ビールの歴史


B.C.3500~3000 メソポタミアにてビール発祥〜シュメール人はパンを湯に溶いて自然発酵させ「シカル」を作った
B.C.2500 エジプト人、醸造用の麦汁を作るために大麦を水に浸した。
B.C.1800 バビロニア王朝にて20種類のビールが作られていたとの記録あり
B.C.1728~1686 ハンムラビ王の治世 ハンムラビ法典にビールに関する法律の記録
B.C.1C タキトゥス「ゲルマニア」に、ゲルマン族が大麦から醸したビールを飲むとの記述あり
736 ドイツのバイエルン地方のハラタウにてホップが初めて栽培される
895 チェコでのホップ生産の記録あり。
9C バイエルンのヴァイヘンシュテファン修道院、この頃すでにビールを醸造
9C末 エールハウスがイングランド各地に開業
1070 ベルギーのオルバル修道院設立
1101 チェコのホップがエルベ川を下って輸出されたとの記録あり
12C初頭 ドイツのルプレヒトベルク女子修道院のヒルデガルデス院長(1098~1179)、ホップをはじめてビールに添加する。
1141 ヴァイヘンシュテファン修道院、フライジング市長からビール販売の権利を獲得
1156 フリードリッヒ一世、アウクスブルク市条例公布、不正ビール醸造を禁じる
1366 ベルギーのアルトワ社創業
1420 ミュンヘン町議会議事録の中にラガービール製法が初めて述べられる
1447 ミュンヘン市、ビールの品質にかかわる条例を策定、純粋令のひな形となる
1482 ロンドンでビール醸造業者のみに営業税賦課(エール醸造業者は免除)
1487 バイエルン候アルブレヒト四世、夏ビール価格を冬ビールの倍に設定
1499 プラハのビアレストラン、ウ・フレク開業
15C ベルギーのフランダースから英国にビールがもたらされ、英国にてホップの使用が許可される
15C後半 デーゲンベルガー一族、ヴァイスビールを醸造、バイエルンとボヘミアでの醸造権授与
1516 4.23.バイエルン候ヴィルヘルム四世、ビール純粋令公布
1525 ルター、修道院の女性醸造技師だったカタリーナと結婚
1531 チェコ王国の初代君主フェルディナント、ブドヴァイゼルを王室ご用達とする
1551 ビール純粋令の改訂、原料に酵母(Hepffen)が追加される
16C ケルン大司教、グルート権を放棄し、ホップの使用を認める
1589 バイエルン候ヴィルヘルム五世、ミュンヘンに宮廷醸造所ホフブロイハウス建設
1591 ホフブロイハウスの新しい醸造設備完工、アインベック・ビールタイプの醸造
1610 ホフブロイハウスの宮廷醸造ビールが一般向けに販売されるようになる
1612 アメリカで最初のビール会社がマンハッタン南部に設立されたといわれる
1618~1648 ドイツ三十年戦争、南ドイツのブドウ畑が破壊され、ビール醸造盛んになる
1632 ウィーンにシュベハト醸造所設立
1634 セント・フランシスコ修道士のパウラナー・サルバドール醸造所、醸造開始(ダブルボック)
1638 ロンドンにてペール・エール販売
1648 ロンドンのエール醸造業者団体、市長にホップ使用を認める嘆願書を提出し、認められる。
1679 ベルギーのリーフマンス醸造所創立
1680 オランダの科学者アントン・フォン・レーウェンフーク、初めて酵母を検鏡
17C末 ホップを使用しないエールの消滅
1722 ベル醸造所にて「ハーウッド・ブレンド」の商品化、後にポーターと呼ばれる(異説あり)
1742 英国にてサミュエル・ウィットブレッド、醸造所を開設、ポーターを専門とする
1746 英国でオールソップ社創業
1750代半ば ロンドンのホジソン醸造所でペール・エール作られる
1759 ダブリンにギネス社創業
1770 ロンドン・ポーター普及、地域の醸造業者を圧迫する
1872 バイエルンの宮廷、ヴァイスビールの独占権を放棄する
1773 キャプテン・クックがトウヒと紅茶の葉からニュージーランド最初のビールを醸造する
1777 バス社創立
1780 ミュンヘンの春祭の時、パウラナー修道院醸造所ドッペルボックビールの市販を許可される
1780年代 帝政ロシアのエカテリーナ二世、バーレイ・ワインを愛飲。「インペリアル・スタウト」と呼ばれる
1803 ナポレオンにより修道院の国有化、バイエルンの200を超える修道院全て消滅
1806 ギネス、ポーター専業 を宣言、後にスタウト・ポーターを発売する
1810 バイエルン国王マキシミリアン一世の皇太子ルートヴィッヒとザクセン皇太子妃テレジアの結婚を祝して、バイエルンにて競馬が開かれる〜オクトーバーフェストの発祥
1820 ベルギーのローデンバッハ醸造所創業
1822 英国のオールソップ醸造所、淡色ペール・エール開発
1829 アメリカ最古の醸造所ユングリング、ポッツビルに設立される
1836 ベルギーのウェストマレにて修道院醸造復活
1838 デンマークのヤコブセン、ミュンヘンに行きシュパーテン醸造所でビール作りを学ぶ
1840 ミュンヘンのシュバーテン醸造所のゼードルマイル二世、下面発酵酵母の分離に成功
1841 ウィーンの醸造技師アントン・ドレーアにより、ウィーンスタイルのラガービールを作る。
1842 チェコのピルゼンにてピルスナービール誕生〜バイエルンの醸造技師による
1844 アメリカで最初のラガービール、フィラデルフィアで作られたといわれる
1845 英国でのガラスへの税金が撤廃、ガラスの大量生産始まる
1846 カールスバーグの創始者デンマークのヤコブセン、ミュンヘン酵母をもらい受け、デンマークで最初のラガー・ビール造りに成功する
1847 ヤコブセン、息子の名にちなんでカールスバーグ名でビールを造る
1850 ベルギー最大規模のシメイ修道院建造
1853 蘭方医の川本幸民、蘭書を見て自宅でビールを試醸〜日本人による初めてのビール醸造。
1860 アメリカのアンホイザー、セントルイスのシュナイダーの醸造所の管理運営を任される。
1864 オランダのアムステルダムにハイネケン設立
1862 オーストラリアのクーパーズ社創業
1869 ドイツ系アメリカ人ウィリアム・コープランド、横浜の天沼に「スプリング・バレー・ブルワリー」設立、「天沼ビアサケ」と呼ばれる(後のキリンビール)
1871 ライスト醸造所のメルツェンビール、オクトーバーフェストで売り出され評判となる
1872 渋谷庄三郎「渋谷ビール」発売
1873 カール・フォン・リンデ、アンモニア式冷凍機を発明〜シュパーテン醸造所に第一号機を設置
1873 米国ミズーリ州にてアンホイザー社創立 コロラド州にクアーズ社設立
1875 アンホイザー社、アンホイザー・ブッシュ社に改称
1875 カールスバーグ研究所設立
1876 パストゥール「ビールの研究」による低温殺菌法 アンホイザー・ブッシュ社、バドワイザーを発売。日本の開拓使節団、北海道に札幌醸造所設立(後のサッポロビール)
1877 北海道開拓使「札幌冷製ビール」発売
1880 英国政府、麦芽の税金を増額し原麦汁濃度に比例して課税率を高くする。ギネス社、麦芽の一部を大麦で代用し、ギネス・ドライ・スタウトを発売する
1882 カールスバーグ研究所のハンセン、下面発酵酵母の純粋培養に成功 英国でもラガー醸造始まる
1883 カールスバーグ研究所のハンセン、下面発酵酵母にSaccharomyces carlsbergensisと命名
1884 小西儀助「朝日ビール」、柴谷善三郎・木村助次郎「エビスビール」発売
1888 横浜にジャパン・ブルワリー・カンパニー開業、ドイツ製ラガー・ビール「麒麟ビール」発売
   オーストラリアのフォースター社、メルボルンでフォースターズ・ラガーを醸造
1889 大阪麦酒設立(後のアサヒビール)
1890 日本麦酒「エビスビール」発売
1890年代末 ミュンヘンのバウラナー醸造所とシュパーテン醸造所が淡色のミュンヒナーの開発に成功
1892 大阪麦酒、「旭ビール」発売
1894 シュパーテン醸造所、ミュンヘン初の淡色ビール(へレス)を生産
1896 アメリカのアンカー・スチーム社設立 
1897 日本初のビアホール、中之島「ビール会アサヒ軒」誕生
1900 ベルギーのカンティヨン醸造所創業
1902 カールスバーグのカール、ニューカールスバーグ財団設立
1906 オールドカールスバーグとニューカールスバーグの二つの醸造所合併。大日本麦酒設立
1907 英国のマケソン醸造所にてミルク・スタウトが醸造される。麒麟麦酒設立
20C初頭 ポーター、英国から消える
1919 ワイマール共和国への参加条件として、バイエルンのビール純粋令が全ドイツの国法となる
1920 ヒトラー、ナチスの大集会をホフブロイハウスにて開催する
1920年代、パウラナー醸造所が淡色のへレスの開発に成功
1923 ヒトラー、ビアホールのビュルガーブロイ・ケラーにてミュンヘン一揆を引き起こす
1929 寿屋、「新カスケードビール」発売
1930 寿屋、「オラガビール」発売
1934 大日本果汁株式会社設立(後のニッカウィスキー)
1947 日本にて過度経済力集中排除法
1949 大日本麦酒解散、朝日麦酒・日本麦酒設立
1954 ベルギーのヒューガルテン醸造所閉鎖される
1956 日本麦酒、「サッポロビール」北海道限定発売
1957 宝酒造、「タカラビール」発売。沖縄ビール株式会社設立
1963 寿屋、サントリー社に改称、「サントリービール」発売
1964 日本麦酒、サッポロビール社に改称
1966 ベルギーにてピエテル・セリル、ヒューガルテンを復活、発売開始
1971 英国にてリアル・エールを救う消費者キャンペーン始まる
1972 英国にてセルビー・ブルワリー再開される
1973 英国にてCAMRA(古典エールを復興させる会)発足
1976 米国初のマイクロブルワリー、北カリフォルニアのソノマのニュー・アルビニオン創業
1980 米国北カリフォルニアのチコにて、マイクロブルワリーのシェラネバダ、最初のビール発売
1982 スイスの「サミクラウス」、世界最強のラガービールとして1982年版ギネスブックに記録。
1985 限定された地域以外の「ケルシュ」の名称使用の禁止、ビール唯一の原産地管理呼称
1986 ザルツブルクのカルテンハウゼン社、小麦ビール「エーデルワイス」生産開始
1987 ビール純粋令、フランス側からの圧力で非合法化される。アサヒ「スーパードライ」発売
1988 ルイボルド王子(バイエルン王家の末裔)、ミュンヘンでホームブルワリーの建築始める
   世界最強のビールのタイトルはドイツのエク醸造所に奪い返される
1993 カナダのラバット社、「ラバット・アイス・ビア」発売、アイスビールに先鞭をつける

参考資料
マイケル・ジャクソン「世界のビール案内」晶文社出版
村上満「ビール世界史紀行」東洋経済
佐藤富雄「ビール党のネタ本」青春出版社


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