の手ごろな物が殆どなので、まあそこそこおいしいと思っても買うことは殆どないのですが、出された瓶を見てちょっと驚いたのでした。赤・白それぞれ二種類くらい並んでいるのですが、何故かラベルは一様に縦に細長く、シダ植物の蔓らしき写
真が全て描かれているのでした。これはなかなかインパクトがあるなあ。動物や花のラベルというのは結構見かけるものだけど、何故よりにもよってシダなのかしら。ワインと何の関係があるんでしょうか?
話を聞いてみると、このワインは 有機栽培で知られ、ニュージーランド政府発行完全有機ワイン認定証を取得しているらしく、だからなのかは分からないけれど、国の象徴である葉っぱの裏が銀色のシダをラペルにしているのだそうな。シャルドネは既に売り切れ、白のソーヴィニヨン・ブランと、赤のピノ・ノアール、そしてカベルネ・ソーヴィニヨンの三種を試したのだけれど、一番印象に残ったのが白のソーヴィニヨン・ブラン。非常にまろやかでコクがあり、若いけれど複雑味を帯びた香りがあっていいなあ、と思ったら、ニュージーランド航空ワイン審査銀賞受賞なのだとか。というわけでテイスティングで納得して思わず一本買ってしまいました。3,000円という価格はニュージーランド産にしては安くはないとは思うけれど、十分価格に見合う味わいの逸品だと思います。何よりラベルがいいですね。ナチュラルとはいえなんかちょっと変、なところがチャーミングではないでしょうか? 横に細長かった「ターリー・ジンファンデル」とは対照的な縦に細長いラベルもいい。おかけでラベル保存用シートには斜めに貼らないと取れませんでしたが。